○アバンオープニング
N「これまでの仮面ライダーディケイドは……」
ヘルドラゴンの胸ぐらを掴むズバット。
ズバット「朝比奈昇という男を殺したのはあんたね?」
ケン「守る? ……私は、ただの旅人です」
北条の足下で小型爆弾が爆発。
ケン「……北条さん!」
北条「これからは、人を愛して生きるんだ」
青蜘蛛と戦うディケイド&ズバット。
士「心の中の存在が、色褪せない強い記憶が、生きる者に愛と誇りを与えてくれる!」
ケン「今度は兄の意思を継いで、警察と協力体制を取りながらDの壊滅に努めます!」
○光写真館の外
扉を開けて出てくる士、ユウスケ、夏海。
夏海「士君、その格好……」
士、自分の姿を見回す。
ユウスケ「新聞記者……か?」
士、肩からかけられたネームプレートを見る。
士「南都タイムズ、か。……なるほど。今回は一流記者ってわけだな。まずはここへ行ってみるか」
○南都タイムズ・編集部
入室する士とユウスケ。
記者たちが動き回り、活気ある風景。
人を避けながら室内を歩く士とユウスケ。
と、編集長が声をかけてくる。
編集長「おい! お前だな、新しくウチに来た奴ってのは」
士「ん? あ、ああ」
編集長「報道部では、結構荒れた記事書いてたらしいじゃねーか。……ん? そいつは誰だ?」
ユウスケを指さす編集長。
士「ああ、こいつは俺のサポーターだ」
愛想笑いするユウスケ。
編集長「サポーター? ……ま、いいや。早速取材に行って来い。最近話題のアクマ族がターゲットだ」
士「アクマ族?」
編集長「ジュン! パートナーが来たぞ!」
編集長に呼ばれてやってきたのは女性カメラマン・ジュン。
編集長「アクマ族のこと探ってこい! 今度こそ何か掴んでくんだぞ」
ジュン「分かりました! では、行きましょう」
ジュン、士に目配せして出口の方へと歩き出す。
それを追う士とユウスケ。
士、新しいカードを見てみると、そこには三体の剣士のシルエットが。
士「アクマイザーの……世界?」
○オープニング曲
○とある山中
サブタイトル『第二十三話 なぜだ?! 悪魔が世界にやってきた』
山の中を歩く士、ユウスケ、ジュン。
士「アクマ族ってのは、一体何者なんだ?」
ジュン「え、アンタ知らないの? 知らずに取材に来てるわけ?」
士「やかましい。さっさ教えろ」
ジュン「(少しふくれた表情で)……アクマ族ってのは、一ヶ月ほど前から現れた怪人たちよ。まだ噂レベルだけど、最近急に増えてきた行方不明者は、アクマ族に殺されたんじゃないかって言われてる」
ユウスケ「どんな奴らなんだろう?」
ジュン「まだ目撃者は少ないの。でも、話によるとハイキング客が中心に襲われているようで、運良く逃げ帰った人が『悪魔を見た!』って叫んだんでアクマ族って名前がついたのね」
士「それで山の中ってわけか」
険しい山道を登る三人。
と、真ん中を歩いていたジュンが突然何者かに足を引っ張られる。
ジュン「いやあ~~~っ!!」
あっという間に大木の根元まで引きずられていくジュン。
そこには、猫型のアクマ族・バケネーゴンがいた。
士「あれか」
士、変身せんとカードを構える。
とその時、一つの黒い影がバケネーゴンに襲いかかる!
それは、サーベルを持った黒色の剣士・ザビタンだった。
サビタン、素早い動きのサーベル攻撃でバケネーゴンを翻弄する。
怯えるジュン。
ザビタン「早く逃げろ!!」
ジュン、膝をガクガクさせながら士の方へと逃げ走る。
ザビタンの攻撃に尻もちをつくバケネーゴン。
ザビタン、そのスキに両腰のベルトに付けた小型ミサイル砲を外して両肩に乗せる。
ザビタン「ザビタン・ノヴァ!」
両肩からミサイルが発射し、バケネーゴンに命中!
