内容が意味わかんないことになっています。
スカリエッティ陣営のことを書こうと思ったけど、ノーヴェ以後のナンバーズがいつ動き出したか分からない上に、訓練してる姿しか思いつかなかったんです。ならいっそ何処かの世界で実践させればいいんじゃない?という簡単な思いつきで書きました。
A'Sでヴィータが苦戦するような生物いたし大丈夫だよね
「実戦訓練ができる世界かい?」
突然、実践がしたいと言い出したトーレにスカリエッティは聞き直した。
「はい。今稼働しているナンバーズで直接戦闘を行えるのは私、チンク、ディエチ、レディだけで訓練を幅広く行えません。ですので、何処かの次元世界で実践訓練を積みたいのです」
ほかのナンバーズがまだ稼働していないので、模擬戦を行うにしても戦闘方法が分かってしまっており飽きてきたのだ。
「ふむ、事情はよくわかった。いいだろう、ウーノ何処か良いところはないかい?」
「はい、丁度いいところがあります。この世界、そうですね、この世界の特徴に因んで【モンスタークエスト】とでも名づけましょうか。この世界には大きな国が一つあります。昔はもっと細かく分かれていたようなんですが、この世界にはモンスターと呼ばれる凶暴な生き物が多く、それに対抗するために一つになったそうです。そしてその国を囲うように森や湖が存在し、そこには凶暴なモンスターが存在します。そしてその国にはモンスターを狩って生計を立てているハンターと呼ばれる人たちがいます。正確には国や住民からの依頼『クエスト』をギルドが公表し、それをギルドにハンター登録をしたハンターが受けて報酬をもらっているんですが」
「つまり私たちもモンスターを狩ることで戦闘訓練をしろということか。しかし、出来れば魔導師との訓練をしたいんだが」
「贅沢言わない。管理局に感づかれるわ。それにこの世界のモンスターも上位存在になれば人型にもなるし、魔法も使ってくるわよ。あとモンスターも真龍クラスがいるらしいわよ」
「よし行こう」
「まぁ、いい訓練になるかもね」
「ルーテシアお嬢様も契約が進んでいるらしいし」
「……」
「あ~。確かガリューだっけ?」
「それで誰が行くんだい?」
「ドクターと私とクアットロは駄目ね。そろそろノーヴェとウェンディが稼働するの」
「ではそれ以外だな」
「……」
ナンバーズは賛成だった。ゼストとルーテシアは何も言わないが、反対でも無いようだった。
しかし、それに異を唱えるものがいた。
「私は行かないぞ、この脳筋ども」
それはレディだった。
レディはこの日も嫌な予感がしてミッドチルダにでも行こうと思ったのだが、時すでに遅く部屋を出た瞬間トーレに捕まったのだ。
「駄目よ~。ただでさえ貴女はサボリ気味なんだから~」
「そうだ。特にお前は紙装甲なんだ。もっと鍛えろ」
「どっちにしてももう逃げられないけどね」
レディは縄でぐるぐる巻きにされており、逃げることは不可能だった。デバイスも取り上げられている。
「じゃあ、準備してきて~。そうね~、二時間後に転送を開始するわ~」
こうしてナンバーズ御一行のハンター生活が開始された。
■■■
転移された場所は草原だった。
周りは膝ぐらいまである草で、遠くを見てみると森と、小さな村が見えた。
「クアットロ、ここはどこだ」
トーレがモニタを開き、クアットロに接続した。
『国の最南端にある持ちの近くです。まず、身分証がないと王都には入れないので、近くにある村で身分証の代わりになるハンターライセンスを入手してくださ~い。ついでにクエストも受けてお金をかせいでくださ~い』
「何故だ?基地に戻ればいいだろう」
『何回も転送してると管理局にバレる可能性が出てきますので~』
「なるほど……。わかった。ではな」
トーレはモニタを閉じた。
「聞いていたな?では行くぞ」
「あ、ちょっと待って」
トーレを止めたのはじっと村を見つめていたディエチだった。
「なんか村がモンスターに襲われてるかも」
村をじっと見ているディエチの眼には機械的な模様が浮かんでいた。
ディエチの眼には危機が仕込まれており、優れた望遠能力と解析能力有しているのだ。
「なに?どんな様子だ?」
「門番が棍棒持った緑のモンスターに襲われてる。あと他にも村に向かっている狼っぽいのと熊っぽいのがいっぱい」
トーレの問いかけにディエチは、望遠能力を発動して、状況を伝えていく。
「仕方ないか。行くぞチンク、レディ。ディエチは砲撃の準備だ」
「分かった」
