Fate/Radiant of X   作:ヨーヨー

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主役は誰だっけ?と思ってしまった今回のお話

武神鎧武に関して捏造が含まれておりますのでご注意ください。

では、11話です!


第11話

とある世界

 

 

 

とある国

 

 

 

 

そこでは天下を統一する者の座をめぐり常に争いが絶えない乱世の時代であった。

 

 

 

 

全国の武将達は『武神ライダー』と呼ばれる戦士を従え鎬を削り合い、いつ果てる事のない合戦が繰り広げられていた。そんな終結の見えない戦いに一石を投じる1人の武神が現れる。

 

 

 

 

その名は武神鎧武。

 

 

 

 

凄まじき力を振るう武神鎧武は次々と他の武神ライダーを倒し、刃向う人間は従えた怪人に命じ手当たり次第に血祭りにあげていた。

 

 

 

 

 

全ては巨大な神木へ全武神を取り込むことで絶大な力と天下をその手にする為に。

 

 

 

 

 

 

だが、本来の彼はただ平穏な世を望む心優しい1人の人間だった。

 

 

 

 

彼は農民の出身の兵であり下にいる多くの兄弟を支えるながらも君主に仕えていた。空いた時間があれば家族の面倒や農業に費やす姿に同僚や主すら感服するほどである。

 

 

 

 

彼は自分が忠義を誓った君主とその武神がこの荒れた国と民草を救い、導いてくれることを信じて主へ尽くし、己を鍛え続けていた。

 

 

 

 

何の役にも立たない自分だが、それでも君主の力になりたい。

 

 

 

 

青年はその一心で武芸を独学で学び、都に聳える巨大な御神木へと祈り続ける。

 

 

 

 

 

どうか、我が君主の手に勝利をと―――

 

 

 

 

 

 

 

「そんな他力に頼るより、自分で天下を取ってみるってのはどうだい、若者?」

 

 

 

 

何の前触れもなく青年の背後に現れたのは、民族衣装を纏った男だった。大柄な体に布で口元を隠していても、青年の慌てる様子を楽しんでいるように笑っていることが伺える。腰に差してある当に切れ味を無くして久しい刀を抜くが、それでも男は臆することはなく話続けた。

 

 

 

 

「この世界を随分と長く眺め続けているが全くつまらん。武神なんて大層な連中に戦わせてはいるが全てが平行線。変化ってのが起ころうともしない。天下人なんて奴が現れる前に全員野垂れ死ぬってのがオチだろうよ。無論、お前さんの主もな」

 

 

 

 

青年には目の前で両手を振るいながら大げさに語る男の言う事が一辺の理解も出来ない。だが、唯一つ理解できたのは、自分の君主と盟友たる武神を侮辱したということだった。この無礼者が吐いた言葉を訂正させようとするが、それよりも早く男は青年へ果実を差し出した。

 

 

 

不気味でありつつも、何故か異様に食欲がそそられる果実が男の掌の上で形状が変化。血のように紅く、黒い模様が走る果実が表面に描かれた錠前へと変わってしまう。

 

 

 

それと合わせ、小刀の付いた妙なバックルを出現する。青年にとっては、見慣れたものであった。なぜなら、『武神ライダー』と呼ばれる者達が腰に装着しているものと、余りにも近いものだったからだ。

 

 

 

「だが、これを使えばお前が変化を作るきっかけとなる。気の遠くなるような戦いも、兄弟達が腹を空かせる日も、全て終わらすことが出来んだ。誰でもない。お前の手で」

 

 

 

甘い誘惑の言葉。青年は戸惑いながらも必死に抗おうと伸ばした腕を自身の手で制する。だが、その迷いを見過ごす男ではなかった。

 

 

 

「それに、全てが終わっちまった後にその座を主殿に譲っちまえばいい。お前の敬愛する主と憧れの武神が傷一つ負うことなく、天下人になれるんだぜ?」

 

 

 

 

「…こんなにも都合のいい話、あると思うか?」

 

 

 

 

青年の意識がはっきりとした時には男の姿は既になく、その手にはバックルと錠前が握られていた。

 

 

 

 

戸惑いながらもバックルを腰に装着し、中央に錠前を取り付けた青年は震える手でバックルの小刀…カッティングブレードを握る。

 

 

 

 

消えた男の言った事が真実なら、自分の手で乱世を終焉させることができるのなら…それが主や家族の為になるのならば

 

 

 

全ては、終わらせる為。

 

 

 

そう願い男は刃を錠前へと下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが、惨劇の幕切りとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武神鎧武へと姿を変えた青年が向かったのは隣国の城。堂々と正面の門を潜り、天守閣へ進む道中に妨げようとする者達を次々と切り捨てる。赤黒い液体が振りかかるが気にも留めず、標的である武神の元へと向かった。

