トッキュウ・オンライン、トッキュウ6号VRMMOに行く、ここか…………俺の死に場所は!   作:ライダーファイト(ただいま療養中)

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感想をぉぉぉぉぉぉぉぉくぅ~~~だぁ~~~さぁ~~~いぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!!!

お待ちしておりまぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!


第13駅 洞窟突入

俺達は黒エルフの司令官に頼まれた毒蜘蛛が大量発生している洞窟に潜入した。

 

 

「……………」

 

洞窟の中は暗くジメジメしており、今にも岩野影からモンスターが現れそうな感じであり、地面には滴が落ちて水溜まりが出来ていた。

 

「…………………………私、こういう天然系ダンジョン好きじゃないわ……」

 

レザーブーツで浅い水溜まりを踏みながら、アスナが嫌そうな顔をしながら呟く。キリトも賛意を表して、深々と頷いた。

 

「せめてもう少し明るければな………」

 

アインクラッドの迷宮区なら、壁に灯りが設置されているが、この蜘蛛の巣はそんな灯りなど設置されてあるわけがなく、所々(ところどころ)に発光するゴケが貼り付いているだけだ。

 

それでも真っ暗に等しいがな。

 

 

そのため俺達は左手に小さい松明を握っているが、松明の光も照らしてくれる範囲は狭い、水溜まりに落とせば消えるから頼りなさすぎだ。

 

それでも俺は、こんな暗闇の中なら松明がなくても普通に進める。俺の目が進む道を教えてくれるからな、だがそこに罠があるのかどうかまでは分からんがな。

 

これを説明した通り、キリトとアスナは俺の後ろにいる。一番前はキズメルが歩いている。さすがはNPCだからかエルフだからか、その両方か。暗闇の中をスタスタと歩く、それだけではなく洞窟内にいるモンスターの警告をしてくれるため、俺が力を発揮しなくて済むからとんでもなく助かる。

 

 

慎重ながら着実に探索していき、途中で宝箱を見つけたりアスナの新しい剣に必要な鉱石素材を拾ったり、フロア全体のマッピングを終えた。

 

すると、後ろにいたアスナが口を開いた。

 

 

「そう言えば、このダンジョンは、ええと、例の……インスタンス?なの?それとも…………」

 

「インスタンス・ダンジョンの対義語は、ええと、パブリック・ダンジョンかな?」

 

キズメルに俺達人間の言語の不完全性について聞かれたくないため、敢えてアスナに耳打ちしながら小さい声で喋っている。

 

 

 

この話し合いは俺にとってはどうでも良いので、松明を持ってただ進んでいると、俺の耳に微かな金属音が聞こえた。

 

前にいたキズメルも急に足を止め俺も止めることとなった、キズメルは顔を引き締めて何かを窺っていた。いきなり足を止めたことに俺はキズメルに話し掛けた。

 

「どうした、キズメル?」

 

俺の言葉にキズメルは、俺達に顔を向けて言う。

 

「キリト、アスナ、アキラ。どうやら我々の他にも訪問者がいるようだ」

 

「ああ。きっと人族の戦士だ。キズメル、ちょっと事情があって、彼らと顔を合わせたくない」

 

「ほう、実は私もだ」

 

キリトは察したらしく説明すると、キズメルはニヤリと笑うと、調度すぐ傍にある壁の窪みを指差した。

 

 

「ならば、しばらくあそこに隠れてやり過ごそう」

 

「ええぇっ!?隠れるって言っても、松明で照らされたら丸見えなんじゃ………」

 

「我等森の民には、色々手妻があるのだ」

 

アスナが目を丸くしながら言うと、キズメルはまた微笑んで頷きながら、俺、キリト、アスナの背に触れ深さ一メートルぐらいの窪みに入れ、キズメルは壁の奥に俺達を押し付け自分自身もピッタリと覆い被さった。

 

そして真剣な表情で囁いた。

 

 

「松明を消せ」

 

言われた通り俺達は松明の火を水溜まりで消す。周囲が暗闇に満たされれば、キズメルは羽織っていたマントを広げ、俺達を完全に覆った。

 

