ポケットモンスター・THE LEGEND 作:疾風のメガピジョット
こちらは初投稿となりますが、温かく見守って頂けると幸いです。
旅立ちの前日だそうです
「…………ふぅ…………」
海水浴なんていつ以来だろう。家から出ようとしない自分の身体を引きずってまで中学時代の水泳部の友人達と一緒に海に来て見たが、とても綺麗だ。
何故わざわざ中学時代の友人なのかというと、簡単な話、高校生になってから一人も友達を作ってないのである。一体何処で道を踏み外したんだろう。
……ふと沖を眺めていると、小さな女の子が溺れているのに気付いた。俺は反射的に飛び込み、沖に向かって泳ぎ、何とか女の子の手を掴んだ。しかし、段々意識が遠退いていく。
(……責めてこの子……だけ……は……)
…………ううっ…………
……ここは……何処だろう……
確か、俺は海水浴に行ってて、溺れてた小さい女の子を助けてたんだっけ。
待てよ、ってことは……
「レッドー、朝御飯よー。」
という声が聞こえて俺はハッとした。よく見ると俺は知らないベッドの上で寝ていた。そして知らない女性が横にいた。さっき、誰かを呼んでいた人だろうか?
「レッド、いつまで寝てるの、早く起きなさい!明日は旅立ちだって言うのにだらしないわ、ピカちゃんも退屈そうよ?」
そう言って、女性は部屋を出た。と同時に、身体を起こした俺の膝元に黄色くて可愛らしい鼠が跳び乗ってきた。
「ピッカ!ピカピカ!」
え?嘘だろ?きっと俺は疲れてるんだ、そう、疲れてるんだよ!!
……確かめてみようか。
「俺に電気ショック一丁。」
するとその瞬間、瞬く間に俺の身体が痺れた。
「ギャアアアアアアッッッ!」
どうやらこいつは本物のピカチュウらしい。俺はポケモンの世界に来てしまったのか、しかもさっき『レッド』って呼ばれたということは……
「そうよ、貴方はポケモンFRLGの世界に飛ばされたの。」
誰かの声がした。何処にいる?
「机の上に座ってるわ」
そこには見覚えがあるエスパータイプのポケモン・エーフィが座っていた。
「突然ごめんなさいね、貴方をこの世界に連れてきたのは私なの。この世界は元々、貴方の世界でいうポケモンFRLGの世界に合わせて物事が進むようになっていたんだけど、最近、そのゲームの世界とずれて来ていて、このままじゃ本当にロケット団みたいな奴らが世界を乗っ取り兼ねないの。」
「成る程、それでポケモン歴11年FRLG世代の高校生である俺を連れてきたと。いいぜ、ちょうど退屈だったし、友達も出来ない高校生活よりよっぽど楽しそうじゃん。」
「確かにこっちに来る前は自宅警備してたのね……まあ、ちょうどいいじゃん。思いっ切り旅してポケモン世界を満喫しなよ。」
因みにエーフィは俺のナビゲーター兼サポーター役を神から任せられたらしく、この世界に来る際に天使からエーフィの姿になったらしい。
さて、明日はオーキドにどのポケモン貰おうか?
翌朝、俺はすぐに目を覚ましエーフィをボールに入れた後、某超マサラ人のごとくピカチュウを肩に乗せて家を元気よく飛び出した。
これが、この男の伝説の始まりである。
レッドの手持ち
ピカチュウ♂ Lv.10
技
電気ショック
電光石火
猫騙し
ボルテッカー
エーフィ♀ Lv.13
技
すなかけ
念力
電光石火
欠伸