爆発するバケネーゴン。
爆風が止み、士たちの方を向くザビタン。
士「アンタは何者だ。アクマ族ではないのか?」
ザビタン「……俺はザビタン。無法のアクマ族から人間を守っている」
士「質問に答えろ。俺は、お前はアクマ族ではないのかと聞いている」
背後からの声「それはワシが教えてやろう」
士らが振り向くと、そこには二本角の青い怪人・メザロードが立っていた。
ザビタン「クッ……、メザロード!」
メザロード「そいつもアクマ族の一人だ。しかしワシらを裏切り、こともあろうに人間の味方なぞしておる」
身構えるザビタン。
と、メザロードの両脇から二つの影が飛び出し、ザビタンに襲いかかる!
それは、黄色のスマートな剣士・イビルと赤色のズングリした剣士・ガブラだった。
イビルのサーベル攻撃を咄嗟に自らのサーベルで防御するザビタン。
サビタン「イ、イビル……」
メザロード「裏切り者を消せ! イビル! ガブラ!」
サーベルを突き合うザビタンとイビル。
そして、後方で狙いを定めるガブラ。
ユウスケ「ど、どうなってんだ!?」
士「どうやら内輪モメらしいな。……ユウスケ、どっちの味方をすればいい?」
そう言いながらカードを構える士。
ユウスケ「う~ん……。何となく、黒い方かな」
士「よし! 変身!!」
士、カードをディケイドライバーに差し込み、ディケイドに変身!
驚くジュン。
ディケイド「おい太いの! お前の相手はこっちだ!」
ディケイド、そう言ってガブラに斬りかかっていく。
ガブラ「ウウ……」
ガブラ、重いサーベルさばきでディケイドに対抗する。
一方、ザビタンとイビルの突き合いも続く。
ザビタン「イビルやめろ! やめるんだ!!」
イビル「……ザビタン。お主とこういう形でやり合うとは思わなかったが、これも運命よ!」
ザビタン「イビル! 分かってくれ! ……アクマ族のやり方は間違っている。お前なら分かるはずだ」
イビル「……聞かん! 拙者は戦えれば本望。お前を殺れば、また新たな戦いの道が開ける!」
ザビタン「それは違うぞ、イビル。……お前の協力があれば、アクマ族の野望を打ち砕けるんだ!」
イビル「何をバカな!!」
なおも突き合う二人。
一方、ガブラに力負けしそうなディケイド。
ディケイド「……くそ! お前ら、人間の味方なのか? 敵なのか? はっきりしろ!」
ガブラ「ウウ……」
メザロード「聞け人間ども! 貴様ら人間は、今でこそこの世界は自分たちのものだと思っているだろうが、元々はワシらアクマ族のものだったんじゃ!」
ユウスケ「何だって!?」
一瞬怯むザビタン。
メザロード「二万年前、悪化した地上の環境から逃れるためにワシらは地底に移住した。そして、長年の日々の間に超感覚を身に付け、その姿も異形となり、後から現れた貴様ら人間に悪魔悪魔と罵られることになったんじゃ!」
イビルを突き飛ばし、叫ぶザビタン。
ザビタン「だからと言って、人間を殺したり奴隷にしたりする理由にはならない! ……イビル、お前は判断を誤る男ではないはずだ!!」
一瞬動きを止めるイビル。
と、次の瞬間、メザロードがサッと両手を上げると、周囲に砂煙が立ち込める。
ディケイド「ムッ!?」
煙が止むと、その場からメザロード、イビル、ガブラの姿が消えていた。
跪くザビタン。
ディケイド「おいザビタンとやら、どういうことか説明してもらおうか」
ジュン「……私たち人間の他に、先住民がいたなんて……」
ディケイド「おい! ……え?」
と、少し目を離したスキにザビタンもその姿を消していた。
○光写真館・リビング
テーブルを囲んで座る士、ユウスケ、夏海、そしてジュン。
ジュン「あの青い怪人が言ってたこと、本当なのかしら……」
ユウスケ「二万年も前から、この世界には人間以外の……」
