ポケットモンスター・THE LEGEND 作:疾風のメガピジョット
戦っているのは俺だけじゃない。あいつもすぐ近くで戦っているんだ。バッジをかけたバトルじゃない、リーフに対してどう向き合うか、いわば自分自身との戦いだな。
グリーン「くっ……」
リーフ「アト一匹まで追い詰めたヨ、グリーン君♪」
グリーン「こんなところで終わってたまるか!行け、サンダー!」
リーフ「フシちゃん、光合成♪」
グリーン「させるか!サンダー、雨乞い!」
サンダーの雨乞い!
雨が降り始めた。
フシギバナの光合成!
フシギバナのHPが25%回復した。
リーフ「あーあ、残念♪」
グリーン「畳み掛けろ、放電!」
サンダーの雷!
効果は今一つのようだ……
フシギバナに20%のダメージ!
リーフ「フシちゃん、日本晴れ♪」
フシギバナの日本晴れ!
日差しが強くなった。
グリーン「今度こそ終わりだ!サンダー、目覚めるパワー!」
サンダーの目覚めるパワー!
効果は抜群だ!
フシギバナは倒れた。
リーフ「フシちゃんモ倒すナンテ、流石グリーン君♪」
グリーン「カメックスの冷凍ビームも受けていたのにここまで耐えるとはな。(だが妙だな。サンダーに対してフシギバナはダメージを与えず、天候を変えただけ、それも日照り……まさか!)」
リーフ「でもグリーン君ヲ倒せば、ズット私のモノになるノ!だからこの子は最後マデとって置いタ!出てキテ、ファイヤー!」
グリーン「永遠に私のモノ……か。でもな、今のお前はその感情を抑えきれていない!それだと俺は、俺は……」
リーフ「どうしたノ?早くアソボウヨ……グリーン君?……」
グリーン「そんなお前を、受け入れられない!俺が好きなお前はもっと素直で純粋なやつだったはずだ!」
リーフ「…………」
グリーン「だから、戻って来い!お前なら催眠術なんて振り払える!」
リーフ「グリーン……君……ウッ、ウアァァァァッッッッ!」
グリーン「俺は今まで自分のことばっか優先して、お前と真面目に向き合わなかった。済まない!だから俺は、」
リーフ「五月蝿イ!そうヤッテ私ヲ言い聞かセテ、結局マタ、バトル三昧ナンデショ!」
グリーン「目を覚ましてくれリーフ!サンダー、放電!」
リーフ「ファイヤー、オーバーヒート!」
サンダーの放電!
効果は抜群だ!
ファイヤーに70%のダメージ!
ファイヤーのオーバーヒート!
サンダーに90%のダメージ!
グリーン「よく耐えたサンダー!こいつで終わらせるぞ、原始の力!」
リーフ「!?避ケテ!」
ファイヤーは身体が痺れて動けない!
グリーン「放電で麻痺したようだな!食らえ!」
サンダーの原始の力!
効果は抜群だ!
ファイヤーは倒れた。
リーフ「……ウァァァァッッッ!」
グリーン「よく聞けリーフ!俺はずっと一人で旅をしていて忘れていた、勝手なことばかり言うのは申し訳ないと思っている。でもここで言わせてくれ!俺にはお前が必要だ!」
リーフ「…………」
グリーン「そしてもうひとつ!俺は、俺は、……小さい時から、」
リーフが好きだ!
リーフ「…………グリーン……君……」
アリガ、トウ……
そう言うとリーフはその場に倒れた。
グリーン「リーフ!?しっかりしろ!」
リーフ「…………ううっ……ごめんね、勝手に一人で怒って飛び出して、ロケット団に利用されて……迷惑ばっかり懸けて……」
やっと正気に戻ってくれたか……ふぅ。
グリーン「構わねぇよ。お前のおかげでやっと自分に正直になれた……こっちこそ礼を言うぜ。」
リーフ「ありがとう……私、グリーン君とずっと一緒にいても、いいのかな?」
グリーン「昔も今もこれからも、一緒だからな。そして、お前は俺が、命に代えても守ってみせる!」
その時、下から凄まじい衝撃波が伝わってきた。
リーフ「うわっ!?」
グリーン「そうだった、今レッドがこの下でここのジムリーダーと闘ってんだ!」
リーフ「行こう!」
地下一階
レッド「フリーザー、冷凍ビーム!」
サカキ「甘い!ミュウツー、サイコキネシス!」
フリーザーの冷凍ビーム!
