大幅改稿しました。
最近自分の小説を読み返してみて、文才が改めて欲しいと強く思った。
何か作者の文って淡々としすぎてる気がする。
レディは時空管理局の地上本部が置かれているミッドチルダを法定速度を守りつつバイクで走っていた。そう法定速度を守りつつだ。今日は時空管理局をからかいにではなく、ナカジマ姉妹の写真撮影に来たのだ。しかし、クイントに教えてもらった住所に向かっている途中でレディはふと思った。
(あんま時間経ってねぇし、まだ暗い雰囲気してんじゃね?せめて一年ぐらいあけたほうがいいんじゃね?でもなー、最近行けいけうるせーからな、クイントのやつ)
そんなことをグダグダ考えながらバイクを走らせていると、二人の人間が目についた。それなりに整った顔立ちの男性が、金髪赤眼のまたまた整った顔立ちの少女に話しかけているのだ。ただ話しかけているだけなら勝手にやってろよぐらいにしか思わないのだが、少女は明らかに辟易していた。
(少女を助けて、それを言い訳にすればいいだろ)
レディはそんな打算的なことを思いながら二人に近づいていった。
■■■
金髪の少女-フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは困っていた。
任務中に重傷を負って入院している友達のもとへお見舞いに行こうとしていたのだが、その途中で男性に話しかけられたのだ。
最初は、管理局への道を聞いてきたので教えてあげたのだが、道案内を頼まれたのだ。お見舞いの時間が迫っていたので断ったのだがあまりにもしつこく誘ってきたのだ。
このあたりでフェイトもこの男性がただのナンパであることに気付いたのだが、フェイトの性格上、断るどころか強く言うことさえできない。周りに助けを求めてみるが誰も来てくれないし、目があっても逸らされてしまった。
こうしている間も、
「なぁいいだろ?マジ道分かんないんだって。一緒に案内してくれよ」
そう言いつつナンパはフェイトの手を掴もうとしている。フェイトはその手を避けつつ今後のことを考えていた。
このままではお見舞いの時間に間に合わない、走って逃げようと心に決めてそれを実行しようとしたのだが―――
「そこな男性、知ってるか?いい男はな、何もしなくても向こうからいい女が寄ってくるもんなんだぜ」
そんなセリフが聞こえてきた。
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「つまりな、自分から声かけちゃうような奴は二流なんだよ。それどころか相手が嫌がってるにも関わらずしつこく声かけちゃうのは三流だぜ?つまりお前は三流っつーわけだ。つーか年齢的にそんな少女に手ェ出すのは犯罪じゃね?もしかしてお宅、ロリコンさん?私も逃げるべき?」
二人は呆気にとられてレディが喋っているのを聞いていた。当然だろう、レディのようなまだ幼さを残した少女がその体より大きなバイクに乗っているのだから。しかし、二人はすぐに気を取り直し突然話しかけてきた少女に話しかけた。
「なんだこのガキ?口の悪い奴だな。だいたい俺が三流ってなんだよ。俺は一流だ」
「反応するのはそこだけか。やっぱロリコンなのか」
「なんだと!?子供だと思って優しくしてやりゃぁ、つけあがりやがって!」
「キレやすすぎだろ。あと優しくされた記憶なんてないけどな」
「け、喧嘩はダメだよ!?」
ヒートアップしていくレディと男性をフェイトは止めた。
レディはそんなフェイトを見て、お人好しすぎだろとため息をついた。そして男性に向かって口を開いた。
「大体ちったぁ周り見れば?誰も彼もがスルーしてるわけじゃ無ぇぞ」
その言葉に男性はハッとして顔を上げた。フェイトも周囲を見回していると、こちらを見てコソコソ話している人などがチラホラ見られた。
「おいおい、どうするよお前。これからお前はこの界隈の人からは間違いなくロリコンって呼ばれるぞ。ナンパするたびに"あなたの守備範囲は12歳以下でしょう?"とか言われんだぜ。マジうける」
「テメェ!!」
「きゃー。ロリコンが襲ってくるー。誰か助けてー」
周囲の人の視線が強くなった。ものすごい棒読み具合だったが男性には効果てきめんだった。
「クソッ!覚えてろよ!?」
そう言って男性は逃げていった。
「あはははは!どこかの悪役みてぇ。ホントにあんなセリフ残していく奴いるんだな。でも残念、もう忘れちまったぜ」
レディは笑いながら走り去る男性を眺めていた。
そしてこちらを見ながら口を開いたり閉じたりしているフェイトに話しかけた。
「悪は去った。それよりそこの口を魚みてぇにパクパクしてるお姉さん、お見舞いとか言ってたけど行かねぇの?あのナンパロリコン男性はもうどっか行ったけど」
「え、あぁそっか。ってもうこんな時間!?ま、間に合わない……」
時計を見てがっくりという言葉を体全体で表現するフェイト。
「じゃあ乗ってく?走るよりかはマシだと思うけど。でも道案内はよろしく」
レディは後部座席を叩きながらフェイトに問いかけた。フェイトは迷うような仕草を見せたが、