そこへ、栄次郎がプリンを持って現れる。
栄次郎「まあまあ、プリンでも食べて」
栄次郎、テーブルの上に人数分のプリンを置いていく。
夏海「そう言えば、おじいちゃん久々じゃないですか?」
ユウスケ「ホントだ。どっか行ってたんですか?」
栄次郎「……ああ。ちょっとヤボ用でね」
栄次郎、すごすごと台所へ下がっていく。
士、その後ろ姿を若干気にしながら、
士「……何にしても、かなり骨のある奴らだった」
ジュン「……そうだ! て言うかアンタは一体何者なのよ!? アンタもアクマ族じゃないの!?」
士「俺たちは、この世界の人間じゃない」
ジュン「え?」
複雑な表情になるユウスケと夏海。
士「だから、この世界の構造がどうであろうが、基本的にはどうでもいいことだ。……ただ、この世界での俺の役割は、事件の真実を突き止めるということだ。そうだろ?」
士、そう言いながら肩にぶら下げたネームプレートをジュンに見せつける。
ジュン「……そうか。私、怖くて全く写真撮ってない。……んもう! バカバカッ!!」
自分の頭をポカポカと殴るジュン。
ユウスケ「……でも、さっきの話を公表したりなんかしたら、それこそ世界中がパニックになるんじゃ?」
ジュン「それは……」
士「……とにかく、あのザビタンって奴に話を聞かなきゃ始まらんな。行くぞ」
士、立ち上がって外へ出ていこうと歩き出す。
ジュン「……待って! 私も」
士を追うジュン。
○森の中
逃げる二人の女性。
後ろからアクマ族の怪人が追う。
怪人、口から毒水の塊のようなものを吐き出し、女性たちにぶつける。
顔色を失い、そのまま溶けていく女性たち。
木の陰から、その様子を見ているイビル。
○山中の工事現場
ショベルカーから降りて逃げ惑う男性。
その前に立ちはだかるアクマ族の怪人。
怪人、口から毒ガスを吐き出すと、男性は苦しみもがいてその場に倒れる。
丘の上からその様子を見ていたイビル、ふと自分のサーベルを見つめると、サッとそれを振り下ろしてその場を去る。
○森の中
周囲を窺いながら歩く士とジュン。
ジュン「この辺りは、最近連続して被害者が出ている。必ず、奴らのどれかが現れるはず」
カメラをチェックするジュン。
士「いやに強気になったな」
ジュン「……私はね、アンタが何者だろうが関係ない。いい画を撮らなくちゃ、私の存在価値に関わるのよ!」
軽く鼻で笑う士。
と、前方の地面に一つ水溜りが浮き出したかと思うと、それが徐々に大きく膨れ上がり、そこから一体の怪人が飛び出した!
カッパ型怪人・カッパードだ。
士「出たな」
サッとカメラを構えるジュン。
と、カッパードに飛びつく一つの影。
ザビタンだ。
ザビタン、カッパードと取っ組み合いながら転がっていく。
と、その眼前にイビルとガブラも現れた。
士「またアイツらか!」
カッパードから離れるザビタン。
カッパード、毒水の塊をザビタンに向かって吐き出す。
サーベルで切り裂き避けるザビタン。
イビルとガブラ、サーベルを構えてザビタンに突進!
激しく突き合うザビタンとイビル&ガブラ。
ザビタン「やめろ! 二人ともやめるんだ!」
カッパード、標的をジュンに変えて身構える。
士「ムッ!」
士、カッパードがジュンに向かって毒水の塊を吐くと同時にディケイドに変身、ジュンに飛びつき、転がり避ける。
一方、イビル&ガブラの猛攻に後退するザビタン。
と、今度はガブラに対して毒水の塊を吐き出すカッパード。
ザビタン、瞬時にガブラの前に飛び込んで、サーベルで払い落す。
ザビタン「……こいつら能無しアクマ族の戦いなどこんなものだ。無差別で勝手な戦いだぞ!」
ガブラ「ウ、ウウ……」
サーベルを持つイビルの手がゆっくりと下がる。
ディケイド、ブッカーソードを構えるとカッパードの方へ走り、斜めに縦にと切り裂く!
