キャラ崩壊です。ちょっとテンションが上がっちゃっただけだと思って読んでください(笑)
それはゼスト隊との戦闘が決まった翌日だった。
レディはスカリエッティに戦闘服の制作について相談していた。
「戦闘服かい?」
スカリエッティはレディに訪ねた。
「あぁ、近々戦闘があるだろう。しかも相手はオーバーSが一人にAAが二人と来たもんだ。私はバリアジャケットを展開できないからな、備えあれば憂いなしだろ」
「うむ、そうだね。分かった、任せたまえ」
スカリエッティは頷き、どのようなデザインにするかを考え始めた―――が、
「嫌だ」
レディは速攻で拒否した。
「なぜだい?」
「ほかのナンバーズの戦闘服もお前が考えたんだろ、私あんなピッチリした変態みたいな服着たくねーし。お前に聞いた理由は制作する場所を聞くためだ。デザインはウーノとか他のナンバーズに聞く」
その瞬間、部屋の空気が凍りついた。なんとなく二人の話を聞いていたほかのナンバーズは絶句していた。
「レ、れれ、レディ!?あ、姉の服は変なのか?」
「戦闘に特化しているんだ、こんなものだろう」
チンクは混乱気味にレディに訪ね、トーレはさすがは戦闘型とでも言うべきか気にしていなかった。
「いや、問題があるわけじゃねぇよ、戦闘服だから効率的に考えてこのデザインにしたっていうのは分かるから。ただ私は着たくないってだけ」
「え~、そうかなー?動きやすいよ、これー」
「まぁ、セインには羞恥心もなさそうだしね」
「なんだと!?馬鹿にするな!!」
「喧嘩をするな」
チンクは言い争うセインとディエチを諌めた。
「まぁ、というわけで?スカリエッティにはデザインの才能は無さそうだし、といっても私もデザイン力無いから皆に考えて欲しいなぁとか思ってんだけど、ウーノとか出来ねーの?」
「私もデザインはやったことはないわ。というかドクターを悪く言うのはやめなさい。ドクターにできないことはないわ」
「私は戦闘以外のことは知らん」
「へー、わたしはやってみたいな~、やったことないけど」
「さすがに分からないわ~」
「わたしも分からないや」
役に立たないナンバーズだった。
「親が親なら、子も子っつーわけか」
「いやいや、待ちたまえ。何故皆は私にデザイン力がないと決め付けているんだい?よし決めた、デザインは私がやる。ここまで言われたら逆にやりたくなってきた。というか私がやる、私以外は認めない。さて、皆出て行ってくれるかな、デザインに集中したい」
「嫌「ダメだ」…」
スカリエッティは被せ気味に拒否を拒否した。
「無限の欲望ジェイル・スカリエッティが命じる。ナンバーズは我に従え!!」
テンションがかなりおかしいことになっていた。
別にスカリエッティの眼から赤い鳥っぽいのとかは飛んでこなかったが、なんとなく気勢を削がれたレディはため息をつきながら他のナンバーズと一緒に出て行った。
■■■
~~二日後~~
ナンバーズはスカリエッティに呼び出されていた。
「出来たぞ!見たまえ、これがレディの戦闘服だっ!!」
徹夜でもしたのだろうスカリエッティのテンションはかなり高めだった。
「「「「「「……」」」」」」
「さすがドクターですわ」
ウーノ以外のナンバーズは絶句した。
スカリエッティが指差した模型に着せられている衣装-それは全体がピンクで構成されており頭の部分にはキャップが、体の部分にはスカートと一緒になっているワンピースタイプで、前面にボタンがついており、それを体の左寄りの箇所で止める様になっていた。
スカート部分は機能性を上げるため(?)かミニスカートとなっており、実際に着たら脚部を覆う白いニーソックスとの間に生み出される何人にも侵されざる聖なる領域【絶対領域】が何とも言えない雰囲気を生み出すであろう
―――そうそれはナース服だった。
