コードギアス -覇道のセリエル-   作:夏期の種

15 / 28
紅蓮聖天八極未満式と書いてインフェルノ。

そして割と各所で出番のあるマリーカと違い、アニメ瞬殺組のリーライナは完全捏造。
白騎士団の内情は、次回前半パートにて。


TURN15「完熟のオレンジ」

『えーこちらアンヌ……じゃなかった、赤騎士02。ECMの稼動状態良好。港全域とG1ベース及び本部間のデータリンク遮断は完璧と言うか、出来て当然と言いますか……』

「仕事なんて楽なくらいが丁度良いものさ。とりあえず、そのまま現状維持を宜しく」

『であれば報告は以上。引き続き黒の騎士団の撤退を補助します』

「頼んだよ」

 

 アンヌがクラッキングを行っているのは、何を隠そうコーネリア軍のネットワーク。

 通常なら難易度はSSSランク。控えめに言って不可能に近い無謀な挑戦なんだけど、如何せん今回のチャレンジャーは秘匿コードやプロトコルを熟知する特派だからね。

 帝国でも指折りの技術集団が、丸裸の身内に対して手加減抜きの攻撃を仕掛けているんだよ?

 アンヌが拍子抜けするにも当たり前。苦もなく掌握するのも必然さ。

 

『白騎士01より騎士王へ。ゲシュター隊の撃滅完了』

「予想より仕事が速いねぇ。であれば次の現場を紹介するよ」

『何なりとお申し付けを』

「左翼の建て直しが想定よりも早い。ジェレミア卿はグラストンナイツに梃子摺る白騎士03、04に助勢し、速やかにこれを排除せよ」

『イエス、ユア・マジェスティ。我が忠義、とくとご覧あれっ!』

 

 僕が独断と偏見で作り上げた私設武装組織 ”リスティス白騎士団” は、対ブリタニアを想定した私兵集団だ。

 特別顧問に桐原爺。騎士団長にはジェレミアを置き、実働としてテファルが厳選した若手騎士を配置。

 本音を言えば熟練の古参兵が欲しかったけど、各地のエース級を引き抜くと足が付いてしまう。

 ほら、僕の騎士団の性質を考えれば、存在の秘匿はデフォルトだろ?

 目立たずこっそりと有能な人材が欲しいなら、青田買いをするしかないのさ。

 お陰で即戦力は揃わず。

 大きな伸びしろを感じる彼女たちも、まだまだ経験不足が否めないのが現実だった。

 

『白騎士04、前に出すぎですっ!』

 

 コールサイン03を与えたマリーカ・ソレイシィは士官学校を今年卒業の秀才。

 生真面目な石橋を叩く性格が災いして大胆さに欠けるところはあれど、堅実で手堅い仕事ぶりは僕的に高評価。

 視野も広く、順当に育てば有能な指揮官になるだろう。

 

『03は敵を過大評価しすぎ。サザーランドなら無謀でも ”バーランド” の足ならいけると思うけどにゃー』

 

 ちなみに04のリーライナ・ヴェルガモンとマリーカは士官学校で先輩後輩の間柄。テファルとアンヌの関係に近いと言えば、二人セットで拾った理由もお察し。

 性格は大雑把ながら、意外と計算高い曲者かな?

 あまり地位に畏まらず誰にでも話しかける明朗快活な性格であり、内向的な性格揃いの特派の中ではムードメーカーのポジションを確立している。

 腕前の方も中々の物を持っていて、彼女もまた将来が楽しみな逸材だ。

 

「03、04、想定よりも時間が押している。増援に送った01到着まで、ポイントA3の地形を利用して現状を維持。敵をそれ以上進ませるな」

『『イエス、ユア・マジェスティ』』

 

 とまぁ、こんな風にバックアップが必要な辺りが雛鳥の証だねぇ。

 既に一流の騎士として完成しているダールトン子飼いのグラストンナイツには一歩及ばず、力不足を露呈するのも規定路線。今は失敗を恐れず、とにかく場数を踏んでもらうしかない。