 

 

 

 

そして天守閣へたどり着いた武神鎧武は君主を庇うように立ちはだかった武神と対峙。互いに武器を構え幾度か切り結ぶ中、武神鎧武は自分と押し合う武神の力へ驚愕する。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなものだったのか、武神の力は、と。

 

 

 

 

 

 

武神鎧武は力押しで相手の体制が崩れた一瞬、腰に備えた刀を抜き、計5回、敵対する武神へ斬撃を叩き付けた。武神の手から武器が落ち、崩れ落ちる姿を眺める事しか出来ない城の主は繰り返し武神の名を告げるが返事をすることはない。

 

 

 

 

武神鎧武は倒れた武神の胸倉を掴み、ズリズリと身体を引きずりながら城を後にする。

 

 

 

 

後を追う者など、いなかった。

 

 

 

 

御神木の前に立った武神鎧武は意識を失った武神を放り投げる。放物線を描き落下した武神は深い湖へと沈むように大樹の中へと消えていった。

 

 

 

こうして武神を人柱として御神木に捧げれば強大な力が手に入る。そう確信した武神鎧武は次々と武神達に戦いを挑んでいった。

 

 

 

倒した武神を逐一御神木の前へと連れて行く手間を省く為に転送能力を持つウツボカズラ怪人を配下にし、より効率よく武神を倒し、捕獲する算段のついた武神鎧武の快進撃は止まらない。

 

 

 

 

敵を倒す度に絶望する敵の兵を冷笑し、自身に溢れる凄まじき力に高笑いする武神鎧武。

 

 

 

 

だが、『内側』では真逆の感情が渦巻いていた。

 

 

 

 

 

 

やめろ

 

 

 

 

頼むからやめてくれ

 

 

 

 

武神鎧武の深層意識の更に底。無数の蔦に絡まれた青年が血の涙を流し、戦い続ける武神鎧武へと叫び続けていた。

 

 

 

 

変身したその時から、青年の身体は別の意思によって奪われてしまい、彼は自分の手で殺戮が繰り返される光景を見せつけられていく。

 

 

 

 

自分の意思に反し、敵対しても憎んではいない敵国の武神を下し、配下である怪人に命じて多くの兵や民を虐殺する無常さ。

 

 

 

 

その全てを、青年の身体で行われていた。

 

 

 

 

嘆き、止めて貰おうと懇願しても青年の声は武神鎧武に届くことは無かった。

 

 

 

 

それでも青年は止まるよう呼びかけ続けるが、自分の行動は無駄だと言う人物が現れる。

 

 

 

 

自分に武神へと変わるきっかけを作ったあの男だ。

 

 

 

 

『今、アイツがやっている事はお前が望んだことを実行しているにすぎないんだぜ?』

 

 

 

 

『つまりだ。あの武神の意思はお前の意思。天下を取るという野望も戦いも殺しも―――』

 

 

 

 

 

『お前がやったことなんだよ…』

 

 

 

 

 

 

蛇のように身体をよじ登り、耳元へ囁かれる言葉に放心状態となった青年が目にしたのは、自分が仕える君主が膝をつき、途方に暮れる姿と、『自分』の手により御神木の中へと消えていく武神…かつて自分が憧れた存在であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ま、悪く思わないでくれよ。これも、『アイツら』が成長するためなんだ』

 

 

 

 

 

『別の世界で『黄金の果実』を奪い合う奴らの戦う場数を増やすための…踏み台になってくれ』

 

 

 

 

 

 

 

最後に男が言った言葉が聞こえないまま、青年は考えることを放棄した。

 

 

 

 

もう、当初懐いたものとは違う形でこの世界の戦いが終結する。主と、家族と、誰もが幸せに生きられる太平の世ではなく、自分が招く血みどろな終わりが来るのだと、青年は諦めた。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、そこへ『自分』へと立ち向かう者達が現れた。

 

 

 

1人は自分と瓜二つの姿でありながら、人の死を悲しみ、人を守る為に全力を尽くす鎧武者。

 

 

1人は絶望する人に希望を示し、諦める事を知らない指輪の魔法使い。

 

 

 

 

 

彼等は別世界の人間でありながらも、仲間達と共に自分達へ戦いを挑んできた。

 

 

 

 

戦いの最中、強引に御神木の力を解放し融合した武神鎧武に苦戦しながらも突如現れた『運命の巫女』の助力を受け、さらに御神木の贄となった武神達の力を授かった2人の技が武神鎧武へと叩き付けられる。

 

 

 

 

