ぎるがめっしゅ叙事詩 ~よくわかる人間と星の乖離~   作:檻@102768

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 前回のラスト:
 アヌがルガに結婚の打診をしようと企みます。


第二章:誕生編

アヌ「ルガ君ルガ君。おひさー」ヒラヒラ

アヌ「聞いて聞いて。今日は君にいい話を持ってきたんだ」

ルガ「あれ、アヌさん。なんでしょうか? いい話?」

アヌ「ほらこの子。こっちの娘なんだけど、この子と結ばれてみる気ない? 器量は保証するよー」

リマト(『神(幹部)』の女神)「リマトですーおはつにー」ペコリ

ルガ「わー凄い美人さん。こんな方相手なら喜んで!」

アヌ「よし! じゃ、そういうことで!」

 

 

 こうして縁談はあっさりまとまりましたとさ。

 

 

ルガ「ちなみに、何でこんな縁談組もうと思ったんです?」ハテ?

 

アヌ「いやさ、ほら。最近君んとこで完全な独立の話が出てるでしょ?」

アヌ「でも、そんな一大事、流石に君らの側だけで決めるのって大変じゃん?」

アヌ「当然こっちが一方的に文句つけるようなものでもないし」ネェ?

ルガ「まー確かに」アー

 

アヌ「うんそうそう。で、そっちのトップである君と、こっちの大幹部の間に生まれた子供なら、両方の意見を汲んで、一番いい結論が出せるんじゃないかなーって思ってさ」

ルガ「あ、なるほど!」ポン!

 

アヌ「勿論縁談セッティングした以上は、私も加護与えるし! 完璧な社長になる子が生まれるよー!」

ルガ「それはめでたい! じゃー生まれたら連絡しますね。ありがとうございましたー!」バイバーイ!

アヌ「んじゃーねー!」ヒラヒラ

 

 

アヌ(しめしめ。これで子供は『世界』所属の2人と『人間』1人が関わって生まれてくる)ニヤリ

アヌ(そんな子なら、親が1人しかいない『人間』より、親が2人いる私達の方を優先して、このまま『世界』と提携し続ける道を選ぶ筈!)クックック

アヌ(悪く思わないでねールガ君)ケイカクドオリ!

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ルガ「生まれました!」パァァァ!

ギルガメッシュ(以降ギル)「おぎゃー」

アヌ「おめー」イエーイ!

 

 

 そうして生まれた社長令息はすくすく育ち、その生まれからか、幼いながらも完璧な経営者としての振る舞いを実現させていました。

 

 

 指示は的確。

 

ギル「君はここお願いね。あと君はここ。君はー……あそこを担当してね」テキパキ

人間1「はーい」

人間2「うーい」

人間3「らじゃー」

 

 

 寛容ですが、決して無頓着でも甘い訳でもなく。

 

ギル「君ねー……こんなことしたら駄目なのわかってたでしょ?」ムー

人間4「はい……さーせんした…………」シュン……

ギル「以後気を付けるよーに!」ズビシ!

 

 

 取引先に気を使うことも忘れない、正しく完璧な経営者でした。

 

ギル「あ、神さん! いつもお世話になってますー」ペコリ

神「いやいや。君がよくやってくれてるからだよー」フフフ

ギル「そんな。僕なんかまだまだですってー」アハハ

 

 

 社員たちは、こんな経営者の下で働けることを、心から喜びました。

 

人間4「ギル様マジで完璧だわ。流石社長の子……」

人間5「いや母親も女神様だしな。親がパナいとあんな器量の子が生まれてくるんだな……」

 

 

 

 そして青年期になるとあら不思議。

 

 

ギル「お前のものは(オレ)のもの。さー我のために働け社畜ども!」ゲシゲシ

ギル「神? んなもん我の会社に必要ありませーん! 提携は今期で切りますサヨウナラ。社長である我の決定だ従えハッハー!」バシバシ

 

人間・神「「ど う し て こ う な っ た」」

 

 

▲出木杉くん は ジャイアン に ジョブチェンジ した!

 わけがわからないよ。

 

 

 流石ギルガメッシュ叙事詩、ジャイアニズムの原典でもあります。

 

 こうして、彼の下で働いていた人間も、『人間』の独立を押し止めようと画策した神も、きりきりと胃を痛める羽目になってしまいました。




 補足です。

・リマト:ギルの母親の女神
・ギルガメッシュ:人間の王。ご存じ金ピカAUO


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