コウヤに荷物をまとめるようにお願いして、私はある場所へ向かった。
恐らくこの迷路のようなアルトマーレですら気付く人は居ないであろう場所、
そこは、ポケモンと、私達だけの楽園。
【秘密の庭】、このアルトマーレの護神(まもりがみ)の休息場所。
世界中を飛び回るこの島の護神は、ここを中継地点として世界各国を回る。
庭の奥にある水が湧き出る井戸のような物に近づくと、ポケモンの気配が近づいてきた。
「ラティオス、久しぶりね。ラティアスは?」
そう言うと、ラティオスは井戸のした、池になっている場所を見つめた。
水飛沫(みずしぶき)を上げながら、水の中から何かが出てくると、私の周りをぐるぐる飛んだ。
「ラティアス!貴方また遊びに行ってたの?」
ラティアスは「うん」とでも言いたいのか、私の周りではしゃいでいる。
「二人とも、突然で悪いんだけど、お願いがあるの。」
ラティオスは真剣に聞こうとしているのだが、ラティアスは全く聞く気がない。
それを見咎めたのか、ラティオスが一言何か言うと、静かになった。
「私、ポケモントレーナーになり(Pocketphone貰い)に行くことになったの。そこで、
この庭のポケモン達と協力して、庭の手入れを、貴方達に任せたいの。やれる?」
ラティオスは要件を聞くと、持ち前のリーダーシップを発揮して、
早速庭のポケモン達に指示を出しに行ったようだった。
ラティアスは、私の顔を不安げに覗いてくるが、「一年も経たない内に帰ってくるから大丈夫よ。」
と言うとラティオスについていった。
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
おっナイスタイミングと思いつつ電話に応答する。
「はいもしもし?」
『もしもし、準備できたよ。かんぱん10個と、飲料水10個。寝袋に、キャンプ用のテント。
ガスコンロに、絆創膏10個。ポテチ30袋、コップ、歯ブラシで良いんだよね?
というか、避難でもするの?』
「あ、本当に用意してくれたんだ。ごめんね、後でお金払うから。」
まぁ…普通旅にかんぱん何て持って行かないか。
というか荷物が夢のある旅にしては現実味を帯びすぎな気がしない訳でもない。
『いや、いいよ、元々こっちが無理に誘ったんだし。』
クソッ、一瞬でも悪いことしたなと思った私が馬鹿だった。
自覚あったのか畜生め。
と思う心を押さえ込み、最後に一言。
「すぐそっち戻るから、また後でね。」
そして電話をすぐさま切り、思いっきり叫んだ。
「コウヤの馬鹿野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
その叫びは、アルトマーレ中に響いたとか響いてないとか。