東方転生人録外伝~とある風妖精と超電磁砲~   作:白銀の勇者

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更新です

あと、書き忘れてましたが、時期は超電磁砲本編の一年後の夏という設定です


第4風

~佐天side~

 

翌日、私は白井さんにいつものファミレスに呼び出された

 

なんでも、フウちゃんの事についてだとか

 

「どうも、遅くなりました」

「あ、佐天さん。私達も今来た所よ」

「……フウちゃん、朝から居ないんですけど……」

「私の知り合いに預けたわ。明日のご飯を奢るのと引き換えにね」

 

……よっぽどひもじい思いをしてる人なのかな…………

 

「……で、今日呼び出したのはフウちゃんの事ですの」

「昨日、何かあったんですか?」

「知らせるより見せる方がいいかと思いまして。初春、映像を」

「はい、分かりました」

 

初春のパソコン(持参)に何かのカメラの映像が映る

 

……うん?これは、あのときの銀行?

 

それに、映ってるのは白井さんとフウちゃん、それに、男の人が四人

 

その四人の男は、多分空力使いだと思う

 

「これは?」

「昨日、アンチスキルに無理を言って貰ってきた監視カメラの映像ですわ。見ての通り、銀行強盗を取り押さえる時の物ですわ」

 

へぇ……昨日、そんなことがあったんだ

 

「それで?これがどうかしたの?黒子」

「今から、この映像を再生しますわ。初春」

「分かりました。私も最初、これを見たときは驚きました」

 

初春が映像を再生する

 

『ジャッジメントですの。銀行強盗の現行犯で逮捕しますわ』

 

うん、ここまでは普通みたい

 

「黒子、あんた、これを自慢したいだけじゃ……?」

「静かに、ここからですの」

『ほざくな!!糞ガキがぁ!!くらえぇぇ!!』

 

男達がフウちゃんに風の弾を投げ付ける

 

「危ない!」

『倒せると思ってるの?』

 

それがフウちゃんの目の前で掻き消される

 

「……は?」

「初春、ストップですの…………お姉様、佐天さん、ここまででどう思いましたか?」

「流石に空力使い……多分レベルは2でしょうね……そいつら四人の同時攻撃を容易く掻き消すなんて、かなりの芸当よ?それに、これは風で壁を作ってるんだと思うわ」

「あ、私もです」

「では、続きを」

 

初春がまた映像を再生する

 

『今度はこっちの番……風の矢!!』

「な、なんなの!?この数!!?」

「す、凄い……百本はありますね……」

 

感想を言っている間にその風の矢は発射された

 

「こんなの…………不可能に決まってるわ!!」

「お姉様、次もありますの」

『鎌鼬!!!』

 

フウちゃんが団扇を振ると同時に、何かが強盗達を吹き飛ばす

 

「ここで終わりですの」

「……御坂さん、さっき、不可能って言ったのは……」

「…………順々に説明するわ。

 

まず、空力使いの操る風は三つに分けられるの。

 

一つ目は、婚后さんの様な物に射出口を付けて、吹っ飛ばすタイプの人

 

そして、さっきの強盗の様な手のひらに空気を集めてそれを操るタイプの人

 

最後は、手のひらに空気を集めるまでは同じだけど、そこから形を変えて槍や剣の様に自在に操れるタイプの人。

 

だけど、最後のタイプは、大体、レベル3の中でも上位の空力使い、レベル4の中の半分くらいの人だけ。

 

それに、出来たとしても、僅か二、三本が限界なのよ。それを、フウちゃんは手に風を作らず、それも一瞬で百本もの風の矢を作り出した

 

これは、レベル5にも相当する程の……いえ、もし、レベル5の空力使いが出現したとしても、出来るかどうかなんて分からない。出来ない確率の方が大きいかもしれない

 

まぁ、まとめて言うと、こんな滅茶苦茶な攻撃は現在の学園都市では不可能なのよ」

 

………………

 

「まぁ、三行にまとめますと

普通はありえない

それをフウちゃんはやってのけた

もしかしたらレベル5並の力を持ってるかも

お姉様とチョメチョメしたい

という事ですわ」

「はい、お仕置きの雷ドーン!!」

「あばばばばばばBBA」

 

……そ、そんなに凄いんだ…………

 

それも、レベル5並の能力なんて…………

 

……あれ?