「は?二人で行けよ、って掴むなよぉぉぉぉぉ……」
「りょーかい」
チンクとレディは【ライドインパルス】を発動したトーレに連れて行かれた。
セイン、ルーテシア、ゼスト、ガリューも村に向かって飛んでいった。
「…クッ!」
その場からディエチは射撃をしようとするが苦戦していた。
緑のモンスターを射撃しようとしているのだが、小さい上にちょこまかと動くのだ。無闇矢鱈に撃つと人間に当たってしまうかもしれない。
今までは、止まっているものや直進しているものしか撃っていなかったので、動きを先読みして撃つということができないのだ。
チャージに時間がかかりすぎるというのも問題になっている。
「……それでもっ!!」
それでも諦めるわけにはいかず、ディエチは戦闘機人としてのスペックをフルに発揮し動きの先読みを開始した。
「当たれぇぇぇぇえええええ!!」
■■■
街の人々は絶望していた。
ゴブリンの大群が村を襲ってきたのだ。ゴブリン自体は弱く、この村の元ハンターや腕自慢なら軽く倒せるのだが、数が多すぎるのだ。数の暴力という言葉があるように数に押されてどんどん傷ついていく。
そしてそんな村の人々をさらに追い詰める報告が届いた。
「みんな逃げろ!この村はもう駄目だ!!ワイルドドッグとワイルドベアがこの村に向かってきているぞ!!!」
ワイルドドッグ-ハンターランクDに相当するモンスターで、何よりも恐ろしいのは群れで行動するということだ。
ワイルドベア-こちらもDランクなのだが、こちらは力が強い上にかなりの凶暴性を持っている。
村の人々は死を覚悟した。どちらとも元ハンターや村の腕自慢では相手にならない。
そして今更村を出たところで近くの村まで歩いて半日はかかる。そんな時間があればワイルドドッグに追いつかれて殺されてしまうだろう。
それなら今まで生きてきたこの街で死にたいと思ったのだ。
そしてその時がやってきた。
遠くには大群が迫ってきていると容易に想像できる巻き上げられた土煙が見えた。
そしてそれに気を取られてしまった門番が、足を棍棒で殴られ倒れてしまった。おそらく骨が折れてしまったのだろう、立ち上がることができない。
そんな門番にゴブリンは止めとばかりに棍棒を振り下ろそうとしている。
門番は死ぬ覚悟を決め、村の人々は悲鳴を上げようとした。
しかし、その時が来ることはなかった。
棍棒を振り下ろそうとしていたゴブリンは、炎を思わせるような赤い光線によって消滅したのだ。
それだけでなく、その光線は射線にいたゴブリンも消滅させていた。
街の人々も門番も、ゴブリンどもでさえ動きを止めた。止めてしまった。
その瞬間、射線から外れていたゴブリンどもが切り刻まれた。
そして次の瞬間には門の前に、奇妙な服を着た3人の少女がいた。
「何だこいつらは?弱すぎる、これでは訓練にならん」
「おそらく下位ランクのモンスターなのだろう」
「つーか、ディエチ当てられたんだな。私絶対に無理だと思ってたんだが」
一人は女性にしては高い身長のショートカットの女性。
一人は銀色の髪を持つ黒の眼帯をつけた少女。
一人は金色の髪を持ち武器にしては奇妙な形をしたものを持つ少女。
「ちょっと、はぁ、早すぎ……」
「……」
「……」
「……」
村の人々が呆気にとられていると、少女たちの近くに今度は4人?の人影が現れた。
一人は青い髪の明るい雰囲気を感じることができる女性。
一人は槍を持った屈強そうな男性。
一人?は全シイ真っ黒で四つの目を持った人型のモンスターらしきもの。
一人はそのモンスターらしきものに抱えられている紫色の髪を持った少女。
総勢7人の人間が門の前に現れた。
「お前ら、おせぇぞ」
「そっちが、早すぎるんだよ!!」
「大丈夫か、セイン」
「チンク姉~」
銀髪の少女に泣きつく青い髪の少女。それを眺めていた長身の女性が口を開いた。
「構えろ、団体様のお着きだ」
巻き上げられる土煙はかなり近くまで迫っており、もはやモンスターたちを視認することができた。
「……ブースト」
「お?お姫様、サンキュ」
「お嬢、ありがとうございます」
「ルーお嬢様、ありがとうございます」
何故か、紫色の髪の少女にお礼を言っていく。
そんなことをしているうちに、モンスターは間近に迫っていた。あと三十秒もすれば村まで到着し、暴虐の限りを尽くすだろう。
「では、行くぞ!!!」
しかし、そんなことは知らんとばかりに、長身の女性の号令に従い全員がモンスターの群れに突入していった。
