○アバンオープニング
N「これまでの仮面ライダーディケイドは……」
本部から去ろうとする少年同盟の面々。
少年「いくら僕たちが身を呈して戦っても、みんな分かってくれない!」
ユウスケ「君たちは、何のために戦っているんだい?」
記者会見に挑むゴロー。
女性記者「本当に、生きているかもしれないんですね!?」
ゴロー「……全力を、尽くします!」
ウデスパーと戦うディケイド&イナズマン。
士「信じるもののために戦える、守りたいもののために戦える、それが真実だ!」
ゴロー「いつか、みんなも分かってくれるはずだ!」
○民家の裏道
半顔のマスクを被った男・ヘルドラゴンが手下たちとともに走る。
ヘルドラゴン「逃げるぞ!」
と、走るヘルドラゴンたちの眼前に、一つの影が立ちはだかる。
それは、赤い仮面と戦闘スーツに身を包んだ女・ズバットだった。
ズバット「罪もない老人を殺し、店に火を放ち、あまつさえ女子供にまで手をかけようとしたヘルドラゴン! ……許しません!!」
ズバット、鞭でヘルドラゴンを翻弄する。
そして、群がる手下を鞭で蹴散らすズバット。
そのスキに逃げようとするヘルドラゴン。
と、ズバットの鞭が背後からヘルドラゴンの首に巻きつく。
ヘルドラゴン「グエッ!!」
ズバット、華麗な鞭さばきでヘルドラゴンの体を宙に舞わせ、地面に叩きつける。
倒れるヘルドラゴンの胸ぐらを掴むズバット。
ズバット「朝比奈昇という男を殺したのはあんたね?」
ヘルドラゴン「し、知らん!」
ズバット「嘘おっしゃい!」
ヘルドラゴン「ほ、本当に知らん!!」
ズバット、ヘルドラゴンを突き放すと、空中高くジャンプ!
ズバット「ズバット・アターック!!」
ズバット、旋回してそのまま勢いよく落下してヘルドラゴンに膝蹴り一閃!
ヘルドラゴン「グワーッ!!」
気絶するヘルドラゴン。
ズバット、一枚のカードをヘルドラゴンの胸元に突き刺す。
カードには『この者、放火殺人犯人』の文字が……。
○道路沿いの小道
歩道を歩く士、ユウスケ、夏海。
目の前を、パトカーが数台通り過ぎる。
と、士の服装が警官の制服姿に変わる。
ユウスケ「……お、久々に警官か!」
士「う~む。どうやら、俺はあの現場へ行かねばならんようだ」
ユウスケ「え?」
士、後ろから来たもう一台のパトカーを手を挙げて止めると、その助手席へ乗り込んでいく。
ユウスケ「……お、おい士!」
夏海「士君!」
走り去るパトカー。
○オープニング曲
○民家の裏道
サブタイトル『第二十二話 港町に吹く復讐の風』
気絶して倒れているヘルドラゴンに刺さったカードをつまみ上げる男性刑事・北条。
北条「ケンの奴め……」
パトカーから降りて、北条に近付いてくる士。
士「何だ? そのカードは」
北条「ん? ああ、お前か、新しく配属されたって男は。……これはな、朝比奈ケンが悪党をこらしめた後に必ず置いていくカードだ」
士「警官でもない奴が、おおっぴらに悪党退治をしているってことか?」
北条「実は俺も手を焼いてる。……しかしな、おかげで検挙率が上がっているのも事実なんだよな」
北条、そう言いながら部下に指示して、ヘルドラゴンをパトカーへ収容させていく。
士「何者だ? そのケンって奴は」
北条「かつて俺の同僚だった朝比奈昇の妹だ。……昇は、Dという犯罪組織の罠にハマッて殺された。事件の真相はまだ謎のままだが、妹のケンは、その恨みを晴らさんと昇の残した強化スーツを着て犯人を探し廻っているというわけだ」
