仮:ポケットモンスターver.SSAM   作:紅蓮

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アスカサイド、旅立ちです。
ラストの電話相手、モロバレな気がする……


003 新たな幕開け

「アスカ、今日は祭りだ!」

 

「センリさん突然どうされたんですか!?」

 

旅に出る半年前だったはず。センリさんがとてつもなく上機嫌で帰ってきた。

 

「ああ、前ポケモン図鑑の選考があっただろう? アスカもミズキも通ったと博士から直々に連絡が来たんだ!」

 

「本当ですか!」

 

図鑑選考……オダマキ博士が「あまり多くの人に渡すとポケモンが乱獲されかねん、けど何人かいないと恐らく埋まらないであろう」と考え、選考という形で図鑑所有者を募集した……のが当時から見て半年前。つまり今から1年前。元々私がこの世界に来る? 3年前に大規模な環境変化が行われたせいで、この地方に何のポケモンが増えたらしいんだけど、未だその規模が分かってないらしい。それはさておき、私と引っ越してくるミズキの分の書類を送ってもらったのだが……6人いる合格者の中に入れたらしい。

 

「そういえば、シダケに行ったミツル君も通ったらしいね。元気になったしキルリアと旅したいらしい」

 

……そういえばRSE・ORASのもう一人のライバル、ミツル君の事忘れてた。4年前だったか5年前だったか、あのミツル君の引っ越しイベントがあった。偶然ミズキも来てたし2人でラルトス捕獲を見守ってたんだけど……ってかキルリアって事は未だに進化先に悩んでるのかしら。

 

余談だけど、あの頃のミツル君の姿は、ここがゲームじゃなくて、現実と変わらない事を教えてくれたのよね。

 

 

 

 

 

「どうしよう、緊張と興奮で寝られなかった上に」

 

「集合時間の1時間前に来てしまった……」

 

「何やっているんですか……僕も同じですけど……」

 

私とミズキとミツル君。3人して集合時間の1時間前から研究所の前にいた。理由は発言通り。仕方が無いのでポケモン話でもしながら1時間待つ……ポケモン達(アグノム以外)は別の所で遊んでる。アグノムは……この2人は知ってるから良いんだけど、他の人に見られると問題になるしね……話によればユクシーはギンガ団アジトに匿われててエムリットは謎の集団に拉致られ行方不明とかいう状況らしいし。

 

んな事思ってると見覚えのある姿が……あれは……

 

「あれ!? 15分前なのにもう人がいる!? って……ミズキ君、だったよね?」

 

「おう、ハルカ……だったか?」

 

やっぱり女主人公のハルカちゃんだった。ミズキと顔見知りな事から、序盤の自己紹介がもう終わってたのだろう。

 

「あ、お父さんに開けてもらうよう頼んでくるよ」

 

と勝手口? に行ったかと思うと入り口が開いた。中に入り……10分前には他の3人も来た。

 

「いやー集まって貰って悪いね。私がオダマキ、ホウエンのポケモン研究を担当してるよ。で、こっちが娘の……」

 

「ハルカって言います、よろしくお願いします!」

 

「ハルカは1年前から調査を手伝って貰っているんだ。だけどこの辺のデータは集まってるし、君たちと一緒に旅に出たいらしいから、宜しく」

 

と言い切ると、博士はDSのようなものを持ってきた。

 

「これがポケモン図鑑だ。通話機能やその他色々付いてるから、試してみると良いよ。一応私とハルカ、後ここにいる全員のアドレスは入ってるから、図鑑データなどを共有するのに使ってくれ」

 

と、そのDSを渡してくる。事前に色が選べ、私は橙、ミズキは青(というかサファイア色)を選んでいた。ミツル君は緑色(というかエメラルド色)を受け取ってたのを見て、さすが原作登場者だなって思ったけどそれは置いといて。ついでにDSにもツッコミたかったけど置いといて。

 

「そういえば、私たちの自己紹介してないわね。私はアスカ、よろしく」

 

「僕はミズキ、ジョウトから引っ越してきたばっかだからホウエンの事教えてくれると有難いかな」

 

「み、ミツルです。よ、よろしくお願いしましゅ……あ……」

 

噛んだ。顔真っ赤にして焦ってる様子が何故か可愛い。これがオタ共が言ってた萌えって奴か!?

 

「す、すみません……」

 

「いや良いって。俺はセイ! 水ポケが大好きだ!」

 

「コウ、です。炎タイプが好きです。よろしくお願いします」

 

「……レーヴァ……」

 

なんか妙に雰囲気のにている男、セイと女、コウ。それとなんか人を寄せ付けないような雰囲気を持つ女性、レーヴァ……個性的ね。

 

「ふむふむ、それじゃあ宜しく頼むよ……あ、そうだ。アスカ君とミズキ君はちょっと残っといてくれないかな?」

 

「えっ」

 

 

 

 

 

所変わって……研究所の奥。

 

「えっと、まずミズキ君の方……調べたけど、あの人以外に謎の組織に囚われて無い人は居なかったよ。恐らく隠れてるんだろうけど、この地方に3人は居ないだろう」

 

オダマキ博士とセンリさんは学友。だからミズキの能力が分かった時、家族の次に相談したのがオダマキ博士だった。それから世界で起こっていた人攫いが無くなった頃から調査を頼んでるのだが……他の能力者はある1人……カントー・ジョウトチャンピオンのワタルを除いて行方不明のままである。

 

「……さすがチャンピオン、確か捕まえに来た奴全員吹き飛ばしたんだっけ」

 

「そうね……(人に向かって破壊光線撃つ人だったねそういえば)」

 

ちなみに、ゲーム中には目覚めた人とかジャッジさんとか居たけど、そういう人達も全員行方不明らしい……この世界に厳選人居たら発狂しそうね……

 

「次にアスカ君、昔送った資料以降新たな進展は無かったよ」

 

これはエムリット拉致事件の事。アグノム自身がOK出したから連れてる事伝えたら、エムリットの事件の資料をくれてたのよね……最近はずっと進展無いけど……

 

 

 

 

 

話も終わり、7人揃って外にいた。コウが何故か草まみれなのだがとりあえず見なかった事にする。

 

「で、みんなはこれからどうするの? 私はミズキとジム巡りしながら埋めてくけど」

 

「俺は知り合いのツテあるし、ムロの方から攻めてみるよ」

 

「とりあえずは火山行きたいかな……お父さんに言われてるから」

 

「僕もジム巡りしますよ!」

 

「本当か!? ミツルと僕達の予定被ったな……」

 

「……コンテスト……」

 

「あれ、レーヴァさんと一緒かも」

 

「なるほどなー、俺もカナズミには用があるし……全員で行くか?」

 

「そうね、とりあえずトウカまでゆったり行きましょう」

 

そうしてみんなで101番道路に足を踏み出した……

 

 

 

 

 

「……ぎゃん!」

 

小さな段差でずっこけたコウを除いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、電話か……あ、もしもし。私だ、オダマキだ。

 

あーうん。ちゃんとあの子も来たよ。図鑑もしっかり渡しておいた。

 

それにしても、あんたの子って気がしないね……あ、そっか。拾い子だったね。

 

所でそっちは……あっちと上手くはやってるのか、良かった良かった。で、あの組織については……やっぱり情報は無いのか。

 

引き続き調査をしてくれ、とりあえずこっちのデータを一応送る……うん、何時もの『何もなかった』だけど。

 

それじゃ、切るね。お疲れ様」




新たな幕開け……新井大樹さんの「天然記念惣」より。
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