リリカル・W・ボーイ   作:アドゥラ

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今回はちょっと短いです。
やっと完成したのに短くてスイマセン。最後のテストが昨日漸く終わったのです。

今回は長く続くであろうカオス序曲。
あと、短すぎて飛ばしていた出来事を入れてあります。


翠屋で巻き起こる嵐

 フェイトが悶え、結局最後に悶えたのはアクアだった日の翌日、夜中に飛び出したなのはの状況を魔法的なことは隠した上で高町家の人に説明するのと、フェイトに同年代の子と触れ合ってもらおうということで翠屋にやってきた面々。

 アクア、ユーノ、フェイトにアルフ、管理局からはクロノとエイミィとリンディが代表してやってきていた。

 ちなみに、昨日のことでアクアは頭の中がカオスな状況のため、ものすごく変な表情だ。というかここに来るまで終始無言であった。

 

「えっと、アクア?」

「ABCABCABCABC」

「……なんでアルファベット羅列?」

 

 これは今日のところは役立たずだなと、ユーノはため息をしてしまう。

 上手い説明を考えなきゃいけないのに、これは大変だ。とりあえず、目の前の扉をくぐることにしよう。

 

「それでは、おじゃまします」

 

 リンディが扉を開け、中に入る。本日は数時間だが貸切となっており、お客さんの姿は無い。いや、なのは含め高町家総勢5人を除いてもう三人いる。なのはの友達のアリサとすずかである。もう一人はすずかの姉の忍だが、どちらかというと翠屋の店員側だ。彼女は高町家長男の恭也と恋人であるため(将来的には恭也が婿養子に行きそうだが)である。

「あ、きたみたいよなのは」

「ユーノくーん!」

 

 なのはがユーノの名前を読んだ際、なのはの父、高町士郎がものすごい殺気を放った。だが、瞬時に妻の桃子がわき腹をつねる。

 

(ハッ!? この感じ、戦闘民族!?)

 

 そして、この中ではもっとも動体視力が良いアクアだけがその様子を捉え、慄いている。というか、隠れバトルマニア的な一面がその光景によって彼を正気に戻した。

 

「へぇ、アンタがユーノ……あれ? アンタってこの前の」

「あ、」

「えっ、ど、どういうこと?」

「えーあー、うん。ほらこの前話したじゃない」

 

 アリサから語られるのは、数日前、ユーノと出会っていたということだった。

 

 ◇◇◇

 

「キャァァアアア!?」

 

 その時アリサはいつものクセで思わず、自分に向かって吼える犬に怒鳴ってしまった。通学中などにやってしまうが、彼女も犬好きのためそれほど本気でなかったのだが、今回はその犬がとても気性が荒く、アリサを追いかけてしまったのだ。

 

「なんで繋がれていないのよぉ!!」

 

 さらに不幸なことに、放し飼いに近い状態(首輪はついている。家の敷地からは出ていなかったようだが今回は飛び出してきた)だったので走っているのだ。

 

「なのはは最近付き合い悪いし、すずかはなんか最近図書館に入り浸りだし散々よ!!」

 

 なんだかんだで寂しがり屋の彼女。もっとも、それを表に出すことは無いが。

 愚痴りながらも足は止まらない。というか、止まれない。

 

「だ、誰か助けてェェ!!」

 

 彼女の祈りが届いたのか、助けはあった。

 突然上から何かが降ってきたのだ。

 

「キャウン!?」

「はいはい、大人しくしててね……よーしよし、お家に帰ろうね」

「ワウン……」

「うーん、ビックリしたのかな。まあ、落ち着いたみたいだし、もう大丈夫かな。それじゃあもう人は追いかけちゃだめだよ」

 

 博識なアリサも知らない民族衣装のような服。自分より明るい色の金髪の少年。不思議な感じがして、アリサはしばらく動けなかった。

 

「えっと、大丈夫?」

「……」

「大丈夫ですか?」

「……あ、私か!?」

 

 思わず変なシャウトをしてしまう。その様子を見て、目の前の少年は少し笑った。

 

「あ、う……」

「元気そうだね。それじゃあ、気をつけてね」

「あ、まって」

 

 だけども、その彼は急いでいたのか自分の声は届くことなく去っていった。

 

 ◇◇◇

 

「とまぁ、こんな感じで」

「え、え、え?」

 

 なのはは混乱していた。ユーノとアリサに面識があったのはまだ良い。だが、このアリサの表情はなんだ?

 なんで顔を赤らめているんだ? なんでチラチラとユーノの顔を見ている?

 

「えっと……」

「アリサよ。アリサ・バニングス」

「あ、僕はユーノ・スクライアです」

「まあなのはから聞いていたけど……この前はありがとう」

(あのアリサちゃんが素直にありがとう!?)