謎の装置がダメージを軽減した!
ミュウツーに7%のダメージ!
ミュウツーのサイコキネシス!
フリーザーに70%のダメージ!
リーフ「ああっ、フリーザーが押されてる!……」
カスミ「リーフ!元に戻ったのね!」
グリーン「ああ、なんとか戻せた。……なんだ、あのポケモン!?」
カスミ「わからない、レッドは知ってるみたいだけど。でも恐らくあれはエスパータイプのポケモンだわ!」
グリーン「エスパータイプ……!そうか!まさかこんな形で遭遇するとはな。」
リーフ「グリーン君、何か分かったの!?」
グリーン「じいさんが言っていた……カントーのポケモンは151匹、じゃがそれは実際に生息が確認された149匹とあるエスパータイプのポケモン2匹を足したものだと……」
カスミ「2匹?」
グリーン「それが気になって旅先で調べてみた。そのうち一匹は、グレン島のポケモン屋敷の書物の中に出てくる新種とされるポケモン・ミュウ。そしてもう一匹こそが、そのミュウの遺伝子から人間が生体実験を重ねて創り上げた最強の人造ポケモン・ミュウツー!研究所を爆破し、行方不明とされていたらしいが……」
リーフ「じ、じゃあ……今はロケット団ボスがその、最強のポケモンを所持してるってこと!?」
カスミ「ええ!?今レッドの手持ちはあとフリーザーとリザードンしかいないんだけど!?」
グリーン「その通りだ。いくらフリーザーやリザードンでも、奴を倒せる保証は無い!」
レッド「諦めるなフリーザー、暴風!」
サカキ「仕留めろ、波動弾!」
フリーザーの暴風!
謎の装置がダメージを軽減した!
ミュウツーに10%のダメージ!
ミュウツーの波動弾!
フリーザーは倒れた。
レッド「フリーザー、済まない!……」
サカキ「伝説と謳われるフリーザーもこの程度か!フハハハハッ!」
カスミ「ああっ、フリーザーもやられちゃった!」
グリーン「…………」
リーフ「レッド……お願い!」
サカキ「貴様のラストはリザードンだろう?まあ、ラストが誰だろうとミュウツーの前では無力!やっとこれでロケット団を再建出来る!そして、もう一度世界を支配しに……」
レッド「ふざけたこと言ってんじゃねぇ!確かに俺のラストはリザードンだ、だがこいつならミュウツーだって倒せる!始める前から勝手に勝敗を決めつけるな!」
サカキ「ハッ!ならば私に見せてみろ、最強のポケモンの前で這い上がろうとする虫ケラの姿をな!」
レッド「ここで俺が勝ったら、ミュウツーを解放し、ロケット団を解散してもらう!」
サカキ「勝つだと?出来るものならやってみやがれ!」
レッド「リザードン、君に決めた!」
リザードンは力強い唸り声を上げて出てきた。やる気は十分にある。
グリーン「……(拝見させて貰うぜ、お前とリザードンの絆を!)」
サカキ「ミュウツー、シャドーボール!」
レッド「リザードン、龍の舞で受け流せ!」
ミュウツーのシャドーボール!
リザードンは攻撃を受け流した!
リザードンに13%のダメージ!
リザードンの龍の舞!
リザードンの攻撃力と素早さが上がった!
サカキ「サイコキネシス!」
ミュウツーのサイコキネシス!
リザードンに65%のダメージ!
レッド「(接近戦は厳しいか)リザードン、オーバーヒート!」
リザードンのオーバーヒート!
謎の装置がダメージを軽減した!
ミュウツーに20%のダメージ!
リザードンの特攻ががくっと下がった。
レッド「今だリザードン、ドラゴンダイブ!」
サカキ「立てミュウツー、もう一度サイコキネシス!」
訳も分からず自分を攻撃した!
サカキ「何だと!?」
レッド「いっけええっ!!!」
リザードンのドラゴンダイブ!
謎の装置がダメージを軽減した!
ミュウツーに20%のダメージ!
カスミ「成る程、フリーザーの暴風の追加効果よ!今までは何とか攻撃してこれたから気がつかなかったわ!」
リーフ「それで混乱してたのね!」
サカキ「小賢しいわ!ミュウツー、サイコキネシス!」
レッド「リザードン!?」
サカキ「フハハハハハッ!流石のリザードンももう終わりだな!」
リーフ「!?そんな……」
カスミ「やっぱりミュウツーには……」
グリーン「いや待て、あれを見ろ!」
グリーンの指差す先には、レッドの腕輪が光っていた。
サカキ「……何だ!?」
レッド「誰が降参したって?」
すると、先程まで横たわっていたリザードンが身体を起こした。
サカキ「なッ!?とどめをしっかり刺すべきだったか!」
レッド「後悔するぜサカキ!約束通り見せてやるよ、俺達が共に這い上がる姿をな!リザードン、」
メガシンカ!!