「じゃぁ、お願いします」
結局は乗せてもらことにした。
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レディは法定速度を守りながらフェイトの道案内に従ってバイクを走らせていた。さすがのレディも会ったばかりの人を後ろに乗せながら爆走する気はなかった。
「あの、ありがとうございます」
フェイトの指示に従って走っていると、突然フェイトがお礼をしてきた。
「なにが?」
「あの男性から助けてくれたのとか、今送ってくれてることとかです。あ、次右折です」
「了解。別にお礼なんていいし。私にとっても都合がいいから助けただけだし」
「それでも、結果的に助けてもらったので」
「……」
ナカジマ姉妹の写真を撮らなくていい理由になるから、なんて理由で助けることを決めていたレディは珍しく心を痛めていた。
このフェイトという少女は純真というか無垢というか、そういう感じがして騙すことにひどく罪悪感を感じる、レディにとって苦手なタイプだった。
いや普通にフェイトはいい娘で、レディがひねくれているだけなのだが。
「どうしたの?次左ね、そしたらすぐに病院あるから」
「りょーかい。なんでもねぇよ、ただお姉さんは天然そうだなって思っただけだ。皆から言われてねぇ?」
「なんで分かったの!?」
「なんかぽやーんというか、そんな感じの雰囲気出てるし」
「ぽやーん……」
「おら、着いたぞ。いつまでも落ち込んでると振り落とすぞ」
フェイトはそのセリフに気を持ち直して、周囲を見回すといつの間にか病院の玄関前に着いていた。
「じゃあな、お姉さん。次は自分で男ぐらい対処できるようにしとけよ~」
「ちょ、ちょっと待って!あの、一緒にお見舞い行かない?お、お礼もしたいし」
「はぁ?なんで全く知らない奴のお見舞いに行かなきゃなんないんだよ。空気悪くなんだろ」
「大丈夫だよ。なのはは優しいし、私を助けてくれたって説明したら歓迎してくれるよ。あ、なのはっていうのは入院してる友達の名前ね」
「ふ~ん……、ま、いっか。私も行くわ」
「本当!?ありがとう!あ、そうだ。名前を教えて!わ、私はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」
「レディっつーんだ。今後ともよろしく」
「うん!じゃあ、案内するから付いてきて!」
「いや、まずバイク置いてくるから入口で待ってろ」
「分かった!」
なんであんなに嬉しそうなんだよ、レディはそう思いつつ駐車場に向かった。
■■■
「なのは、いる?」
病室の前まで来たフェイトはノックをした。
「フェイトちゃん?いるよ、入ってきて」
中から返答があり病室に入ろうとすると、自動ドアのようにドアが開き、そこから赤い髪を三つ編みにしたレディより小さい少女が出てきた。
「フェイト、おせぇよ。何やってたんだよ?」
赤毛の少女はレディに気付いていないのか、フェイトに話しかけていた。
「ごめんね、ヴィータ。ナンパに捕まっちゃって」
「またか。お前ももうすこs…」
そこまで話し、ようやくレディの存在に気付いたのか赤毛の少女-ヴィータはレディを眺めていた。
「誰だよ、てめぇ?」
むしろ睨みつけていた。
「おいおい、いきなり睨みつけられちゃってるんですけど?フェイトさん、話が違いません?優しい子だって聞いたんですけどー」
「ヴィータ、ダメだよ。レディは私のことをナンパから助けてくれたんだから」
「レディってコイツのことか?」
「うん、そうだよ」
ヴィータはレディの全身を注意深く観察していたが、再び中から声が聞こえてきた。
「どうしたのヴィータちゃん?知らない声が聞こえるけど誰かいるの?悪い人じゃないなら入ってもらいなよ」
「だってよヴィータちゃん。そんじゃ失礼しまーす」
「な!?勝手に入るんじゃねぇよ!!ていうかヴィータちゃんって呼ぶな!!」
ヴィータを押しのけ、病室に入っていくレディとそれを追いかけるヴィータ。それを見てフェイトは苦笑いを浮かべていた。
■■■
病室のベッドで上体を起こしていたのは、栗色の髪をした少女だった。キリッとした眼差しからは生真面目さや頑固さが垣間見ることができ、レディはいじったら面白そうだな~などと思っていた。
「私は高町なのはなの。あなたのお名前は?」
そう言って栗色の少女-なのははレディの頭を撫でてきた。レディは即座に叩き落としたが。なのはは少しがっくりしていた。
「別に言うのは構わないんだけど、子供扱いすんのやめろ。一つ二つしか年変わんねぇから」
「でも、子供なの」
「子供って言ったらコイツの方が子供だろ」
そう言いつつレディはヴィータを指差した。
「なんだとテメェ!?私は大人だ!!」
「どうどう。そう怒るな、飴ちゃんやろうか?」
そう言ってレディはポケットから飴を取り出した。
「てめぇ、よほどアイゼンの頑固な汚れになりてぇようだな」
そう言いつつヴィータはデバイスを取り出した。
「にゃはは。二人とも、もう仲良しなの」