武神鎧武の『意思』は最後まで自分の敗北を受け入れられないまま、青年の中で消滅していった。

 

 

 

 

2人の若き武神の攻撃を受け、ようやく身体を取り戻した青年は薄れゆく意識の中で深く感謝を述べた。

 

 

 

 

ありがとう。自分を止めてくれて、と。

 

 

 

 

砕け散る鎧を見つめ、やっと罪を償うことが出来ると、青年は目を閉じた…

 

 

 

 

しかし、青年は死ぬことは無かった。

 

 

 

 

鎧武者と魔法使いの攻撃によるものか、又は次元の通路を開ける自身の持つ錠前によるものか。

 

 

 

 

青年は爆発したと同時に生まれた異空間へと入り込み、別世界へと流れ着いていた。

 

 

 

その世界の名は、怪魔界―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、青年が想い出した自分自身の過去であった。思い出した時は、そのきっかけをつくった男に恨み言の一つもぶつけたい気分となったが、それは八つ当たりというものだろう。

むしろ感謝しなければならない。自分の罪を、こうして思い出せることができたのだから。

今、青年がいる世界は彼の生まれた場所ではないことは明白だ。ならば、青年は間桐家どころかこの世界そのものの異物ということになる。例え異世界だろうが生き恥を晒す気にはなれない青年は自決を考えるが、それは目の前で苦しむ彼等を助けてからだ。

 

 

記憶を失い、居場所もなかった自分を招き入れてくれた者達への礼と、自分に人を助ける意味を改めて教えてくれた感謝の為に。

 

 

その為ならば呪わしき力を今一度使って見せよう。

 

 

あの時のような迷いを抱かず、青年は再度、その力を手にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ブラッドオレンジアームズ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

『  邪  ノ  道  オ  ン  ス  テ  ー  ジ  ! 』

 

 

 

 

 

自分達の家にいるはずの青年が現れただけではなく、紅い装甲を纏う鎧武者へと変身したことに間桐慎二は状況の整理が仕切れない。だが、そんな中でも懐に備えていた万能薬(若奥様印)を口に含み、熱を下げて状態を戻しつつある辺りが自分の準備の良さに賞賛を送りたくなる。

 

(アームズ?オンステージ?何かの詠唱なのか…?)

 

決して知ることも理解することもないだろう製作者のセンスに気を取られながらも慎二はゆっくりと歩み始める武神鎧武を囲い始めたキュルキュルテンに勘付かれぬよう、匍匐前進で高熱で倒れている桜のもとへ向かうのであった。

 

 

 

「な、なんだアイツは…RX以外にこの街で仮面ライダーがいるなんて聞いてねぇぞッ!?」

 

武神鎧武の登場に驚くのはクライシス陣営も同様であった。

光太郎以外に確認されている『仮面ライダー』のどの姿とも一致せず、データも一切ない。それに一歩一歩接近する度にあの武者から放たれる殺気が強まっていくように感じる。

だが、こちらがすることは変わらない。邪魔する者は、死んでもらうだけだ。

 

(それに幼生とはいえこれだけの数、敵う訳がねぇッ!!)

 

ゲドリアンは意を決して、命令を下す。確認するだけでも幼生の数は80以上。一斉に飛び掛かればあんな見かけ倒しなど一瞬であると考えた。

 

この瞬間までは。

 

 

 

『シャアアアぁぁァァッ!!』

 

 

まずは先攻として相手の視界を封じようと頭部にしがみ付く一体と、同様している間に左右から噛みつかんと飛び掛かる3体のキュルキュルテン。武神鎧武は武器を所持しているが主戦力であろう長刀は未だ腰に差しており、手にしているのはふざけた形状の小刀のみ。

現に飛び掛かったキュルキュルテン達との距離が1メートルも無くなっている…その時であった。

 

 

『……ッ!?』

 

 

武神鎧武が果物の断面のような形状を持つ刀…大橙丸を持つ腕は今でも下がったままだ。なのに、武神鎧武へ向かったキュルキュルテン達3体は異なる大きな斬り跡を胴体に受け、悲鳴を上げないまま音を立てて床へと落下。

 

何が起きたのか、ゲドリアンが理解できない間も武神鎧武は歩みを止めない。

 

 

(速い…)

(なんて、剣さばきなんだ)

 

武神鎧武が振るった刀の剣筋をどうにか目で追えたメデューサと光太郎はそんなありふれた言葉でしか言い表すことが出来なかった。キュルキュルテンが迫った直前に初めて腕を動かし、3体それぞれに3つの斬撃…合計9回は腕を振るってたにも関わらず、攻撃を受けたキュルキュルテンが落下するまでの間に腕を下げ、まるで動いていないかのように振る舞っている。

