キイキイ
そんな音を立てながら、高町なのは公園のブランコに乗っていた。
幼稚園が終わり姉が迎えに来た後、姉は母の店に手伝いに行き一人暗い家にいるのは嫌だったが、公園に来たとしても同年代の子供もいないため、一人寂しくブランコに乗っていた。
そんな毎日だったがある日、ふと同じくらいの子供を見つけた。
「くそっ、ここのプログラムが原因か!」
そんな事を言いながらベンチに座り何かをいじっている。
その日は特に気に留めるでもなく、そのまま帰ったがそれから毎日見るようになった。
なのはが始めて見かけた日から一週間、二週間目と同じベンチに同じポーズで何かをしている。
「機材が、機材があればもっとはやく!」
今日も何かを言いながら何かをしていたが、なのはは本当に何となく声をかけた。
「ねえ、なにしてるの?」
「ん?」
そんな事を言いながら振り返った若干薄汚れた男の子、
「ああ、修理」
「もう暗いけど帰らなの?」
男の子はチラリと、公園の20時を指している時計を見た後なのはを見る。
「君の方こそ帰りな、子供は帰る時間だぞ」
いつもなのはが帰るときも残っている男の子を、なのはなぜか気になった。
「えっとうちに帰らないの?」
「ない」
「え?」
「だから家はない」
「ええ⁉」
なのはが思わずびっくりしているのを男の子は「黙っとけばよかったかな?」そんなことが書いてあるような顔で見た。
その後なのはが色々聞き出した内容は驚きの連続だった。
男の娘は家がなく、両親がいなく、名前がTKU-003と言う不思議な名前で住んでいたところはアルハザードと言う所だったらしいのだが、今は帰ることができないのだと言う。
何より驚いたのがここ二週間何も食べていなく、水だけしか口にしていないのだという。
「た,大変だよ!そんなじゃあお腹が空いて死んじゃうよ!」
「いや、マイクロマシンとかが体に搭載されてるから水だけで大丈夫なんだ」
「その、マイクロがなんだか知らないけどなにか食べないとだめだってば!」
「いや、だから」
そんな言い合いしているうちに我慢ができなくなったなのはは男の子の腕を掴み、無理やりうちに連れ帰った。
「いや、君のご両親、あ〜お父さんとお母さんとかに迷惑がね」
そんなことを聞いたなのはは俯きながら、
「いない」
「えっ?」
「まだ帰ってこない」
男の子はなにかまずいことを聞いたかと思い、黙って引っ張られた。
そしてなのはの手作りのご飯を共に食べ、二週間風呂に入っていないことがバレたため、風呂に入れられ、出ていこうとした所無理やりベッドに引きずり込まれ就寝。
「はい、タクくん」
そんな事を言いながらなのはは男の子事、名前から取ったタクの前のテーブルに朝食を置いた。
「あ、ああ。ありがとうね」
タクは、なのはから大雑把に高町家の現状を聞き出していた。
父親が大怪我による昏睡のため入院中で、母親は店へ朝早く行き、兄姉共に学校にすでに行っていて朝は基本一人で幼稚園のバスへ。
しかも兄姉は学校が終わったらそのまま店へ手伝いに行き、幼稚園には姉が迎えにきてくれるが、そのまま店へ行くためずっと一人。
しかも朝食夕食ともに自分で準備をしているという。
それを聞いたタクは言葉も出なかった。
「だから、ずっといてもいいよ?」
そんな事を不安げな顔でタクに向けて言うなのは。
「いや、流石にそれは・・・」
拒否しようとするタクになのはは、じっと無言で見つめてきたため、タクはそのうち問題になるだろうと諦め、そのまま奇妙な同居生活が始まった。
朝食を食べ、なのはがバスを乗っていくのを見送ったあと、家の掃除を・・・せず、たまたま持っていた余剰パーツ等を使い作った超ルンバモドキに掃除を任せ、洗濯・・・をせずたまたま(ry
そのまま道場にて、公園ではできなかったデバイスの中身を開放し、1から中身の見直しを始める。
気がついたら昼どころか、なのはが帰ってくる時間となり、一応なのはの姉と鉢合わせないよう子供っぽく簡単に隠れ、その後なのはに付き合いテレビゲーム等をして夕食を食べ就寝。
そして一月が経った。
「経っちゃったか〜一月」
「どうしたのタクくん?」
隣でタク自作Wiiモドキコントローラーを握るなのはに「なんでもない」と答え、肩をすくめる。
「これ面白いね!」
にっこにこでWiiモドキコントローラーを振るなのはの隣に、当然という顔でタクがWiiモドキコントローラーを振っていた。
「時代を先取りしまくったゲームだからね」
そう言いながらタクは神妙な顔でなのはを見る。
「もうすぐ俺、帰るよ」
「えっ!」
なのはは驚きのあまりコントローラを、ふるのをやめた。
「ここだと完全な修理が出来ないし、帰る方法も確立したんだ」
なのはは顔を俯かせたが、タクはそのままじゃベリ続ける。
「あと、君のお父さんの怪我の回復の目処が立った」
超ルンバモドキ
性能
・自己の全てを清潔に保つ
・床の状況により吸引力を変える
・センサーにより段差を認識し数センチ内ならば乗り越える
・センサーにより段差での落下しない
・センサーにより階段を認識し一段一段掃除しながら登っていく
・センサーによりドアの向こうの状況を認識し問題がなければドアノブを使い開き、部屋の中を掃除する
・空気中の水分を利用し水拭きをする
・空気中の成分を使い床にワックスをかける
・回収したゴミ、汚れ等を人体に影響が無いよう原子分解し空気中に放出するする
・原子を利用し充電をする
・原子を利用し破損、故障箇所を直す
・永久に動く
・なのはの部屋のベッドの下のスペースに待機している
なのは「へぇ〜、便利だね!」