御影悠の日常彩る化学式   作:月宮如月

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いや~久しぶりの更新だよ。もう2か月ぶりかな。
なのはの方をやってたからな~
今日、残念なことに好きな声優の一人の松来未祐さんが亡くなったと聞いて悲しくて悲しくて、めったに飲まないお酒を片手にカタカタと執筆しました。

さて、久しぶりのミカッチの日常を楽しんでいってください!


第11話

 

「で?なんですか、突然叫びだして。っていうかポーションってあのポーションですか?」

「そうだよ!よくゲームで使われているあれだよ!今年もポーションが発売されたからリベンジするんだよ!」

 

結衣先輩が提案したのはポーション造り。どうやらポーションに何かしら手を加えてハイポーションを造るとのことだが、

 

「リベンジって前もやったんですか?」

「「「……」」」

 

悠がそう聞くと3人とも目をそらした。

 

「あれはいやな事件だったな……」

「あぁ実験に犠牲は付き物だがあんなことになるなんて……」

「俺はその犠牲になったんだぞ。あれ呑んで数日間寝込んだぞ……」

 

えっ?なにみんな揃ってその反応は。一体何があったんだろ。

 

「ちなみに何をやったのか聞いても?」

「簡単に言うと某動画サイトの馬みたいな犬が造ったようなやつだよ。あんな感じに――

 

 

1年前

 

「さて、各々持ってきたものを出してみ給え。私はとりあえず俗にいう七草とハーブという名の雑草をいくつか」

「それはまさに雑草だろ!全く何を持ってきてるんだ。おれは蜂蜜だな。モン○ンで回復○グレート作るノリで」

「私は栄養ドリンクを何本か。こいつを濃縮させて少し入れてやればいいだろう」

「それじゃ桜花さん。栄養ドリンクは濃縮器にかけておいて。兄さんは草を切るの手伝って」

「あぁってほんと七草以外は雑草だな。処分していいか?」

「何をいってるんだ貴様は、よく見ろ!タンポポとドクダミがあるじゃないか!」

「いや、使えないだろ」

「知らないのか?タンポポの葉は漢方薬につかわれていてC型肺炎ウイルスの抑制に、根っ子は健胃の効果もあるのだぞ。ドクダミにもいろいろな効果があってだな――」

 

そんなこんなで草をきざみそれをお湯に浸して数日待ってみる。その後、草を取り除き水分だけにする。そしてそれを濃縮器で濃度を上げてみる。

そしてポーションに栄養ドリンク5本分を濃縮したものと、雑草汁?濃縮液を少しづつ加えてみた。

 

すると

 

「ねぇ。なにこれ?」

「なにってポーション……だったよな」

「ダメージポーションを調合してしまったようだな。見るからに毒々しい黒色……混沌色だ」

「どうするんだよ、どうみても毒だろこれ。明らかに失敗だろ」

「でも兄さん。Wikにはポーションとは液状で服用する薬(または毒)である。ってあるから、ある意味成功なんじゃない?」

「とりあえずお前が飲んでみろ。なに、死にはしないさ。それに意外と健康になるかもしれないぞ?」

「そうだよ飲んでみてよ兄さん!」

「いやだよ!絶対ろくなことにならねぇだろ!これは処分するぞ!」

「デスクトップの左3列の上から2つ目のフォルダ。順番に左、左、真中、左、右にあるフォルダ」

「……結衣。お前まさか」

「共有のPCなんだから見つかるに決まってるじゃん。いや~兄さんがあんな趣味だったなんて」

「わかりました結衣さん。何でもするんで内密にお願いします」

「じゃあ、はい」

「……」

「一気にどうぞ」

「チクショー!!」

 

 

 

「と、まぁこんな感じかな。兄さんは飲んでから直ぐにトイレに駆け込んでその後数日寝込んだね」

「「「うわぁ……」」」

 

あまりの過去話に若干、いやかなり引いている俺達。

 

「そんなことより結衣先輩。カナが部活見学者を連れてきましたよ」

「そんなことってなにさー!!って見学!?カナちゃんよくやった!」

「えへへ。夏帆ちゃん、この人が結衣先輩だよ。そっちが桜花先輩で、後はメガn……三日月部長!」

「はじめまして結月夏帆です」

「よろしくねー。まぁゆっくりしていって」

「よろしく」

「結城にまでメガネって……」

 

カナが部員の紹介をしたが部長のことをメガネってwww。

カナにまで定着してきたな。まぁ俺たちにとってはメガネ=修部長であって、メガネがなければもはや誰かわからなくなるだろう。

 

「よし、それじゃみんなで買い物に行こうか」

「えっ?あれ本気だったんですか?」

「もちろん!今度こそ完璧なポーションを造ってみせる!」

「月宮先輩、どう思います?」

「安心しろ。今度はあのような悲劇を生み出さないさ。何、たとえ失敗したとしても生贄兼処理係はいるんだ。なにも問題あるまい」

 

凄まじく不安な空気だが、面白そうではある。生贄といったところでチラッと修部長を見ていたがあの人なら大丈夫だろう。うん……大丈夫だよね?

 

「えっとカナちゃん?ここって科学部なんだよね?」

「そうだよ~。面白そうな部活でしょ!」

「えっと……」

 

うん。結月がかなり戸惑っている。

そりゃそうだろ。一般的な科学部がどうかはわからないが、先輩方から感じられる問題児オーラ。あきらかに常識を覆すような異常なことをするに違いない。

 

だが、そこが面白いんじゃないか!!

 

 




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なんて、無理しなくていいです。できれば欲しいだけで

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