スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION   作:拳を極めし者

22 / 42
久しぶりに敵との戦闘です!
上手く役割分担が描けてるといいなー。


第八話「出動 -新人と客人-」A-1

【リュウside】

「グリフィス君、この警報は…」

「はい!ナッシュ中尉!教会騎士団からの出動要請です!」

「なのは隊長!フェイト隊長!ナッシュ中尉!グリフィス君!こちらはやて!」

「はやて、状況は?」

 

 ナッシュの質問とほぼ同時にはやてからの通信も繋がり、フェイトが運転しながらはやてに状況を確認する。

 

「教会騎士団の調査部で追ってたレリックらしき物が見つかった!場所はエイリム山岳丘陵地区、対象は山岳リニアレールで移動中!」

「移動中って…!」

「八神部隊長、それはまさか…!」

「そのまさかです!内部に侵入したガジェットのせいで車輌の制御が奪われてます!」

「はやて!車輌の乗組員は無事なのか!?」

「リニアレールは無人やから大丈夫やリュウさん!」

「そうか…。それは良かった」

「だがそれ故に簡単に占拠を許してしまった訳か」

「その通りです。セキュリティの話は今後の課題になりますね。

 では話を戻します。車内に侵入したガジェットは最低でも50体。大型や飛行型も…未確認タイプも出てるかも知れません」

 

「最低50…それより多い可能性が高いって事か。空もいるとしてそれらを含めたらかなりの数ね。100体は超えるかも」

「領空侵犯にトレインジャックにロストロギア強盗…。迷惑な団体客だ。やれやれ、新人達には骨が折れそ…」

「ガイル、黙れ」

「………」

「(ナッシュさん、子供達のことになるとおっかないなぁ…)。まあ、確かにフォワード陣にはハードな初出動や。でもウチはみんなならやれるって信じとるよ!じゃあなのはちゃん、フェイトちゃん、行けるか!?」

「ライトニング1はいつでも!」

「スターズ1も!」

「スバル、ティアナ、エリオ、キャロ!みんなもオッケーか!?」

「「「「はい!!」」」」

 

「よし、いいお返事や!シフトはA-3、グリフィス君は隊舎での指揮・現場管制!」

「はい!」

「なのはちゃん・フェイトちゃんは現場指揮!」

「「うん!」」

「格闘家の皆さんは指定ポイントに向かって下さい!途中で拾います!」

「了解した」

「ほんなら…機動六課フォワード部隊、出動!!!」

「「「「はい!!」」」」

「応!!」

「「「了解!!」」」

 

 

 

 はやての出撃命令後、俺達はヘリコプターを借りて指定場所へ。ヴァイスの操縦するヘリコプターに合流してから10分前後で現場付近へ到着。到着前に発見された飛行型を抑えてリニアレールへの航空路を確保すべく、なのはとフェイトが先行する事になった。

 

 その時子供達をふと見るとやはり緊張を隠し切れずに顔かかそれがひしひしと伝わってくる。それを見兼ねたなのはは…

 

「じゃあちょっと出てくるけど、みんなもがんばってズバッとやっつけちゃおう!」

 

 ヘリのメインハッチを開け、子供達に出撃前の最後の激励を送る。

 

「「「はい!」」」

「は、はい!」

 

 だがキャロだけ返事が遅れ、視線が一斉にキャロへ集まる。どうやら出撃の直前まで来て不安が大きくなり過ぎてしまっているようだ。大した助言が出来る訳でもないが、誰もやらんのならばここは俺が発破をかけてやるとするか。

 

「キャ…」

「キャロ」

「あ…」

 

 そこへなのはが俺に被さる様に声を掛けるとキャロへ歩み寄り、優しく顔に手を掛けながら話し掛ける。

 

「そんなに心配しなくても大丈夫。離れてても通信で繋がってる」

「…!」

「一人じゃないからピンチの時は助け合えるし、キャロの魔法はみんなを守ってあげられる優しくて強い力なんだから、ね?」

「チームメイトは互いをフォローする為にいる。君はチームメイトを信じて自分の力を最大限に発揮する事だけを考えるんだ」

「なのはさん…ナッシュさん…!はい!わたし、がんばります!」

 

 どうやら俺が出る必要は無いようだ。僅かな会話だけであっという間にキャロを立ち直らせてしまった。流石はなのはとナッシュだ。

 

 それから間も無くなのはは出撃し、俺達はなのは達が航空路を拓くまでの間を利用して機内でリインから作戦内容の説明を聞く。

 

「任務は二つ。

 一つはガジェットを逃走させずに全機破壊すること。そしてもう一つはレリックを安全に確保すること。ですからスターズ分隊とライトニング分隊のそれぞれ二人でガジェットを破壊しながら車輌の前後から中央に向かうです。スターズは制御室の奪還もお願いします。

レリックは7輌目の『重要貨物室』。先に到達した方がレリックを確保するですよ!」

「リイン君、私達の配置は?」

「はい!ナッシュさん達はスターズとライトニングが任務に専念できるように援護及び車輌内への増援を絶っていただきます!