 だって騎士の技量は、試合や手合いだけでは決して身につかないもの。

 命を賭けた実戦を幾度と無く潜り抜け、一つ一つ階段を上ってくれればそれで良い。

 ジェレミアと同等の働きは、数年後に見せてくれれば十分さ。

 

『赤騎士01より騎士王へ。やはり、ランスロットの無力化は困難』

「持ち堪えるだけで結構。赤騎士02、撤退状況は?」

『一寸お待ち―――よっし、黒の騎士団KMFの処分も完了。オールクリアっ!』

「聞いての通りだ。赤騎士01はプランB3に従い、後退を開始」

『イエス、ユア・マジェスティ』

 

 赤騎士01は手持ち最強のテファルだが、帝国最強の騎士の全力を持ってしてもランスロットに枢木と言う組み合わせは片手に余るから笑えない。

 例えば普段のシミュレーションでは、慣熟したラモラックを用いてさえ薄氷の勝率七割。常に紙一重の勝負を強いられる化け物へ立ち向かうというのに、乗り慣れないインフェルノで互角の戦いを演じられたなら御の字だと思う。

 と言うか、最近の枢木は色々とおかしい。

 ファンナ、テファルと言う卓越した騎士との模擬戦から様々な物を吸収し、ついには主な練習相手を務める妹姫に勝ち越す越すこともしばしば。

 対抗意識に燃えるレストレス兄妹も負けじと腕を上げてはいるが、果たして何時まで前を走っていられるのやら。

 僕の読みだと死力を尽くして後半年。近い未来には現時点で頂点に居るビスマルクをも越え、当代最強の座を掴み取るのも規定路線だとさえ睨んでいる。

 

「以降は指揮権を赤騎士02に委譲。少し席を外すけど、構わないよね?」

『赤騎士02、了解』

「無理だけは避けるように」

『当然ですと―――白騎士01はステイ、スーテーイ!。暴れすぎ絶対ダメっ! もう少し自重っ!』

『済まない。私を散々愚弄した元同僚を見つけて、頭に血が上ってしまった……』

『あーもう、私怨を晴らしたら即撤退してくださいよ?』

『柔軟な指揮で助かる。許可が出たぞ、03、04、私に続けぇぇぇっ!』

『『イエス、マイ・ロード』』

 

 地下暮らしの鬱憤が発散する勢いのジェレミアに一抹の不安を覚えるも、手綱を握るのは敗北の許されないラウンズの戦場を全て勝利の花で彩り続けてきたアンヌだ。

 そんな彼女が、たかが小競り合いでミスを犯すだろうか?

 机上の空論でしか物事を語れない僕が、心配する方がおこがましいとさえ思う。

 目下の仕事は片付いたと判断した僕はヘッドセットを外し、肩と首を回して背中を一伸び。

 椅子をくるりと反転させ、背後の共犯者たちの様子を伺うことにする。

 

「ぐぬぬぬ……僕の、僕のランスロットが60%稼働の実験機と互角って」

「改善余地の多いOSさえ除けば、基礎スペックは紅蓮が上回っていましたからね」

「しかも弱点は僕たちが解決済み。稼動範囲に難のあった内装ランドスピナーも外装式に換装しちゃったし、暴発の可能性を孕んでいた左腕のグレネードも取っ払って、代わりにブレイズルミナスを搭載する大盤振る舞い」

「ついでに非効率な短刀とウェポンラックを廃してMVSを一振り追加。腰部の飾りをオミットして確保したスペースに、スラッシュハーケンも二基増設しています」

「……重量バランス崩壊後のパニングバランスは、セシル君が楽しそうに再計算してたねぇ」

「ええ、ランスロットより安定させられた自負さえありますとも!」

 

