○アバンオープニング
N「これまでの仮面ライダーディケイドは……」
響鬼の世界にて、牛鬼と戦うアスム響鬼とディケイド。
アスム「僕は、鬼になります!」
士「この世界は、アイツに任せておけば大丈夫だろう」
夏海の夢・ライダー大戦の状景。
鳴滝「このままディケイドが旅を続ければ、取り返しのつかないことになるぞ」
夏海「士君が世界を破壊するなんて……、きっと何かの間違いです!」
背景ロールに戦火の絵。
士「元の世界に戻る時が来たようだな」
夏海「私の、世界……」
○光写真館の外
バンと開く写真館の扉。
夏海が出てくる。
夏海、キョロキョロと廻りを見渡し、
夏海「私の……、世界?」
後ろから出てくる士とユウスケ。
士は、白い布を纏い大きな杖を持った、まるで仙人のような姿。
ユウスケ「おい士、何だその格好?」
士、自分の体をハタと見回す。
士「こ……、これは」
ユウスケ「ん~、士がまたこんな変な格好をしているということは……」
士「……ここは、元の世界じゃないな」
夏海「じゃあ、一体ここは……」
と、突如三人は暗い闇に包まれる。
ユウスケ「うわっ! 何だ?」
闇の中、目の前に一人の男が現れる。
男は、オリジナル紅渡によく似た、旅の始まりに士にメッセージを残したあの男だった。
士「お、お前はあの時の……!!」
男「どうやら九つの世界を巡り終わったようですね。しかし、実はまだ世界は救われていないのです」
士「何だと? どういうことだ」
男「あなたたちが巡った九つの世界には、それぞれ裏側があるのです。あなたたちは、今からその裏側の世界を旅して真実を突き止めなければならない」
男、そう言うと士にカードの束を渡し、スッと姿を消す。
士「……あ、おい!」
男が消えるとともに、周りの闇も消え去っていく。
ユウスケ「……裏側の世界って、一体何なんだ?」
夏海「また……、旅をしなければならないんでしょうか」
一瞬沈黙する三人。
と、今度は三人の周りにロボット兵士が数体現れる!
ユウスケ「……何!?」
ロボット兵士が三人に襲いかかる。
士、変身せんとディケイドのカードを手にしたところで少年の声が。
声「早く逃げてください!」
現れた数人の少年たちは、皆一様にオレンジを基調とした戦闘用ユニフォームのようなものを着ている。
少年たち、果敢にロボット兵士らに立ち向かい、念力のような投げ技で次々と兵士をなぎ倒していく。
その中で一人だけ濃紺のユニフォームを纏った大学生くらいの少年・ゴローが前に出て身構える。
ゴロー「……念力パンチ!」
ゴロー、その場で数発のパンチを繰り出すと、周りでなぎ倒されていたロボット兵士たちが次々と爆発!
