昔に考えたやつです。
一応さっき軽く手直ししましたが結構変なところばっかです。

暇つぶし程度にはなるかと。

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昔書いてたやつを引っ張ってきました。
楽しんでくれたら幸いです。


俺の憑依先は〈スリーサイズスカウター〉

その男はみんなからキモイとか言われて嫌われていた。

なぜ嫌われていたのか。それは女子のスリーサイズを正確に察知することができたからだ。

自分はモテないから、女の子と関わりたいから、そんな理由と、欲求のせいでバカな行動を起こしてしまったのだ。

 

 

容姿は悪くはないはずなのだ。よくて中の上だろうか。(俺目線)

髪型はちゃんと雑誌とかテレビとか見ていまどきの若者風にしているし、服装は学園では制服で過ごすのでそこは致し方ないのだが、プライベートではそこそこにおしゃれには気を付けている。

 

 

女の子にキャーキャーと黄色い声援がいつも来る、とまではいかなくとも数人くらいは好意を抱いてくれるように頑張っていた。それがこの学園に来てもダメ。だったら、あいつらとバカやってこの人生一度きりの人生を楽しもう。

 

 

――――――――っと、前のこの体の主人は思っていたらしい。

思っていた、というより今までの記憶や思考が流れ込んできたといったほうが正しい気がする。

もっとも、これから楽しもうと思っていたこの体の主はいなくなったのだが。

 

 

目が覚めたら知らない天井だった。視力が悪いのか結構ぼやけていたのだが、周りを見るとベッドの横に時計とメガネがちょんと置いてあるのがわかった。

メガネをかけると視界がはっきり見えるようになり、とりあえず頭の横に充電器にささっているケータイを開いた。

 

 

今日は平日だった。時刻は7時。

カーテンを開けるとチュンチュンと鳥が鳴く声、空には爛々と輝く太陽。今日はいい天気だが、状況を確認せねばなるまい。

 

 

「さて、この部屋は誰の部屋で、俺は誰・・・?」

 

 

窓の外を見ながら腕を組んで首をかしげる。

この声は聴いたことのある声だ。しかもつい最近。昨日『俺』が夜更かしまで見ていたアニメに出てくるキャラクターにひどく似ていた。

できるなら『俺』が考えている予想は外れてくれと願いながら、記憶を頼りに鏡と顔を洗える場所――――洗面所に足を向ける。

 

 

「ふぁっ・・・!?」

 

 

洗面所に辿り着くとそこにはいたのはまさしく、ハイスクールD×Dの主人公兵藤一誠の親友であり悪友の〈エロメガネ〉と〈スリーサイズスカウター〉の異名を持つ元浜の姿がそこにはあった。

 

 

「ウソよね?・・・マジなの?」

 

 

びっくりしすぎて思わずオネエ口調になってしまったが、気が動転していて気にしてられない。

こんな体験は初めてだ。いや、普通ならこんな体験はしないけど。

 

 

「なんでこんなことに?」

 

 

鏡の奥の自分を見ながら俺がこうなった経緯を探る。数分記憶を探ってみたのだがそれらしい経緯が見つからない。

と、いうより記憶がない。『俺』という人間の記憶が一部しか存在しない。その一部はこの世界の記憶。

つまり、ハイスクールD×Dの物語だ。

原作がまだ途中までしか発売されていないため最終的にどうなるのか知らないが『俺』が見たところまでならどういう流れになるのかは予想できる。

 

 

だが俺という例外がいるため原作の流れに沿うのか、そこは予測することができない。

もしかしたら、『俺』以外に例外がいるのかもしれないし、いないのかもしれない。判断材料がないためそこんところはまあこれからにするとしてこれだけは言っておく。

 

 

「原作介入は・・・無理だな」

 

 

俺にはよくある転生ものみたいに神様が特別な力や能力をくれたわけじゃないし、身体能力も一般人並。喧嘩もしてない平々凡々。唯一できるとしたらスリーサイズを正確に測れるのみ。神器はあるかは知らない。おそらくないと思われる。

そんな人間がもし巻き込まれてみろ。自称至高の堕天使レイナーレに一瞬でちゅんちゅんされて終わる。でも、彼女性格は残念だけど美人だから一度でも見てみたい気持ちがある。

 

 

「いつまで顔を洗ってるの?早く食べなさい。ごはん、冷めちゃうわよ」

 

 

これから如何に残念美人レイナーレたんを遠くから見守るかを脳内会議で検討していると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。

俺を呼んだのは母だ。年齢より若く見られ、若々しいおっとり系母である。

 

 

「あ、ごめん母さん。すぐ行く」

 

 

この場を去る母のあとについていこうとしたらまだ洗面所で鏡をガン見していただけで顔を洗っていないことに気が付いた。

バシャバシャと冷水で顔を濡らしてタオルで適当に拭く。

 

 

顔を洗い終わって朝ごはんをお腹に詰め込んで、自室に向かう。色々準備していたらいつの間にかもう登校する時間になっていた。

ケータイをポケットに仕舞い、教科書類が入ったスクールバックを持ち、玄関に向かう。

靴を履いて今日が始まるこの一言を呟く。

 

 

「いってきます」

 

 

今日から俺は、『俺』になっちまったけど、どこかに行った俺を見つけるために色々死なない程度に探ってみよう。原作介入でなにか情報を手に入れられるのならば、怖いけど原作組に接触してやる。

 

 

こうして俺はなんの因果か〈スリーサイズスカウター〉の異名を持つ元浜に憑依した。

・・・あれ。まずこれからなにをすればいいんだろう。




続かない!

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