「さすがにデザインについて一から学んでいてはゼスト隊との戦闘に間に合わないのでね、参考となる資料を探させてもらった。そしたらこの衣装が出てきてね、この衣装を着る女性は戦火飛び交う戦場に直接出向きそこで負傷者の治療を行うこともあるそうだ。私はこれを知ってこの衣装を元にして戦闘服を作ろうと決めた。レディにも似合いそうだ。」
「素晴らしいです、ドクター!!」
ウーノは絶賛した。ほかのナンバーズは未だに固まっていた。
「この服は全てがほかのナンバーズと同じ装甲で出来ている。その上、一見無駄に見えるキャップには、脳とリンクさせることでマルチタスクを助ける機能が付いている。どうだねレディ、気に入ったかね?」
無駄にハイスペック(?)な機能が付いていた。
「これを着て戦場に出ろっつーのか、あんたは?」
「これは我々のものより恥ずかしいな」
「というか、これ半袖なんだけど、腕の部分どうするの?」
「私もこれはちょっとなー」
セインさえも拒否感を示していた。
「これのどこが問題だと言うのかね?」
スカリエッティは本気で分かっていなさそうだった。
「まず、ナース服は戦闘用の服じゃねーし。次に他のナンバーズよりある意味、変態度が上がってるし。次になんでスカートなんだよ、ズボンでいいだろズボンで。そしてなにより私がこんなの着たくない」
「うむ、いいと思ったのがね。レディが嫌なら仕方ない。次のデザインを考えるから出て行ってくれたまえ。ちなみにその衣装はあげよう」
「いらな「だめだ」……」
またもや、被せ気味に拒否を拒否した。
「無限の欲望ぅぅジェイル・スカリエッティが命ぇぇぇえじるぅぅぅ!ナンバーズはぁぁ我に従えぇぇぇぇい!!」
どこかの皇帝みたいな喋り方だった。ナンバーズはスカリエッティを引きつつも心配しつつ部屋を出て行った。
ちなみにナース服はというと―――
「チンク、これやるよ。サイズも同じくらいだし大丈夫だろ」
「いや、姉もいらないんだが」
「妹からのプレゼントだ。受け取ってくれないのか?」
「グゥッ、それを言われると断ることができない!」
「じゃぁ、ほいこれ」
こんなやり取りの末にチンクの手に渡っていた。
「ちゃんと着てくれよ」
「誰が着るか!!」
チンク ハ ナースフク ヲ テニイレタ
■■■
~~さらに三日後~~
「おいおい、こんなもん誰が着るかよ」
レディは作り上げられた衣装を見た途端、そう言い放った。
Made inスカリエッティの第二作目-それは黒と白で構成されていた。頭部にはカチューシャ、体の部分には黒いワンピースタイプの上にエプロンドレスが付いていた。ただそのすべてにレースやフリルがゴージャスに付いていた。そして胸部には赤いリボンが付いており、脚部はスカートに覆われて見えないが白のニーソックスが付けられているだろう
―――それはメイド服だった。
「なんでメイドなんだよ?」
「メイドはすごいのだよ。スカートの中には大量の銃器が隠すことができ、さらには瀟洒なメイドは時間を操ることができるらしい。レディのデバイスは銃型だからね、足に付けられるタイプのホルスターが付いている」
スカリエッティは妄想と現実の区別がつかなくなっていた。
「なんでスカートの中なんだよ、わざわざめくれってか?変態か、腰につけろよ」
「…スカートにも様々な銃器が入れられるようになっている」
「私のデバイスは拳銃型以外にはならないんですけど~?」
「……」
「それとスカートは嫌だって言ったよな」
「………出て行きたまえ」
「あぁ、なんだって~?聞こえねーな~」
「出て行きたまえ!今度こそ完璧な戦闘服を作ってやる!」
「うわっ、ドクターがキレたー!」
「あぁ、ドクター気を確かに!」
「あはははははは!!」
「何を笑っている!お前の責任だぞ!」
こうして第三作目の制作が決定した。
ちなみに今回のメイド服もチンクにプレゼントされた。
「絶対に着ないぞ」
チンクはメイド服を手に入れた。
萌え度が3上がった気がした。
■■■
~~さらにさらに三日後~~
