仮:ポケットモンスターver.SSAM   作:紅蓮

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題名、実はゲーム音楽から取っています。
そのため良く内容と一致しないことがあります。


001 後編:Screaming Your Faith!!

コツ、コツ、コツ……と足音が鳴る。

 

足の震えから立ち直った俺、サイは爺さんの消えた場所を見てみた。何も無かったが、そこのテーブルクロスを持ち上げてみると床にドアがあった。

 

そこから入ってみて、現在長い階段を降りている。

 

 

 

 

 

108段ほど降りると、階段が無くなり道がまっすぐに伸びていた。そして壁が煉瓦だったのが金属に変わっていた。

 

更に進むと人の声が聞こえてくる……ちょっと耳を澄ましてみよう。

 

「そっちのデータ取れてるー?」

 

「バッチリです。そちらはどーですか?」

 

「ダメー。やっぱポケモンと違って取り辛いわー」

 

……どうやら何かしらの研究を行ってるらしいが……ポケモンじゃない方は何を研究……

 

---ビーッ、ビーッ、緊急事態発生、緊急事態発生。侵入者、侵入者を確認しました---

 

おいおいおい緊急事態って侵入者ってまさか俺かよ!?

 

後ろに戻ろうとしたが目の前でシャッターが降りて逃げられなくなった。近くに物置部屋があったからそっちに逃げ込む……物置部屋の天井近くに窓があったので、そこから外の様子をみる……うわ、何人居るんだよ。さっきまで俺が居た所には研究者とか変な格好をした人とか沢山いた。

 

っと、隣の部屋に繋がるドアと窓があったので、窓を覗いてみる……

 

 

 

 

 

その先には、ポットに入れられたフカマルと、椅子に縛られた女の子がいた。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「っち、しぶといわね」

 

私、アスカはミズキ、キノココと共に出口に向かっていた……のだが奴らのズバットに気付かれ、追っかけられていた。

 

途中途中で手持ちのルカリオに木を薙ぎ倒して貰ったりして来ないようにしてたのだが……出口付近で5人組に待ち伏せ喰らった。

 

「嬢ちゃん、その男の子渡してくれたら見逃すぜ?」

 

「アスカさん……」

 

「大丈夫って。これでも強いのよ?」

 

相手はポケモンを出してくる……ポチエナ5体、か。群れバトルは苦手だけど、この差なら……

 

「サーナイト、行って!」

 

『あれですね。分かってます』

 

「……えっ」

 

……出した瞬間には技を出す直前だった。《マジカルシャイン》で広範囲一撃……私が指示しようとした技もそれだけど……やり過ぎじゃない? あ……ミズキ君固まってる。

 

相手も固まってるうちにルカリオを出し、ある事を指示する。

 

『もう終わったぞ』

 

「ありがとう……って速すぎるわ!!」

 

頼んだことはボールの開閉機構の破壊。ポケスペで誰かやってるのを思い出したんだけど案外うまくいくものね。

 

「……はっ、ポチエナ戻れ!! 出てこいズバ……ボールにヒビ入ってる!?」

 

パニックになってる間に全員にあしばらいをかけ、ミズキと共に森の外に出て行く……

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

「エルレイド、シャッターに《インファイト》!! エアームドは《ステルスロック》撒いて!!」

 

『分かった!!』『任せな!!』

 

あの後女の子とフカマル、それと近くの書類をを物置部屋に運び、シャッター近くの人が居なくなったのを見計らって女の子を背負って外に出る。

 

勿論何人かは残ってたのだが、《ステルスロック》で来るのを防ぎ、その間に《インファイト》でシャッターをこじ開け階段を駆け上る。

 

……階段の途中からラティオスに女の子を運んで貰ってたが……何とか洋館まで辿り着き、そのまま外に出ると女の子が目を覚ました。

 

「……おはよう?」

 

「……!? ここ何処!? 貴方は!?」

 

とりあえず女の子を落ち着かせる。彼女はソラって言うらしくフカマルは彼女の手持ちのようだ。遊んでいたら突然クロバットに連れ去られて、あそこで実験を幾つかされてたらしい……なんつー酷い奴らだ……

 

ハクタイシティまでの道のりは知ってるとのことで、一緒に行くことにした。

 

 

 

 

 

「……で、お前は何故付いてきた」

 

「び? びーっ」

 

『女の子が心配だから一緒に行きたいらしい』

 

 

 

 

 

ハクタイシティの孤児院にて。ソラの叔母さんが経営しててソラもここに住んでいるらしい。親は厄介ごとに巻き込まれて母は別居、父は行方不明と教えてくれた。

 

ソラを届けて出て行こうとすると、叔母さんに呼び止められて院長室に連れてかれた。

 

「あの、院長さんどうされましたか?」

 

「んー、ソラを救ってくれたしね、ここに費用は私持ちで入らないかって思ってね」

 

「は? いやいや待ってください」

 

「だって君、訳ありでしょ。話聞いてもどっから来たのかも教えてくれないし。君のポケモンもとても強いみたいだしね」

 

「!? そ、それはそうですが……」

 

「じゃあ悪いことは言わないからさ、旅に出られるまでここに居なさい。大丈夫、ソラを含めて此処には訳ありな子も沢山いるから」

 

……という流れで孤児院入りが確定した。これからどうなることやら……

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

あの後、近くのトレーナーと共に森に入ったが、奴らはさっきの5人以外見つからなかった。遅れてきた警察に身柄を渡し、護衛の元無事にトウカシティに戻ってきた。

 

帰ってきた瞬間母親らしき人に抱きつくミズキ君。その横からは父親らしき人が私の所に……あれ?

 

「ありがとう。まさかジムリーダー試験で離れた瞬間にこうなるとは……私からも礼を言う」

 

「ど、どうも……」

 

……センリさんである。って事はミズキ君は主人公? そう見えないけど……

 

 

 

 

 

次の日、ミズキ君と母親はジョウト地方に帰って行った。センリさんはこっちに残って、先代トウカジムリーダーと一緒に特訓している。

 

私は、というと何故かセンリさん所にお世話になっていた。あの後身寄りが無い事をセンリさんに見破られ、「ポケモンの言葉がわかる息子を育ててんだ、この位大丈夫だよ」と根拠の無い自信を言われ、結局此方で過ごすことに。

 

余談だが、キノココはミズキ君に付いて行った。

 

「やっぱ先代強いな……あの方本当に75歳か?」

 

「センリさんお疲れ様です」

 

 

 

 

 

センリさんの家族が引っ越して来るのはこの後11年後。そんで私も一緒に旅に出るのだが……この時、シンオウ地方でも同じように旅立った2人組に出会うのは更に少し後になる。




次回は4人の軽い紹介です。

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