レッドのメガリングとリザードンのリザードナイトXが反応した!
カスミ「な、何なの!?」
グリーン「……遂に来たか。カスミ、リーフ、よく見ておけ。俺がカロスに留学して一度だけ見た、あれこそが進化を超えるシンカ、そして絆の結晶、メガシンカだ!」
サカキ「うおおっ!?」
グオオォォォォォォッッッッッ!!
リザードンはメガリザードンXにメガシンカした!
レッド「まだまだこれからだ!リザードン、ドラゴンダイブ!」
リザードンのドラゴンダイブ!
ミュウツーに30%のダメージ!
謎の装置を破壊した!
サカキ「くっ!」
レッド「昔、俺とカスミを助けてくれたのには感謝してるぜ?」
カスミ「えっ……?」
サカキ「フッ……それがどうした!」
レッド「あんたも根っからの悪じゃねぇって事さ。なんだかんだ言って自分のポケモンには愛着がある癖にな!」
サカキ「だ、黙れ!」
レッド「リザードン!俺達の絆、あいつらに見せてやろうぜ!オーバーヒート!」
グオオォォォォッ!
カスミ「あの青い炎のオーバーヒート、なんてパワーなの!?」
グリーン「いや、あれは最早オーバーヒートじゃねえ。リザードンの究極奥義、ブラストバーン!」
リザードンのブラストバーン!!
ミュウツーは倒れた。
サカキ「くっ、うおおっ!?」
それはトキワジムの天井が全て破壊される程の威力だった。
爆発がおさまる頃には既にサカキはどこかへ去っていた。
レッド「やったぜリザードン!勝ったんだな!」
グリーン「一時はどうなるかと思ったけどな。助かったぜ。」
カスミ「まさかあんな化け物を倒すなんてね……四天王もビックリだわ。」
リーフ「あっ、ミュウツーが!」
横で倒れていたミュウツーが起き上がり、
ミュウツー(まさか人間に救われるとはな。礼を言わせてもらう。)
リーフ「な、何これ!?ミュウツーが喋った!」
カスミ「違う、テレパシーよ。レッドのエーフィと同じだわ。」
ミュウツー(お前、レッドといったな?操られていたとはいえ私を倒すとは面白い。)
レッド「でもお前はまだ本気じゃねぇんだろ?だったら、俺はもっと強くなって、またお前に挑む!」
ミュウツー(分かっていたか。なら、またあの洞窟に戻るとするか。)
カスミ「あの洞窟ってもしかして……ハナダの洞窟のこと?滅茶苦茶強い野生ポケモンがうじゃうじゃいるんだけど。」
ミュウツー(あそこはハナダの洞窟というのか。確かにあそこのポケモンは私と闘うのに相応しい連中ばかりだな)
カスミ「やっぱり……ハナダにずっと住んでるあたしでも行けない洞窟をあっさりとね……。」
レッド「待ってろよミュウツー。俺は最強のトレーナーになって、またお前の正面に立ってやる!」
ミュウツー(フッ……またな)
ミュウツーはサイコキネシスを使い、ハナダシティの方角に向かって飛び去った。
レッド「よし、一先ず帰ろうぜ。」
リーフ「そうね。色々と疲れたし。行こっ、グリーン君♪」
グリーン「いやちょっと待て!」
カスミ「何?まだなんかあった?」
グリーン「ミュウツーに気を取られて、サカキが逃げたの忘れてたな……」
レッド「あっ……」
グリーン「それにどうすんだよこのジム!屋根吹っ飛んだぞ!?」
レッド「テヘッ★」スタスタ
グリーン「やっぱりお前には感謝しねぇ!待ちやがれ!」ドドドド
リーフ「もう……あれ、これって?バッジ!?」
リーフは下に転がっていたバッジを拾ってみた。
カスミ「トキワのグリーンバッジよこれ!あいつら、一番大事な物の方を忘れるんだから(笑)。」
リーフ「グリーン……バッジ!?(グリーン君、バッジだったの!?まさかね……。)」
レッドの旅はまだまだ続く。
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