 どんよりと重い空気の中、苦虫を潰したような表情を浮かべるロイドは、ハイライトを失ったセシルと共に何度も何度もランスロットとインフェルノの一騎打ちの映像をリピートしては絶望の色を深くする負のスパイラルに陥っている。

 しかし、僕は眺めるだけで介入はしない。

 だって二人の会話の半分以上は自画自賛。喜劇に通じる面白さがあるし。

 

「ロイドさん、不本意ながら認めるべきではないでしょうか」

「何を?」

「研究室時代もそうでしたけど、ラクシャータさんのフォーマットをロイドさんが手を加えた作品は、総じて平均スペックを大きく上回る傑作ばかりでした。違いますか?」

「逆もまた然りだったけど?」

「ええ、つまり今回も同じ。私たちには無い発想で産み出された紅蓮に、ラクシャータさんが持たない技術を自重せず注入したんですよ? 凶悪なKMFに仕上がらない方がおかしいと思いません?」

「……悔しいけど、ぐぅの音も出ない正論だねぇ」

「ランスロットの母親として断腸の思いで口にしますが、ランスロットは総合性能でインフェルノに劣ります。遺憾ながらこの事実を認めざるを得ません」

「せ、設計中のアルビオンは負けてないし!」

「それでこそロイドさん。次世代機のアルビオンで抜き返し、溜飲を下げましょうね!」

 

 あーうん、分捕った紅蓮をベースにして開発したインフェルノの戦闘力は想像以上だと思うよ?

 僕も技術屋の端くれとして、最高傑作にして地上最強と疑わなかったランスロット、アグレスティアをあっさり超えてしまった ”他人の機体”に対する複雑な心境は分からないでもない 。

 だけどさ、サイバネの権威と名高いラクシャータ博士珠玉の傑作を、勝るとも劣らない才覚を持った君たちが一切の自重を投げ捨てて魔改造を施したんだ。

 そりゃ天才同士の化学反応が起きるのも当たり前。

 究極にして無敵。単機の力で戦略さえ覆すモンスターの誕生も、必然だったんじゃないかなぁ。

 

「よーし、頑張―――何ですか殿下? 僕の顔に何か付いてます?」

 

 矜持やら何やらが色々と。

 

「特には何も。新型ランスロットも良いけど、究極KMFプロジェクトの方も忘れないように」

「釘を刺されずとも、そっちは別腹ですからねぇ~。ランスロットは僕とセシル君だけで作ることに意味がありますが、共同プロジェクトは大勢で、あーでもない、こーでもないと自論をぶつけ合うお祭り。研究中のフロートシステムを含め、技術の出し惜しみをせず頑張ります。心配せずともご安心を~」

「だ、そうだ。アンヌと同じく、飼い犬のリードは任せたよ?」

「はい、しっかりと躾けておきます」

「セ、セシル君? い、いえ、何でもありません……はい」

 

 欲を言えばもう少し内輪話に花を咲かせたいところだけど、時計針の刻みが早い。

 KMF談義はまたの機会。今は王としての勤めを果たすことが最優先。

 

「さて、臣下に負けず僕も働こうかな」

「白の騎士団計画は、高純度の生きた戦闘データを得られる貴重な機会。技術面以外は協力できませんが、長期的に継続できるよう頑張って下さいね~」

「僕もそう願っているさ」

 

 手をひらひらと振って、同意を示す僕だった。

 

 

 

 

 

 第十五話「完熟のオレンジ」

 

 

 

 

 

「なぁ、ゼロ。彼らは何者なんだ?」

『名はリスティス白騎士団。キョウトからの援軍で、我々と志を同じくする同志と聞いている』

「キョウトも粋なことをするじゃねぇか。こんな隠し玉があるなら、出し惜しみしねぇで最初から寄越せっつーの」

「玉城の単純さが羨ましい……」

「うるせぇよ扇!」

『……言い争いはそこまでだ。彼らが敵にせよ味方にせよ、品性を疑われる行為は慎んでくれ。交渉の席で言質を取られた場合、私とて撤回は難しいぞ?』

「……あいよ」

「黒の騎士団のリーダーは君だ。余計な真似をせず、大人しくしているよ」

 