すると不思議なことに、織物だったマントは内側であれば向こうの光景を見透かしていた。真っ暗なんだが正面の壁に付着している発光するゴケの光が視認できた。

 

 

驚いたことに隠蔽(ハイデイング)スキルを使用していないのに、視界の下側には隠れ率(ハイド・レート)が表示されていた。そして隠蔽率の数字は95%と出ており、どうやらキズメルのマントは隠蔽スキルを発動できるようだ。解毒指輪に隠蔽スキル持ちのマント、このNPCは随分と良い装備を持っているようだ。

 

(キリトが羨ましがるどころか欲しそうになるな)

 

「…………で、キリト君。さっき言ってた話だけど」

 

「ああ、そうか。後ろから来てる連中が受けてるクエストは、前線組が心待ちにしてた………《ギルド結成クエスト》」

 

「…………………!?」

 

押さえ込まれてるアスナが、極小ボリュームの声でキリトに話し掛けた。キリトは一度考え込むと思い出して、口を開いた。

後ろから2人の話が聞いていたら、キリトは時間を確認すると何時間も経っているのに焦り、アスナに早口で何かを説明していた。

俺は別に気になることもなく、ただ洞窟の警戒に集中していたが。

 

 

 

「静かに。もうすぐ前を通り過ぎる」

 

キズメルが短く警告すると、キリトとアスナは生唾を呑み口を引き結ぶ。すると数秒後金属鎧がガチャガチャと鳴る音だった。重装備タイプは少ないようだが、足音の人数は10人以下のパーティーみたいだな。

 

「なんでや!なんで宝箱が片っ端から開けられとるんや!」

 

足音で確認を終えると、最後に洞窟から聞き覚えのある喧しすぎる関西弁が聞こえてきた。

その喧しすぎる関西弁を聞いて、流石の俺でも心の中で悪態をつく。

 

(………………喧しいカニロスと同じ声の奴が来たな)

 

 

昔の話だが、俺はレインボーラインに所属している、意思を持つ可愛くないサルのパペットで、名はチケット。一時的に俺が装備者になった。

そいつの過去の因縁に決着を着けるために俺とライトは決着の場へと向かった。チケットの因縁の相手はシャドーラインのカニロスという名で、チケットと同じカニのパペットだった。因みに装備者は俺との深い関わりを持つシュバルツであった。

何だかんだで戦うこととなり、勝利を治めたわけだ。

 

 

 

まあ、倒したカニロスとこの喧しすぎるリーダーの声が似ているだけだ。

隣を見てみれば、暗闇の中でも見えるキリトとアスナの顔が微妙になっていた。

 

全員息を殺して待つと、最初のプレイヤーが横切った。少し厚めのスケイルアーマーに頭を完全に覆っている鎖頭巾(コイフ)

洞窟内では服の色までは分からないが、武装は丸い盾と片手斧。右手の指を使って器用に回転させている。

次の奴も同じ盾と片手剣持ちであり。

3人目は俺達と同様にヘルメットの装備を被っておらず、刺々しいサボテンのような髪型が目立ち、目付きはただの危険人物、口許はへの字に曲げ、鋼のプレートを装備し武器は俺とキリトと同じ片手剣。

 

奴の名はキバオウ。

色々あって因縁浅からぬ相手だが…………めんどくさいので、どうでもいいな。

それにこんな所で顔を合わせれば、めんどくさい嫌味たっぷりの言葉が飛んでくるのは、間違いないからな。

 

 

キバオウの目が俺が隠れている窪みを一瞥すると、隠蔽率の数字が90までしか下がらなかったけど。これだけでは看破(リピート)されることはなく、後続から3人のプレイヤーが来るもガチャガチャと金属音は遠ざかり消えていった。

 

数秒待ってキズメルは体を起こし、広げていたマントを背中に戻す。キリトとアスナが同時にふぅーっと息を吐く。

 

「………なんだか、モンスターの相手の時より緊張したわ」

 

「同感。別に見つかったからって、戦闘にはならなかっただろうけどな」

 

キリトの言葉に、俺は否定的な言葉を言って、この世界でめんどくさいもう一人の男の名前も出す。

 