 

「じゃあ、フウちゃんと御坂さんが戦ったらどうなるんでしょう……」

『あ…………』

「確かに、気になりますわね」

『復活早っ!!?』

 

なんか、去年から今年にかけて復活が早くなってる!!?

 

「もっぱつドーン!!」

「あばばばばばば……ふふ」

「一億ボルトでドーン!!」

「ぎゃばばばばばばば……はぁ」

「三億ドーン!!」

「あががががががががが……きゅう…………」

「よし」

『よしじゃ無いですよ!!?』

 

ちょっ、三億ボルトって……

 

白井さん死んでませんよね!!?

 

「ぐ……ふぅ…………これぐらいで……黒子は…………天には……召されませんの…………あ、川が見えますわ……それに、赤い髪で鎌を持ったお方が緑色の髪の方に説教を……おーい、何をしているんですの~?」

『白井さん!!戻ってきて!!今すぐに!!』

 

その川だけは渡っちゃダメ!!

 

帰ってこれなくなる!!

 

それに、その赤い髪の人は多分死神!!

 

もう一人は多分閻魔様!!!

 

「さて、黒子が召された所で帰りましょうか。私は知人を回ってみるわ」

「え?……あ、はい。私達はネットで情報を集めてみます」

「今ならどんな悪戯してもバレないかな~?」

「初春、トドメをさそうとしない。御坂さん、頑張ってください」

「そっちもね。初春さん、トドメならさしてもいいわよ?」

「御坂さん、それだとマジで白井さんが逝っちゃうので……」

「じゃあ、お言葉に甘えて」

「初春、やめて。その改造スタンガンは洒落になってない。じゃあ、私達はこれで」

「えぇ、また今度。有力な情報を見つけたら教えてね」

 

よし、私達も頑張りますか

 

~御坂side~

 

「……さて、あいつの所のフウちゃんを引き取りに行きますか」

 

……でも、その前に

 

「……気にくわないけど、佐天さんがあんなに必死になっているんだし、頭下げに行きますか」

 

……黒子は放置しておこっと

 

2、30分たったら復活するだろうし

 

……確か、あいつはあのアパートに居るっけ?

 

~少女移動中~

 

「……ここね」

 

さて、行きますか

 

ピンポーン

 

『はいは~い、ちょっと待っててくださいね~ってミサカはミサカは玄関にダーッシュ!!』

 

あ、今日はあの子も居るのね

 

「どなたですか~……って、お姉様っ!!?ってミサカはミサカはびっくり!!」

「やっほ。打ち止め(ラストオーダー)

 

私も、たまに遊びに来てたのよね

 

あいつは結構来てるみたいだけど

 

「どうしたの?お姉様ってミサカはミサカはお姉様に質問してみる」

「あいつ居る?」

「あ、あの人の事?あの人は今コーヒー飲んでゴロゴロしているよってミサカはミサカはあの人の私生活を暴露してみる」

 

相変わらず半ニート生活してるのね……

 

この子がすくすく育ってるから何も言うことはないけどね

 

「ちょっと話したいことがあるの。会わせてくれる」

「あいあいさーってミサカはミサカはお姉様を家の中にご招待してみる」

 

あいつの影響で性格がねじれてないのが凄いわね……

 

最終信号(ラストオーダー)、誰だった……って、ありゃ?お姉様?」

「あ、番外個体(ミサカワースト)。相変わらずニートね」

「ぎゃはは、キレるよ?」

「悪かったわよ。今度アイス買ってあげるから」

「へいへ~い」

 

この子も中身はいい子なのよね

 

「……保護者なら規則正しい生活をしてみる気はないの?一方通行(アクセラレータ)

「アァン?……オリジナルか。アポ無し訪問はお断りだぜ?」

「それは悪かったわね。だけど、急ぎの用事なのよ。ちょっと、頼みを聞いてくれるかしら?」

「…………言ってみろ」

「悪いわね…………調べてほしいのは能力者の事よ」

「アァ?ンなの書庫で調べれば良いだろォが」

「……もし、書庫に登録されてない、『闇』の能力者だったら?」

「…………そォいうことか。だが、残念だったなァ。俺は『闇』からは足を洗ったンだ」

「無茶なのは分かってるわ。ただ、頼れるのがあんたしか居ないのよ」

「………………チッ、しゃあねェ。出来る限りの事はしてやる」

「ありがと。頼むわね」

「しっかし、テメェから物事頼まれるったァ、明日は槍でも降るんじゃねェか?ケケケ」

「何とでも言いなさい。じゃあね」

「あァ。何か分かったら連絡する」

「ありがとね」

 