 

その光景はキュルキュルテンが飛び掛かる度に起き、武神鎧武が進むに連れて怪人達の躯が増していく。

 

「せ、接近して駄目なら離れて攻撃だぁッ!!」

 

目に映らない武神鎧武の攻撃に動揺しつつもゲドリアンは次なる指示を飛ばす。見る限りキュルキュルテンは敵に接近したと同時にやられている。

ならば遠くから泡攻撃をしかけ、高熱により苦しませた上で倒す方法を選択。指示に頷いたキュルキュルテンは最初に待機していた天井へと飛び上がり、地上にいる数体も距離を充分に取って大口を開きいつでも泡を吐き出す準備を整えた。

だが、敵が攻撃を仕掛ける間を待つほど、武神鎧武は甘くはない。

 

「フンッ!!」

 

大橙丸を手にした右腕を後に引き、勢いをつけて真横に振るう。そして大橙丸は持ち主の手を離れ、回転しながら上昇し天井へと向かい跳躍中のキュルキュルテンへと迫る。

さらに腰に差した刀…無双セイバー右手で抜きつつ、鍔の後部に位置するあるレバーをスライド。エネルギーがチャージされた直後に引き金を引き、鍔前方の銃口…ムソウマズルから強力な弾丸を次々と発射。大口を開けたキュルキュルテンの口内で爆発を起こした。

 

 

ブーメランのように弧を描く大橙丸によって胴体を横一文字に裂かれていく個体の落下と、口から煙を吐いて倒れる個体の音はほぼ同時。戻ってきた大橙丸を左手で受け止めた武神鎧武は再び歩み始める。

 

 

同族が次々と葬られる姿に恐怖を抱きながらも自棄となったキュルキュルテンはゲドリアンの指示を待たずに一斉に襲い始めるが、武神鎧武は止まらない。

 

 

歩む速度は最初と全く変わらず、正面を見つめたまま悠々と足を運んでいる。だが、二刀流となった武神鎧武は次々と襲い掛かるキュルキュルテンを全て切り伏せた。前後左右上下。全方角から攻める敵に目を向けることなく対処してる。

 

彼が通過した後はピクリとも動かないキュルキュルテンの躯のみ。

 

その数は、当初いた9割以上。残る幼体は5体だけとなっていた。

 

 

 

 

「す、すごい…あれだけの数をあっと言う間に」

 

 

慎二から受け取った薬でなんとた膝立ちで身体を起こすまで回復した桜は驚くしかない。義兄やサーヴァント達とはまた違う戦いを見せる武神鎧武の姿にただ圧倒されてしまう。

 

だが、彼の内側ではもう一つの戦いが繰り広げられていた。

 

 

 

―――離れろ

 

 

 

 

―――離れて技をかけろ

 

 

 

 

―――距離を置き、敵を纏めて一掃するのだ

 

 

 

(黙れ…!)

 

 

 

少しでも気を抜けば再び自分を飲み込もうとするもう一つの意思が青年へ指示を出し続けている。

 

確かに自分の持つ技ならばこの場にいる敵を一瞬で薙ぎ払うのは可能だ。

 

しかし、そうなれば既に動けるようになった慎二と桜はともかく、未だ敵によって拘束されているメデューサと光太郎を巻き添えにしてしまう。

 

そんなことは絶対に出来ない。もう、自分の手により誰かが悲しむ姿など、見たくない。

 

そして、恩人である彼等を見捨てる事など出来ない。

 

 

押し上げる衝動を必死に抑え、青年は着実にゲドリアンへと距離を詰めていく。

 

 

 

 

そして敵の動きは突然だった。

 

 

「…ッ!?」

 

 

 

身の毛がよだつ敵が打った次の手段に、桜は思わず両手で口を押えながら息を飲む。

 

 

まだ生存していたキュルキュルテンの幼体が武神鎧武によって倒された亡骸を両手で持ちあげると口をあり得ない大きさまで広げると次々に丸のみにし、捕食を始めていたのであった。

 

 

死んだ個体を飲み込むに連れて身体の一部分が大きくなり、ついには床に転がるキュルキュルテンが居なくなるころには、成熟した個体と大差のない、より強く凶暴性が増した5体の怪人は武神鎧武を睨みつける。

 

 

「ケケケ…他の幼体を取り込んだ数だけその力は倍になる…さぁ、お前達の本当の力を見せてやれぃッ!!」

 

涎を口からまき散らしながら2体のキュルキュルテンが武神鎧武と迫る。左右から迫る爪の攻撃を無双セイバーと大橙丸でそれぞれ受け止めた武神鎧武は予想以上の力が伸し掛かってくることに驚く。初めて完全な防御に徹していた敵を見て好機と睨んだ3体のキュルキュルテンは真正面から突っこんでいく。

