御影悠の日常彩る化学式   作:月宮如月

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ども!久しぶりの投稿ですね~。
話の内容は決まっていたのですが、他のことに時間をかけていたら全然書いてなかった…。
それとこの前ボーナスもらいましたよ!入社1年目だからどうなのかな~と思っていましたが、ほんの少しですが貰えました!貰えるだけども嬉しいですよね。

それと夏アニメ始まりましたね。「それが声優」をみて凄く面白かったのでこの前、原作、まぁ同人誌ですが買ってきました!最後の一冊らしくてギリギリでしたよ。
 


第8話

 

―放課後―

 

「おい、御影! 朝俺の人生を終わらせるって言っておきながら何もやってないじゃないか!」

「あぁそれな。めんどくなった」

 

今日俺は榊の人生を終わらせるという目標をたてていた。

だが、考えるのがめんどくさくなった。社会的に終わらせる方法をいくつか考えてみたけど、なんか面白みに欠ける。それにコイツ朝から俺を警戒しているみたいで態度が不自然になってるし、それを見るだけども面白かった。

 

「はぁ!? お前が何をやらかすのかずっと気を張っていて損したよ!」

「そうだったな。お前ずっと落ち着きがなかったからな。あっ、もしかして期待してた?

ごめんな、お前ドMだからな。お詫びに物理的にでも……」

 

そういって俺は距離をとって拳を握りしめ……。

 

「いやいや!俺はMじゃねえーし、っていうか何殴りかかろうとしてるんだよ!?」

「俺の座右の銘は有言実行!たとえそれがなんであろうと犠牲を払ってでもやり遂げる!!」

「カッコよく言ってるけど今回ばかりはやめろー!!!」

 

榊の叫びが教室に響き、残っている人が注目しているみたいなので仕方なくやめることにした。

榊はツッコミに疲れたのか肩で息をしている。

 

「榊」

「はぁはぁっ……なんだよ」

「はぁはぁ言って、発情期か?キモいwww」

「キモい言うなー!!」

 

 

 

こんなくだらないやり取りをしつつ俺はそろそろ部活に向かおうと荷物をまとめ始めた。

「さて、榊で遊ぶのはこの辺で終わりにして、部活に行くか」

「ん?お前部活入ったのか?」

「入った、というかいれさせられたというか……」

 

科学部と顧問の巧みな連係で強制的に入れられたもんだからな。

 

「なんだそりゃ」

「まぁとにかく俺は部活に行く。お前はどっか見学しないのか?」

「あ~とりあえず適当に見て回るつもりだ」

「そうか。じゃ、また明日……会えるといいな」

「なに不吉なこと言ってるんだよ!?闇討ちでもする気かよ!?」

 

さて、カナを回収して部室に行くか。でも闇討ちか~。それもいいかも。

 

 

 

 

「こんにちは~」

「失礼しまーす」

 

部室に入ってみると中には結衣先輩が箒を手に部室内を掃除していた。

 

「結衣先輩こんにちは。掃除ですか?」

「先輩こんにちは~」

「あっミカッチにカナちゃんだ! 来て早々悪いんだけど、二人とも手伝ってくれないかな?昨日ばらまいた除虫剤の掃除が大変で」

 

辺りを見渡してみると確かに白い粉がところどころに落ちている。

 

「机の上や機材の上は掃除したから後は床だけなんだよね。そこに箒があるから掃いて~」

 

先輩に言われた通り、俺達は掃除を始めた。粉だけではなく埃なども結構たまっていたのでいたので3人でも時間がかかりそうだった。

掃除しているうちに月宮先輩に修部長も来たので直ぐに終わらせることができたが。

掃除も終わり結衣先輩が頑張ったからお茶にしよう!と言い、お茶を入れてくれた。

 

「いや~それにしても疲れたよ。最初部室に来たときはすごかったよ!一面真っ白で!」

「一面真っ白だと!?おい、結衣!まさか機器にも粉が被っていたのか!?

どこか壊れてないよな!?」

「えっ?どうだろう。動かしてないからわからないな」

「おいおい、これで故障とかやめてくれよ……。先生は中には数百万するのもあるっていってたよな」

「別にいいのではないか?もともと古い機械なのだから何時壊れてもおかしくないだろ。

たとえ昨日の件で壊れたのがばれても結衣を止められなかったそこの無能な部長。無能なメガネの責任だろ」

「月宮……。お前そんなに無能いうなよ。さすがに落ち込むぞ?

やっぱりばれたら俺の責任かな……」

「まぁ安心しなよ兄さん!首は拾ってあげるから!」

「首!?骨じゃないのか!?」

「あっ間違えた。でも意味的に首でもよくないかな?」

「それもそうか?」

 

先輩方の会話に耳を傾けつつ、のんびりとお茶を飲んでいると、本棚を覘いていたカナが本を片手に戻ってきた。

 

「悠君、悠君!こんなのあったよ!」

 

「えっとなになに……。萌えて覚える化学の基本?」

 

それをみた俺は無言で近くにあった着火マン(ガスバーナーに点火させるためだろう)を手に持ち火をともした。

 




次回は実験をするよ~

萌えて覚える~は持ってないけど「もえたん」なら前に買ってた。使うことはないけど。

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