……一方通行はこういうのは頼みになるのよね

 

「あれ?帰っちゃうの?ってミサカはミサカはしょんぼり」

「…………一緒に何処か行く?」

「うん!行く!!」

「はァ……気を付けて行けよォ」

「うん!じゃあ、行ってきますってミサカはミサカは玄関にドーン!!」

 

……元気ありすぎね

 

さて、後、私の出来ること……あとはあの人に聞いてみるしかないわよね

 

……あいつにフウちゃん預けっぱなしだけど、大丈夫よね?

 

釘は刺してあるし

 

「早く行こ!!お姉様!!」

「あ、外だと語尾付けないのね」

「ううん。作者の都合だよ」

「ちょっ!!メタいメタい!!」

 

~上条side~

 

どうも、こんにちは、上条当麻(かみじょうとうま)です

 

「へぇ、当麻って凄い能力があるんだね」

 

何故か、早朝に御坂がこの子……フウちゃんを預けてどっか行っちまった

 

「まぁ、その代わりに不幸になってるんだけどな」

「そりゃあ、どんな能力すら打ち消しちゃう力なんだもん。神様のご利益はその神様の力によるもの。それを何もかも打ち消してるんだったら、不幸になるのも仕方ないよ」

「そういうものなのか?」

「そういうもの」

「何か空気にされてるんだよ……」

 

御坂がこの子を右手で触るなって言ってたけど……何でなんだ?

 

普通の女の子なのに

 

「まぁ、その右手があったら、魔法を何にもきかないから便利そうだけど、体は一般人と変わらないから、少しは鍛えないとやられちゃうよ?」

「はは、善処するよ…………」

『って、魔法!!?』

「うえっ!!?」

 

な、何でこの子がオカルトの事を!!?

 

「なぁ、その事、何処で知ったんだ?」

「いや、普通に魔法書が……って、右手で触れないで。消えちゃうから」

「じゃあ、貴女の魔法名は?」

「へ?魔法名?私は魔法は使えないよ?それに、当麻にも分かりやすく言うなら、私の存在が異能の力みたいな物だから、触れられると私消えちゃう」

 

は?この子が異能の存在?

 

風斬みたいな?

 

「えっと、どういうことだ?」

「纏めて言うと、私は自然そのものを形にしたような存在なの。ほら、氷の妖精とか、火の妖精とか。その中で、私は風の妖精に分類されるかな?」

「えっと……どういうこと?」

「う~ん……つまりは、自然が妖力を形にして作り出した存在かな?まぁ、その妖力は人間の想像や恐怖によるものだけどね」

「つまり、あなたは自然そのものってこと?」

「それだと大雑把すぎ。自然の力が形を成したものって思って」

「分かったんだよ」

 

あれ?インデックスは理解できてる……

 

ん?ちょっと待て、さっきの会話の中に凄い単語が……

 

「当麻、大雑把に言うと、この子は風の妖精。そして、ひょうかの様な存在なんだよ」

「なるほど。ってえええぇぇぇ!!!?」

「あれ?何で当麻は風の妖精って事だけでってえええぇぇぇ!!!?」

「あ、今ごろ?」

 

ちょっ、え?いや、この子が妖精?

 

「妖精っていったら、手のひらサイズでヒラヒラと光って飛んでる……」

「そんな子もいるけどさ……こういう妖精もいるの」

「でも、妖精がこの世に存在するなんて聞いたことないんだよ!」

「ここ、自然が殆どないから居なくても不思議じゃないよ?それに、私は過去に存在してたのかもしれないし、別世界の妖精かもしれないし」

「……あぁ、だから御坂は昨日あんな事を…………」

「ちなみに、妖怪もウジャウジャいたよ?勿論、神様も」

「じゃあ、陰陽師とか居たのか?こう……結!!みたいな感じで」

「う~ん……たまに見かけたけど、そんなに強くなかった。それに、本物の結界はこんな感じ」

 

