トッキュウ・オンライン、トッキュウ6号VRMMOに行く、ここか…………俺の死に場所は!   作:ライダーファイト(ただいま療養中)

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感想を………………………………く、だ、さーーーーい!!!!!

お願いしまーす!!感想をください!!



ですが、オブラートに包んでください!


第12駅 蜘蛛戦闘開始

真夜中の《迷い霧の森》を慎重に進んでいる俺達。

 

《翡翠の秘剣》に続き、黒エルフの司令官から新たなクエスト《毒蜘蛛討伐(どくぐもとうばつ)》を与えられた。

なんでも、森に有毒の蜘蛛型モンスターが異常発生したようで、エルフ部隊の任務に支障を来すため、その巣を突き止めて欲しいらしい。

 

 

昨日キリトから黒エルフのクエストを聞くついでに、その後のクエストを聞いたが、クモの巣の場所はランダム配置のようでベータ時代の経験は通用しないようだ。

 

当然、クエストの進行中に毒を喰らう回数は高いため、しっかりと対策を講じた方がいいと、俺はキリトに念を強く押され言われた。

 

 

俺の前では、キリトがアスナにアイテムの確認して、俺は行く前に確認したため気にせずに、キズメルの隣でハーモニカを吹いている。

 

 

 

「解毒ポーション、何個持ってる?」

 

「んーと…………」

 

アスナのポーションの確認が終わると、次はキリト達より少し後ろを歩いているキズメルにポーションの確認をした。

 

「キズメル、解毒ポーションの持ち合わせは?」

 

「念のためいくつかは持っているが、基本的には必要ない。私にはこれがある」

 

気のせいか分からんが、少し自慢気な顔で右手のレザーグローブをキリトに見せた。人差し指には解毒ポーションと同じ緑色をした指輪が嵌められていた。

 

「………………その指輪は?」

 

「これは私が近衛騎士に叙任(じょにん)された折、剣とともに女王陛下より賜ったものだ。十分間に一度解毒のまじないを使える」

 

「ほう…………それは随分と、便利だな」

 

「………すっ………」

 

俺がそう言ったすぐ後にキリトが何か叫びそうになったが一瞬のうちに堪えた。大方キズメルが装備している指輪だろうな。俺にはレアアイテムの基準は分からんが、キリト危うく叫び出そうとすることは、余程のレアアイテムなのだろう。

 

 

 

すると、キズメルはコホンと咳払いをして言った。

 

「そんな顔をされても、これを譲るわけにはいかない。第一、この指輪は我らリュースラの民の血に(わず)かながら残る魔力をまじないの源泉としているゆえ、お前たち人族には使えぬだろう、恐らく」

 

「い、いや別に、欲しいなんてこれっぽっちも思ってないよ。キズメルに解毒の準備があるならそれでいいんだ」

 

慌てて二度か三度手を振り、自分の物欲を爽やかに否定して、続いてアスナも思いっきり微笑んで口を開く。

 

「そうよね。君も一応男なんだから、女の子に指輪をねだるような真似はしないわよね」

 

「も、もちろんだ。………って、その言い方だと逆は許されるみたいな………」

 

「別にそうは言ってないわよ!私がいつあなたに指輪をねだったのよ!」

 

 

一転ぶつぶつと文句を言ったキリトに、アスナの笑顔も消え言い合いを始めると思いきや、足を止めて今度は睨み合い始めた。

 

(やれやれ……………また始まった)

 

俺は二人のいつも通りの痴話喧嘩に、口を出さずに呆れて口を挟まないようにしている。下手に口を挟んだら何をされるか分からん。

 

ミオとのデートでそこのところは経験が出来たから、何となくだが分かるようにもなったしな。

 

 

 

睨み合いを始めた二人にキズメルは、そこはかとない困り顔で声を掛けた。俺は剣の柄に手を掛け三人より前に出て、森に目を向ける。

 

「キリト、アスナ。………歓談中に申し訳ないが何かが近付いてくる」

 

「「…………………………」」

 

「足音からエルフでも人でも獣でもないようだ」

 

「「…………………………………」」

 

一向にキズメルの話を聞いてるのか聞いていないのか分からない二人に、俺は勢いよく声を掛けた。

 

「お前ら!痴話喧嘩入りの睨み合いはいい加減止めろ!敵が来たぞ!」

 