ナンバーズはスカリエッティに呼ばれ研究所に向かって歩いていた。
「明後日にはゼスト隊との戦闘の予定なんだけど」
「いざとなったら、無しでもお前なら大丈夫だろう」
「まーな」
「姉としてはこれ以上服が増えても困るのだが」
「チンク姉なら似合いそうだよ、良い意味で」
「ねーねー、今度はどんな服ができてるにかな?」
「まともな服だといいわね~」
そんな会話をしているうちにスカリエッティの研究所に着いていた。
「フフ、フハハハ、フハハハハハハハハハハハハ!!!」
ナンバーズは部屋に入った途端に帰りたくなった。スカリエッティが三段笑いをしていたのだ。ウーノは、今まで一睡もしていないであろうスカリエッティを心配していた。
「どうだね!見たまえ!、これが私のデザイン力のバリエーション、これこそが私の全力全怪!!これなら文句ないだろう!?」
なんとなく言っている人と言われている文字が違う気がした。
これまでと同じ模型に着せられている服-それは全体的に黒く、頭部には何もなかった。上半身はまずカラーシャツが着せられておりその上にウエストコートが、さらに上に燕尾ジャケットが、そして首元にはネクタイ、両手には白い手袋が着せられていた。下半身には黒のスラックスが着せられており、その腰元には懐中時計が付けられていた。靴は革靴だった。
―――そうそれは執事服だった。
「今回もいろいろと調べさせてもらったよ。最近の執事は戦うそうじゃないか。お嬢様の
ために闘ったり、チェーンソーを持った死神と闘ったり、お嬢様のライバルに仕える執事と闘ったりと。しかも、彼らはいかなる時でも執事服でいたそうだ。ならば執事服とは戦闘服に適しているのだろう。レディの戦闘服の原型に相応しい」
スカリエッティは今回も間違った知識を入手していた。
これが情報化社会の弊害だろう。正しい知識だけでなく、間違った知識も簡単に手に入ってしまう。それらの知識を分別することができる知識が無ければ、もしくは教えてくれる人物がいないと今回のようなことが起きてしまうのだ。
閑話休題
「しかもだ今回も様々な機能を付けた。まず、全体的に動きやすいように伸縮性をつけた。また、そのネクタイには声色を変える機能が、革靴には壁に吸いつく機能が、手袋にはデバイスを手放しても念じれば手元に戻ってくる機能を。他にもいろいろあるぞ、あとで説明書をプレゼントしよう。どうだね、今度こそ文句はないだろう」
「まず一言、これ丸パクリだよな。デザイン力関係ないし、バリエーションのかけらもないよな。あんたやったの機能付けただけだよな」
その通りだった。他のナンバーズもそう思っているのだろう、頷いていた。
「文句は他にも腐るほどあるけど時間ないからもうこれでいいや。トーレ、機能確認するから模擬戦手伝って」
「いいだろう。時間もない、さっさと行くぞ」
「何だねその反応は?いいだろう、今度こsぶぐぁ!?」
スカリエッティが何者かに殴られ崩れ落ちた。
「ごめんなさい、ドクター。お叱りは後でいくらでも受けます。ですから今は休みください」
それはウーノだった。ウーノはスカリエッティを強制的に寝かせるために腹に拳を打ち込んだのだ。
「なんで腹パンだったんだろ?」
セインが当然の疑問を口にしたが答える者は誰もいなかった。
■■■
「どうだレディ、その戦闘服は?」
「この靴はいいな、私は飛べないからな。室内ならこれで上に移動して奇襲することができる」
レディとトーレは模擬戦を終了し、戦闘服の出来栄えを確かめていた。
「デザインは後で変えるとして、機能は問題ないな。明後日はこれで行く」
「ねーねー、思ったんだけど、デザインから考えるんじゃなくて、レディが気にった服を買ってきてそれを元にして戦闘服を作ればよかったんじゃないの?」
「「「「「………あ」」」」」
まぁ、こういうこともあるだろう。
目標としている文字数5000超がこんな話とはorz