とある路地裏に1人の少年がいた。その少年は制服姿だが所々返り血を浴び、周囲には大量の不良が血塗れで転がっていた。
「あー、こんだけいるのにこの様は流石にねぇな」
少年がそう呟くと近くにいた不良に近づきしゃがみこむ。
「てめぇらな喧嘩ふっかけんなら最低でも俺に傷一つつけるぐれぇしろよ...面白くねぇの...」
そう言って立ち上がった瞬間、不良の脇腹を思い切り蹴った。
蹴られた不良は壁に思い切りあたりそのまま崩れ落ちた。
それをつまらなそうに見たあと少年は静かに路地裏を後にした。
「せっかくクリーニングだしたばっかなのによー、もー本当あいつら再起不能にしてもよかったかもなぁ」
先程からブツブツ文句を言いながら制服を鞄につめこむこの少年の名は鳴神覇堂(なるかみはどう)。
桜木高校に通う2年生である。
この高校は中々偏差値が高く生徒は皆真面目だが、覇堂はその高校でイレギュラーとして扱われている。というのも毎日喧嘩ばかりして、頭髪注意は日女茶飯事、授業はサボってるのに1学年1000人以上いる中で学年順位毎回5位以上取るという、教師からしたら問題児なのに学力はトップクラスというまさにイレギュラーと呼べる存在だ。
「学校今日はサボるか....どうせ行ってものけ者にされるしな...あー常識の通用しない場所あんならいきてぇなぁー」
そう大声で言いながら近くにあるゴミ箱を蹴っ飛ばす覇堂。するとゴミ箱が一瞬にして消えた。
「...あん?」
いきなりのことで体が固まったがすぐに冷静になり考える。
『ゴミ箱が消えた?なんで消えたんだ?あれか?漫画とかアニメの見過ぎか?でもこれリアルだよな?』
疑問ばかり浮かべている覇堂だったが目の前に気配を感じバッと顔を上げた、が何もないので杞憂かと思った次の瞬間、目の前に亀裂がはしった。
ギョッとして固まっていると亀裂は広がり、ついには開いた。中は目玉が沢山ありよく見ると女性が1人佇んでいた。
覇堂は臨戦態勢にはいりながらその女性に対して
「あんた...何者だ?人間じゃねぇな?」
と問う。
すると女性はクスクスと笑い
「あなた、幻想郷にきてみない?」
そう言った。
「幻想郷?」
あの後いきなり現れた女に警戒していた覇堂だったが、女に敵意がないと分かるとすぐ警戒を解いた。
「幻想郷ってのは一体なんなんだ?見たとこあんた人間じゃねぇみたいだし、それに一体なんなんだ?あの空間は?」
「質問が多いわね...まず自己紹介からいきましょうか、私の名前は八雲紫、察しの通り人間ではなく妖怪よ」
「は?妖怪?あんた妖怪なのか?」
すると紫はクスクス笑いながらそうよ、と肯定する。
「私はスキマ妖怪よ、ちなみにさっきの空間は私の能力ね」
「俺が想像してる妖怪よかだいぶ違うな...こういうの偏見て言うんだよな確か」
「あなたが想像してる妖怪もいるわよ?ただ私のような妖怪もいるのよ」
「マジかよ...それで?妖怪様がこの俺に何の用だ?」
覇堂が1番聞きたかったことを切りだす。すると紫は真剣な顔つきになり、
「あなた、空飛びたいと思ったことある?」
と、とんでもないことを言ってきた。
初めてなので上手くかけない...これから頑張ろう!