「痴話喧嘩じゃない!(わよ!)」

 

俺の言葉に、睨み合いを止め二人のハモった突っ込みが森に響いた。

 

「敵が来るんだ下らないことをしてる暇があるなら敵に警戒しろ…………キズメル、敵は何体だ?」

 

「前と右から二匹。前方の敵は任せるぞ」

 

キズメルは敵の数を教えると、キリトとアスナも視線を進行方向に向け警戒すると、木立の下を高速で移動する影が一つ。高さはキリト達の腰ほどしかないが、横幅が広い。大量の細長い脚を動かし接近してきた。

 

 

視界にカラーカーソルが表示される、カラーカーソルの色は倒せるピンクと赤の中間。モンスターの名前は【シケット・スパイダー】と出た。

 

「アスナ!戦闘用意!」

 

キリトは思考を切り替え抜剣し叫ぶ。アスナも右腰の細剣を抜き放った。

 

「直接攻撃は牙の噛み付き攻撃オンリーだけど、ケツから発車する糸に触れると動きを阻害されるぞ!」

 

「了解!」

 

後ろでは、キリトがアスナに指示を出したが、アスナは一瞬だけキリトを睨むと、キリトは考えると何かに気付いて、言い直そうとした。

 

「すまん。ケツじゃなくて………ええと………」

 

「もういいわよ!なんでも!」

 

二人の話し合いが終わったのを確認した俺は、単身走り出しながら、蜘蛛のモンスター目掛けてシーケンソードを投げた。

 

 

「うおりぃやあぁっ!」

 

投げた剣は、そのまま蜘蛛の目に当たるかと思いきや…………

 

『キシャアアッ!』

と叫び声のようなものを上げて、蜘蛛は口から粘着性のある糸を吐き、俺の剣を糸でグルグル巻きにして持てないようにした。

 

「なにっ!?」

 

『キシャアアァァァッ!!!』

 

蜘蛛は俺が剣を投げるのを予想していたのか、上手く剣が糸に絡められたことに喜びのような叫び声を上げた。

 

 

「何やってんだアキラ!俺の話聞いてなかったのか!?」

 

俺が驚いてると、後ろのキリトが思いっきり叫ぶ。

 

 

「いや、まさか蜘蛛のモンスターが口から糸を吐き出すとは思わなくてな………」

 

「確かに………って!?そんなことよりどうすんだ!今武器が使えなくちゃ倒せないぞ!体術スキルもまだまだだろ!」

 

 

最後の言葉の言うとおり、俺はこいつらより体術スキルを使っているが、まだモンスター一体を倒せるほどではない。最低でも、モンスターのHPを半分まで減らすのが至難だ。

 

キリトの言うことは最もだが、こいつは忘れているのだろうか?

 

「安心しろキリト。ここは俺の死に場所はこんな所じゃない。それに武器ならまだある」

 

そう言って俺はメニューウィンドウを開き、一番下にある武器を装備する。黒エルフの陣営で報酬として貰ったキズメルの剣に似た意匠のサーベルを手に持って走る。

 

「キリト、アスナ、キズメル、俺があのモンスターの糸を何とかする。その間にお前らが倒すんだ」

 

「了解した」

 

「な、何とかするって、どうすんだよアキラ!」

 

「いいから、行くわよ!」

 

三人は三方向別々に別れていき、俺は蜘蛛のモンスター相手に突撃する。

 

『キシャアアッ!』と蜘蛛は叫びながら俺に目掛けて糸を吐くが、俺は走りながらソードスキルのスラント。発動し糸を切り裂く。

 

「はあぁっ!今だやれ!」

 

「……………ふっ!」

 

この掛け声に俺の背中からアスナが出て来て、蜘蛛のモンスターの牙が出ている巨大な口に目掛け、細剣の単発下段突きのソードスキル《オブリーク》を放った。

 

アスナがいつも放つソードスキル《リニアー》と比べ攻撃範囲は狭いが、体重を乗せて打ち下ろした分威力は上がる。牙と細剣が激突すると、アスナと蜘蛛は派手にノックバックした。

 

「スイッチ!」

 

その叫びと共に、キリトは後方から蜘蛛の柔らかそうな腹部を斬り付ける。尻に通常攻撃を与えられただけなのに蜘蛛は『キシャァッ!?』と短い悲鳴をを迸らせる。

 