土煙がさらに巻き上がり、中の様子は見えないが村の人々は7人の死ぬだろうと思っていた。
いくらDランクとはいえ、あの数である。最低でも多くのBランクハンターが必要なぐらいである。
村の人々はいつモンスターが来るか、ビクビクしていた。門番も無駄だと知りつつも、次の戦闘に向けて傷の手当をしていた。
しかし、いつまでたってもモンスターがやってこないのだ。
そして、まだかまだかと神経を研ぎ澄ませていた村の人々の耳に飛び込んできたのはモンスターの鳴き声ではなかった。
「所詮は数だけだったか。他愛もない」
「嘘つくなよ。トーレ、犬に噛み付かれそうになってたじゃん」
「し、死ぬかと思った……」
「セインは戦闘用の武装付けてもらったら?お前避けてただけじゃん」
「……ガリュー、平気?」
「……」
そんなのんきな会話だった。
■■■
ナンバーズたちはモンスターの大群を仕留め、村にハンター登録をしようと戻ってきていた。ちなみにディエチも合流した。
しかしここで問題が発生した。誰も家から出てこないのだ。
「静かすぎない?」
「やりすぎたようだな」
チンクが皆が思っているであろうことを口にした。
そう、ナンバーズたちはやりすぎたのだ。周囲を見渡せばモンスターの死骸だらけ、体は返り血で血まみれ。誰でも引くだろう。
せっかく助けたというのに残念な結果である。
「まあ、問題はないだろう。ここにはハンター登録に来たのだ」
そう言って、町の中に歩き出すトーレ。ほかのメンバーもそれに続いた。
しかし、家という家から感じられる視線。監視されているようで正直不愉快である。セインですら眉をしかめている。
「ここか…」
ナンバーズたちはギルドにたどり着いた。
ギルドはここが小さな村だからだろうか、建物自体は頑丈にできているが、かなり小さくボロかった。
トーレはギルドの扉を開けようとしたが―――
―――ガチャ、ガチャガチャ!!
鍵が閉められていた。
「「「「「「「……」」」」」」」
沈黙するナンバーズ一行。しかもガチャガチャ鳴らしても一向に出てくる気配がしない。
―――バギャ!!!!
表情は変えずとも今まで散々向けられた視線にイラついていたのだろう、トーレは扉を蹴りあけた。正確には蹴り砕いた。
「ヒィィィィィイ!?助けてください!命だけは、命だけはっ!!」
中には土下座をかましているギルド職員がいた。それを見たナンバーズ達からは重いため息が出た。
■■■
ナンバーズが眠っている研究室。そこには二人の男女がいた。
ジェイル・スカリエッティとその戦闘機人ウーノである。二人はNo,Ⅸと№Ⅺと記されているポットを眺めていた。
「ウーノ、ノーヴェとウェンディの調子はどうだい?」
「ノーヴェは明日には稼働できます。ウェンディは調整がまだ終わっていないので、もう少しかかりそうです」
そのポットには二人の少女がいた。
一人は赤い髪と少年的な容姿をした少女―ノーヴェ。
もう一人は赤い髪を後頭部でまとめた少年的などこかノーヴェと似ている容姿をした少女―ウェンディ。
二人ともスカリエッティにより造られた戦闘機人である。
「そうか。オリジナルもいるのだし二人の出会いが楽しみだ」
「オリジナルに鍛えさせるのもいいかもしれません」
ナンバーズの№Ⅸノーヴェはクイント・ナカジマの遺伝子を元として造られている。
そのためクイント・ナカジマのレアスキル【ウィング・ロード】を所持していると推測されている。
「そういえば、実践に行ったナンバーズ達はどうしたんだい?」
「先ほど帰ってきまして、今は温水洗浄を行っています」
【モンスタークエスト】に行ったナンバーズ達は疲れ切っていた。
ただし、身体的にではなく精神的にだが。
「疲れていたようですが問題はないようです。あちらの世界での身分証も手に入れたようですし」
「ふむ…。トーレ達が疲れるような世界か……。ノーヴェとウェンディの実験と調整が済んだら、連れて行くのも面白そうだ」
「戦闘訓練も積めそうですね」
ノーヴェとウェンディのハンター入りが本人の知らないところで決定していた。
「ふふ、楽しみだ。実に楽しみだよ」
間もなく動き出す自らの作品に思いを馳せながら、スカリエッティは研究室を出て行った。
ちょくちょくこの世界は出てきます。訓練とかで。
あとノーヴェとかのほかのナンバーズがいつ出てきたか分からないので、作者がこのへん出てたんじゃね?と思ったところで出すことにします。