気が付くと見たことの無い場所にいた、明らかに元の世界では無い無機質な空間が広がっている。
俺は先を目指して進んでいた、しばらくすると、目の前に見たことの無い老人の目の前に現れた、どうやら、俺をジロジロと見ながら独り言を言っているようだ
老人「ふむ、なるほどな、お主は彼の」
独り言を呟きながら、何かに納得したような素振りを老人はしている。
老人「お主がこれから歩むであろう道は決して楽では無いじゃろう、じゃが、自分が決めたことを曲げてはいかんぞ」
俺は突拍子の無い発言をする老人に唖然としていたが、ハッとなり老人に向かって叫んだ
樹「いきなり何言ってんだよ、まずあんたは誰なんだ、ここはどこなんだ、それを聞かせてくれよ!」
老人「ふむ、どうやらもう時間のようじゃの」
まるで俺が叫んでいるのが聞こえていないよに、老人は独り言を言っている
樹「聞こえてんのか!せめてここがどこなのか教えてくれよ、幻想郷なのか、それとも別の場所なのか」
叫んでいると、意識が少しずつ意識が遠退いてきた
樹(クソ!結局何なんだよ、俺に何が起こってんだよ」
老人の目の前からまるで最初から居なかったように樹は消えていた······
その直後、老人の後ろの空間に裂け目が広がった、その中から紫を基調としたドレスのような服を着た女性が上半身のみを出している
女性「彼は一体何者なの?」
女性は老人に問いかける
老人「今は少しばかり過ぎた力を持った、ただの人間じゃよ」
老人は振り向いて女性からの問いに返答する
女性「じゃあ、なんで彼に目をかけるのかしら」
老人「彼は人間、可能性の子じゃ、閉鎖された幻想郷に、何か変化をもたらすじゃろう、良い方向にとは限らんがな」
ほっほっほと老人は笑う
女性「もし悪い方向に変化したらどうするつもりですの?」
女性は老人に聞く
老人「その時はお前さんが何とかすればいいじゃろう、お前さんの能力を使えば、人一人どうにかするぐらい容易いであろう?」
女性「じゃあ、もし私が彼を幻想郷に害をなす存在だと判断したら、消しちゃってもいいのかしら」
女性は悪戯っぽく薄い笑いを浮かべている
老人「もしもの時はそうしても構わん、じゃが早とちりして彼の人生を終わらせてやらんでくれよ」
女性「大丈夫よ、私これでも妖怪の中では寛容な方なのよ」
女性はそう言いながら、空間の裂け目の中に戻っていった