「だがキリト、もしも出会っていたら宝箱のアイテムを分けろくらいのことは言うと思うぞ。あいつやリンドとかな」

 

「いやぁ、いくらアイツでもそこまでは…………言わないと、思うけどなあ………」

 

どうにも歯切れの悪いキリトの言葉に、パーティーが去った方向を窺っていたキズメルが振り向いて、口を開く。

 

「先程の小隊に、知っている相手でもいたのか?」

 

「あー、うん、まあ………。あんまり友好的とは言えない関係だけど…………」

 

「ほう?この城に暮らす人族は、長く平和を保っていると聞いてるが」

 

 

「…………いくら戦争もせず長く平和を保っているからと言っても、全ての人間が友好的とは限らない。だが争い合うほどじゃない、強大なモンスターが襲いに来れば協力しあうが………仲良しと呼べるほどでもない」

 

キリトが答えに困っていたので、俺が変わりにキズメルに分かりやすいかどうかは分からんが、上手く説明してみせた。

 

俺の説明にキズメルは納得して頷くと、微かに苦笑をした。

 

 

「…………………なるほどな。私の所属するエンジュ騎士団と王都警護するビャクダン騎士団のようなものか」

 

「「?………………」」

 

キズメルの騎士団の前に出た謎の名前に首を傾げるのも束の間、アスナが華やいだ声を出した。

 

「素敵!騎士団に木の名前がついてるのね!他にもあるの!?」

 

「後は、重装部隊のカラタチ騎士団がある。そなたらとまあまり仲が良いとは言えないが」

 

「へえ~。じゃあ入れてもらうなら私もエンジュ騎士団が良いかな」

 

「残念ながら、人族がリュースラの女王から騎士の証したる剣を授けられた例はないと聞いている…………だが、そなたらの勲功(くんこう)大なることを考えれば、女王への謁見くらいならばあるいは………」

 

「ほんとに!?じゃあ、もっと頑張ろ!」

 

キズメルは苦笑しながら言うも、アスナは前向きに笑顔になっていた。

 

「よーし!それじゃあそろそろ行きますか!」

 

アスナはテンションを高くしながら勢いよくキリトの背中を叩く。キリトは「へぇーい」と返事をし俺は3本の松明を拾い、2人に手渡す。

 

 

 

まだ松明は着火できるようで火を着けて、キバオウのパーティーがきえた方向に松明を向けて耳を済ます。

 

キリトはメニューウィンドウを開いて地図を確認すると、次の進路を決めたらしく地図を消すと、キリトはキズメルと目が合うと、こう言った。

 

「人族の使うその(まじな)い、久し振りに見たな」

 

「へ?ま、呪い?」

 

「うむ。ほぼ全ての魔法を失った人族が、今に伝える数少ない呪いの1つ、《幻書の術》であろう?知識のみならず品物までをも幻の書物に収めるという………」

 

確かにメニューウィンドウを手を振るだけで出現させるんだからな、あながち魔法と言っても過言じゃないかもな。

 

(……………それにしてもさっきのキズメルの言葉、つまりアインクラッドが浮遊する前、俺達人間は魔法が使えたのか?)

 

不思議な疑問が頭に浮かんだが、すぐに振り払い、俺はキズメルに苦しい応答しているキリトとそれに笑いを堪えるアスナの元まで足を進める。

 

地図に出ていた2つの部屋のうち1つに巣食っていた蜘蛛を簡単に倒した俺達暫定パーティーは、奥の壁際で瞬く(ささ)やかな光を発見。キリトが剣を鞘に収めてから近寄り拾い上げた。それは木の葉を象った銀色の細工で、根本のところにオパールのような白い宝石が輝いていた。

 

(あれは?……………………! まさか)

 

その宝石を遠目で見た俺と顔を上げたキリトと同時に、キズメルの左肩に輝くマントの留め具を見たのだ。

やはり、デザインも色合いも完全に同一だ。

 

「………エンジュ騎士団の徽章。この洞窟を調べていた偵察兵のものだろう。持ち主は…………もう生きてはいるまい…………」

 

沈む声を出すキズメルに、キリトは徽章を差し出したが、キズメルは小さく頭を振った。

 

