side 要
「ほう、これがAクラスの教室か。どこのホテルのVIP室だよ。まぁ俺には関係ないがな。」
今、俺はAクラスの教室の前に立っている。いやぁ、しっかしほんと豪華な教室ですわ。いったいいくらくらいかかっとるんかね。気になるわー。おっと、教室から誰かが出てきたな。
「………要?」
「ん?優子?」
教室から出てきたのは、幼なじみの優子だった。
side 優子
アタシの視点は初めてか(←メタい)。はじめまして、木下 優子です。今までクラスでずっと勉強してたから、気分転換に外に出ようとしたときだった。そこにはアタシの幼なじみ、刀条 要がAクラスの前に突っ立っていた。アタシは思わず、声をあげてしまった。
「………要?」
side 要
「優子ってAクラスだったのか?ってお前はこの学園では優等生でとおってたもんな。」
「ええ、そうよ。まあ、最後の一言は余計だけどね。」
ええっと、今は優子と話しているところです。
「で、要。いつまでそこに突っ立っているつもりよ。あんた頭よかったから、Aクラスでしょ。早く入りなさいよ。」
どうやら彼女は俺がAクラスだと勘違いしたらしい。まあ幼なじみだし、俺の成績を知っているからか。
「そうはいってもな……。俺FクラスだからAクラスではないんだか。」
「………え?アタシの聞き間違いかしら。今Fクラスって言う風に聞こえたんだけど。」
「いやいや、聞き間違いじゃないぞ。だって俺途中でめんどくさくなって寝たから。」
「はぁ!?あんたばっかじゃないの?あんな大切な振り分け試験をめんどくさいからって寝るなんて、あり得ない!」
「いやだって、本当にめんどくさかったんだもん。」
「もんって何よ、もんって。はぁぁ……。「ため息ついたら幸せ逃げんぞ。」うっさいわよ!!はぁ。まぁいいわ。気分転換はあんたと話しててすんだし。」
……ん?
「お前今気分転換って行ったよな。」
「ええ、そうよ。」
「はぁ。あんま根詰めすぎんなよ。いつかぶっ倒れちまう。」
(ボンッ(////) )「わ、わかってるわよ。」
「本当か?ってやべぇ!?遅刻しちまう。急がなきゃ。ッてなわけで、またな。」
急げ、急げ、急がなきゃ、新学期そうそう遅刻が付くなんて嫌だぞ!?
side 優子
「あぁ待ってよ……。はぁ、もういっちゃった……。」
まだ話していないことがあるのに……。あと、不意打ちは卑怯よ。(////)
「あれ、優子、どうしたの?」
今アタシに話しかけてきた女の子は工藤 愛子。緑色のショートヘアーのボーイッシュな僕っ娘だ。
「ううん、何でもない。只、教室の入り口に要がいただけよ。」
「そうなの!?何でボクに教えてくれなかったの?ボクだって久々に話したかったのに……。」
「アタシだって愛子のこと教えようとしたわよ。だけどアイツ、遅刻するっていって行っちゃったんだもの。」
「はあぁ、そうか。それなら仕方ないか。また次の機会にしよ。」
今の会話から分かる通り、愛子は要に惚れている。何でも親の転勤で自分も引っ越すときに、ずっと繋がっているぞ的な事を言われ、不覚にも惚れてしまったんだとか。まあ、アイツは顔がいいし、そういうくさい台詞も似合っているが。
「ふふっ。要くん覚えてくれているかな?」
……。要、できるだけ早く来なさいよ。
side 要
何か優子に言われた気が……。さて、今、俺は廊下を大爆走しております。ん?廊下は走るなって?フフフ、世の中にはこういう便利な言葉があるんですよ。犯罪はばれなきゃ問題ないってね。というわけで、俺は桜一刀流の技である花足、いわゆる縮地を使って、人間が出せる速度を大きく上回って走っております。っと危ない危ない。あまりにもボロすぎて目を背けて、走り去ってしまうところだった。いやぁ、それにしてもひどい。パッと見ただけでも、冷暖房の設備は無し、ちゃぶ台に座布団なのだが、足の折れているちゃぶ台があったり、窓が割れっぱなしだったり。Aクラスと比べると雲泥の差である。Aクラスの設備はこの教室の修繕費とかから出てるんじゃないのか?と疑いたくなってしまう。あぁ、今だったら普通の教室がいかに天国か分かる気がする。
さて、現実逃避はこれくらいにして、姿勢よし、着装よし。教室に入りますかね。
「ちょっと遅れました。スミマセン。」
「さっさと座れ!このウジ虫野郎!!」
「「「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」」」
教室に入ると、俺は何故か教壇に立っていた赤いゴリラに罵倒され、クラスメイトから殺意と憎悪のこもった目を向けられた。
あぁ、愛子と優子の口調が難しい。個人的に好きなキャラなんですけどね。感じが出てたらいいなぁ。