トッキュウ・オンライン、トッキュウ6号VRMMOに行く、ここか…………俺の死に場所は!   作:ライダーファイト(ただいま療養中)

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両親がうるさすぎて自由な時間がとれない更新が殆ど出来ない。



イラつく爆発しそう暴走しそう


第7駅 初クエスト終了

アルゴの依頼?らしきものを受けた俺はコーヒーを飲み干し代金を払いカイトラを出てクエストを受け付けるNPCからクエストを受け取り、現在はさっさとフィールドに出ている。

 

 

敵が出てきてはソードスキルで倒し、敵が出てきては通常攻撃で倒し、敵が出てきては体術スキルで葬るのを続け先に進む

 

 

途中、アルゴも戦闘をして鈎爪型のナックルで敵を倒していた。

 

 

 

「・・・・着いたな、ここが俺の死に場所か?」

 

 

「そ、ここがアキランの死に場所って違ウ!!」

 

 

 

アキラの台詞にノリに乗ったのかは分からないが、最後にアルゴは丁寧にノリツッコミを入れてくれた

 

 

俺とアルゴの目の前には一本道となっている道があり、だがそこから強い気配が感じられた。

 

 

「・・・・・・ここがその中ボスが存在している場所なんダ。アキラン覚悟は良いカ?」

 

「今さら覚悟も何もいらない、俺はここを死に場所として戦うんだ!」

 

「・・・・頼むから、死なないでくれヨ」

 

 

 

アルゴの言葉を耳にして、俺達は一本道を抜けるとそこには巨大なハンマー型のナックルを装備し灰色の強靭な肉体を持った牛のモンスター・・・・だがHPバーは1本しかない。

 

 

名は【ドルビオンオックス】というらしい。

 

 

 

「奴がそうか。おいアルゴかなり距離を取って離れてろ。下手すれば巻き込まれて死ぬぞ」

 

「分かッタ!アキランも無茶するなヨ!!」

 

 

俺が忠告すると、アルゴは壁際まで下がっていった。

 

 

 

「さあ・・・・・・行くぞ」

 

そう宣言して、俺はシーケンソードを取りだしドルビオンオックスに向ける。ドルビオンオックスもそれが戦闘の合図と悟ったのか

 

 

『モォォォォォォォォォォォォォン!!!!!』

 

と雄叫びを上げて巨大なハンマーナックルを振り上げ走り出した。

 

 

 

ドルビオンオックスに俺はシーケンソードを投げ付け顔面に命中した。だが、ドルビオンオックスは気にせずに俺に突撃をして来る。

 

 

『ムオォォォォォォォォォオッ!!!』

 

片手剣を投げ付けた瞬間に俺も走り出す。片手剣が当たったのを確認しさらに走力を上げドルビオンオックスの元まで行く、ドルビオンオックスは装備のハンマーナックルを横に振るが俺は飛んで避けるが、さらに右側からナックルが迫ってくるがバク転で避ける。

 

 

「とおぉぉっ!」

 

 

バク転で避けた俺は体勢を整えソードスキルの発動の構えを作って飛び上がる。

 

 

「トオッ!」

 

俺はソードスキル《バーチカル》をドルビオンオックスの胸に喰らわせる。

 

 

「はぁぁぁぁぁあっ!!!」

 

 

『ムオォォォ!?モォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオッ!!!』

 

 

バーチカルを喰らったドルビオンオックスだが、すぐ攻撃に移りナックルを勢いよく振り落とした。

 

俺はその攻撃をバク転で後ろに避け、着地して俺のお気に入りのソードスキル《レイジ・スパイク》を放つ体勢に入り、レイジ・スパイクのエネルギーが溜まったのを確認してぶっ放した。

 

 

 

『モォォォォォォォオ!!?』

 

 

レイジ・スパイクをドルビオンオックスの左足に突撃した俺は、素早く回りながらスラントで次は右足の間接を切り裂く。

 

 

『ムオウッ!?』

 

 

3連続のソードスキルを喰らったドルビオンオックスは後退りながらも俺を睨み付ける。ダメージはそこそこ入ったようだがHPバーはまだ緑だ。どうやらドルビオンオックスの肉体は固いようだ。

 

 

(肉体はあんなに固いのに凄まじい早さだったな。やっぱりそこもシステムのお陰か?)

