早くちゃんとした仕事したいよ~。
「カナ~起きてるか?」
科学部に半強制的に入れられて次の日。俺はいつも通りカナを起こそうと部屋の前にいった。だがノックをしてみると
「おはよ~悠君」
「・・・・・・!?」
幻聴か!?と思いドアを開けるとなんと
「あれ?悠君どうしたの?」
「カナが起きてる!?」
どういうことだ!?いつもは俺が起こさないといつまでも寝ているカナが今日は起きてるだと!? ヤバい、これは。
「今日は休もう。きっとよくないことが起きる」
「ちょっと悠君!どうゆうこと!?」
「だってカナが自分で起きるなんて・・・・・・。世界が終わるんじゃね?」
「私だってたまには自分で起きるときだってあるよ! それに世界が終わるって、そこまで意外なことなの!?」
「じゃあれだ。榊の人生が終わるのか」
「榊君の!?」
うん。これで頭の方も完全に目が覚めただろ。起きていても二度寝するかもしれないからな。
「まぁいいや。さっさと顔洗って朝飯食べろ」
「悠君、そういえば榊君昨日はどうしたの?」
「昨日?」
登校中にカナが朝に俺が榊の人生が終わる発言で気になったのか聞いてきた。
そういえばあいつ昼に劇物食べて気絶したんだっけか。
「あぁ昼に榊が気絶したあれか」
「うん、悠君は笑ってるし、榊君は気絶してるし、なにがあったの?」
「榊が劇物、購買のハズレ商品を食って気絶した。まぁ俺が煽って食べさせたんだけど」
「あはは・・・。相変わらずだね悠君は。でも、あんまりやり過ぎちゃだめだよ」
「大丈夫だよ。あいつには漫画でよくあるギャグ補正的なのがある。だから俺はとことんあいつを弄ることにした。あっそうだ」
「どうしたの?」
「今日は榊の人生を終わらせよう!」
「なに言ってるの悠君!?」
本当に何言ってるんだろうね。自分でも分けわからなくなってきた。
そんな感じに話していると校門に着いた。そこで
「みぃ~か~げー!!」
「あっ榊君だ」
「うわ、なんか来たよ! キモっ!!」
「御影、お前どうして昨日は俺を置いていった!あんなふうに煽っておいて放置かよ!!ていうかキモいっていうな!」
「何を言ってるんだ。ちゃんと保健室に連れて行ったじゃないか」
「いや、そうだけど……。放課後様子を見に来るとかしろよ!心配じゃなかったのか!!」
「いや、まったく」
だってねぇ。榊だよ?心配するとか馬鹿らしいじゃんか。
「あー、もういいや……。あっ結城さんおはよ」
「うん、おはよー」
そして、教室へ。
カナは直ぐに友達の方にいって、俺は椅子に座りあることを考え始めた
だが、直ぐに榊が話しかけてきて思考の邪魔をしやがった。
「なぁ御影」
「チッ。なんだよ」
「おい、今なんで舌打ちしたんだ」
「重要なことを考えていたのに邪魔するからだ」
「重要なこと?何考えていたんだ?」
「今日の目標をどうやって達成させるかだ。悪いが後にしてくれ」
「へー目標ってなんだ?」
「榊の人生を終わらせる」
「はぁ!! 俺の人生って、なんでそんなこと考えてるんだよ!?」
まぁ榊の反応は当然だよね。とりあえず今日の朝のことを話した。
カナが珍しく自分で起きた→よくないことが起きる→榊の人生が終わる
「というわけだ。理解……しなくてもいいか。まぁ協力しろ」
「できるか!! ていうか俺の人生を終わらせるって何する気だよ!?」
「それを今考えてるんじゃないか。まぁ安心しろ。社会的に終わらせるだけだ。あっ今日中にできそうになかったら物理的に終わらせるから」
「怖っ!! えっ?物理的にってどうやって?」
「さぁ?どうやるんだろうね」
クククッと黒い笑みを浮かべながら答えた。
「というわけでなんか恥ずかしい過去話を聞かせろ。あることないこと付け加えて広めてやるから」
「話さねえよ!! その目標やらなくていいよ。ていうか諦めてくださいお願いします!!」
「お前の恥ずかしい過去を話してくれれば考えなくもない」
「ひでぇ……」
残念なことに恥ずかしい過去は聞けなかった。つまらねぇ……。しかし、どうやって追い詰めようか。まだコイツのこと全然知らないからな。
まぁ、そのうち思いつくか。
榊の人生終わらせます!社会的に
とはいったもののどうしようか……。思いつかなかったら物理的にでいいか