fate/にあのキャラ達がログインしたようです 作:ドーナッツ
神様を信じるかい?
神様ってのは理不尽の塊なのさ。しかし、決定的にこれだけは言える。神様はな、
どこまでも不平等なのさ。
ちょっとした神話を出してみよう、例えばゼウス。ゼウスのイメージを思い浮かべてみろ。立派なひげ伸ばして、雷みたいなの持ったくそじじいだ。しかし、その実態はただの女好き。神話では、ヘラと呼ばれる神を妻として迎えているにも関わらず、ほかの女には手を出すはぁ、挙句の果てには子供を産ませたりしてるんだぜ?もう神様としてって言うかギャップとしてはダメだろ?
え?神様だから許せって?おいおいいかんぜぇ、そういった発想は。確かに神様と人間を比べるのはおこがましいさ。しかしな、このゼウス、奥さんの不興を買ってるんだぜ?神話上のヘラクロスは半神半人なのだがな、そのヘラクレスの12の試練って分かるか?星座にもなっている。あれな、ヘラさんの嫉妬なんだぜ?つまり何が言いたいかってぇと、
「わしは神じゃ、今回はすまんの。わしが目を離したすきに妻が癇癪を起してのぉ」
目の前に神がいるのさ。しかも今話したゼウスだろ?こいつ。
おいおい、神様とは簡単に会えるのか?簡単だと思うぞ。死んだら強制的に神様のところに行けるらしいし。
さて、冒頭にもどるが、神様を信じるか?俺は信じる。神様をな、信じても損にはならないと思うし。さらに言えば、
神様は居たほうがロマンを感じるからだ。
まあ、見たことが無くてはどうにも信じられるわけは無いがな。
まあ現実逃避はここまでにして。
「………で?俺が死んだ原因は分かったが、なんでここにいる?」
「わしの友人に頼まれてのぉ。その世界ではお主が住んでいた世界よりずぅっと理不尽なのじゃ」
「………それを俺に言われてもな、ならその世界に行けってか?」
「そうじゃ」
は?
思わず叫びそうになった。
「そっちの方がよっぽど理不尽だとおもうが?」
「お主にとってはそうでも、お主の住んでいた世界の住人は歓喜するはずじゃが?」
「人の価値観は違うとでも考えてくれると助かる」
「…かなりの変わり者じゃの」
「よく言えばな。悪く言えば≪
「………‼」
「俺は愚か者だ。目の前に幸せがあっても、それを掴もうとせず違う幸せを目指した挙句に身を滅ぼすバカだ。しかしだな、このバカでさえも分かるものがある。それは、
この世の理不尽は救いようがないことだ。
確かに俺は、若輩の27歳だ。人生のじの字すらも経験したこともない赤ん坊だ。人間万事塞翁が馬。人間の人生はその時その時によって変わるもの。だがな、俺は一時にしか生きない人間を
それが、俺にとっての最大の夢だ」
sideゼウス
なんて人間だ。
愛する人を見限ったとしても。
…気に入った。
俺はどんなことをしても満たされなかった。神や人との夜伽、征服、侵略、戦争など。しかし今、それが満たされようとしている。これがどんなに素晴らしいことは目の前の人間には理解されないだろう。だが、
この好奇心は誰にも邪魔させない。
ああ、素晴らしきかなこの
快楽!!
sideout
目の前の神様が黙ってしまった。
たかが人間あおこがましいことは分かっている。俺にも何故だかわからないが言わなくてはいけないと後々後悔することになるかと思ってしまったからだ。
「…人間、いや敢えてここは≪
「なんだ」
「………もしもだ」
「………」
「……もしも目の前に理不尽が起こったら、人に対して起こったらどうする?」
「簡単だ」
理不尽をぶち壊す。
「俺にはこれでしか解決方法がわからないからな」
この何も無い真っ白な空間においてこの言葉がいやに響いた。
「……フ、ハ…ハハハハハハハハハハ‼良い‼良いぞ‼それでこそ≪
なんだこいつ?いきなり笑い始めたと思ったら、納得し始めたぞ。
「≪
「…いきなりどうした?」
「さっきの話に戻るのだが、貴殿よ。どうかあの世界を救ってほしい」
「…なるほど、いわゆる神様転生ってやつか」
「左様。先程も説明したが貴殿の住んでいた世界より理不尽が蔓延っていてだ。見るに堪えん世界なのだ。どうか、その理不尽を
「…承った。俺にできるかどうかわからないがそれを必ず実行しよう」
これが俺にできる最大の夢への一歩だからな。
*****
「んで?俺はどこに行けばいい?」
肝心なことを聞いていなかったからな。
「ああ、それは行ってからのお楽しみだ」
「というかてめぇ、最初に会ったときとキャラがちがうぞ?」
「神にだって体面というものがあるのだ」
神様が体面って……。
「じゃあなんで変えた?」
「…強いて言えば、気が変わった」
「は?」
「まあ、そんなことどうでもいいじゃないか。重要なのは君にはまるで力が足りてなくてとてもこの理不尽には勝てないことだよ」
「だったらどうするんだ?」
「力をあげよう」
HA?
「君にぴったりの力だ。転生するのと同時に渡す。この力とはお前の
「はぁ、いきなり理不尽が来ましたよ。だが、この力はありがたく貰う」
「……そうか、では転生させる。達者でな」
「神様なら俺の行動もわかるだろうに……まぁ元気に理不尽をぶち壊していくさ」
「「じゃあな」」
「≪愚者≫」「神様」
*****
sideゼウス
…行ってしまったか。
「おつかれちゃ~ん」
何もない空間のはずなのに
「いつもすまないね。ゼウス」
「気にするな。友人だろ」
男のような女のような人に俺は普段通りに答えた。
「気に入ったのだろう?彼を」
「やれやれ、相変わらずお前は神の機敏には敏いな。それも≪傍観者≫故にか?」
「フフン。『私』や『俺』は
「……お前状況描写があればよほどのバカじゃないかぎりわかるだろう?」
「日本人なのに古典ができないのは?」
「生憎、俺は日本人ではないからわからんな」
「まあいいけどさ」
男とも女とも見える容姿を持ったただの人外は、友人の俺でも得体の知れない雰囲気を纏わせながら。
「これからのことはよろしく頼むよゼウス」
神でさえも魅力に思わせる微笑みで、俺の好奇心を唆す。
はい。ドーナッツですよ~。
途中に神様の一人称が変わったのは、心を許したからですよ。
決してめんどくさくなったからではないです。はい。
また頑張るのでこれからもよろしくお願いします。
感想もよろしく!!