 

 

 

『ンモォォォォォォォォォォォォォォ!!!』

 

 

俺は頭の中でそう考えていると、俺を睨んでいたドルビオンオックスが鳴き声を上げると勢いよくジャンプしてナックルを落とすように振った。

 

 

 

『モオォォウ!!』

 

 

「うおっ!?」

 

「ッ!?アキラン!大丈夫カ!??」

 

 

 

安全な場所にいたアルゴだが、いきなりのドルビオンオックスの攻撃に驚いたのかアキラに声をかけた

 

 

「ああ、大丈夫だ。それよりアルゴ!悪いが戦いに参戦してくれ!」

 

「えっ?」

 

「今こいつは俺にしか目を向けていない。そこでお前がこいつの側面か死角を突いてくれ!こいつの体少し固すぎる。頼む!お前にしか頼めないんだ俺と一緒に・・・・・戦ってくれ!」

 

アキラの言葉にアルゴは一瞬黙るが、ニヤッと嫌らしく笑いこう言った。

 

 

「分かっタ。でもその代わり、アキランのあの情報をッチに教えてくれ」

 

 

ドルビオンオックスの攻撃を避けながら、アルゴの言葉に疑問を浮かべながらアキラは首を傾げながら聞く。

 

 

 

「あの情報ってなんの情報のことだ?というか俺はお前が知りたいような情報は全く持ってないぞ?」

 

アルゴは嫌な笑いかたで答えた。最後もニヤッとした嫌な笑みを見せた。

 

 

「持ってるだロ~?俺ッチやキー坊も知りたい。アキラン“だけ”が持っているエクストラスキル・・・・・インやユニークスキルのことをナ!」

 

 

(・・・・・ユニークスキルって、あの勝利のイマジネーションのことか?)

 

俺は疑問に思いながらも、アルゴが言っているのは《勝利のイマジネーション》のことかと一応答えらしきものを出す。

 

それに俺は了解を出す。ま、隠すほどの力でもないしな

 

 

「了解した、この戦いが終わったら教える。だから戦いに参戦してくれ!とりぃや!!!」

 

ドルビオンオックスの攻撃をギリギリで交わし、俺は奴の懐に入り零距離で体術スキル《エンブレイザー》を腹に打つ。

 

「モォォォォォォォウ!?ウモォォォォォン!!?」

 

 

体術スキルはまだそんなに上げていないが、ちょっとぐらいの威力はあったのか、ドルビオンオックスは悲鳴を二回上げていた。

 

 

 

「テリャアッ!」

 

 

ドルビオンオックスの後ろからアルゴが使う武器の鈎爪でソードスキルを放つ。

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉお!!!!」

 

 

俺は水平斬りの範囲ソードスキル《ホリゾンタル》で切り裂く。

 

 

 

『モォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!?!!?』

 

 

 

俺がドルビオンオックスの標的となり、そこからアルゴが側面や死角の背後を取りつつナックルのソードスキルを浴びせ、手間を取っているが着々とHPを削っている。

 

 

そしてとうとうHPバーが赤になったときドルビオンオックスは耳をつんざくほどの鳴き声を上げた。

 

 

 

 

『モォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!モォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!モォォォォォォォォォォォォォォォォォ!モォォォォォォォォォォォォォォォ!モォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!!』

 

 

 

いきなりのドルビオンオックスの叫ぶ鳴き声を聞いた俺は、アルゴと共に耳を塞ぐ。

 

 

 

『ンモォォォォォォォオ!!!!』

 

 

ドルビオンオックスは鳴き声を止まし装備しているハンマーナックルが腕ごと外れると、そこから鎖が出てきて勢いよく振り回し始めた。

 

 

 

「アルゴ!後ろに下がって伏せろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何十分か前

 

 

レストラン 【カイトラ】

 

 

 

そこでは十代半ばの赤い髪の少女が物思いに老けた顔で溜め息を吐いて注文した紅茶を音を経てずに啜る。

 

 

「はぁ~、このSAOで命を救われた時あの人の顔が忘れられない・・・・・・それどころか夢に出てきちゃうなんて」

 

