どこまでも続くような青い空、周りには緑が生い茂っている。
「腕輪を見る限り夢じゃなかったみたいだな」
つまり此処は幻想郷という訳だが、どこを見ても緑ばかりだ。
「....取り敢えず、歩くか」
途方も無く歩き続ける。
「暑い!何だこの暑さは!」
歩いて一体何時間経っただろうか。
歩いている間あの小町から聞いた数少ない幻想郷の情報を頭の中でまとめていた。
・此処は忘れられたモノが来る場所、恐らく俺が生きている間いた場所とは全く違う所
・小町のような強い奴や映姫のような不思議な物を作る技術が発達している
・この森は果てしなく広い
「ふぅ、喉渇いてきたな。まぁ幽霊なら飲み食いしなくても死なねえか」
自分は幽霊....とても不思議な感覚だ。別に死というものは怖くなかった。しかし、死んだ後はゆっくりしていられるのかと思ったが幽霊になってしまった。....生きている時もこんな森の中を走っていたな。
「あ?俺って幽霊なんだよな。なら、何で実体があるんだ?」
俺の考えている幽霊は体が半透明で実体が無い。そんなものを想像する。実際、妙に体が軽い感覚があるが実体はある。
「体が軽いなら飛べんのか?いや、そんな筈無いか」
無難に徒歩で何処か過ごせそうな場所を探す事にした。
また、暫く歩くと森を抜けて草原に出た。
そこには沢山の向日葵が咲いていた。
「....綺麗だ」
「あら?そう言ってくれると嬉しいわ」
「!?」
後ろを振り向くと傘を差した女が立っていた。驚きのあまりすぐに距離を取る。
(いつの間に立っていた?それにこいつ....あの小町よりも強い....)
「フフフッ、いきなり離れるなんて悲しいわ。それより....虐め甲斐がありそうね」
「あんた、一体何なんだ?」
「へぇ、服を見ると外来人かしら?けど、どうして人じゃ無いのかしら?まぁ良いわ、此処を綺麗って言ってくれた代わりにあなたの質問に答えてあげるわ。私は風見幽香、妖怪よ」
「妖怪だと?此処は一体どんな場所なんだ?」
「それより、立ち話もなんだから私の家でお茶しながら話さない?そしたら、あなたが行った方が良い所まで案内してあげるわよ?」
危険な女ではあるが此処に住んでいる人に教えてもらう方が良い
ここは女の口車に乗って家に行くとするか
女の家は向日葵畑の真ん中にあり家の大きさから考えると一人暮らしだといることが分かる
家の中に入り、椅子に座るとすぐにお茶を出してきた
「早速だが、此処について聞かせてくれ」
「まずは、貴方の自己紹介が先じゃ無いの?」
女はよほど腕に自信があるらしい、実際今の状況で何処から攻撃しても勝てる気がしない。本能がそう言っている。
「名前はジン、死んでから此処にきた」
「へぇ、訳ありそうだからそれ以上は聞かないことにするわ。それじゃあ、此処について詳しく説明するわ」
少女?説明中
「....なるほど、そんな不思議な所に俺は来たのか」
女の話を聞く限りでは此処には人間、妖怪、幽霊、魔女、神など何でもかんでもいるらしい。それと、人間や幽霊には霊力、妖怪には妖力、魔女には魔力、神には神力といった力もあり言わばファンタジーの世界だ。
「そうね。それと貴方、実体を作れる幽霊は相当霊力の多いやつしかいないから珍しいわよ」
「珍しがられてもこっちは霊力の使い方とか知らないぞ」
「大丈夫よ。今から霊力のエキスパートの所に奥ってあげるから」
「知り合いなのか?」
「一度会った程度ね。その時は嫌な目で見られたわ」
「....大丈夫なのか?」
大丈夫よ。と聞き外に出る。太陽はもう沈みかけていて長い時間話していた事が分かる。
「じゃあ、死なないから安心しなさい」
「ハァ?ッッ!」
外に出るといきなり傘で殴られ、体が吹っ飛ぶ。
つくづく、この世界には可笑しな奴がいる事が分かった
主人公の再生能力は万能なので殴られても問題無いです