「パックを買えば強化できるって言われたけど何を買えば…」
「騎士王降臨はどうです?」
「へ?」
私に話しかけて来たのは日本人形みたいな清楚な人だった。
「貴方は?」
「私の名前は月子よ。《ツクヨミ》軸のオラクルを使っているわ。」
「は、はぁ…」
この人…何なんだろう…
「実はユミさんから頼まれていたのよ。多分、今日パックを買いに行くだろうけど色々あるから迷ってるんじゃないかって。」
「ああ、成る程…」
「シンさん、騎士王降臨を1ボックス。私のおごりで。」
「え?え?えぇぇぇぇぇ?!」
えっと、1ボックス30パックで…1パック150円だから…
4500円?!
「そんなに出して貰うなんて出来ないです。」
「うん?ああ、じゃあ、代わりに条件が2つ。ロイパラ以外のカードは私が貰う。それと後で、私とファイトして貰うよ。」
「そんなんで良いんですか?」
「うん、大丈夫。大丈夫。と言う事で、シンさん、お代はこれで。後、騎士王凱旋もお願い。」
突然の事に動揺している私を他所に月子さんはさらっと会計を済ます。
「さて、開封といきますか。」
「は、はい。」
30分後
「さて、こちらは結構良いカードが詰まっていたが、そっちはどうだい?」
「えっと、このカードが出ました。」
「ふむ、なかなか良いカードじゃないか。そうだな、折角だしこっちに出たロイパラもあげよう。」
「え?良いんですか?!」
「勿論だ。条件はさっきのままで良い。」
一度にこんなに貰えるなんて…
「さて、デッキの改造だな。」
「は、はい。」
「G1が14~5枚。G2が10~11枚。G3が7~8枚が目安ね。後、G0はトリガー16のFV1で17枚ね。」
えっと、このカードを入れてこのカードを抜いて…
10分後
「やっと出来ました!」
「じゃぁ、ファイトしようか。」
「はい。」
《ツクヨミ》って言ってたけどどんなカードなんだろう…
「手札交換は終わったかな?」
「はい。」
「「スタンドアップヴァンガード!」」
鷹のようなモンスターが相手の場に現れる。
「《親鷹一拍子》」
「《りーばがる》」
1st:月子
2nd:エリカ
「私のターン、ドロー。ライドフェイズ開始時、《一拍子》のスキル。デッキの上から5枚見て、その中にG1の《ツクヨミ》があればスペリオルライド。」
「ライド先が安定している効果ですか…」
「連携ライドと呼ばれるものね。種類は色々あるけど、《ツクヨミ》は次の連携先を5枚見た中にあればライドと言う効果を全てのユニットが持っているタイプだわ。あった、あった。《三日月の女神 ツクヨミ》にライド。」
つまり、この先何度かこの効果を見る事になる訳ね…
「ターン、エンド。」
「私のターン、ドロー。《イゾルデ》にライド。《りーばがる》はV裏に移動。《りーばがる》のブースト、《イゾルデ》でアタック。」
《イゾルデ》POW6000+4000→10000
《ツクヨミ》POW7000
「ノーガードです。」
「ドライブチェック。《アシュレイ》!やった!」
「ダメージチェック…《ジェミニ》。」
「ターン、エンド。」
月子 手札6 ダメージ1
エリカ 手札6 ダメージ0
「私のターン、ドロー。《三日月の女神》のスキル。デッキの上から5枚を見て…あった…《半月の女神 ツクヨミ》にライド。《半月の女神》のスキル。連携ライドが成功しているならソウルを2枚増やす。」
「ソウルを?」
「そう。オラクルシンクタンクではソウルが大事だからね。《レッドアイ》をコール。《レッドアイ》で《イゾルデ》にアタック。」
《レッドアイ》POW8000
《イゾルデ》POW6000
手札にガード値が無い…
「ノーガード。ダメージチェック。《ガンスロット》…」
「《レッドアイ》のスキル。ソウルを1枚増やす。《ツクヨミ》でアタック。」
《ツクヨミ》POW9000
《イゾルデ》POW6000
「ノーガード…」
「ドライブチェック。《ドリームイーター》。ゲット、ドロートリガー。」
《ツクヨミ》POW9000→14000
「ダメージチェック…」
《エポナ》
「効果は全てヴァンガードへ。」
「ターン、エンド。」
月子 手札6 ダメージ1
エリカ 手札6 ダメージ2
「私のターン、ドロー。《ブラスターブレード》にライド。スキルでダメージを2枚裏にして《レッドアイ》を退却させる。」
「《レッドアイ》…仕方無いですね。」
「《りーばがる》のブースト、《ブラスターブレード》で《ツクヨミ》を攻撃。」
《ブラスターブレード》POW13000
《ツクヨミ》POW9000
「ノーガード。」
「ドライブチェック。《アラバスターオウル》。ゲット、クリティカルトリガー!」
《ブラスターブレード》POW9000→14000
「ダメージチェック」
《三日月の女神 ツクヨミ》《満月の女神 ツクヨミ》
切り札が落ちた…!これなら。
「ターン、エンド。」
月子 手札6 ダメージ2
エリカ 手札6 ダメージ2