彼女のプレイヤーネームは《ヒナ》第一層の街【トールパーナ】のフィールドで、危険なところをアキラに助けてもらった少女である。

 

 

彼女は今、まるで恋する乙女のような顔でアキラの事を思い出している。

 

 

 

(あんな素敵な人がこのデスゲームにいるなんてすごいな)

 

 

 

「あんな強さや優しさを持った人なんだから、きっと最前線で戦ってるんだろうな~。あの人の名前知りたい何て言うんだろう?分かってることと言えば180越えの身長と漆黒の黒い髪、後は銀色のハーモニカか・・・・・これだけであの人の名前分かるかな~」

 

 

 

ヒナは悩みながら、紅茶を啜って口を放すとまた溜め息をしながら両手の指を絡めて呟く。

 

 

「あの人にまた合いたいな~。何してるんだろ?」

 

 

 

まあ、今からフィールドに出て大急ぎで最奥部まで行けばきっと間に合うだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルゴは迫ってくるハンマーに目を瞑っていたが、トッキュウ6号に変身したアキラがアルゴを抱き抱え、止まらずに壁まで走り出し壁をつたってジャンプした。

 

 

 

「トオォォォッ!!!」

 

 

 

そのジャンプでドルビオンオックスとの距離を詰めていき、アキラはその手にユウドウブレイカーを持って振り上げ、ユウドウブレイカーをドルビオンオックスの頭のてっぺんにぶち当てた。

 

アルゴは目を瞑ったままである。

 

 

「ムオォォォォォォォォォォウゥッ!???!?!?」

 

 

 

ユウドウブレイカーがオレンジ色に光りドルビオンオックスは頭のてっぺんにトッキュウ6号用のソードスキル《ユウドウスラッシュ》をぶち当てられ、脳震盪を起こすようにフラフラしながら“ズズウゥーン!!”と倒れた。

 

 

だがまだ倒せてはいなかったが、HPバーはギリギリのところで後2~3発ソードスキルを当てれば倒せるだろう。

 

 

『変身解除致しま~す』

 

 

アキラは着地すると素早く変身を解きアルゴに声を掛ける。

 

 

「おいアルゴ大丈夫か?おいアルゴ!」

 

 

「う、うぅぅーん?」

 

 

どうやらアルゴは命の危機とアキラが起こした軽いアトラクションに気絶していたが、アキラの声に目を開けながら微かな声を出す。

 

 

「あれ?俺ッチは生きてるのカ?」

 

 

 

完全に覚醒したアルゴは周りを確認するためにキョロキョロとすると、目の前にアキラの顔が唇が触れ合いそうなぐらいに近付いており、挙げ句の果てにはアキラの手が背中どころか肩にまで回り膝にはお尻が置かれていた。

 

 

周りを確認し終わると、アルゴは段々と頬を赤く染めていき理不尽にも何故か俺はビンタを喰らった。

 

 

「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?!?」

 

 

「ブホッ!何故だッ!?」

 

 

 

目が覚めた女性がそんな状態になっていたら誰でも、驚きながらもビンタをするだろう。

 

 

 

「あ、悪いアキラン大丈夫カ?」

 

 

アルゴは周囲をしっかりと確認し状況を整理して俺に謝罪をした。

 

 

 

 

「助けたのに、まさかビンタを喰らうとはな」

 

「ニャハハハ、ゴメンナ・・・・・それにしても俺ッチを助けながら中ボスに大ダメージを与えるってすごいなアキラン」

 

 

抱き抱えたアルゴを降ろして、彼女を守るように背を向け言い放つ。

 

 

 

「アルゴ、奴のHPはソードスキルを2~3発当てれば終わるだろうが、戦いは何が起こるか分からん下がってろ。ここは俺かあいつ、どちらかの死に場所だ!!」

 

 

アルゴはアキラの言葉にしばし無言になるが、強く返答した。

 

 

 

「・・・・・・・・・気を付けるんだゾ。それと死に場所死に場所ってアキランの死に場所はいくつあるんだイ?」

 

 

アキラは顔だけを振り向かせ鼻で笑う

 

 

 

「人知れず戦い人知れず消える。それが俺だ!」

 

