東方転生人録外伝~とある風妖精と超電磁砲~   作:白銀の勇者

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次回で決着です


第13風

~第三者視点~

 

風間の居る部屋に、シュン、シュンと音が響く

 

「全く……二年後って言ったのに数時間後に来るなんて…………少しは我慢強い子達だと思ったんだけどな……」

 

まぁ、俺も高校生位なんだけどなと呟く

 

尚もテレポートする音が響く

 

「仕方無い、ちょっと帰って貰うかな」

 

急にテレポートの音が止まり、コツっとビルの中に着地する音が響いた

 

「……なるほど。あそこか」

 

風間は一人、歩き出す

 

そして、目的地に着いた

 

「……全く、君は学習能力が無いのかい?わざわざ人数を二人から三人にした位で。しかも、レベル5の超電磁砲は諦めたのかい?」

 

そこには白井、初春、佐天の三人だけがいた

 

風間の問いに三人は何も答えなかった

 

黙っているだけである

 

「その二人がレベル0でキャパシティダウンが効かないから俺に勝てるなんて甘ったるい考えをしているのか?これでも、俺は格闘戦は少し心得があるからね。君達のようなか弱い女の子三人を倒すなんてわけないよ」

 

その声にも何も答えない

 

暫くの沈黙が続く

 

「う~ん……これでも、俺は君達に逃げるチャンスを与えてたのに……今度はボコボコにされて顔に傷でもつけられたいかい?嫌だろう?君達のような女の子を傷物にするのは俺だって嫌なんだけどね」

 

三人はそれでも無言を貫く

 

風間はそのままムッとした顔をするだけだった

 

「そこのツインテールちゃん。俺は言ったよね?二年待てと。俺はちゃんと二年後にこの世界に送った人を返す。絶対にだ。だが、俺は今依頼を受けてるんだ。忙しいんだ。わからないかい?」

 

それでも三人はずっと無言を貫く

 

何かをずっと待つように

 

「いい加減にしてくれる?俺はちゃんと約束は守る。キャパシティダウンの頭痛なんて不快感MAXの代物だろ?そんなもん受けたくないだろ?だったらとっととお家に帰って勉強してろ。そして、二年だけ待て。そしたら俺がちゃんとその子を異世界に戻してやる。いいな?分かったら帰れ」

 

それでも、三人はその場を動かない

 

「……チッ、後で恨むなよ!!」

 

風間はポケットに忍ばせてあるキャパシティダウンの起動スイッチを押した

 

だが、キャパシティダウン特有の音は響かなかった

 

「……何?故障か!?」

「残念。キャパシティダウンは動かないわよ?」

 

風間の後ろから足音と共に声が響く

 

「何だと!!?」

「ったく、気が付かれないように機能停止させるのは骨が折れたわ。黒子のテレポートで移動して、足音たてずに着地して、音出さないように電撃流し込むのは」

「わたくしのテレポートも二人が限界なので、途中外に出ましたのよ?この二人を迎えに行くために」

 

部屋の中にいる五人(・・)は睨み会い、御坂達はニヤリと笑っている

 

「くっ、君達ってやつは…………!」

 

その時だった

 

御坂の後ろから風が吹いたのは

 

「風!?一体誰が!?」

「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンっと!!」

 

フウが風の吹いてきた方向とは違う、部屋の中の窓から突入してくる

 

「んなっ!?」

「ハァ!!」

 

突入した時の勢いのまま、風間へと突っ込み、拳を突き出す

 

「くそっ!!」

 

それを風間は受け流す

 

「ありゃあ!?」

 

フウは対抗できず、そのまま御坂の方向に吹き飛んでいく

 

「おっと」

「ありがと!」

 

だが、風間は焦っていた

 

どう逃げようにも、御坂に背中を向ければ電撃を喰らわされ、白井に背中を向ければテレポートによる一瞬の攻撃が待っている

 

だとしたら、と風間はキャパシティダウンとは逆のポケットにある物を掴む

 

「さぁ、観念しなさい」

「そう言うわけにもいかない……さ!!」

 

風間はそれを、真上に、天井に当たらないようにピンを抜き、投げる投げる

 

「なっ!?フラッシュバン!!?」

 

気付いたときには時、すでに遅し

 

スタングレネードは風間の真上で破裂、爆音と激しい光が溢れる

 

「ぐっ!目が!!」

「(流石に耳を閉じても至近距離の爆発は辛い!!)」

 