爆発するカッパード。
互いに歩み寄るディケイドとザビタン。
と、いつの間にかイビルとガブラの姿が消えていた。
ディケイド「おい、あの青い奴が言ってたことは本当か?」
ザビタン「……本当だ。この世界では、元々アクマ族が最も高度な知的生命体だった」
ショックを受けつつも、ザビタンに近づいていくジュン。
ディケイド「そして、今まさに奴らが地上へ戻ってきた、と」
ジュン「……でも、あなたは人間の味方なんでしょ!?」
ザビタン「(キリッと姿勢を正して)そうだ! それだけは信じてくれ!! ……俺は、実はアクマ族の父と人間の母から生まれたハーフなのだ」
驚くディケイドとジュン。
ザビタン「しかし、母は無情にもメザロードに殺された。俺は、アクマ族の勝手な地上侵略を許すわけにはいかんのだ!!」
ジュン、ゆっくりとザビタンの前に立ち、右手をそっと差し出す。
ジュン「信じる。……私はあなたを」
ジュンの手をギュッと握るザビタン。
ザビタン「……あ、ありがとう」
○ビルの屋上
フェンスに手をかけて空を見上げるユウスケ。
後ろから士がやってくる。
士「どうした。お前にも手伝ってもらうぞ」
ユウスケ「……アクマ族がこの世界の先住民だとしたら、人間の方こそが侵略者ってことになるんじゃないだろうか……」
真剣な表情のユウスケ。
黙ってユウスケを見る士。
ユウスケ「俺の世界でも、グロンギがそもそもの先住民だったという説があった。……いつも正しいのは人間の方だと思ってたけど、本当にそれでいいのだろうか?」
士「(ユウスケの隣に立ち)……仮にそうだとして、今悪いのはどっちだ? 守るべきものがいるから戦う。そうじゃなかったのか?」
ユウスケ「士……」
士「俺はザビタンって奴を信じる。だから、アクマ族にどんな過去があろうと叩く。単純なことだ」
ユウスケ「単純……か」
士「そう。世の中、単純が一番だぞ?」
ユウスケ、少し考え込んだかと思うとスッと笑顔になって空を見上げる。
ユウスケ「……そうだな!」
士、ユウスケの笑顔を見て微笑む。
○山の中腹
荒れ地に一人立つザビタン。
ザビタン「メザロード! 出てこい!! 決着をつけよう!」
と、一瞬暗雲が立ち込めたかと思うと、目の前にメザロードが現れた。
メザロード「フン! ノコノコ殺されにやってきたか、ザビタン! 死ね!」
メザロード、持っていた杖を前に突き出すと、その先から炎の球がザビタンに向かって弾け飛んだ!
転がり避けるザビタン。
続けて攻撃するメザロード。
と、そこへイビルとガブラも現れる。
メザロード「イビル! ガブラ! ……ザビタンを血祭りに上げるのだ!!」
イビルとガブラ、サーベルを構えながら走る。
と、二人はメザロードに向かってサーベルを突き立てた!
メザロード「き、貴様ら! 何のつもりだ!?」
イビル「ザビタンとの勝負は一時預けた。それより先にやらねばならぬ事を拙者は見つけたのだ。それだけのことよ!」
ガブラ「ウウ……」
ザビタンの脳に、ガブラのテレパシーが届く。
ガブラの声「ザビタン、サッキハアリガトウ。……アクマゾクデハ、オイラノヨウナモノヲカバッテクレルコトハナカッタ。キョウリョク、スルヨ」
イビルとガブラ、メザロードをサーベルで突き飛ばすと、サビタンのもとへとやってくる。
ザビタン「イビル……、ガブラ……」
倒れ込んだメザロード、ワナワナと震えながら起き上り、
メザロード「バカな! この世に信頼などというものはない! 悪魔の心こそが真の姿だということが、分からんのか!?」
士「違うな」
後方から士の声。
そこから、士とユウスケが歩いてくる。
士「高度な知的生命体は、必ず悪魔の心を持っている。しかし、それを制御できるからこそ高度なのだ! 悪魔の心に支配されたのがアクマ族。悪魔の心を抑止するのが人間。そして、信頼して協力し合う気持ちこそが生きる証! こいつら三人は、今こそ本当のチームになった! それが真実だ!!」
ユウスケ「そして、俺たち二人もチームってわけ」
士、ニヤッと笑ってユウスケの背中をポンと叩く。
メザロード「貴様ら、何者だ!?」
ユウスケ「通りすがりの仮面ライダーさ。覚えとけ! 変身!!」
士「変身!!」
士とユウスケ、同時に変身!
ザビタン、イビル、ガブラが三人揃ってメザロードにサーベル攻撃!
と、メザロードの周りから次々と湧いて出てくるアグマー兵士!