二つ目の決め台詞を言ってアキラはシーケンソードを持ったまま走り出した。

 

 

「ハァッ!」

 

 

『モォォォォォォォォォォォオ!!!!』

 

 

 

ドルビオンオックスは走り出さず、右手の鉄球を10回振り回して、俺に向かってぶん投げた。俺は鉄球を一回転ジャンプで避けて着地してまた走り出すが、今度は左手の鉄球が迫ってきた。

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」

 

俺は鉄球をシーケンソードで受け止め、力の限り名一杯弾き返した。

 

 

 

「うおりぃやぁっ!」

 

 

『モウォォォォォウッ!!?』

 

 

 

鉄球を弾き返されたドルビオンオックスは引っくり返りそうになるが、片足立ちで踏みとどまっている。しかしその大きな隙を見逃すほどアキラは甘くはない!

 

ドルビオンオックスは後2~3発のソードスキルを当てれば倒せる。アキラはドルビオンオックスに左手を向け四本指を挑発するように動かした。

 

 

「さあ、掛かってこいよ」

 

『・・・・・・・ンモォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!!!』

 

俺の挑発に簡単に乗ったのか?ドルビオンオックスは怒りの声を上げ走り出しながら、お初に見せるナックルのソードスキルを発動し突撃してくる。

 

 

『モォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォウ!!!!!』

 

 

 

俺は体全体を前に出して、シーケンソードを持っている右手は後ろにやりソードスキル発動を待つ

 

「ハァァァァァ・・・・・・・・・・・・」

 

 

スキルが溜まったのを確認して、俺も走り出しドルビオンオックスと同じ瞬間に武器を振るった。

 

 

 

・・・・・・俺の方が少し早く、ドルビオンオックスの肉体を切り刻む。

 

 

 

俺が片手剣を使い込み新しく手に入れたソードスキル《スター・Q・プロミネンス》をドルビオンオックスに浴びせる。

 

 

 

(切り刻む回数は6!・・・・・・これで終わりだ!!)

 

 

 

「だぁぁッ!でぇぇぇい!ハァッ!セイッ!ずあぁぁぁ!うぉぉぉぉぉぉお!!!」

 

『ウモォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!?!?!!?』

 

 

 

 

スター・Q・プロミネンスによって、ドルビオンオックスは叫び声を上げ俺を睨みながら青い破片になり消えていった。

 

 

「ふぅー。これで終わりか」

 

ドルビオンオックスを倒したことにより俺は一息付きたいのか、膝から崩れ落ちた。

 

 

「アキランやったナ、これでまた攻略が続けられるヨ!」

 

 

一息付いているとアルゴが笑いながら俺に近づいてきた。

 

 

 

「それよりドルビオンオックスを倒したんだ、ドロップアイテムは一体なんダ?」

 

 

「ああ、確認してみる」

 

 

俺はアルゴに言われてウィンドウを開き、ドルビオンオックスを倒したことにより手に入れたドロップアイテムを確認する。

 

 

「・・・・・・ドロップアイテムはどうやら腕に嵌める手防具らしい」

 

「名前は・・・・・・・《パワードアーム》STR10上げるみたいだ。俊敏を上げてる俺には良いアイテムかもな」

 

「中々良いドロップアイテムみたいだナ。どうだイ、アキランそのアイテム俺ッチに売ってくれないカ?俺ッチなら高く売ってやるゾ。そしたら山分けにするからヨ!」

 

 

アルゴの提案は確かに旨い話だが俺は断る。

 

 

 

 

「悪いが断る。これは命懸けで手に入れたアイテムだ使えるところまで使いたい」

 

 

「そっか、んじゃあこの話しはなしダナ」

 

「ああ、ウルバスに帰るかアルゴ?」

 

「そうだナ、帰るカ!」

 

俺は立ち上がりアルゴはと隣同士になってフィールドを歩く。

 

そこで俺はあることに気づく

 

 

 

「…………そう言えばあのスキルについて教える約束だったな」

 

 

俺がそう言うと、アルゴは首を横に振り言う。

 

 

「いや、教えてくれなくて良いヨ。確かにアキランのあのスキルの情報は知りたいけど知る前に命を助けてくれたから教えなくて良いヨ。ただ、アキランが言いたいなら別だけどネ」