だが、風間は御坂達の方へと走り、逃亡を試みる

 

「(悪いね!!二年後に君達に顔を出すよ!!その時に纏めて謝らせてもらう!!)」

「逃がさん!!」

 

だが、それは御坂に腕を捕まれたことにより阻止された

 

「なっ!?フラッシュバンをまともに浴びたのに!?」

「何いってんのか、どんなポーズしてんのか分かんないけど、私の能力は、簡易レーダー位にもなるのよ!これもちゃんと言えてるかわかんないけどね」

 

そして、風間にちょっとした電撃が流される

 

「ぐ!!」

「暫く動かないで貰うわよ?」

 

それにより、風間は地面に膝をついた

 

五分後には、御坂達は回復していた

 

「何?さっきの……ピカッ!!ってなったら凄い音もして…………」

「フラッシュバン。視界と聴覚、両方を一気に奪う兵器だよ」

「そうなんだ」

「(くそっ!!詰みかよ!!)」

 

風間は諦めかけていた

 

「さ、とっととフウちゃんを……」

「それは困る。私は一刻も早く彼に依頼を達成してほしいんだ」

 

そこに、第三者の声が響き渡る

 

「あんたは!!?」

「失礼したね。超電磁砲。そして、風の妖精さん」

「っ!?」

「私の名はア……」

「アレイスタァァァァァァァァ!!!!!!」

「……言われたみたいだね」

 

そこに、また新たな乱入者が加わる

 

「死ねェェェェェェェェ!!!!!!」

「一方通行。君では無理だ」

 

一方通行の拳は、アレイスターによる見えない壁により阻まれる

 

「何だと!!?」

「うおぉぉぉぉぉ!!!!」

 

そこにまた新たな乱入者、上条が右拳でアレイスターを殴ろうとせまる

 

幻想殺し(イマジンブレイカー)か。だが、君でも無理だ」

 

アレイスターはそれを回避し、右手首を掴む

 

「風間世一。早く彼をこの世界に呼び出してくれ」

「だ、だが、まだ練習期間が……」

「なら、今、依頼を達成してくれ」

「くっ……分かった」

 

その間に、一方通行は見えない何かに吹き飛ばされ、上条は振り回され、壁に突き飛ばされた

 

「ぐはっ!!?」

「ぐっ!」

 

そして、風間が目を閉じ、何かに集中する

 

「あ、あんた!!」

『御坂(オリジナル)!!仲間を連れて逃げろ!!!』

「む、無理よ!!あんたらを置いてなんか!!」

「模倣「マスタースパーク」!!!!!」

 

三人の会話中に、フウがマスタースパークをぶっぱなす

 

「まだまだ!!風の矢!!」

「やれやれ、じゃじゃ馬だな。妖精ってものは」

 

マスタースパークによる生存を確認する前に風の矢を大量に生産、そのまま発射する

 

だが、それは見えない壁により全て防がれる

 

「当たれ当たれ当たれぇぇぇぇぇ!!!!」

「無駄だ」

「鎌鼬!!!」

「無駄だと言っている」

『うおぉぉぉぉぉ!!!!』

 

フウが風の矢と鎌鼬を放っている間に、上条と一方通行は攻撃を加える

 

「それも無駄だ」

 

一方通行と上条の右拳は見えない壁により、防がれる

 

「幻想殺しが!!!?」

「いくら幻想殺しでも、強すぎる壁は壊せないさ」

「くそっ!!解析できねェ!!!」

「そう簡単に解析などされないさ」

「超電磁砲!!!」

 

フウの攻撃に混ざって、超電磁砲がアレイスターを襲う

 

が、

 

「超電磁砲でも無駄だ」

 

それも顔の表情一つ変えずにガードされる

 

「さぁ、風間世一。もういいだろう?」

「あぁ…………転送!!!」

 

そして、風間世一が転移を開始した

 

一瞬の間に、風間の後ろに一人の男が現れた

 

左右非対称の目を持ち、灰色の紙を持ち、一本の刀を持った男が……

 

「だ、誰……?」

 

その男を見たとき、フウは攻撃を止めた

 

そして、驚愕した

 

その数秒後、フウは彼の名前を口に出した

 

「く……暮羽?」

『なっ!!?』

「ようこそ……幻想となり、忘れ去られた次元を司る神よ。そして、私の新たなる力」

「ここは……何処だ?」




それではまた次回、お会いしましょう
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