「私のターン、ドロー。《半月の女神》のスキル。…《満月の女神》は居ませんでした。では、《ヘキサゴナルメイガス》にライド。」
青い髪、青い服のユニットにライドする。
月子さんがこのファイトで始めて通常のライドを…
それよりも…
「連携失敗?」
「ここまで来れば《満月の女神》を待つのみなので問題はありませんよ。《ヘキサゴナルメイガス》でアタック。」
《ヘキサゴナルメイガス》POW11000→13000
《ブラスターブレード》POW9000
「ノーガード…」
「ドライブチェック。《ビクトリーメイカー》《ミラクルキッド》。ダブルドロートリガー。2枚ドロー。パワーは全て《ヘキサゴナルメイガス》へ。」
「ダメージチェック…《ギャラティン》…」
「ターン、エンド。」
月子 手札10 ダメージ2
エリカ 手札6 ダメージ3
「私のターン、ドロー。《アシュレイ》にライド。ダメージを1枚裏にして《りーばがる》のスキル。デッキの上から5枚を捲り…《アシュレイ》を手札に。」
「ブレイクライド確定ですか…」
「《マロン》と《ギャラティン》《らっしゅがる》をコール。《らっしゅがる》のブースト、《アシュレイ》のアタック。」
《アシュレイ》POW13000+6000→19000
《ヘキサゴナルメイガス》POW11000
「ノーガード。」
「ドライブチェック。《オウェイン》《ウリエン》。」
「ダメージチェック。《ステラメイガス》。トリガーなし。」
「《マロン》のブースト、《ギャラティン》のアタック。」
《ギャラティン》POW1000+8000→18000
《ヘキサゴナルメイガス》POW11000
「ノーガード。」
《CEOアマテラス》
「ターン、エンド。」
月子 手札10 ダメージ4
エリカ 手札6 ダメージ3
「私のターン、ドロー。日輪よ、輝け!ブレイクライド!《CEOアマテラス》!」
「アマテラス?」
「《ヘキサゴナルメイガス》のスキル。デッキトップ3枚を捲り、そのうち1枚を手札に加え、残りをデッキの上に戻す。このカードを手札に加え、残りをデッキトップへ。更に、パワー+10000」
《アマテラス》POW10000→20000
「《アマテラス》のスキル。SC1、デッキの一番上を見てそのカードをデッキの上か下に置く。このカードは…下へ。《稲葉の白兎》をコール。スキルで手札一枚をソウルに。」
「ソウルが増えて行く…?」
「もう一体の《白兎》《レッドアイ》《ダークキャット》《サイレントトム》をコール。手札1枚をソウルに入れて互いにドロー。」
デッキがもう半分に…
「《白兎》のブースト、《サイレントトム》でアタック。相手はG0をガードに使えない。」
「え?えっ?えー?!ノ、ノーガード…ダメージトリガーチェック。」
《ゴードン》
「《ダークキャット》のブースト、《レッドアイ》でアタック。」
「それは…ノーガード。」
《バロン》
「SC1。《白兎》のブースト、《アマテラス》のアタック。《アマテラス》は手札が4枚以上なら自ターン中常にパワー+4000。」
《アマテラス》POW14000+6000→20000
《アシュレイ》POW11000
「《オウェイン》、《ウリエン》、《アラバスターオウル》でガード。」
「ドライブチェック。《サイキックバード》《ジェミニ》。ゲット。クリティカルトリガー。効果は全て《アマテラス》へ。」
「ですが、この攻撃は通りません。」
「ええ、そうね。ターン、エンド。」
月子 手札9 ダメージ4
エリカ 手札3 ダメージ5
「私のターン、ドロー。《アシュレイ》にブレイクライド!《アシュレイ》にパワーとクリティカルを。《ギガンテックドーザー》をコール。そして、《ドリームペインター》をコール。手札1枚をソウルへ。」
「手札を全て使っての全面展開ですか。来なさい。」
「《らっしゅがる》のブースト、《アシュレイ》でアタック。《らっしゅがる》のスキルでダメージを1枚裏にして《アシュレイ》のパワー+3000」
《アシュレイ》POW26000+6000→32000
《アマテラス》POW10000
「《ビクトリーメイカー》《ドリームイーター》《ミラクルキッド》《ジェミニ》《ロゼンジメイガス》《ラックバード》でガード。」
「ドライブチェック…」
1枚目:《イゾルデ》
2枚目:《エレイン》
「ゲット、ヒールトリガー。1枚回復します。《ドリームペインター》のブースト、《ギガンテックドーザー》でアタック。」
《ギガンテックドーザー》POW13000+6000→19000
「ノーガード。《ヘキサゴナルメイガス》…トリガーなし」
「《マロン》のブースト、《ギャラティン》のアタック。」
「《トム》のインターセプト、《みるく》でガード。」
「ターン、エンド。」
月子 手札4 ダメージ5
エリカ 手札2 ダメージ5
「私のターン、ドロー。ソウルチャージしてデッキトップを確認。下へ。《サイキックバード》2枚の効果。全てソウルに入れて3枚ドロー。」
「ソウルが13枚…?!」
「さて、繋がったわ。」
繋がった?