 

「お前がそれで良いのなら、俺も別にそれで良いが」

 

 

そんな風に話し合っていると、いきなりアキラは止まって後ろに振り向いた。アキラの行動にどうかしたのかと思い、アルゴは首を傾げながら聞く。

 

 

「どうかしたのか、アキラン?」

 

 

 

アルゴの言葉を無視して、アキラは後ろの木々に強い睨みをしながら、大声を出した

 

 

 

 

「そこの木に隠れている奴、いい加減に出てきたらどうだ?俺はお前の存在をフィールドの途中で気付いたからな」

 

アキラが説明していると、木の後ろから10代後半の大学生並の身長をした。そこそこ頑丈そうなアーマーを着た男が出てきた。

 

 

男は感心しながら喋る。

 

 

 

「へぇーすごいな、俺は今までの戦いで殆どを隠蔽スキルに注ぎ込んだから気付かれることはないと思ったんだけど?俺の高い隠蔽スキルを破るなんてお兄さんそれ以上の索敵スキルを持っているのかい?」

 

 

「確かにそれなりに索敵スキルは上げているが、俺がお前の存在に気づいたのはフィールドを進んでたときに妙な視線を感じたんで、そのままにしたんだ。これでも俺は“妙な視線”には敏感な方でな」

 

「あんたはどこぞのラノベのボッチ主人公か?」

 

 

こいつが何を言っているのか知らんが、視線に敏感なラノベ作品でもあるのか?俺は全くもって知らんが

 

 

 

「まあいいや、単刀直入に言うんだけどさ。俺の狙いは、てめえのそのドロップアイテムだ!」

 

 

謎の男は平凡そうな顔から、一気に凶悪で邪悪な笑みを出しながら言った。

 

 

「断る、っと言ったら」

 

「殺してでも奪うだけだ!」

 

 

 

そう言いながら男は片手棍・・・・メイスを出して嫌な顔を作って舌で一回舐めた。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「ッ!?アキラン?」

 

 

シーケンソードを構えながら俺はアルゴを守るように出る。

 

 

 

戦闘態勢を作りながら、俺はアルゴの耳元で小声で話し掛ける

 

 

「アルゴこの距離なら走ってウルバスまで行けるだろ。ウルバスまで行ったらキリトを呼んできてくれ。さっきフレンドリストを確認したらキリトはウルバスに戻っている」

 

「! まさかアキランここで時間を稼ぐつもりカ!?」

 

「メールを打つことは出来なかったからな。お前は奴の存在に気付いていなかったんだ!ウルバスに戻る一瞬で奴がお前を奇襲したら今の俺じゃ守れなかったんだ。だからウルバスの付近まで来たらこうするしかなかったんだ!」

 

「アキラン止めロ!?アキランの武器はドルビオンオックスとの戦いで耐久値をかなり持っていかれたはずダ。ここで戦ったら確実にその剣が折れるゾ!」

 

「その時はその時だ。ここが俺の死に場所になるだけだ」

 

 

強制的に話を切り上げ、俺は男を睨む

 

 

「何話してんだよ~?あ!まさか二人で俺と戦う気!別に良いぜ俺はドロップアイテム狙いなんだから協力しあっても」

 

「そんなわけないだろ?お前みたいな奴は俺一人で充分だ・・・・・ただし卑怯な手はなしだ、こいつを巻き込むのは止めてもらおうか?」

 

「あいよ、俺も変に他人を巻き込むのは好きじゃないからな」

 

 

二人はジリジリと横に動き合うが、そこで心配しているアルゴがアキラに声をかけた

 

 

「アキラン・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

「逃げろアルゴ」

 

「だけど」

 

「逃げろ!!!」

 

 

アキラの恐ろしい声にアルゴは驚きながらもアキラの覚悟にたじろいだが、頷き走っていく。

 

 

「デュエル勝負なら望むところだ。掛かってこい」

 

 

アキラの言葉に男は笑いながら説明する。

 

 

 

「おいおい何言ってんだよ。ここは圏外だぜ?デュエルなんてしなくていい、ただ俺達はここで戦えば良いのさ!どちらかが死ぬまで全力でな!面白くて最高の殺し合いじゃねえか!!!」