 

「それは、キリトから司令に渡してくれ。一先ず報告に戻ろう」

 

「………分かった。じゃあ預からせてもらうよ」

 

キリトが徽章をポーチに入れた瞬間、視界左側にクエストログ進行を告げるメッセージが現れた。それを確認し終え、俺達は部屋を出ていく。

 

部屋を出た俺達はモンスターに警戒しながら、左手に松明を右手に剣を握ったまま、蜘蛛どもの足音がしないか耳を澄ませる。

 

 

 

すると数秒後、俺達の耳に入ったのはモンスターの足音じゃなく男どもの叫び声だった。

 

『やべぇ!?………あいつ階段上がってくるぞ!!』

 

『走れ走れ!入り口まで逃げるんだ!!!』

 

『あ…………あんなクソデカイ蜘蛛おるなんて聞いてへんぞ!どうなっとるんや!!』

 

続けてガチャガチャと鎧が鳴る金属音と乱れた足音、後からは軋むようなモンスターの咆哮。キバオウの声は、アイテムが無い苛立ちに対する狼狽に聞こえた。

そんな声が聞こえながらもキリトは俺達に向き直り、咄嗟に訪ねようとするも、先に2人から訪ねられた。

 

「どうするの、キリト君!?」

 

「ここはそなたに任せよう!」

 

2人の言葉にキリトは数秒考え込みながら2人の張り詰めた顔を見ると、次に俺の顔を見た。

 

(この顔は答えを来れって、顔だな)

 

俺はキリトの顔を見たまま、無言で頷いた。

 

 

「パーティーが通り過ぎたら、後から来る蜘蛛をこっちに引き付けて戦おう。すぐそこの大きな部屋に引っ張り込めば、広さは充分足りるはずだ」

 

 

早口で囁くと、2人は頷き口を開く。

 

「分かった。指揮は任せたわよ」

 

「そなたが戦うと決めたなのならば」

 

しかし俺は3人の行動を手で制す。

 

「な、なんだよアキラ!?」

 

「ダメだ。ここは俺だけに任せろ」

 

「な!?何を言ってるのよ!あなたあの人たちを見捨てる気!」

 

アスナの大声に俺は首を振って否定する。

 

「違う………お前たち2人はここまでの行動でそれなりに疲れてるはずだ、そんな状態で戦うのは危険だ。それにキズメルも今の状態で戦うのは危険だ」

 

「何を言うアキラ、私はまだまだ戦える!それにそなたを1人危険な目に合わせられるわけがない!」

 

胸当ての鎧に手を着けて言うキズメルだが、俺はこいつを見て分かることがある。

 

「体は大丈夫でも…………心までは大丈夫じゃないだろ?」

 

「ッ!?……………なぜ、分かったのだ」

 

「あの徽章を見つけた時から、お前の動きにほんの少しだがキレがなかった。今の状態で戦ったら危ういぞ」

 

「しかし、それでもそなた1人を人族が口にした巨体蜘蛛に戦わせるなど」

 

先程より少し弱い声で言うキズメルに、俺は背を向けて断言する。

 

「安心しろ、俺はその大蜘蛛を倒す方法はたっぷりとある。その方法で速攻で倒すさ」

 

「?………………」

 

「「!!?」」

 

俺の言葉にキズメルは疑問を顔に出すが、キリトとアスナは一瞬で気付くと、キリトが俺の元まで来て耳打ちをする。

 

「おいアキラ、そんなことして良いのか?あの力は前線組が知ってるが、もしもキズメルがそれを知ったらどうするんだ!?」

 

「その時はその時だ。キズメルは噂好きな人間どもとは違って、約束を守って黙ってくれる義理人情はあるだろ?」

 

「?????」

 

話し合っていて俺の言葉に妙な引っ掛かりが出たのか、疑問になりながら首を傾げた。

 

「ま、そう言うことだ。蜘蛛は俺に任せてお前たちはここでじっとしてろ。あの蜘蛛は俺が倒す」

 

そう言って俺は背を向けて歩き出すと、

 

「「アキラ!」」

 