 

ゲドリアンもようやくあの乱入者を始末することが出来ると確信したが、ゲドリアンは知らない。剣技だけが、彼の全てはないと。

 

 

「シャギャッ!?」

 

左右の手を封じられても足は自由。武神鎧武は正面から体当たりを仕掛けるキュルキュルテンの胸板に足底を思い切り叩き付け、自身迫った敵を吹き飛ばすことに成功する。続いて迫っていた別個体2体も吹き飛び、落下する個体に衝突し、3体まとめて倒れてしまった。

武神鎧武はその様子を確認する間もなく右足で地を蹴り、左足を軸にして身体を回転。同時に身体を一瞬下げ、力の均衡が崩れた事でバランスを崩した左右の個体に遠心力を殺さないまま足払いをかけると見事に転倒させ、元の体勢へと戻ると両手に持った刀を上へと放り投げる。

刀が浮遊する間に起き上がろうとするキュルキュルテンの頭部を鷲掴み、前方で転がっている3体に向かって強引に投げ付けた。

 

『………ッ!?』

 

鈍い音を立てて山となったキュルキュルテン達がうめき声を上げ気絶する中、落下する武器を手にした武神鎧武は無双セイバーを腰に差して動かない怪人達へと接近する。

 

痙攣する怪人を見下ろす紅い武者はゆっくりと大橙丸を振り上げるが、倒れたままであった1体のキュルキュルテンは突如武神鎧武の足を掴むと口を開く。

 

「むっ…」

 

高熱を出す泡を吹きだして目晦ましにするつもりだったのだろうが、泡を吐き出すよりも早く武神鎧武の靴底がキュルキュルテンの口を封じた。

 

「………ッ!?………ッ!?」

 

吹き出そうとした泡を飲み込み、気道を確保できず呼吸困難となったキュルキュルテンはもがき始めるが武神鎧武は怪人を踏みつける力を強めるとバックルの右側にある小刀…カッティングブレードの柄を掴み、一度倒す。

 

 

 

 

『ブラッドオレンジスカッシュ!』

 

 

 

電子音が響くと同時に武神鎧武の足とキュルキュルテンのふさがれた口を中心に紅いオレンジの断面のようなエネルギーが展開される。エネルギーの断面はそのまま重力に逆らうことなく沈んでいくと気を失った他のキュルキュルテンを含めて押し潰していき、ついには爆発を起こす。

 

煙が晴れ、地面に発生したクレーターの中心に立っていたのは、武神鎧武ただ1人。

 

 

 

残るはゲドリアン、キュルキュルテン3体となった敵に武神鎧武は無言で紅く、黒く輝く複眼を向ける。どう逃げ出すかと考え始めるゲドリアンはこちらに向けて再度歩き始めた敵の変化を見過ごさなかった。

 

 

バチリ、とした音を皮切りに武神鎧武の腹部にあるベルトからスパークが放たれ、全身へと行きわたっていく。

 

 

「が、アアアァァァァァァッ!?」

 

先程まで敵に対し声一つ上げることのなかった武神鎧武が武器を手放し、胸を押さえて苦しみ始めている。

 

ベルト…いや、ロックシードからエネルギーだけではなく火花まで散り始めているではないか。理由は分からないが敵は攻撃が出来ないらしい。ならばとゲドリアンは飛び跳ねながら武神鎧武へと近づくと無抵抗である敵に何度も足蹴していく。

 

「突然現れて俺の怪魔異生獣を皆殺しにしやがてぇ!!許さん、許さんからなぁッ!!」

 

今まで怯えていた分際でよく言うと意外に冷静である武神鎧武は自分に変身する力を返却した男の言葉を思い出していた。

 

 

 

『ただし注意したまえ。ご覧の通りの状態だから使用できるのは、あと一回が限度だろう』

 

 

 

 

(確かに、受け取ったその時から錠前は傷だらけだった。変身できただけでも御の字であったか)

 

極めつけは、先ほど放った技。それによりついに限界を超えてしまったのだろう。あとどれ程この姿を保てるか分からない。だが、このまま倒れるわけにはいかない。何故なら…

 

 

 

 

 

「は…早く逃げてくれッ!!後は俺達だけでなんとかするッ!!」

 

再びビームに慣れてきたのか、未だ手足の拘束が解けていない光太郎はそんな言葉を叫んでいた。

 

 

 

「そうです。このような輩など、すぐにでも…」

 

ようやく片腕が自由となったメデューサは肘で自分の身体にしがみ付いている怪人の頭部を叩き付けながら、思い人に続いている。

 