 

「イカれてるな・・・・このデスゲームのせいで精神がやられたのか?」

 

「俺は至極まともだぜ精神なんかやられちゃいねえ~。俺は楽しみたいんだよ!デスゲームになってくれたお陰で親にうるさいことを言われずに永遠と楽しくゲームを出来る!最高じゃねえか!楽しまなくてどうすんだよ!?茅場晶彦には感謝しねえとなぁ!」

 

「お前にとっての現実世界はどうでも良いのか?」

 

「あんなくそうざい所どうでも良いんだよ。さぁ殺し合おうぜ俺を楽しませろよ!?」

 

 

「お前のプレイヤーネームはなんだ?俺はアキラだ」

 

 

「俺の名前は《バルド》」

 

 

アキラは一度溜め息をつくと、シーケンソードを男に向けて言い放った。

 

 

「来い・・・・・・ここを俺の死に場所に出来るのなら殺しに掛かってこい!」

 

 

 

「セラァーーーーー!!!!!!!」

 

 

バルドという男は片手棍を振り上げ飛び掛かってきた。

 

 

 

俺は片手棍の攻撃を軽く避けて大きな隙が出来たそこにシーケンソードを振るうが、左手に装備していた盾で防がれた。

 

 

「チッ」

 

「ヒェルゥハァーッ!」

 

 

俺は舌打ちをして力押しに盾を弾こうとしたが、向こうの方が少々筋力値が高く、盾と片手棍で押し返された

 

「うおらぁっ!!!」

 

「はっ!」

 

 

バルドはそのまま追撃を加えようとするが、その攻撃を後ろ向きのバク転で避け着地してシーケンソードを投げつける。

 

「とおっ!」

 

「? 何だ?諦めたのか?何!?」

 

 

アキラが投げたシーケンソードをバルドは上空に弾いた、だがシーケンソードで視覚が見えなくなった一瞬を逃すアキラではない。

 

 

バルドの視覚が塞がった一瞬に走り出し、シーケンソードを上空に弾くと共にアキラは飛び上がりシーケンソードをキャッチ、そのまま振りかざしながらバルドに斬激を与えるが、バルドは盾でシーケンソードの斬激を防いだ

 

「ぬおおぉぉぉぉぉッ!!!」

 

「グギィウッ!?」

 

 

 

アキラは流れるように地面に着地する。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・チッ!面白いが、ちとめんどくせえな」

 

 

 

一旦距離を取り睨み合う。バルドはまた舌打ちをして愚痴る。さすがのアキラもドルビオンオックスの戦で疲労しているため長引かせたくなかった。

 

そしてアキラはある行動に出た。

 

「はぁぁぁ・・・・・・・ふんっ!」

 

 

俺はシーケンソードを投げつけず自ら放り捨て、左手を前に向け右手は後頭より後ろに向け、独特な戦闘態勢を取り走り出す。

 

 

キリトに聞いた話だが、もしもグリーンのプレイヤー同士がデュエルではなく争った場合一定のダメージを認識したりソードスキルで殺す・PK(プレイヤーキル)をすればソイツーはオレンジプレイヤー、いわゆる犯罪者になるらしい。

 

 

「はっ!とおうっ!でりぃやぁぁ!おりぃやぁぁぁッ!」

 

「ぐうぅぅぅ!??」

 

アキラが放つ連続の打撃を盾で防いでいるバルドは後へと下げられていた。

 

 

「ぐうぅぅ~!?な、嘗めてんじゃねぇー!!!!」

 

バルドは後ろに下がり溜めを作り、片手棍のソードスキル《パワー・ストライク》を発動させた。

 

 

 

「クキャアァァーーーー!!!!!!」

 

「ハァァァァァ・・・・・・・・・ふっ!!」

 

 

対してアキラは拳を作り体術スキルの単発スキル《閃打》を放ち、片手棍にぶち当てた。

 

 

二つのスキルで同時に弾き返されアキラの拳からは赤いエフェクトが少量漏れていた。

 

 

 

弾き返されたアキラだが、強く地面を踏み込んでいたため後ろには数歩下がるだけであり、そこからアキラはまた走り出しバルドに飛びかかる。

 