北条の言葉とともに、オーバーラップする昇殺害のシーン。
暗闇で、四方八方から銃撃を受ける昇。
士「ほう。ご苦労なこったな」
士、気に入らないといった表情で首を振る。
○港町の繁華街
キョロキョロしながら歩くユウスケと夏海。
ユウスケ「士の奴、どこ行ったんだ……」
夏海「いいですよ、もう放っておいて。それより、お腹空きませんか?」
ユウスケ「そう言えば、今日はまだ何も食べてなかったね」
と、一軒の定食屋が目に止まる。
ユウスケ「お、ここウマそうじゃん! 入ろうか」
夏海「はい!」
○とある定食屋
扉が開き、ユウスケと夏海が入ってくる。
中はよく流行っている様子。
ユウスケと夏海、空いている席に座る。
ユウスケ「さ~て、何にしよっかな」
メニューを手に取るユウスケ。
と、別のテーブルから大きな物音が。
他の客「キャーッ!」
人相の悪い男二人と長髪の男が座るテーブルで、椅子が蹴り倒されている。
男A「おい! この店じゃ、客にこんなもん出すかのよ!」
男が指さすテーブルの上の料理には、虫の死骸が転がっていた。
飛び出してくる店長らしき男。
店長「すみません、お客様……!!」
何度も頭を下げる店長。
ユウスケらの隣のテーブルでは、他の女性客がひそひそ話。
女性客B「地獄組の奴らよ。やーよねぇ、このところ嫌がらせばっかり!」
虫の入った皿を苦々しい表情で掴み上げる店長。
店長「……すぐに取り替えますんで!」
店長、振り返って厨房へ戻ろうとする。
とその時、一人の女性がそれを止める。
ケン「その必要はないわ」
席から立ち上がって店長の行く手を遮るケン、その風貌はカウボーイルックのスレンダー美女。
ケン「自分のポケットから出しておいて。全く恥ずかしいったらありゃしない」
男C「何ィ~!?」
長髪の男「……貴様、俺を誰だと思っている?」
ケン「ヘルドラゴンの用心棒・流風之介。日本じゃ、二番目の包丁使いね」
風之介「何だとこのアマ! じゃあ一番は誰だってんだ!」
ケン、口笛をひと吹きし、右手の人差指と中指をチッチッと揺らした後、深く被ったカウボーイハットのつばをその指で上げ、不敵な笑みとともに親指で自分を指さす。
風之介「ふざけるなよ!? ……おい! この店で一番でけぇマグロをよこせ!」
店長に指示する風之介。
× × ×
まな板を置いた長テーブルの前で、右手に包丁、左手に巨大マグロを持つ風之介。
風之介、気合いとともにマグロを頭上に放り投げ、超ハイスピードの包丁さばきでマグロを空中分解!
見事に三枚に下ろされた切り身がまな板の上に落ちる。
風之介「どーだい姉ちゃんよ。あんたにこれ以上のことが出来るってーのかい?」
風之介、そう言いながら包丁をケンに渡す。
包丁を受け取ったケン、徐にまな板を持つと、三枚の切り身を空中に放り投げ、目にも止まらぬ包丁さばきを見せる。
次の瞬間、全ての客のテーブルにあった皿の上に、刺身大に切られたマグロが整然と並び落ちる。
風之介の前にも、数枚の刺身が盛り付けられたように綺麗に落ちてくる。
驚きを隠せない風之介。
ケン、小皿に醤油をたらし、風之介の前にそっと置く。
ケン「どうぞ」
風之介「(体を震わせながら)……うぬ~! か、帰るぞ!」
風之介、他の男とともに店を出て、ピシャリと扉を閉める。