フウちゃんが手をこっちに向けると、半透明な壁みたいなものが現れる

 

「見よう見まねの物だけど、防御に使うのはこんな感じ」

「確かに、そんなに強度は高くないかも」

 

インデックスがコンコンと半透明な壁を叩く

 

「まぁ、地上にいたのは、人間、妖怪、妖精、神様、幽霊って所かな?あと、暮羽から聞いた話だけど、天界って所に天人、死後の世界に死神と閻魔様、冥界に亡霊ってところ」

「幽霊って……いやいや、まっさかぁ」

「丁度今は夏だし、ふよふよ浮いてるかも。捕まえてくる!」

「えっ!?いや、ちょっと!!」

 

ガッシャーン!!

 

<いったぁ!!!?

 

『…………』

「あの子、ガラスという物をしらないのかな?」

「さあな……よし、ガラス張り替えるぞ。手伝え。インデックス」

「えっ!?買いに行くの!?って、何でクローゼットの中に予備のガラス収納してるの!!?」

「勿論、来るべき時に備えてだ」

「……もう呆れるしかないんだよ…………」

 

張り替え方なら心得ている

 

だって、もう何回も割れてるんだもん

 

~少年、少女張り替え中~

 

「よし、終わった」

「ものの数分で終わらせる当麻が凄いんだよ」

「おっと、帰ってきたな」

 

飛んでくるのが見える

 

ん?この軌道はガラスに突進パターンだな

 

「よっと」

「戻ってきたよ~」

 

流石に二枚も予備はないからな。慎重にいかないと

 

「……ねぇ、当麻。冷房効きすぎじゃない?」

「…………いや、付けてないぞ?」

「いやぁ、大量大量。この透明な壺にお札貼って持ってきたよ」

「え……」

 

あ、瓶の中に白色のフワフワした物が……

 

『ギャァァァァァ!!!!お化けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!?』

「ちょっ!?驚きすぎ!!…………あれ?…………なん……だと?気絶している?」

 

~少年、少女気絶中~

 

「……ハッ!?」

 

ど、どうやら気を失ってたよう

 

「あ、起きた?ほら、幽霊…………また気絶してる」

 

~少年、少女気絶中~

 

「んあ?」

「ほら、幽霊」

「ひいぃ!!?」

「いや、怖くないって。逆に便利だから」

 

いや、便利って……

 

「あれ?涼しい……」

「夏場に幽霊を近くに置いておくと、涼しくなるんだよ。」

「へぇ~」

「怖くないから。それに、簡単には脱走しないって。見よう見まねで作ったお札があるから」

「そのお札は信用していいのか?」

「多分」

 

まぁいいか

 

う~ん、だけど、よく見てみると結構可愛いかも

 

プニプニしてそうだし、何か小動物っぽ……

 

「あ!脱走した!!」

「ぬぉぁ!!?」

 

あ、何かしろい物が俺の左手に…………

 

「あっちゃ~……見よう見まねのお札じゃダメだよね~……ん?…………また気絶してる」

 

~フウside~

 

幽霊は当麻の左手にスリスリしてるし、インデックスは気絶中だし……暇だなぁ

 

ピンポーン

 

ん?何か変な音が

 

『フウちゃ~ん、開けてくれる~?』

「あ、美琴だ」

 

えっと、確か……ここを回すんだっけ?

 

「どう、楽しかった?」

「途中から当麻とインデックスは気絶してたけどね」

「はぁ……何してんだか…………ちょっと入るわよ?」

「うん」

 

う~ん、何で当麻達は気絶してるんだろ……

 

幽霊も慣れれば便利なものなのに

 

まぁ、私達は暮羽に禁止されてたけど

 

「ほら、起きなさい。全く、変な氷嚢左手にくっつけて……あれ?何か動く…………フウちゃん、これ何?」

「幽霊」

「へぇ、幽霊…………」

 

パタッ

 

あ、美琴も気絶した

 

しかも、白目向いて

 

「…………何か、混沌としてるなぁ……」

 

…………黒子達を呼んで美琴を運んでもらおっと

 

確か、けいたいでんわはこうやってこうやって……

 

 

 

 

 

 

 

~数分後の事~

 

「皆気絶しちゃった…………」

 

フウはすぐに幽霊を逃がしたそうです




それでは、また次回お会いしましょう
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