ユウスケ「うわっ!」
驚くユウスケと夏海。
そして、士はそれを見てジッと佇む。
一つ溜め息をついたゴローの下へ、少年たちが集まる。
ユウスケ「君たちは……?」
少年A「僕たちは少年同盟。新人類帝国の人間狩りを阻止するために戦っています」
ユウスケ「人間狩り?」
訝しげな表情になるユウスケと夏海。
そして、士が先程謎の男から手渡されたカードを見遣ると、その内一枚にひと筋の稲妻が浮かび上がった。
士「……イナズマンの、世界」
○オープニング曲
○光写真館前の路地
サブタイトル『第二十話 裏世界の超能力軍団』
士、少年たちを見渡しながら、
士「イナズマンってのは、どいつだ?」
士の言葉にハッとする少年達。
ゴローが、一歩前へ出る。
ゴロー「……俺だ。何故その名を知っている?」
士「そんなことはどうでもいい。それより、新人類帝国ってのは何者だ?」
ゴロー「新人類帝国は、帝王バンバが結成した悪のミュータント軍団だ。超能力を持たない人間を旧人類と呼び、滅ぼそうとしている」
少年A「僕たち少年同盟は、その野望を打ち砕くために戦っているのです」
夏海「じゃあ、あなたたちも超能力者なんですか?」
少年B「そうです。僕たちの力で、必ずや帝王バンバを倒してみせます! ……ところで、あなたたちは一体?」
士「俺たちは……」
士が言いかけたところで、少年の一人がハッとして叫ぶ。
少年C「……あなたは、もしやキャプテン・サラーではありませんか!?」
ザワつく少年たち。
士、少年の言葉と自分の格好を重ね合わせ、この世界での役どころを自覚し、
士「……そ、そうだ。俺がキャプテン・サラーだ。よく分かったな」
少年たち「サラー!! サラー!!」
口々に喜び合う少年たち。
ゴロー「……あなたが本当にサラーならば、俺たちと一緒に来てくれませんか?」
まだ半信半疑のゴロー。
士「分かった。連れてけよ」
○とあるビルの地下
ゴローと少年Aに案内されて、近代的なビルの地下を歩く士、ユウスケ、夏海。
ゴロー「こちらへ」
ゴロー、自動扉のロックを解除し、メインルームへと三人を導き入れる。
○少年同盟本部・メインルーム
コンピューターが立ち並ぶ室内。
オペレーターと思しき少年少女たちが、各自業務に勤しんでいる。
ゴロー「みんな! ついにキャプテンサラーが来てくれたぞ!」
ゴローの声に、皆が立ち上がって士の方を見遣る。
数秒の沈黙の後、
少女D「サラー!!」
少年E「サラーだ!!」
各地で喜びを分かち合う少年少女たち。
ユウスケ「すげぇ歓迎ぶり」
少年A「当然ですよ。キャプテンサラーは僕たち少年同盟の創始者です。しかし、今まで決して姿を見せることはありませんでした」
ゴロー「最後の戦いを迎えた時、サラーは現れると言われていた。……そう、それが今なんだ!」
士「……よし!」
士、杖を大きく前に掲げて言い放つ。
士「皆の者! 俺が来たからにはもう安心だ。最後の大決戦に挑むぞ!!」
少年少女たち「おーーーーーっ!!」
意気揚々と腕を上げる少年少女たち。
ユウスケ「……ノリノリだね」
顔を見合わせて呆れるユウスケと夏海。
○市街地
カビを全身に纏ったような怪人・カビバンバラとロボット兵士たちが暴れている。
カビバンバラ「ウガーーーーッ!」
逃げ惑う人々。
カビバンバラの毒カビ攻撃に、次々と人間が苦しみながら消滅していく。
そこへ駆け付けたゴロー。
ゴロー「ミュータンロボットめ!」
ゴロー、両手を高々と上げてポーズを決める
ゴロー「ゴーリキショーライ!」
掛け声とともに、青い繭に包まれていくゴロー。
そして、その中から茶色の岩石のような姿をしたサナギマンが現れる!
士「……あれが、イナズマン?」
少年Aとともに駆け付けた士、サナギマンの風体を見て顔をしかめる。
少年A「いえ。あれはサナギマンです。ゴローさんの能力ではいきなりイナズマンには変身出来ないので、まずは中間形態であるサナギマンになってエネルギーを貯めなければならないのです」
士「何だそりゃ」
少年A「しかし、それももう少しの辛抱です。ゼーバーさえ完成すれば……」
士「ゼーバー?」
カビバンバラと戦うサナギマン。
しかし、殴られるのを耐えるばかりで明らかに劣勢だ。
士「なんて弱い奴だ。……変身!」
士、カードをディケイドライバーに差し込み、ディケイドに変身!
ディケイド、サナギマンを羽交い締めにするカビバンバラにパンチ、キックと連打を浴びせかかける。
サナギマン、転がり避けて身構え直す。
ディケイド「……おい! まだか!!」
ディケイド、カビバンバラを相手にしながらサナギマンに問いかける。
サナギマン、ゆっくりと身を起こし、サッと両腕を上げる。
サナギマン「チョーリキショーライ!」
サナギマン、コールとともに腕を十字に組むと、ベルトのゲージが頂点に!