 

 

まさか助けに来たこちらが気を遣わせてしまうとは…どこまでも他人の心配しかしない者達なのだろう。だからこそ、こうして戦う価値があった。

 

「さぁ、大人しく俺様の手で…」

「ぬ…オォォォォォッ!!」

「おおぅッ!?」

 

 

青年は全身に走る痛みに耐えながらも未だ自分に靴底を擦り付けるゲドリアンを吹き飛ばし、手放した武器を拾い上げてとっさに構えた。

 

 

あの声はもはや聞こえない。

 

 

 

この異常の為に消え去ったのか、それともこれから自分がやろうとすることに愛想を尽かしたのか。

 

 

武神鎧武は理由を求めないまま刀の柄同士を接続。ナギナタモードとなった無双セイバーの鍔へベルトから外したロックシードをはめ込む。

 

バチバチとさらに強く火花が散っているが構うことはない。これが、最後の一撃なのだから。

 

 

 

「な、何しよってんだ…」

 

 

 

起き上がったゲドリアンの前では赤いオーラを纏い、刀身にエネルギーをチャージして構えを取る武神鎧武の姿。聞くまでもなく、自分に完全な止めを刺すための大技なのだろう。どうにか逃げようとも相手の技がどのようなものかも分からない。慌てふためく間に敵は技を放つ体勢へと入っていた。

 

 

 

 

 

『イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン…ブラッドオレンジチャージ!』

 

 

「ハアアァァァァァァァァァァッ!!」

 

 

 

横一閃。

 

 

 

武神鎧武の咆哮と共に放たれた紅い斬撃は真っ直ぐにゲドリアンの方へと延びていく。

 

 

ひゃぁ、と思わず身を屈めるゲドリアンだったが、いつまで立っても痛みが走ることがない。ゆっくりと相手を見ると武神鎧武は武器を真横に向けたまま微動だにしない。

 

つまりは、自分に当たらずに明後日の方へと攻撃は飛んだわけだ。

 

 

「ひゃ、ヒャハハハハハハッ!!ビビらせやがってこの野郎ッ!どうやら俺の勝ちのようだな」

 

立ったまま気を失っているのか、ゲドリアンの言葉に少しも反応しない。だが、警戒を怠ることなくジリジリと近づくゲドリアンは敵が何の反応を示さない様子を見て、確実に意識がないと判断して自身の爪を武神鎧武へと伸ばす。

 

 

「さぁ、これでお終いにしてやる…おい、いいところだから邪魔するな」

 

自分の肩を掴まれているようだが大方キュルキュルテンなのだろうと判断したゲドリアンは特に顔を向けることなく武神鎧武の脳天から串刺しにしようと手を振り上げる。が、自分の肩を握る力が強まったことでやっと振り返る。

 

 

「痛ってえなッ!!さっきから何なんだ!!!お前はしっかりとRXの監視…を…」

 

 

 

 

無礼な手下に怒号を浴びせようと振り返ったその先にいたのは、キュルキュルテンでも、チャップでも、怪人の素体でもない。

 

 

 

 

 

手足を拘束され、機能停止ビームで苦しんでいるはずの、間桐光太郎…仮面ライダーBLACKであった。

 

 

 

 

 

なぜだ…と言いたくても口を開ける事すら出来ないほど狼狽えるゲドリアンは視線を手術台の方へと向ける。そこに映ったのは砕かれた金具と、

 

 

両断され床に散らばっている機能停止ビーム装置の山だった。

 

 

 

 

(ま、まさかあの野郎オォォォォォッ!!)

 

 

武神鎧武が狙ったのはゲドリアンではなく、光太郎を苦しめるビームを照射し続けていた装置。彼の目的は当初から敵を倒すことではなく、光太郎の救出だったのだ。

 

 

 

「………………」

 

「きゅ、キュルキュルテンッ!!こいつはまだRXになっていない!倒せ!倒せーッ!!」

 

 

光太郎による無言の圧力に耐え切れないゲドリアンは急ぎその場から離れ、メデューサを拘束していた2体と隠れていた1体に命じる。囲われた光太郎は自由となったメデューサに視線を送ると、彼女は頷きその場で跳躍。立ったまま気絶している武神鎧武の元へと着地する。

 

 

「…ありがとうございます」

 

 

気を失うまで戦い続けた武神鎧武へ一言感謝を述べたメデューサは彼に肩を貸す形で抱え、慎二と桜の元へと向かう。

 

 

敵対するのは、光太郎とキュルキュルテンのみ。

 

 