 

 この前の激戦なんか霞むほどの強敵が出現した瞬間だった。少なくとも、なのはにとってはだが。

 

 ◇◇◇

 

 さて、三人がラブコメやっているころ、残った9歳児(二名はクローンのため実年齢不明)もラブコメやっていた。

 

「アクア君。お久しぶり」

「ああ、すずか。そうか、そういえば知り合いだって」

「えっと、知り合い?」

「ああ、この前図書館に行っていたときに本探すの手伝ってもらった」

 

 アクアは悪魔に謎の力を渡された際、悪魔の名前だけでも調べておこうと図書館に行っていたのだ。その際、タイミングよくジュエルシードが発動していたのでなのはがフェイトに二連敗していたのだ。

 で、そのときのアクアはまずは悪魔ラウムについて調べようと捜していたのだが、図書館の使い方が分からない。

 で、それを助けてくれたのが偶然出会ったすずかということである。

 

 ◇◇◇

 

「むぅ……」

「えっと、どうかしたの?」

「探したい本が見つからない」

「何の本かな?」

「悪魔ラウムについて書かれたやつ」

「なんかマニアックだね……ソロモン72柱で探す人は多いのに単体でなんて」

「ソロモン?」

「そこから知らないんだ……えっと、何処の国の人?」

「日本生まれ。山奥で暮らしていたから世情には疎い」

 

 二人とも、なんとなくお互いが純粋な人間でないことが分かっており、妙な親近感が湧いて初対面にも関わらずスムーズに会話していた。

 その後、目当ての本が見つかったのだが思ったより量が多くなったので数日は通いつめることになり、すずかとも毎日顔を会わせていたのである。

 ちなみに、プレシアとの戦いで悪魔の力の一端を使えたのは図書館でソロモン72柱について調べておいたおかげである。結果、自分が得た力も大まかには理解することが出来た。

 

 ◇◇◇

 

「怪我しているみたいだけど大丈夫?」

「あ、うん。別にたいしたこと無いぞ」

 

 何でそんなに近づくの? え、なんでそんなに簡単に触れ合えるの!? 私なんて手を繋いだことすらないのに!!

 

 ゆらゆらと、フェイトの周りに魔力が漂い始める。フェイトの使い魔曰く、薄くもれ始めた魔力はバーサーカーなプレシアにソックリだった。

 

「あ、アクアのど渇いていない? 私水持って――」

「喫茶店ならコーヒーをブラックで飲む」

「お、まだ小さいのにわかるのかい?」

「ああ……前にブラジルにいたことがあってね。そのとき下宿させてもらった人に色々教わったんです」

 

 何故か士郎とコーヒー談義を始めるアクア。ちなみに、ブラジルにいたのは変身丸薬の材料を取るためにしばらく海を渡って暮らしていたのである。材料が多いため、わりと世界中を飛びまわっていた。比喩ではなく。

 だが、コーヒー談義のせいで一人の少女が地に手をつけているのは言うまでもない。

 ちなみにすずかは横で優雅に紅茶を飲んでいました。

 

 ◇◇◇

 

(エイミィ、これは一体どういう状況だ)

(いやぁみんな若いねぇ……)

(むぅ、なのはの兄としては相手の男の事を見極める必要があるが……何故だ、あのユーノからは俺と同じマスオさん属性を感じる。アクアというやつも見覚えがあるような……)

(すずかにも春がきたのかしらねぇ……まだ微妙ね。なのはちゃんのほうは……ライバル確定かな)

(な、なのはに先を越される……アリサちゃん頑張って!!)

 

 その様子を見ていた思春期の若者達(若干一名分かっていない)はそれぞれの気持ちで見守っていた。

 

 

「なのは、私は負けるつもり無いからね」

「にゃ!?」

「えっと、どういう状況だろう?」

 

「フェイトちゃん……うーん、まあ10年後くらいになったら考えようかな」

「お、大人の余裕!?」

「いや、一応同い年がなに言ってんだ?」

 

 少年少女達のカオスはまだ、始まったばかりだ!

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、なのはが戦っていたこととかその他もろもろはリンディさんが頑張って話を考えて桃子さんに説明してくれていました。美味しいケーキで懐柔されそうでしたが、頑張りました。

 完全に餌付けされたので地球に移住することにはなりましたが。

 

「決定だからねクロノ」

「ちょ、僕にはなんの相談も無しですか!?」

「はっはっは、覚悟きめなよクロノ君」

 

 




というわけで、出来なかったのは

ユーノとアリサの出会い
アクア君始めての図書館
ブラジルにて出会った男

の三本です。考えていたんですけど、どれも短い上に連載していく状況だと蛇足過ぎるネタが殆どになるので出来ませんでした。
というわけで、キンクリの上でこのカオスにぶち込みました。

ちなみに、アリサとユーノは悪魔前に出会ったことになっています。
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