そして、その体がバンと砕け散り、中から青い蝶の超人・イナズマンが登場!
ディケイド「ほう」
イナズマン、カビバンバラにチョップ、キックを叩きこんでいく。
ディケイド、今度はロボット兵士たちを相手にしていく。
ブッカーソードで、ロボット兵士たちを一気に切り裂く。
一方のイナズマン、弱ったカビバンバラに向かって両拳を突き出す。
イナズマン「チェスト!!」
イナズマンの両拳から電撃が走り、カビバンバラに命中!
そのまま爆発!
ディケイド「……なかなかやるな」
イナズマンに歩み寄るディケイド。
と、その時、黒いローブに全身を包んだ不気味な怪人が現れた!
イナズマン「貴様……、帝王バンバ!!」
ディケイド「何!?」
身構えるディケイドとイナズマン。
バンバ「……おのれイナズマン! こうなればワシ自らが相手になってやる!」
○少年同盟本部・研究室
研究員と話すユウスケ、夏海。
ユウスケ「ゼーバー……ですか?」
研究員「はい。イナズマンとしてのゴローさんの力は並外れたものなんですが、これが完成すればその能力をもっと増幅させることが出来ます」
イナズマ型のアンテナを持つ小型機器を手に、力強く話す研究員。
夏海「では、これが出来上がればもっと強くなるということなんですね?」
研究員「(頷いて)確実にパワーアップするでしょう。最も期待するのは、サナギマンという中間形態を介さずにイナズマンに変身出来るかもしれないということです。……まさにお宝ですよ」
ユウスケ「へぇ~」
感心して腕を組むユウスケ。
と、扉の陰で盗み聞きしていた海東がニヤッと笑い、その場を去る。
○戦いの続く市街地
睨み合うディケイド&イナズマンと帝王バンバ。
バンバ、バッと片手を前に出すと、ディケイドとイナズマンの近隣で爆発が巻き起こる!
転がり避けるディケイドとイナズマン。
イナズマン「バンバ~!」
と、ディケイド&イナズマン、そしてバンバの足元に向けて無数の銃撃が!
イナズマン「うわっ!!」
ディケイド「……何だ!?」
顔を上げて周囲を見回すディケイド、イナズマン、バンバ。
と、眼前のビルの屋上に、メカニカルな風体のウデスパーが現れた!
右手にマシンガンのアタッチメントを付けたウデスパー、その腕からパラパラと薬莢を落とすと、続け様に三人に向けて撃ち込んでいく。
再び転がり避けるディケイド、イナズマン、そしてバンバ。
イナズマン「……貴様、何者だ!?」
ウデスパー「俺の名はウデスパー。今日からこの世界は、我らデスパー軍団が支配する!」
そう言い放つと、さらに無数のマシンガン攻撃を繰り出すウデスパー。
ディケイド「……こいつ、ムチャクチャだ」
それぞれ近くの建物の陰に隠れる三人。
しばらくして銃撃が止み、ゆっくりと顔を出すディケイドとイナズマン。
すると、既にウデスパーの姿は消えていた。
ディケイド「何だか厄介そうな奴が出てきやがった」
イナズマン「……ハッ!?」
周囲を見渡すイナズマン。
と、ウデスパーだけでなく、帝王バンバもその姿を消していた……。
○少年同盟本部・地下廊下
研究員と歩くユウスケ、夏海。
ユウスケ「早く完成するといいですね」
研究員「ええ。……しかし、いいことばかりというわけでもないんです」
研究員の言葉に眉をひそめるユウスケと夏海。
と、メインルームの扉から数人の少年たちが走り出てきた。
少年たち「もうやってられないですよ!」
悪態をつきながら出てきた数人の少年たちを止めんと、中から年長の役員らしき男が出てきた。
年長の男「待てよ! 落ちつけって」
少年たち「こんな扱い受けて、戦い続けるなんて無理です!」
少年の手には、一冊の雑誌が。
年長の男「今、大事な時なんだぞ!」
少年たち「でも……、これじゃあ遣り切れません!!」
涙を浮かべながらバンと雑誌を廊下に投げつけ、走り去る少年たち。