 団員の多くはルルーシュのプランに酷似した手段で撤収させられたが、一部のメンバー……黒の騎士団の中枢を担う扇、玉城、ゼロと少数の護衛だけはペリノアに誘われ別ルートで埠頭を脱出。

 偽装トラックを乗り継ぎ最終的に辿り着いたのは、千葉の港に程近い倉庫街の一角だった。

 案内を務めた白騎士団の使者は必要な情報以外を黙して語らず、しかも黒の騎士団で採用された物より表面積の大きいバイザーで顔を隠していることでギアスも使えない。

 別にギアス対策と言うわけでも無いのだろうが、ルルーシュとしてはやり難いの一言。

 最大の武器が偶然封じられ、少しばかり焦ったのは内緒である。

 

『では、行くぞ』

 

 果たして、自分たちを招きいれた敵の真意は何処にあるのか。

 単純な顔合わせでは済まない確信を持つルルーシュは、タフな交渉を覚悟する。

 そして一念発起、案内された部屋の扉を開け―――顔を引きつらせた。

 

「待ちかねたぞ、ゼロ。この時が来る日をどれだけ待ち侘びたことか」

 

 待ち構えていたのは、忘れもしない顔だ。

 具体的には、かつてルルーシュが冤罪を擦り付けて地獄に突き落としたジェレミア・ゴットバルトが何故かしれっと立っている。

 

『……随分と手の込んだ罠じゃないか、オレンジ君」

 

 当然、ここに来るまでの間に武器は没収済み。

 しかもジェレミアは既にギアスを使用済みと言う最悪、最凶の天敵だ。

 まさかの遭遇に硬直した玉城と扇は役に立たない。

 これでは逃げようとした瞬間、全員射殺されてゲームセットだろう。

 そんな人生二度目のチェックメイトを覚悟したルルーシュだったが、不思議なことに復讐鬼は銃を抜くどころか顎に手を当てて小首を傾げている。

 

「落ち着きたまえ。貴様は何か大きな勘違いをしている」

『?』

「私が話すよりも、我が王に言葉を賜ったほうが早いだろう。陛下、ここから先を引き継いで頂いても構いませんか?」

『控えていろ、ジェレミア』

「御意」

 

 壁際に下がり、直立不動の姿勢を取るジェレミアに代わって現れたのは白の王だった。

 身に纏うのは体をすっぽり覆い隠すマントと、フルフェイスの仮面。

 但し何の皮肉なのか、全てゼロと同じデザインと言う有様。

 違うのは色だけ。黒のゼロのがネガならば、ポジに反転させて白く塗り潰したのがペリノアか。

 これだけでも驚きだが、極めつけは白王が姿を現した場所だろう。

 彼が居るのは、テーブルに置かれたノートパソコンのディスプレイ内。

 俗に言うビデオチャットを用いて来るとは、予想もしていなかったルルーシュである。

 

『遠路はるばる呼び立てして申し訳ないが、余は多忙でこれが限界。これぞ貧乏暇なし。零細騎士団の泣き所と諦めて貰いたい』

『……度の過ぎた用心だと思うがね』

『石橋を叩いて壊して一安心が余の流儀。誰かさんのように我が身を直接晒すなんて、小心者にはとてもとても』

『私は王が率先して前に出てこそ部下は付いて来る、と考えているのでね』

『見解の違いかな』

『こればかりは仕方が無いさ。それはさておき、先ずは壁の花について聞かせて頂こうか』

 

 さしあたっては、身の安全の確保が最優先。

 