ケンのもとへ駆け寄る店員たち。
店長「ありがとうございました!」
深々と頭を下げる店長。
ケン「いえ。……地獄組はもう頭を失っています。チンピラどもが横行するのもあとわずかでしょう」
胸をなで下ろす店員たち。
他の客たちも、同様に安心する。
○繁華街外れの小道
白いギターを肩に掲げて歩くケン。
後ろからユウスケと夏海が走り寄り、声をかける。
ユウスケ「すいません!」
振り返るケン。
ユウスケ「さっきは凄かったですね~。……その、地獄組ってのは……」
ケン「この町を牛耳っていた暴力団です。でも、ボスのヘルドラゴンが捕まったはずなんで、勢力もじき衰えます」
夏海「あなたが、この町を守っているというわけなんですね?」
ケン「守る? ……私は、ただの旅人です」
険しい表情で夏海を一瞥すると、ふと電気店のウィンドゥの前で立ち止まるケン。
少し怯える夏海。
ウィンドゥ内のテレビでは、ニュース番組が流れていた。
アナウンサー「……また爆弾騒ぎです。幸い死傷者は出ていない模様ですが、現場には犯人のものと思われる『D』のマークが残されていたとのことです」
ますます険しい表情になるケン、向き直ると、足早に歩き始める。
ユウスケ「あの、ちょっと……!」
ユウスケの声を聞くこともなく、その場を立ち去るケン。
立ち尽くすユウスケと夏海……。
○光写真館・リビング
扉が開いて入ってくるユウスケと夏海。
ユウスケ「ただいま~。……あ、士!」
そこには、警官姿の士がコーヒーをすすっていた。
ユウスケ「どうだ? 何か分かったか?」
士の横に座り込むユウスケ。
士「ここはズバットの世界だ」
ユウスケ「ズバット?」
士「ああ。ズバットとかいうイカれた女が、兄貴の仇討ちのためにDという組織の悪党どもを次々とこらしめているという話だ」
夏海「ユウスケ、それってもしかして……」
ユウスケ「うん。多分あの人だ。……確かに、腕は立つみたいだったけど」
夏海「何だか怖い人でした……」
士「復讐のために自分の命を投げ出す……、哀れな女よ」
ユウスケ「……そう言えばあの人、爆弾騒ぎのニュース見て顔色変えてたな」
士、コーヒーを飲み干し、
士「……とにかく、市民の秩序を守るのがこの世界での俺の役割だ。私怨で暴れまわる奴を放ってはおけんな」
士、立ち上がって部屋から出ていく。
ユウスケ「お、俺も行くよ!」
士を追うユウスケ。
夏海、不安げな表情でコーヒーカップを弄ぶ。
○とある銀行の裏口
扉に爆弾を仕掛ける頬に蜘蛛の刺青を施した男・青蜘蛛。
ケン「そこまでよ、爆弾魔」
振り返る青蜘蛛。
ポーズを決めて立ちはだかるケン。
青蜘蛛「畜生……。(ハッとした表情で)お、お前は!」
眉をひそめるケン。
青蜘蛛「ここで会ったが百年目! 相棒の恨み、晴らさせてもらうぜ!」
腰につけた袋から小型爆弾を取り出す青蜘蛛。
ケン「恨みですって?」
青蜘蛛「おうともよ! 半年前、お前に半殺しにされた相棒は、ムショでそのままお陀仏よ。……お前さえいなけりゃ」
ケン「何を訳の分からないことを……」
青蜘蛛「うるせー!!」
青蜘蛛、爆弾を構えたところで後から現れた士に奪われる。
士「ここまでだ、爆弾野郎」
傍らでは北条が扉の爆弾を解除し、ユウスケが退路を塞ぐ。
青蜘蛛「うぬ~!!」
青蜘蛛、低く身構えるとズボンのポケットから煙玉を出して地面に叩きつける!