どうやらあの蜘蛛の弱点は尻らしい。

 

 

蜘蛛はキリトに振り向き、大顎をせわしなく動かした。かなり怒っているようだな。戦闘中なのにキリトは上の空のようになり、動かずアスナを視線を送っていると、その隙を狙い澄まし蜘蛛が動いた。

 

「キリト敵から目を離すな!」

 

「っ!?…………」

 

キリトは俺の掛け声に、蜘蛛に視線を戻した。蜘蛛は八本の脚を縮め高いジャンプをした。蜘蛛の飛び掛かり攻撃のようだ。

 

「ふぬっ………」

 

初動が遅れたキリトはステップ回避も重いソードスキルで迎撃も不可能と判断したキリトは、背中から地面に倒れると、右足を思い切り振り上げた。するとブーツの爪先に黄色の光が生まれ、宙に半円の弧を描いた。

あれは体術スキルの蹴り技《弦月》。本来やるには立ち姿勢からの後方宙返りをして放つ技だが、蹴り足のモーションを合わせれば倒れながらでもできる。仰向けの寝転がり状態で打てるが、空振りすれば転倒しつつ攻撃後硬直になってしまうため、あのやり方はリスクが高い。

 

 

蜘蛛の脚の付け根に弦月を喰らわせた結果、回転しながら吹っ飛んだ。蹴り技の余勢を利用して立ち上がる。片や吹っ飛んだ蜘蛛を見れば、少し離れた樹の根本でひっくり返り足をばたつかせていた。

 

キリトはアニールブレードを腰だめに構える、俺もサーベルを頭上まで持って制止させて溜める。

 

ソードスキル発動だ。

 

「りゃあっ!」

 

「とりぃやあぁっ!」

 

俺達は地面を蹴り剣を走らせる。キリトは左から水平に放たれた刃は蜘蛛の丸く膨れた腹を一直線に切り裂く。抜け出ると、手首が返って次は右から左への斬撃を放つ。

 

これは水平二連撃のソードスキル・《ホリゾンタル・アーク》だ。

 

 

そして俺は思いっきり飛び上がり、縦一直線に蜘蛛の顔を切り裂く。

 

俺が放ったのは水平直線ソードスキル・《バーチカル》。

 

腹を深々と左右に抉られ、さらには顔を真っ二つに斬られた蜘蛛は、緑色の体液のようなものを撒き散らし吹き飛び、仰向けに転がると脚を縮め蜘蛛は無数の破片となって消えた。

 

キリトはゆっくりと身を起こすと、アニールブレードを左右に斬り払い背中の鞘に納める。俺は普通に鞘に納めた。

 

振り向いてみればキリトが右手を持ち上げており、アスナは微妙な表情を作るも、ポン、と軽く叩いた。それを普通に見ていた俺であったが、キリトに言いたいことがあり、キリト達の所まで歩を進める。

 

「さっき戦闘中にちょっとだけ上の空になってたでしょ、一体何考えてたのよ」

 

「ハ、ハイ」

 

キリト達の所に来てみれば、アスナにじろりと睨まれると、右横側からはキズメル声が来た。

 

「いかな弱敵だろうとも、侮れば危地を招くぞキリト」

 

続いて俺も言う。

 

「そうだぞキリト。戦闘中に気を抜けばお前だけじゃなく、アスナも危険な目に遭う。それに……………」

 

最後に俺は決め台詞を言う。

 

「お前の死に場所はここじゃない。この第三層が俺の死に場所だ!」

 

俺の言葉を聞くと、キリトとアスナは何故か頭を抱えた。何やら話し合うとめんどくさい言葉を言いそうだな、という感じの顔になっていた。

 

そんな変な空気の中、キズメルが右手を持ち上げ俺達に聞いてきた。

 

「それより、先刻そなたらが行ったこの仕草は、どういう意味なのだ?」

 

そのキズメルの疑問にキリトはどう答えればいいのかと言う風に、腕を組んで考え始めた。

 

(まあ俺も、お互いの手を叩くこの仕草は分からないんだがな)

 

すると、アスナが俺達には普段見せないような笑顔を見せて答えた。

 

「お互いの健闘を称える、人族の挨拶よ」

 

自ら右手を持ち上げ、キリトの時より何割か増しでキズメルの右手に打ち付けた。

 

パン!