キリトとキズメルが俺の名を呼んだため、俺は「なんだ?」と言って振り向いた。

 

「アキラ…………死なないでくれよ」

 

「アキラ、絶対に帰ってきてくれ」

 

「…………私も、2人と同じ意見です」

 

キリトとキズメルにアスナの言葉に、俺はまた背を向けて歩きながら、サムズアップを送った。

 

 

 

足音が聞こえた方向に歩を進め、角に隠れ見ながらパーティーの姿を確認、キバオウの指示でパーティーが走り去るのを見送ると、再びモンスターが軋ませるような咆哮を出した。大型モンスターが走る震動が伝わってくる。俺は心の中でカウントダウンを数え、蜘蛛が来る震動を重く伝わった肉体で感じ取り飛び出す。

 

 

「…………ふっ!」

 

俺は地面を蹴りながら現れ、シーケンソード+3を投げつける。シーケンソードが顔に当てられたため、巨大蜘蛛は俺に向けるも、さらに俺は持ってるピックを連続で蜘蛛の目に向けて投げる。

 

「せいっ!………とあっ!」

 

俺は今投擲スキルなど取ってないため、ピックを当てても一切この巨大蜘蛛にダメージなど入られない、だが増悪(ヘイト)値を稼いで狙いを俺にして、あの部屋に引きずり込めば後は速攻で倒せばいいだけの話だ。

 

(………それにしても……………直接見ればかなりのデカさだな)

 

俺が相手にしようとしている蜘蛛のモンスターは、合計8の真ん丸な赤い単眼を持ち、中くらいはある木の幹の脚に、丸々と膨らんでいる腹部がさらけ出ていた。

 

HPバー2本ある。

 

 

「………………………………さあ、来いよ」

 

蜘蛛に左手を向けて4本指を動かして挑発する。

 

「キシャーーーーーーッ!!!!」

 

挑発しても蜘蛛は警戒するように、咆哮を上げるも俺に掛かってくることはなかった。警戒をしながら一向に襲い掛かってこない蜘蛛に、俺は落ちている石ころを目に向けて投げた。

 

「どうした、なんで掛かって来ない?…………俺が怖いのか?そんな巨大な図体をしていながら」

 

「キシャシャシャアーーーーーーーッ!!!」

 

俺の言葉が聞こえたのか、蜘蛛はまるでそんなことは無いとでも言うように、咆哮を上げて脚を突き下ろしてきた。

 

「!ーーーーとりぃやあぁっ!」

 

突き下ろしてきた脚を転がるように避け、起き上がれば人差し指を向けてチョイチョイと動かして挑発する。

 

「おい俺はここだ。ちゃんと狙えよ」

 

「キシャアーーーーーッ!!!」

 

蜘蛛は激怒したように、連続で脚を突き下ろしていく。

 

 

俺はその攻撃を走りながら避け、この蜘蛛をキリトが指示した部屋の方向へと導く。

 

「こっちだ!こっちに来い!!」

 

「キシャーーー!!キシャシャシャシャシャアーーーーーーーッ!!!」

 

蜘蛛を部屋に引きずり込むため、ついでに大声で蜘蛛を挑発すると、蜘蛛も怒りながら俺の後を追ってくる。

 

 

「キシャアーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

 

 

蜘蛛は咆哮を上げながら俺を追ってくるが、俺も負けずに今出せる全速力のAGIを使って走りまくる。蜘蛛は俺達を捕らえるため時に尻から糸を出したり、長い脚を突き下ろしてくる。

 

その攻撃を俺はギリギリで交わしながら、キズメルの仲間が死んでしまった部屋へと到着した。そして同じく巨大蜘蛛のモンスターが、部屋へと入ってきた。

 

 

「キシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャアーーーーーーーッ!!!」

 

部屋の中に入ってくれば、蜘蛛は俺を見ながらまるで勝ったかのような勝利の雄叫びを上げた。

その笑い声に、俺は口を開きながら疑問とこの状況を言う。

 

 

「何を笑ってるんだ?まさかお前…………逃げ道がないからって、俺と戦って俺を倒せると思ってるのか?」

 