そこへ、ユウスケと夏海が近寄る。
ユウスケ「一体、どうしたんですか?」
年長の男「え? ……ああ、すみません。みっともないところを見せてしまって……」
年長の男、そう言いながら雑誌を拾い上げてユウスケに見せる。
そこには、「少年同盟も新人類帝国と同じ。いつか人間は裏切られる!?」という見出しで、少年同盟のバッシング記事が載っていた。
記事を真剣に読み込むユウスケ。
夏海「ひどい……」
年長の男「普通の人間にとっては、我々超能力者はやはり異形の者ということです。……彼らの遣り切れない気持ちも分かるが、今は新人類帝国を根絶やしにするための大事な時期なんだ」
自らも異形の戦士・クウガであるユウスケもまた、この苦悩を自分に重ね合わせるように険しい表情になる……。
○新人類帝国のアジト
アジトに戻ったバンバ。
ところが、アジトは焼け野原と化しており、あちこちで数人の部下たちが息絶えていた。
バンバ「……な、何事だ!?」
走り回るバンバ。
しかし、どの場所も壊滅状態でやはり生存者はいない。
と、バンバの脳にウデスパーからのテレパシーメッセージが流れ込んできた。
ウデスパーの声「フハハハハ! 驚いたか! お前の部下たちは、我々デスパー軍団が貰い受けたぞ!」
バンバ「何だと!?」
続いてバンバの脳に、数時間前のアジトでの有り様が流れ込んでくる。
× × ×
ウデスパー率いるデスパー兵士団がアジトに乗り込み、激しい銃撃・爆撃で破壊工作。
圧倒的な力に逃げ惑う新人類帝国のロボット兵士たち。
次々と殺されていく。
ウデスパー「お前らに最後のチャンスをやろう。服従か死か、どちらか好きな方を選べ。我々デスパー軍団に忠誠を誓えば、命だけは助けてやるぞ!」
悩むロボット兵士たち。
しかし、次の瞬間、一人また一人と胸の紋章を外して地面に投げ捨てていく。
そして、ついに生き残った全員がデスパー軍団にひれ伏す。
ウデスパー「フハハハハハハ……!!」
高笑いするウデスパー。
× × ×
バンバ、怒りに拳を震わせながら、その場に膝をつく。
バンバ「おのれウデスパー……!!」
○光写真館・リビング
座ってコーヒーを飲む士、ユウスケ、夏海、そしてゴロー。
ユウスケ「デスパー軍団? えっと、敵は新人類帝国じゃなかったのか?」
士「どうやら、また新しい組織が出てきたって感じだな。おい、どうすんだよ」
士、ゴローに問いかける。
ゴロー「誰だろうと関係ない。人間の敵は、倒すだけだ!」
ゴローの言葉に、若干表情が歪むユウスケと夏海。
と、テレビの報道番組が皆の耳に入る。
アナウンサーの声「未だ怪人たちによる被害が減ることはありませんが、我々人間の味方とされている少年同盟という組織も、実は怪人たちと同じく全員超能力者だということが判明しました。……街の声です」
男性A「あいつらにも、いつ襲われるか分からないよね」
女性B「怖いわねぇ。超能力者ですって!」
女性C「安心して一緒に暮らせたもんじゃないわ」
テレビの声を聞きながら、拳を握り締めるゴロー。
ユウスケ「何てひどい言い草だ!」
夏海「そうです! ゴローさんたちは、みんなのために戦っているんですよ!?」
ゴロー「…………」
士、苦しむゴローをジッと見つめる。
アナウンサーの声「……ここで臨時ニュースです! また怪人が現れました!!」
ゴロー、その声に反応し、うつむいていた顔を上げて立ち上がる。
ゴロー「どこだ!?」
ゴロー、テレビ画面を食い入るように見つめ、外へと走り出ていく。
士、それを見て少し口元を上げる。
ユウスケ「俺たちも行こう! 士!」
士「ん? ああ」
コーヒーを飲みほし、立ち上がる士。
○市街地
炎を象ったような怪人が、ビルというビルを焼き尽くしていく。
駆け付けたゴロー、怪人を凝視すると、その姿に帝王バンバの輪郭が浮かび上がってくる!