ディケイドとクウガが、アグマー兵士を蹴散らしていく。
メザロード、三人の猛攻に膝をつく。
そのスキを見て、イビルとガブラが手を組んで足場を作り、ザビタンがそこから空中高くジャンプ!
ザビタン「魔法陣アターック!!」
ザビタン、全身をドリルのように超高速回転させながらメザロードに突進!
メザロード「ウギャーーーッ!!」
爆発するメザロード。
しかし、四散したメザロードの身体がまた瞬時にくっついていく。
メザロード「……蘇りの術!」
メザロード、元の身体になんなく戻る。
メザロード「ハッハッハッ! ワシは不死身なんじゃ!!」
そう叫ぶと、メザロードは十数メートルもの大きさに巨大化した!
クウガ「……なんて奴だ」
ディケイド、アクマイザーのカードをディケイドライバーに差し込む。
「ファイナルフォームライド! ア・ア・ア・アクマイザー!!」
ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」
ディケイド、アクマイザーの三人の背中をチョンチョンと叩く。
と、三人の背中に亀裂が入って身体が変形、そのまま三人が合体し、怪魚のような飛行船・ザイダベックにチェンジした!
ザイダベック、巨大化したメザロードに突進していく。
ディケイド「怪物には怪物を」
ディケイド、龍騎にチェンジしてドラゴンを呼び出す。
そして、クウガと共にドラゴンの背中に飛び乗り、巨大メザロードに向かって突進!
巨大メザロード、ザイダベックとドラゴンの攻撃に怯み、その場にドターンと倒れ込む。
そこへ、炎で身を包んだドラゴンが突入!
メザロード「ウギャーーーッ!!」
爆発する巨大メザロード。
着地するディケイド、クウガ、そして元の姿に戻ったアクマイザーの三人。
と、四散したメザロードの身体がくっついていき、またしても人間大で復活!
メザロード「ワシは不死身だと、何度言ったら分かるのじゃ!!」
クウガ「あいつ、本当に不死身か!?」
ザビタン「……やるしかないな」
アクマイザーの三人、目を合わせて頷くと、それぞれ三本のサーベルを天高く突き上げてクロスさせる。
ザビラン・イビル・ガブラ「ニューライト・アターーーック!!」
アクマイザーの三人、そう言いながらクロスしたサーベルをメザロードに向かって突き出すと、そこから光線が発射される!
光線に包まれるメザロード、そのまま後方へと飛んでいき、大きな岩石にぶつかったかと思うと、岩石の中にその存在自体が閉じ込められた!
クウガ「やったか!?」
ディケイド「いや。岩の中に封じ込めただけだ。奴は死ぬことはなくても、一生この岩の中で何も出来ずに過ごすことになるのだろう」
岩の前に立つディケイド、クウガ、そしてアクマイザーの三人……。
と、そこへ走ってきたのはジュン。
ジュン「ヘヘッ。バッチリ撮らせてもらいました!」
ザビタン「君は……」
ジュン「でも、これでアクマ族が滅んだってわけじゃないんでしょ? ……だから、これからも私たち人間を守ってくれる正義の戦士として、あんたたちを記事にするわよ」
クウガ「……だけど、アクマ族のことは……」
ジュン「それは……、今はまだ伏せておくわ。いつか、時が来たら……」
決意の表情のジュン。
ザビタン「……よし! それじゃあ、カッコ良く撮ってくれよ」
イビル「拙者を中心に撮っていただこう」
ガブラ「ウウウ、ハハッ……」
ポーズを取り合うアクマイザーの三人。
そして、にこやかにシャッターを切るジュン……。
○光写真館・撮影室
カードデッキを確認する士。
すると、龍騎のカードとアクマイザーのカードがスゥーッと消えていく。
士「この世界に対応していたのは龍騎の世界か。信頼と協力、何かを成し遂げるチームの結束力は美しいってことだな。これで、龍騎の世界も救われた」
と、そこへまたしても現れる海東。
海東「士! またお宝なんてなかったじゃないか!」
ユウスケ「(笑って)何だかお約束だ」
士「しょうがない。次へ連れていってやるか」
士、そう言いながら背景ロールの紐を引くと、そこにはマジシャンのような手がトランプを自在に操る絵が……。
○第二十三話・完