追い詰めたからと言って、戦いでそんな慢心が出ているようじゃ、戦場では生き残れないぞ。

 

「……………悪いがここは俺の死に場所じゃない、ここはお前だけの死に場所だ」

 

髪を触りながらそう言って、俺はアイテムウィンドウを開き、そこからアプリチェンジャーを右手に出現させ変身アプリを起動させる。

 

『変身致しま~す。白線の内側に下がってお待ち下さ~い』

 

音声アナウンスが鳴ると、俺は左手に小型のビルドレッシャーを持って、ビルドレッシャーをアプリチェンジャーのレールにスライドさせる。

 

「トッキュウチェンジ…………ふっ」

 

その瞬間俺の肉体にトッキュウ6号のスーツとマスクが形成され、小型のビルドレッシャーが独りでに動きだし、レールが出現しマスクに装着された。

 

『トッキュウ6号 トッキュウ6号』

 

「とりぃやあぁぁっ!」

 

右腕を突き出し、左手に握り拳を作り腰に手を当て、ポーズを取る。

 

 

「キシャアーーーーーーーッ!!???」

 

「…………………行くぞ」

 

俺がトッキュウ6号に変身したことに、蜘蛛は恐れるかのように叫び声を上げた。

 

(このモンスターの名前は、【ネフィラレジーナ】で良いんだよな?)

 

そんなことを思いながら、俺は飛び掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキラがトッキュウ6号に変身して戦いを始めた頃、キリト、アスナ、キズメルはアキラが戻ってくるのを待っていたが、痺れが切れたのかキズメルが立ち上がった。

 

「やはり、アキラ1人であの魔物の主を戦わせることなど出来ない、キリト、アスナ私は行かせてもらう」

 

そう言ってキズメルは、アキラがいる場所へと走り出した。

 

「あ!?ちょっと待てよキズメル!」

 

「って!?私を置いていかないでよ!」

 

キズメルが走り出して、2人も慌てながら走り出した。

 

 

 

「アキラ無事か!ッ!?」

 

キズメルが部屋から出ると、そこにあったのはアキラが使っていた片手直剣《シーケンソード+3》であった。

 

「アキラ…………まさか…………………いや、まただ!」

 

キズメルはシーケンソードを持って最悪なことを考えてしまうが、すぐに振り払いシーケンソードを持ったままあの部屋へと向かうために走り出した。

 

「待てって!キズメル!?」

 

「待ちなさいよ!早すぎなのよ、あなたたち!?」

 

キリトとアスナも全力でキズメルを追い掛けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キシャアーーーッ!」

 

「とおおぉっ!」

 

ネフィラレジーナが咆哮を上げながら凄まじい勢いで脚を突き下ろしてくるが、俺はその攻撃を飛んで避ける。

 

「キシャキシャシャアーーーーーーーッ!!!」

 

攻撃を避けられたことにネフィラレジーナは怒りを見せながら、空中にいる俺に尾部を向けて粘着力がありそうな糸を放出した。

 

「ユウドウブレイカー!!たあっ!」

 

どこからともなく出したユウドウブレイカーで、尾部から放出された粘着糸ををぶった()り消滅させ、地面に着地する。

 

 

「キシャシャーーーーッ!」

 

粘着糸で捕らえられなかったことにネフィラレジーナはさらに咆哮を上げさせると、再び脚を連続で突き下ろしていく。

 

「ふっ!はっ!やあっ!でぇい!とおあぁぁぁ!」

 

ネフィラレジーナが放った脚を、ユウドウブレイカーで全て捌いていき、脚の一本をユウドウブレイカーで力一杯振って破壊した。

 

「キシャアーーーー!?シャアーーーッ!?!!?」

 

脚を一本破壊されたことにネフィラレジーナは、耳障りな悲鳴を上げHPバーは2本目の半分が消えていた。

 

 

「キシャアーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

 

脚が破壊されたことにネフィラレジーナは俺を近付けないために、目にも止まらぬ凄まじい勢いで脚を突き下ろしていくが、俺は下手に近づく気はない。

 

「ここで一気に終わらせてもらう…………あいつらが待ってるんでな」

 