と良い音が響くと、キズメルは手を下ろし(しばら)く掌に見入ると、何故か軽く握り締めた。

 

「なるほど………我らエルフはあまり他者と関わらぬが、悪くない挨拶だ」

 

真顔で言うと、もう一度右手を持ち上げキリトに向けた。キリトは笑いながら勢いよく掌を打ち付けた。再び軽やかな音が響いた。

 

すると次は俺に右手を持ち上げてきた。

 

 

「…………俺もやるのか?」

 

疑問に言うと、キリトが微笑みながら右手を持ち上げた。

 

「別にいいだろ?アキラもやろうぜ」

 

「……………………………………………………」

 

俺は腰まで手を持っていって軽く鼻で息を吐くと、キズメル・キリトの順に右手を持ち上げ、勢いよく掌を打ち付ける。

 

二人の掌を叩き終わると、前でアスナが少しだけ右手を持ち上げていた。俺は少し驚きながらもアスナの元まで歩を進め、その手を軽い威力で打ち付ける。

 

 

 

ハイタッチを終わらせると、キリトが何やら複雑な表情をしていた。

 

「……………キリト君?」

 

「どうかしたのか、キリト?」

 

「キリト?…………」

 

アスナ・俺・キズメルに同時に呼び掛けられると、キリトはハッと顔を上げ、中途半端に持ち上げたままの右手を慌てて下ろし、口を開いた。

 

「あ、いや、なんでもない」

 

ぎこちない笑顔を作るキリト、アスナとキズメルの二人は訝しげにキリトを見ている。キリトのあの複雑な表情は俺には分かる、きっとこのSAOで出来た初めての友人クラインを見捨ててしまったことを思っているんだろう。

 

俺は第一層でキリトから聞いたからな。

 

 

しばらくしてキズメルがゆっくり頷いた。

 

「そうか。ならば先を急ごう。先刻の蜘蛛どもが現れた方向に、奴らの巣があるはずだ」

 

「よし。ってことは、ええと………ん、あれ………」

 

「こっちよ」

 

呆れ顔のアスナが、北西方向を指差す。

 

移動を再開させ、毒蜘蛛の巣が待つ方向へ進んでいく。

 

 

 

シケット・スパイダーの糸で巻かれたシーケンソードは、回収して五分程度で糸が消えた。

 

 

 

 

《シケット・スパイダー》に、その上位モンスターの《コピス・スパイダー》との戦闘を四回ほど行い、その上進行方向を微調整し、俺達は前方に小さな丘を発見した。

 

 

青い月明かりに照らされ丘の横腹には洞窟が黒々としている。入り口付近には小型の蜘蛛が走り回っている。

 

「あれが毒蜘蛛の巣で間違いなさそうだな」

 

「………あのちっちゃいのも、いちいち退治しないといけないの?」

 

アスナがとてもめんどくさそうな声を出すも、キリトが肩を竦めて答えた。

 

「いや、ありゃクリッターだろ」

 

「クリッター?…………じゃらじゃら言うの?」

 

「……………………?」

 

後ろでキリトとアスナが何やら話し合っているが、俺はそれを無視して、洞窟の周りを調べているが今のところ怪しいところはない。

 

確認を終えた俺はキリト達の所まで戻ると、キズメルが笑いを含んだ声で囁いた。

 

「そなたらの言葉はいまなお未統一なのだな。古の《大地切断》の折、人族は九もの国に別れていたのだからやむを得ぬのかもしれないが」

 

「………………………………」

 

キズメルの言った《大地切断》は大方あれだろう。キズメルはこの世界の住人、俺達はナーヴギアでダイブしているが、キリトから聞かされた話でキズメルにとってはこのアインクラッドの創成に関わっているんだろうな。

 

と、いきなりキズメルが一歩を踏み出した。

 

「さあ、あの横穴を調べに行こう。司令に蜘蛛どもの巣穴発見を報告するには、もう少し確たる情報が必要だからな」

 

「よし、行くか」

 

俺達全員は戦闘準備をして洞窟へと潜入する。




蜘蛛にオリジナルを付けました。

感想本当にお願いします!!!読者様の感想が私の何よりの楽しみなのです!

そしてアンケートもお願いします。アンケートはこれでおしまいにしたいので、どうかお答え願います。
それでは。
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