『彼の名はジェレミア・ゴットバルト。オレンジ事件で犯罪者の烙印を押され、ついには軍を左遷された不遇の騎士って辺は今更語る必要も無い部分だよね?』

『そうだな』

『そこに至る過程で紆余曲折あったんだけど、一言で纏めれば ”組織に尽くしてきたのに、冤罪で見捨てられて愛想が尽きた。可愛さ余って憎さ百倍。無実の自分を信じず、虐げた祖国に復讐してやる” って結論に行き着いたらしい』

『その気持ち、分からないでもない』

 

 同じブリタニア人でも、面白い画が見たいと身を寄せてきたディートハルトよりは信憑性の高い話である。

 と言うより親に ”捨てられた” 憎しみを行動原理とするルルーシュにとって、疑うことの許されない理由だった。

 何せ ”そんなことで” と口にしてしまった瞬間、それはそのまま自己の掲げる正当性の否定に直結。復讐心を支える屋台骨が、ぐらりと揺らいでしまう。

 

『で、そんな彼を余がスカウト。心機一転、反ブリタニアを掲げる騎士団の団長として実績を積み上げつつある、と言えば納得を?』

『……ジェレミア氏に一点だけ尋ねても?』

 

 白仮面が頷いたのを見て、ルルーシュは言う。

 

『何故、平然としていられる? 私に対する憎しみは何処に消えた?』

「正直に言えば、遺恨はこの胸に今も残っている』

『……だろうな』

「しかし貴様に味わわされた艱難辛苦の全ては、剣を捧げるに相応しい主人へ巡り会う為に神が降された試練だったことを私は知った」

『えっ?』

「地の底に落ちなければ陛下に出会うことも無く、漠然と顔の見えない国家に尽くす不完全燃焼の日々を蔓延と送っていたことだろう」

『うん?』

「しかし今、我が心は翼の癒えた鳥の如く大空を舞い上がり、無限の充実感で満たされている』

『はぁ』

「つまり感謝が全力で恨みを上回ったのだ、ゼロッ! 今後は貴様が王と道を共にする限り、恩人として背中を守ってやろうではないか!」

 

 もう、何がなにやら。

 マイナスが一週回ってプラスに転じるとか、理不尽にも程がある。

 一番怖いのは、ジェレミアの目が本気なこと。

 もしも演技だとすれば、アカデミー賞を総なめにすること請け合いなしだ。

 

『控えめに言って、リフレイン的な薬をキメているとしか思えないのだが』

「延いては、礼を物で返すべく土産を持参した。帰りに回収していくが良い」

『本当に話を聞かない男だな、君は』

「質問の答えは以上だ。あまり陛下を待たせても失礼。早く謁見を再開したまえ」

『……だ、そうだ』

『じゃあ今後の為にも、コンセンサスを得られるように少し話そうか』

『そう言う話を待っていた』

『なら、首脳会談と行こう。ジェレミア、お二方の歓待を頼む』

「イエス、マイ・キング。イレブンども、温かい飲み物をくれてやるから大人しく着いて来い」

「喧嘩を売ってんのかぁコラァ!」

「騒ぐな野蛮人。こっちだ」

「ゼロじゃねぇけど、マジで人の話を聞かない奴だな!」

「……オレンジに敵意が無いことは分かった。こっちは俺が何とかする。そっちは頼んだぞ、ゼロ!」

 

 当たり前といえば当たり前だが、ナンバーズ嫌いの本質は何も変わらないオレンジだった。

 閑話休題、扇の仲裁で一応の人払いを終えた部屋でルルーシュは思案する。

 どの道、メインスポンサーのキョウトが絡んでいる時点で係わり合いは避けられない。

 日本解放戦線の如き粗大ゴミは要らないが、有能で使い道があるなら話は違う。

 そもそも敵は強大で、自力の差も歴然。

 利用出来る物は、片っ端から活用しなければ勝機さえ生まれて来ないのである。

 

『さて、持ち寄った手札でポーカーと行こうじゃないか、後輩君』

『受けて立ちますよ、先輩』

 

 表裏一体の王たちは、鞘から言葉の刃を抜いて対峙するのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。