一瞬にして辺りに立ち込める白い煙幕。
ケン「う……!」
ユウスケ「ゴ、ゴホッ……」
咳込む四人。
そして煙が晴れると、既に青蜘蛛の姿はなかった。
ケン「くそ……!」
青蜘蛛を追わんとするケン。
と、それを呼び止める士。
士「お前のやってることは、あの爆弾野郎と大して変わらんぞ」
ケン「……何ですって?」
立ち止まって士を睨むケン。
ユウスケ「そうだよ。復讐なんて醜いことはやめた方がいい」
ケン「部外者が口を出さないで。……北条さんなら、私の気持ちを分かってくれるわよね?」
北条「それは……」
口ごもる北条。
ケン、その北条をジッと見据えると、踵を返してその場を走り去る。
ユウスケ「……あ、おい!」
俯く北条。
そして、それを真剣な眼差しで見つめる士。
○パトカーの中
運転する北条。
助手席には士。
北条「あいつは、兄貴への想いを消さないために復讐心を持ち続けているんだ。それがいいことだとは、決して思わないんだが……」
士「だけど?」
北条「うむ。……俺は、彼女を利用していたのかもしれん。俺こそが、彼女を止めなければいけなかったんだ」
無線が鳴る。
レシーバーを取る北条。
レシーバーからの声「見つかりました! 北へ二キロです」
北条「よし!」
方向を変え、疾走していく北条のパトカー。
○町の裏通り
走る青蜘蛛。
それを追う警官たち。
十字路を曲がり、なおも逃げる青蜘蛛。
と、目の前に立りはだかる北条と士。
北条「もう逃げられんぞ!」
後ずさりする青蜘蛛。
と、そこへ通りがかった子供を見るや背後から素早く抱きかかえる!
爆弾をチラつかせる青蜘蛛。
青蜘蛛「少しでも動いてみろ、こいつもろともドカンだ」
北条「……やめろ!!」
ジリジリと後ずさりする青蜘蛛。
手を出せない北条と士。
と、青蜘蛛の腕に突き刺さる数本のダーツの矢。
青蜘蛛「グアッ!」
一瞬、子供を手から離す青蜘蛛。
そのスキをついて北条が走り寄り、子供を助け出す。
北条、子供を放り投げて士にパス。
子供を抱き止める士。
そして、物陰から現れるケン。
ケン「覚悟なさい!」
青蜘蛛「ヤロウ……」
小型爆弾をその場に投げつけ、後方へと走り去る青蜘蛛。
北条「待て!!」
北条の足元で爆発する小型爆弾!
北条「うわっ!!」
ケン「……北条さん!」
士、子供をそっと逃がすと、青蜘蛛を追って走り出す。
爆風が止み、血だらけで倒れこむ北条。
そこへ走り寄るケン。
ケン「北条さん! ……しっかりして!!」
北条の上半身を抱き起こすケン。
北条「……逆に、復讐されちまったってところか……、ウッ!」
ケン「そんな……、私のために北条さんが……」
涙が止まらないケン。
北条「……ケン。君は今まで、人を憎むことで生きてきた。しかし、それはとても悲しいことだ……。こ、これからは、人を愛することで生きるんだ。それが……、それが昇の願い。ズ……ズバットスーツには、そんな昇の愛が込められているんだ……」
ケン「北条さん……!!」
北条「……誇りを持って、生きるんだ。誇りを……、ウッ!!」
ガックリと意識を失う北条。
ケン「北条さん!!」
○郊外の荒れ地
逃げる青蜘蛛。
そして、追う士。
と、前方に風之介の姿が。
小型爆弾を士に向って投げる風之介。
士「ムッ!」
士の傍で爆発する小型爆弾。
転がり避ける士。
風之介とともに車に乗り込もうとする青蜘蛛。
士「……逃がすか!」
士、変身せんとカードを取り出す。
とその時、丘の上に赤い影が!
