って言ったのに誰も書いてくれないから書いた。
途中で飽きた。
武闘少女フィジカルなのは
朝。鳥の囀ずりが遠く聞こえる頃。高町家横にある道場に正座をしてじっと微動だにしない少女が1人。
高町なのは、小学校4年生。私立校に通う彼女は、朝早くから鍛練に勤しんでいた。
と、不意にカッとなのはの眼が見開かれたかと思えば、突然座った状態から飛び上がって前へ前転。刹那に、先程まで彼女がいた場所を木刀が薙いでいた。
すぐさまなのはは地面を這うように反転、四肢を着けて獣のように自分を襲ってきた対象を睨み付ける。
木刀を振り抜いていたのは高町家当主、高町士郎。自らの強襲を避けられても、彼の表情は変わらない。寧ろそれが普通だと言わんばかりだった。
切り返しの2撃目が飛んでくる。インターバルなしの攻撃を、なのはは僅かに状態を逸らせることで回避、眼球スレスレを通り抜ける木刀の刃先を瞬きせずに見送り一歩踏み込む。
踏み込みと同時に僅かな腰の捻りも入れて右腕を引く。最小限の力を溜め込んだところで掌底を繰り出す。レバーを狙った1打はインパクトの瞬間、ゆるりと水のように動いた士郎に難なく回避された。
深追いせず、なのはが咄嗟に膝の力を抜いて体勢を沈めれば頭上を木刀が掠める。続けて降り下ろされる攻撃は、木刀の柄の部分を手の甲で掴んで止めた。しかし攻撃は止まない。両手が塞がったのを狙ったように木刀が迫る。
回避も防御も無理。攻撃を察知した瞬間になのはは察し、咄嗟に木刀を押さえつけたまま体を真横に倒して手を使わず空中横転1回転、士郎の腕を巻き込み体勢を崩させ木刀の一撃を明後日へいなした。
それだけでなく、なのはの脚が既に士郎の側頭部を浅く捉えていた。横転の瞬間を完全に狙った一撃だ。威力はないが、体勢を崩しきるには充分過ぎる。
着地と同時に腰だめに構えていたなのはの一撃、両手を突きだし掌底を当てた。
ざざざざっ、と地面を滑る士郎。距離が空いたのを見てなのはは残心を解き、再び構える。右半身を前に、右手を軽く伸ばして浅く握り、左拳を腰だめへ。ひゅぅ、と細い息を吐き僅かな時間で体をリセット。
「そこまでっ!!」
と、そこで声がかかる。構えを止め、一礼。組手終了である。
「いやはや、一気に腕を上げたな、なのは」
「えへへ、ありがとうございますっ」
「まさかお父さんに攻撃を入れるとはね……、」
嬉しそうに笑みを浮かべる士郎と、審判を務めていた高町美由紀。美由紀の場合は驚愕の表情が止められていなかった。
「なのは、木刀は全然使えないのに素手は異様なくらい強いのよねぇ……」
美由紀の言葉になのはは苦笑いを浮かべるしかなかった。元来彼女の家系が守る流派の動きは、なのはにはすこぶる相性が悪かった。どうやってもなのはに定着しないのだ。
その相性の悪さを払拭するかのように、高町なのはには超近接における戦闘、主に武道の才能があった。
高町の流派を継げずとも、体の基礎は充分整っている。既に彼女の武闘スキルはプロの域に達しようとしていた。
本日は休日。小学生らしく友達と遊ぶ約束を交わしていたなのはは、バスで移動中、考え事に没頭していた。首にから下げた赤い水晶のネックレスを握り締めながら。
結局のところ導入部分書ききって満足したってのが一番大きい。