ゴロー「貴様、バンバか!!」
怪人「来たなイナズマン。そうとも! ワシは帝王バンバ、いや、火炎ファイターと呼んでもらおう!」
そこへ、少年同盟の研究員が駆け付ける。
研究員「ゴローさん! ついにゼーバーが完成しましたよ!!」
ゴロー「そうか!!」
研究員、ゴローに向かってゼーバーを投げる。
と、風のように一つの影がそれを奪い取る。
海東だ!
海東「この世界のお宝、僕がいただくよ」
まんまとゼーバーを奪った海東。
そこへ現われた士とユウスケ。
士「海東! テメェ……」
士、走りながらディケイドライバーにカードを差し込み、ディケイドに変身!
ゴロー「くそ! ゴーリキショーライ!!」
ゴローも、已む無くサナギマンに変身!
火炎ファイターに果敢に向かっていくサナギマン。
一方、ディケイドは海東の方へ。
ディケイド「海東! ゼーバーをこっちへよこせ!」
海東「イヤだね。これは相当のお宝と見た。僕が持っているにふさわしい」
ディケイド「ふざけんな!」
ディケイド、ブッカーソードで海東に斬りかかっていく。
海東、それを難なく避けてディエンドライバーを構える。
海東「……変身!」
海東、ディエンドに変身!
と、その瞬間を狙うように、また一つの影が海東の手からゼーバーを奪い取った!
ディエンド「……何!?」
ゼーバーを手にしていたのは、ユウスケ!
ユウスケ「悪いね海東さん。変身する瞬間は誰でもスキが出来るって、覚えておいた方がいいですよ」
ディケイド「ユウスケ……」
ユウスケ「ゴローさん!」
ユウスケ、ゼーバーを持ったまま空高くジャンプ!
サナギマンもそれに呼応してジャンプし、空中でユウスケからゼーバーを受け取る。
着地したサナギマン、ゼーバーを右手で掲げながら、
サナギマン「チョーリキショーライ!!」
ゼーバーから稲妻が発し、サナギマンの体が即座に爆発!
中からイナズマンが登場!
ディエンド、舌打ちしながらその場から消える。
イナズマン、火炎ファイターに殴りかかっていく。
それを避ける火炎ファイターは、サッとイナズマンの手を掴んで耳打ちする。
火炎ファイター「イナズマンよ。ワシと手を組まんか?」
イナズマン「……何だと!?」
火炎ファイター「ワシらが組めば、デスパー軍団などメじゃないぞ? そして、二人で真のミュータント帝国を築かんか?」
イナズマン「……何をバカな!!」
イナズマン、火炎ファイターの手を振りほどいて離れる。
火炎ファイター「イナズマン! これからは我々ミュータントの時代が来るのだぞ!?」
イナズマン「……うるさい!!」
イナズマン、叫びとともにゼーバーを空高く掲げる。
イナズマン「ゼーバー・イナズマンフラッシュ!!」
イナズマンの怒りの念がそのままゼーバーへと吸収され、稲妻状のアンテナから最大級の電撃が放出!
そして、そのまま超スピードで火炎ファイターに命中!
火炎ファイター「ウギャーーーーーーッ!!」
爆発・四散する火炎ファイターの体。
と、火炎ファイター=バンバの声が爆風の中からかすかに聞こえてきた。
バンバ「……ワシは、ミュータントが普通に暮らせる世界が創りたかっただけなんじゃ……」
その声とともに、バンバの肉片は全て消滅していった。
ゴローの姿に戻ったイナズマン、バンバの最期の言葉に、若干の動揺を隠せない。
変身解除した士、そしてユウスケも、複雑な表情でその場に佇む……。
○第二十話・完