 

そして・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

今森を走っている二人の人影があった。その二つの人影は

黒い服に身を包んだキリトとキリトに救援を頼まれたアルゴだ

 

 

 

「ハァハァハァ、キー坊なにやってんダ!早くしロ!このままじゃアキランが殺されちまうゾ!?」

 

「ハァハァハァ、わ、分かってるよ!?アキラ!死ぬなよ無事でいてくれ!!」

 

 

 

必死にアキラの元まで走っているキリトとアルゴ。その瞬間キリトとアルゴの耳にどちらかは分からないが二人の叫び声が入った。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!!」

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!??」

 

 

「!?今の声?まさかアキラが!?」

 

「分からなイ!でも間に合うかもしれない急ぐゾ!」

 

「ああ!」

 

 

 

どちらかは分からないが、キリトとアルゴはさらに走るスピードを上げる。そしてアキラが戦っている場所に到着した。

 

 

「アキラ!」

 

「アキラン!」

 

 

「「大丈夫か(カ)! !?」」

 

 

 

キリトとアルゴが見たものそれは・・・・・・・・・

 

 

「ぬっおぉぉぉぉぉぉお!!!!あっ遅かったなアルゴ。せっかくだが勝負は着いたようなものだ」

 

 

それはアキラがボス戦でルイン・コボルド・センチネルに喰らわせた寝技。バルドというプレイヤーに腕ひしぎ逆十字固めを喰らわせていた。

 

 

 

その場面を見てキリトはこう呟いた

 

 

「アキラの戦闘力なら、別に俺を呼ばなくても良かったんじゃないか?」

 

「・・・・・・・・・・・・そうだナ」

 

 

アキラは寝技を解いてバルドから距離を取り、キリトもすぐに気が付きアキラを守りながら前に出て言う。

 

「さ、3対1だ。どう見てもお前には勝ち目は見えない大人しく去ったらどうだ?」

 

 

バルドは普通にキリトの言うことを聞いた。

 

「確かにな多勢に無勢な戦いは俺の好みじゃない、それにそいつの戦い方は半端じゃない。大人しく引き下がって腕を上げたらそいつにまた挑むか?」

 

 

バルドは背を向けアキラに顔を向けこう言った

 

 

「アキラ・・・・・・・お前の名前ちゃんと記憶したぜ。次に出会うときは、ぜってえお前が手を出せないほどぶちのめしてやるよ!楽しみにしてなハッハ!」

 

 

バルドは思いっきり走り出し、姿を消した。

 

「隠蔽スキルが高いな・・・・・・あんなプレイヤーが早々に現れるなんて気を付けた方がいいぞ?」

 

「そうだナ、俺ッチが何とかしてバルドって奴は危険て伝えるヨ」

 

「頼むぞアルゴ・・・・・それよりアキラ大丈夫か!?」

「ああ、あれぐらい大したことはない大丈夫だ」

 

 

アキラの言葉にキリトはホッと息を付く

 

 

「まあ、アキラなら大抵のピンチは切り抜けられるか」

 

 

「・・・・・・それにしても、今日も俺の死に場所じゃなかったか?ならば第2層のボス戦が俺の死に場所だな」

 

 

ヘルメットを下げる仕草をするように、自らの手で頭を下げて宣言するアキラに、キリトとアルゴは同時にずっこけた。

 

 

「だから何で死に場所なんだよ!!!」

 

「ハハッ、アキランの死に場所は探しはもはや病気だナ」

 

 

 

 

ウルバスに戻った俺達はクエストを終わらし報酬の金とアイテムを貰ったが、心配を掛けたなどと言う訳の分からない理由でクエストの金でキリトとアルゴに飯を奢らされるアキラだった。

 

 

二人によって、クエストで手に入れた金が半分以上消えた。

 

「何故だッ!?」




夏バテになってしまった挙げ句病院に行ったため、めちゃめちゃ更新が遅くなりました。

本当にごめんなさい!


そして次回は読者様に頼まれたキズメル編です!お楽しみに!

小説読んでるけど、どこで区切れば良いのか分からないため、題名話だけだだします。



『第8駅 第三層突入!』



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