え?どう言う…
「まさか、月子さんの完全支配領域(パーフェクトコントロールエリア)が発動か?!」
「すげぇ…!」
「さて、ここからは私がこの盤面を完全に支配する。《トム》をコール。《白兎》のブースト、《アマテラス》の攻撃。」
「ノ、ノーガード。」
「1枚目、《ワイズマン》2枚目《ジェミニ》。」
カードを見ずに宣言した?しかも引いたカードはどちらも宣言したカード…
どう言う事?
「訳が分からないと言う顔をしてるわね。私は単純にデッキボトムに送ったカードを覚えていただけよ。」
「デッキボトムって…はっ!」
「そう、ボトムに送ったのは16枚。そして、今のデッキ枚数は14枚。そう言う事よ。」
「ダメージチェック。《ゴヴァノン》。ドロートリガー!1枚ドロー。」
これで、手札もガード値は十分…
「手札5枚じゃあ、心許ないわね。《アマテラス》のスキル。アタックがヒットした時、ソウルを8枚ドロップ。そして、CB5。デッキからカードを5枚ドロー。」
「手札…10枚?!」
「《ダークキャット》のブースト、《レッドアイ》の攻撃。」
《トム》POW9000+7000→16000
《アシュレイ》POW16000
「《エレイン》でガード。」
「《白兎》のブースト、《トム》で《ギャラティン》をアタック。」
「《ギャラティン》は退却…」
「ターン、エンドです。」
月子 手札10 ダメージ5
エリカ 手札2 ダメージ5
「私のターン、ドロー。このカードは…!立ち上がれ、騎士達の主!ライド、《騎士王 アルフレッド》!《アルフレッド》は他のロイヤルパラディン1枚に付き、2000パワーが上がる。更に、《ブラスターブレード》をコール。そのスキルで、《トム》を退却。」
「直ぐに巻き返してきますか。」
「《アルフレッド》で《アマテラス》を攻撃。」
《アルフレッド》POW30000
《アマテラス》POW10000
「《しょこら》で完全ガード。このカードをドロップ。」
「完全ガード?」
「貴方のイゾルデと同じで、手札のカードをコストにしてこの攻撃をヒットしなくする効果を持ったカードですよ。」
つまり、この攻撃は通らないって事ね…。
「ドライブチェック。《うぃんがる》《リアン》…トリガーなし。《ドリームペインター》のブースト、《ギガンテックドーザー》でアタック。《ギガンテックドーザー》はソウルが6枚以上でパワー+3000!」
「《ワイズマン》《ジェミニ》でガード。」
「《マロン》のブースト、《ブラスターブレ-ド》でアタック。」
《ブラスターブレード》POW9000+8000→17000
《アマテラス》POW10000
「ノーガード。ゲット、ヒールトリガー。1枚回復。」
「ターン、エンド。」
月子 手札10 ダメージ5
エリカ 手札4 ダメージ5
「では、私のターン。ファイナルターン!」
「ファ、ファイナルターン?!」
「《アマテラス》のスキル。SC1でデッキトップをデッキボトムへ。そして、《トム》をコール。」
す、凄い…
「《白兎》のブースト、《アマテラス》でアタック。」
「手札1枚をドロップし、《イゾルデ》でガード。手札を1枚ドロップ。」
「これで、ガード値はインターセプト要員2枚に手札のG1が1枚。そして、不明のカードが1枚ね。もう一枚が完ガでなければこのターンで、終わりよ。《サイキックバード》《じんじゃー》。効果は全て《トム》へ。」
手札は…《うぃんがる》と…《ブラスターブレード》…
「《白兎》のブースト、《トム》のアタック。」
《トム》POW18000+6000→24000
《アルフレッド》POW10000
「《うぃんがる》《ブラスターブレード》でガード。そして、《ブラスターブレード》のインターセプト。」
「ここは守られたか。だけど、ヒールを引かない限り、このターンは耐えられない。《ダークキャット》のブースト、《レッドアイ》でアタック。」
「ダメージチェック。」
《ガンスロット》
「今日はありがとうございました。」
「これは、今日のお礼だよ。」
「え?あんだけカードを貰ったのに…」
「いやいや、友情の証だと思ってくれて良い。」
《騎士王 エゼル》…
月子さん…ありがとう。