そう言ってユウドウブレイカーを振って、持ち手部分のカバーを開き、左手にドリルレッシャーを入れる。

 

「ユウドウブレイカー開放! ドリルレッシャーセット!」

 

『オーラーイ オーラーイ』

 

ユウドウブレイカーからそのアナウンスが出ると、俺はユウドウブレイカーを上に放り投げ、キャッチしユウドウブレイカーのエネルギーが溜まるのを確認しながら、右手をシャッター部分に持ち左手を持ち手部分を持って、ネフィラレジーナに狙いを定めトルネードビームを発射する。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ……………………はあぁっ!」

 

ユウドウブレイカーから放たれたトルネードビームは、ネフィラレジーナが突き下ろしていた脚を破壊し、そのままネフィラレジーナの口元の牙に入っていきネフィラレジーナの体処か尾部を貫いていき部屋の壁さえも貫いた。

 

「キシャアーーーーーーーーーーーーッ!!!???」

 

トルネードビームをまともに受けたネフィラレジーナは、HPバーが減少しながらジタバタと悲鳴を上げ暴れて、HPバーがなくなると動きを止めポリゴン片となって爆散した。

 

俺は爆散するネフィラレジーナを見ながら背を向けて、ユウドウブレイカーも振る。

 

「……………………………………ふっ」

 

 

ネフィラレジーナを撃破して、アプリチェンジャーの変身ボタンを押そうとするが、部屋を入る道からドタドタと走る音と声が聞こえてきた。

 

「ん?……………」

 

「アキラ!無事か!!」

 

「だから!待てってキズメル!アキラなら大丈夫だから!」

 

「はぁ、はぁ………私達の……話を……………聞いてってば」

 

珍しいキズメルの大きな声とキリトの焦るような声、そしてアスナの息切れをしながらも必死に出す声だった。その3つの声と共に3人が現れた。

 

「………………………………………」

 

「「………………………………」」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

部屋に入った瞬間、俺は無言となり3人も無言となる。キズメルは剣を持ったまま直立のまま立ち、キリトに『あっちゃあ~』とでも言うような感じで顔に手を覆い、アスナは地面に手と膝を着き息を整えていた。

 

「あ~………その、だなキズメル、これは実は」

 

キリトはどう説明しようか迷いながらキズメルに声を掛ける。寧ろこの状況はキリトに何とかしてほしい、キズメルが何か勘違いを起こして俺に斬り掛かってきたら(たま)ったもんじゃない、まあ負けることはないだろうが。

 

「…………………………………………」

 

するとキズメルはキリトの話を聞かず、無言のまま歩いてきて俺の目の前までやって来た。

 

「ッ……………………」

 

俺はつい警戒しながら、ユウドウブレイカーを振れる位置まで持っていく。

目の前までやって来たキズメルは、動き出して俺もそれを合図にユウドウブレイカーを振るうとすると。

 

 

「この様な場所であなたに会えるとは思いもしませんでした…………会えて光栄でございます虹の勇者よ」

 

そう言ってキズメルは地面に片膝を着き、右手を胸当ての鎧に当てて俺に挨拶をした。

 

「…………………は?」

 

「「…………………………………………え?」」

 

 

俺達はそんな声が出てしまい、俺はユウドウブレイカーを止めてキリトは右手を上げたまま止まり、アスナは走り出しそうな状態で固まっていた。

 

 

 

「一体……………………………どういうことだ?」

 

俺はそんな疑問を口にしながら、変身ボタンを押してしまい、変身解除してしまった。

 

 

『変身解除致しまーす』

 

アナウンスが静かに虚しく、この部屋に響いた。




はい……………こんな無理矢理で手抜き感半端ない終わらせ方をしてしまって、本当に…………すみませんでしたあっ!!?

本当にすみませんでしたあっ!!?
もう執筆してたら、体に疲労が溜まりまくって無理矢理な終わらせ方をしてしまいました。本当にすみませんでしたあっ!!?

そして読者の皆様ァ!お願いします!アンケートにいい加減決着を着けたいので、投票お願いしまーす!!!虹野明の新しい物語を執筆したいので本当に投票お願いしまーす!!!

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