ズバット「ズバッと参上、ズバッと解決。人呼んでさすらいのヒロイン! 快傑ズバット!!」
ポーズを決めて見栄を切るズバット。
青蜘蛛「あいつだ! あいつを殺せ!!」
ズバットの姿を見て逆上する青蜘蛛。
ズバット、一歩一歩丘の上から降りながら呟く。
ズバット「私は、今ようやく分かった。自分がいかに愚かだったかということを……。人を恨むことが、恨みを晴らすことが供養になると思っていたなんて……」
青蜘蛛「何言ってやがる! 死んじまったら何も残らねぇ! 復讐こそわが命、お前だけでなく、この世の全てに恨みをぶつけてやる!!」
士「(ゆっくりと立ち上がり)……違うな。人間にとって一番大切なもの、それは誇りだ! こいつの兄貴は、こいつの心の中に今でも生きている。心の中の存在が、色褪せない強い記憶が、生きる者に愛と誇りを与えてくれる! それが真実だ!!」
青蜘蛛「……何だと!? 何者だ貴様!!」
士「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。……変身!」
士、カードをディケイドライバーに差し込み、ディケイドに変身!
爆弾を投げまくる青蜘蛛と風之介。
素早い動きで避けるディケイド。
そして、鞭で払い落していくズバット。
車に乗り込む青蜘蛛と風之介。
ディケイド、ズバットのカードをディケイドライバーに差し込む。
「ファイナルフォームライド! ズ・ズ・ズ・ズバット!!」
ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」
ズバット「え?」
ディケイド、ズバットの背後に回り込んで背中に亀裂を入れる。
変形していくズバットの身体、その姿は原子力エンジンのスーパーカー・ズバッカーにチェンジした!
ディケイド、ズバッカーに乗り込み、青蜘蛛の車と激しいカーバトル!
青蜘蛛の投げる爆弾を避けながら、フロントからミサイルを発射するズバッカー。
風之介「うわっ!」
ミサイルの爆発で横転する青蜘蛛の車。
車から投げ出される青蜘蛛と風之介。
ディケイド「相手は人間だ」
ディケイド、電王のカードをディケイドライバーに差し込み、電王プラットフォームにチェンジしてズバッカーから降りる。
ズバットの姿に戻るズバッカー。
電王プラットフォームディケイド「行くぞ」
頷くズバット。
そして、二人は空中高くジャンプし、激しく旋回すると青蜘蛛と風之介に向って落下して膝蹴り一閃!!
青蜘蛛・風之介「グエッ!!」
気絶する青蜘蛛と風之介。
ズバット、顔面のフェイスガードを解除してケンの顔を晒し、『この者、爆弾犯人』のカードを青蜘蛛の胸元に刺す。
変身を解除した士、ズバットに歩み寄り、ゆっくりと右手を差し出す。
ズバット、ためらいながらもゆっくりと右手を上げ、二人はしっかりと握手。
軽く笑い合う二人……。
○港の桟橋
背中に小さな荷物を背負いこむケン。
目の前には士、ユウスケ、夏海。
ユウスケ「北条さん、何とか助かったみたいで良かったですね」
ケン「(笑顔で)はい」
士「そう簡単にくたばる奴じゃねーな」
夏海「もう! 士君!」
士に肘打ちする夏海。
ケン「……私は、しばらく頭を冷やす旅に出ます。そして落ち着いたら、今度は兄の意思を継いで、警察と協力体制を取りながらDの壊滅に努めます!」
笑顔で頷く士、ユウスケ、夏海。
振り返り、着港している船へと向かうケン。
その後ろ姿を、肩から提げたカメラで撮る士。
○光写真館・撮影室
士の撮った写真を見つめるユウスケ、夏海。
ケンの後ろ姿に、笑顔の昇がオーバーラップする。
カードデッキを取り出す士。
と、ズバットのカードと電王のカードがスゥーッと消えていく。
士「この世界と対応していたのは電王の世界か。……心の中の存在、強い記憶が生きるための大いなるエネルギーってことだな。これで電王の世界も救われた」
と、扉が開いてズカズカと海東が入ってきた。
海東「おい士! この世界には何のお宝もなかったぞ! 早く次へ行こう!」
士「……たく、勝手な奴だな」
海東、不機嫌な表情のまま背景ロールを引く。
すると、そこには三本の剣が重なり輝く絵が……。
○第二十二話・完