「仲良くねぇ!!」
「あー、分かっちゃいます?もうなんというか、一目見た時から思ってたんですよ。私この子のこと、
めっちゃ弄ってやりたいって」
その瞬間、空気が凍った。
「―――アイゼン」
「落ち着いてヴィータ!?冗談だから!レディのちょっとした冗談だから!!」
「思ったのはホントだけどな」
「ちょッ!?レディ!?余計なこと言わないで!!」
「にゃはは、本当に仲良しなの」
レディに襲いかかろうとするヴィータを必死に押さえつけるフェイト。そしてさらにヴィータを挑発していくレディ。なのははそれを見ながら笑っていた。
結局、騒ぎを聞きつけた看護師が駆けつけてくるまで、ヴィータが落ち着くことはなかった。
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「まぁ、こんな些細なじゃれあいは置いといてだな」
「些細なって……」
「フェイトちゃん、突っ込んじゃ駄目なの。また話が脱線しちゃうから」
「私はレディ。よろしくな、なのは、ちヴィータ」
「てめぇ……」
「落ち着いてヴィータ!?」
またヴィータがアイゼンを取り出そうとするが、フェイトが再びそれを阻止していた。
「さっきも言ったけど私は高町なのはなの。よろしくね。フェイトちゃんとヴィータちゃんは友達なの。ほら、次はヴィータだよ」
「チッ!ヴィータだ。よろしくしなくていい」
「ああ!よろしくなヴィータ!」
「……はぁ、もういい。なんか疲れた」
ヴィータはこれ以上相手してられるかと、ため息をついた。
「じゃあ、私ももう一回ね。フェイト・テスタロッサ・ハラオウンだよ。よろしくね」
「ああ、よろしく」
「うん、これでみんな友達だね!」
「あ?」
「名前を呼びあえば友達なの!」
「何その特別ルール?」
「だから名前を呼びあえば友達なの!」
「いや、だから「そういうものなの!!」……そうですか」
レディはなのはの強引さを再確認した。
■■■
「へ~、お前ら管理局員なんだ」
会話は身の上話になっていた。
「そうなの。それで任務中に怪我しちゃって入院してるの」
「怪我なんてもんじゃなかったけどな」
「なのはも少し前までは無茶なリハビリを繰り返してたし」
「……ごめんなさい」
ヴィータとフェイトの鋭いツッコミを受け謝罪するなのは。それを眺めながらレディは内心焦っていた。
(管理局員てマジか?しかもこんな小さい頃から働いてるってことは、かなり才能があるってことだろ。たぶんこれから私たちも大規模に動き出すだろうし、その時にこいつら来たらどうしよう?……メンドくせ、その時に考えりゃいいや)
考えた割にはかなり適当な結論だった。
「レディちゃんは?」
「あ?ワリ、聞いてなかった。何の話?」
「レディちゃんは普段何してるのかなって」
「バイクで走り回ってる。まぁこれは趣味の範囲を出ないけどな。将来についてはその内考えるさ」
「ダメだよ、ちゃんと考えないと。君くらいの年齢でもう働いてる子もいるんだから」
「私の目の前にもいるしな。そんな働いてばっかいると男が寄り付かねぇぞ」
「だ、大丈夫だよ!」
「どうだかね。あんたらは20歳過ぎても男じゃなくてデバイス振り回してる気がする。私たち仕事が恋人ですから!!ってか?」
かなり嫌すぎる未来予想図だった。
「「大丈夫、だよ…………たぶん」」
かなり自信なさげに答えるなのはとフェイトだった。
こんな会話をしながらこの日は過ぎていった。
■■■
「レディちゃんかぁ……」
名前が似合ってないなぁとか思いつつ、なのはは先ほどのフェイトが連れてきた少女を思い出していた。ナンパに話しかけられ困っていたフェイトを助けてくれて、その上病院まで連れてきてくれた少女。自分より小さい体躯に、フェイトと同じ金の髪、そして黒の瞳を持っていた。言葉遣いは男の子のようだったが、それが何故か違和感がなかった。おそらくレディの放つ悪戯好きの雰囲気がそうさせるのだろう。
「はやてちゃんとも会わせてあげたいの」
そうなったらきっと楽しい。なのははそんなことを思っていた。
一方、フェイトもレディについて考えていた。
「あ、レディ、ノーヘルだった」
やはりフェイトは天然だった。
■■■
「写真は?」
「ナンパに困っていた少女を助けて、その少女を送っていったら時間が無くなってた」
「絶対嘘でしょ!?大体写真撮るだけでしょうが!五分もかからないわよ!」
「うっせーな、あんただって、娘が暗い顔してる写真なんていらねぇだろ」
「そりゃそうだけど……」
「もうちょい待ってろって、ちゃんと面白い写真撮ってきてやっから」
「普通の写真でいいんだけど」
「だが断る」
こんなやりとりがスカリエッティのアジトで行われていた。
というわけでついに主役たちとの出会いです。これから色々と原作メンバーと出会っていきます。次は誰だろうか。はやてもいいけど、いま教会にいるよね多分。
やっぱりナカジマ姉妹かな
大幅改稿しました。さらばカケルくん
これからオリジナルに入る予定なので更新が遅くなります。
ゴメンナサイ