光太郎が脱出したとしても、ゲドリアンは自分達の勝利を信じて疑っていない。光太郎は立ってはいるが機能停止ビームを浴び続けた影響で大した力を残っていない。証拠にベルトから放たれる光は弱く、これならば未だ体力も消耗していないキュルキュルテンが有利と判断したゲドリアンの耳にパリンッとガラスが砕ける音が響いた。

 

「あん?」

 

音が聞こえた方を見ると、何時の間にか壁際に移動していた信二が銃床でガラスを叩きわり、暗幕ごと突き破っている。あいつ一体なんの真似を…と窓から差す西日の光を追うの先では、ベルトに左手を添えて、右腕を真上に掲げる光太郎の姿。

 

 

 

 

「し、しまったああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 

大声を上げても既に遅い。慎二の手によって太陽の光を浴びた光太郎はクライシス帝国が最も恐れる姿へと変えていたのであった。

 

 

 

 

「俺は太陽の子―――」

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーBLACK!!RX!!!」

 

 

 

 

僅かながらも太陽の力を取り入れた光太郎の力は万全の状態となり、後ずさるゲドリアンへとその指を向けた。

 

 

 

 

「クライシスッ!!これ以上俺の家族と仲間を傷つけることはこの俺が許さんッ!!!」

 

「きゅ、キュルキュルテンッ!!後はなんとかしやがれぇ―――!!」

 

 

この場をキュルキュルテンへと押し付けたゲドリアンはその場から消失。主が逃亡したにも関わらずキュルキュルテン達は言われるがままにRXへと向かっていくが、武神鎧武との戦いで動きや能力を完全に見切った光太郎の敵ではなかった。

 

 

 

 

 

「リボルケインッ!!」

 

 

 

左手を腰に添え、右腕を前方に突き出した構えから入れ替えるように右手を腰に移動し、左腕を大きく回しながら腰のサンライザーの前に左腕を翳す。

 

 

 

サンライザーの左側の結晶から幾層もの光の線が重なり、洗練された円形の柄が現れる。柄を光太郎が掴むと同時に中央の赤いダイナモが光を迸りながら高速で回り出した。

 

 

柄をサンライザーから引き抜くと眩い青い光―――圧縮された光のエネルギーが結晶化した光子剣『リボルケイン』を形成。

 

 

 

 

声を上げて上から飛び掛かって来た赤いキュルキュルテンの腹部へと光刃を突き刺し、強く押し込んでいく。

 

 

『シャアアアアアァァッァァァァッ!?』

 

 

続けて青いキュルキュルテンが背後に向けて飛んでくるが光太郎は引き抜いたリボルケインを逆手に持ち、柄尻に左手を添えると振り向かないまま後ろに向けて突き出す。

 

その先端は両手を広げ、爪を突き立てようとしたキュルキュルテンの腹部へと突き刺さっていた。

 

 

 

『シャオオォォォォォぉぉ!!!』

 

 

最後の1体が正面からリボルケインを背後の敵へ突き刺したままの光太郎へと突っこんでいくが、自らの頭上に現れた影…光太郎の背後から飛び上がったアクロバッターに頭部踏みつけられてしまう。

 

 

 

 

『シャアアァァァァァッ!!』

 

「トァッ!!」

 

 

割れるような痛みに両手で頭を押さえている隙に、リボルケインが腹部へと突き刺さる。

 

 

 

その身体に内包しきれない光のエネルギーが火花となって全身から吹き出し始めた直後、光太郎は一気にリボルケインを引き抜いた。

 

 

 

 

 

リボルケインを天へと翳し、円を描くように回転させると額の前で両手首を交差。

 

 

左手をベルトの上へ。そしてリボルケインを持つ右腕を勢いをつけて右側に振い残心の構えをした直後。

 

 

倒れたキュルキュルテン達は爆発の中へ消えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う…」

 

「気が付いたようだね」

 

青年の目に映ったのは、やはりというかあの医師だった。やれやれと言って診察室を後にすると廊下から会話らしき声が聞こえる。どうやら廊下で控えていた光太郎達に説明をしているのだろう。

 

ゆっくりと顔を横に向けると、机の上には自分が武神鎧武へと変身するに必要なバックルと、そして限界を迎えて砕け散った錠前の破片が並んでいた。

 

もう、変身することは不可能であろう。

 

思ったよりもショックではないことを不思議に思う中、光太郎が姿を現す。

 

 

 

「…いろいろと、お互いに説明が必要みたいだね」

「…俺は、そうでもない。お前達を救えたのならば…」

「後は、死ぬだけ…かい?」

「………………………」

 

目を丸くした青年は真顔で見つめている光太郎から思わず目を逸らしてしまう。まさか、見抜かれているとは思いもしなかった青年に対して、光太郎は話続けた。

 

 

「…君に何かあったのかは知らない。でも、眠っている君はずっと謝り続けていた。その声を聴いて、なんとなくそう思ったんだ…」

「それ程の罪を重ねてきた。俺は…償う方法は、そんなことしか知らない。命を…捨てることしか」

「………………」

 

そう、戦うことしか知らない自分には、それしか手段を見つけることが出来ない。だからこそ最後に光太郎達を助け、そして――――

 

 

「そいっ!」

「ぬがぁッ!?」

 

 

顔面に薬剤等を乗せる銀色のトレイを叩き付けられた青年は鼻を押さえて悶絶してしまう。トレイを最初の位置に戻し、薬剤を乗せながら光太郎は青年へと声を向ける。

 

 

「その方法で君は満足するかも知れない。けど、俺達は嫌だな。折角知り合って、助けてくれて、これからお互いの事がわかるって時に、君が死ぬというのは、はっきり言って反対だ」

「しかし、俺にはそうすることしか…」

「なら―――」

 

光太郎は手を差し伸べる。それがなんであるのか青年には理解ができないが、光太郎は笑顔で青年に問いかける。

 

 

「一緒に探そう。君が死なずに罪を償える方法を。1人で分からなくても、みんなとならきっと見つけられる」

「どうして、そこまでするんだ…見ず知らずの俺に、どうしてそこまで親身になれる?」

「…理由なんて、ないよ」

「あ…」

 

そうして青年は思い出す。メデューサから聞いた話を。自分は何と言って、光太郎達を助けようとしたのかを。

 

 

誰かを助けることに、理由はいらない。

 

 

「そう、だな。いらないのだったな。理由など」

「話が早くて助かるよ。だから、君の方法はとりあえずは保留、ってことにしよう」

「…そうする他、ないようだ」

 

青年は改めて差し出された光太郎の手を握る。

 

もしかしたら、本当に見つかるのかも知れない。

 

この男と共に行動するのなら。

 

「じゃ、早速我が家へ帰ろうか。先生には許可貰ったし」

「な、いや、いいのか?」

「いいのいいの。それに折角桜ちゃんが準備してくれた夕飯が無駄になっちゃうからね!」

 

なんだか流されているような気分になっている青年は光太郎に連れられて診察室、そして診療所の外へと出る。そこには待ちくたびれたと言わんばかりの少年と、光太郎と共に自分が来てくれた事を純粋に喜ぶ少女と、言った通りの人間でしょうと微笑む女性が待っていた。

 

 

青年は、心の中で主と、友である武神へと詫びを入れる。

 

(申し訳ありません。彼方達への償いに、今一度お時間を頂きたい。それが見つけた時―――)

 

 

改めて、自分は彼方達に会えることができるでしょう。

 

 

青年はこの世界にはいない、届くはずのない言葉を送るのであった。

 

 

 

 

 

彼等が家を戻る様子を陰ながら見つめている存在がいた。青年の記憶を呼び戻し、武神鎧武のベルトを託したあの男だった。

 

「依頼は果たしたよ『神様君』。しかし変わってるよ。敵だった彼を救ってくれだなんてね…ま、結果的には救えたし、報酬も前払いだったし良しとしよう」

 

そう呟く男の手には青年が持っていたものとは異なる幾つもの錠前が握られていた。

 

「さて、士が通ったおかげでこの世界を基準に色々と道が出来た。聖杯…まさに、僕が狙うには相応しいお宝だね」

 

誰にも聞かせるわけでもなく男…海東大樹はこの世界からいなくなったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、クライス要塞

 

 

 

 

「…ゲドリアンはどこだ。あの大馬鹿野郎は…」

 

 

モノアイをいつも以上に輝かせ、身体の節々から煙を上げるガテゾーンは肩には二連装ガドリングガン、右手にはレーザーライフル、左手にはショットガン、左足にはミサイルポッド、右足には携帯用小型バズーカ。無数の手榴弾をたすき掛けしたという重装備でゲドリアンを探していた。

 

「や、奴ならば怪魔界に行って砂漠の動物を撮影しに向かったそうだ…」

 

 

貴族のプライドなど微塵もなく、同僚の迫力に終始押されてしまっていたボスガンであった

 

 

 

ジャーク将軍が仲裁に入るまで、コレクションを失ったガテゾーンと犯人であるゲドリアンによる逃走劇は続いたという…

 




武神鎧武の戦闘シーンは鎧武挿入歌『時の華』を聞きながら考えつきました。まぁ、本来ジンバーアームズのなんですけどね。

さて、ロックシードを失った彼の行く末は…その前に名前を考えなければ…

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