 リュウさんと春麗さんはスターズと一緒に先頭へ!」

「ああ」

「分かったわ」

「ナッシュさんとガイルさんはライトニングと一緒に最後尾へ!」

「「了解」」

「それぞれ一輌目を抑えたら現場の判断で援護と車輌上部での迎撃に分かれてください!」

 

「応!」

「分かったわ」

「承知した」

「いいだろう」

 

 作戦は理解した。もう間も無く作戦開始だ!…と思ったところに…

 

「で!」

「む?」

 

 リインが声を張り上げ、したり顔でポーズを決めながら変身。白いバリアジャケットを身に纏っていきなり何事かと思いきや……

 

「リインも現場に降りて、管制を担当するです!」

「リイン…。お前、小さいのに闘えるのか?」

「んむー!また小さいって言ったー!こう見えてもリインは強いんですよー!」

「そうか、それは済まんな。ではその詫びにこの任務が終わったら一本組手を…」

「しません!そもそもおわびになってないじゃないですかー!」

「二人共、そこまでにしたまえ」

「む、すまん」

「す、すみませんナッシュさん!作戦は以上です!」

 

 本人が声を大にして言うならば本当に強いんだろうが……何せ小さいからな。

 

 

 

[5分後 山岳リニアレール前方 上空]

「さーて新人共!隊長さん達が空を抑えてくれてるお陰で安全無事に降下ポイントに到着だ!準備はいいか!!」

「「「「はい!!」」」」

「格闘家の皆さんもよろしくたのんます!!」

「応!!」

「「「了解!!」」」

 

 

 

 

 降りる順番はスバル達スターズ、次にエリオ達ライトニングの順。スバル達が飛び降りたのを確認し、俺達も後を追い掛ける。

 

「EX1、リュウ!」

「EX2、春麗!」

 

「出るぞ!!」

「出るわ!!」

 

 

 

 降下中、スバル達の全身が光って変身した。いつ見ても魔導師の変身は見事だな。全身が光に包まれるという予備動作はあるものの、1,2秒程度で終わるのである程度距離を取れば隙など皆無と言っていい。格闘家に於ける構えの切り替えと同じようなものだ。しかしスバルとティアナ…気のせいか?

 

「(二人共いつもと何処か違うような……)」

 

 疑問が浮かんだのも束の間、電車の先頭へ降下後にようやく二人の変化に気付いた。

 

「スバル、その服と靴…いつの間に新調したんだ?」

「実は今まで使ってたローラーブーツがダメになっちゃいまして…。でもそれを機にあたし達専用に作られて最近完成したばっかりの新しいデバイスをさっきもらったんですよ!

 まさかバリアジャケットも新しくなってるとは思いませんでしたけど…」

「デザインと性能は各分隊の隊長さんたちのを参考にしてるですよ!ちょっとクセはありますが、高性能です!」

「性能は問題無いだろうが…それを使うのは今が初という事か。修行も無しに本番を迎えて大丈夫なのか?」

「えーと…それはですね…」

 

《不慣れな分は私が補助します》

「う、うん。ありがと」

「む、その靴も心があるのか。お前の名は何だ?」

《型式番号XM-01「マッハキャリバー」です。個体名称は自由に呼んで頂いて結構ですが、周囲の混乱を招かない為にもマッハキャリバーで統一するのが望ましいと進言致します》

「随分堅苦しいな。レイジングハートのように気さくに喋れないのか?」

《稼働して間も無い為、コミュニケーションのロジックが構成されていません。現時刻より皆様に不快な感情を発生させない話し方を学習致します》

「…直ぐにというのは難しいかもしれんな」

「あははは…」

 

「リュウ!のんびりしてる場合じゃないでしょ!」

「スバルもよ!遊びじゃないんだからね!」

「む、そうだったな」

「ご、ごめん!」

 

 話が終わるや否や車輌の天井が複数の衝撃音と共に大きく歪み…

 

「「来るわよ!」」

 

 複数の青い閃光が歪みを貫き大穴を開けると3体のガジェットが飛び出した。

 たしかこいつらは魔法を無効化するバリアを張るんだったな。攻撃手段が魔力射撃のみのティアナはまずい。

 

「ティアナ!ここは俺達に任せ……」

「あたしを甘く見ないでください!」

 

《Variable Barret.》

「シューーーート!」

 

 ティアナの声と共に発射された3連射の魔力弾はバリアを「通過」し、本体に命中。装甲を貫通して3体とも爆散させた。

 

「よし!」

「模擬戦の時に見せたあの巨弾と同じ魔法の小規模化か。考えたなティアナ」

「ナッシュさんのアドバイスのお陰です。あの時は意地になってて後の事を考えてなかったとはいえ、あんな燃費悪くて今のあたしの実力じゃ致命的な欠点が生まれてしまう魔法は実戦では使えない。だからどうにかしなくちゃって思いまして。…とは言ってもこれは遠隔誘導できないですけどね」

「ナッシュが聞いてたら泣いて喜びそうね。直接言ってあげたら?」

「そ、それはちょっと恥ずかしいです……」

「フフッ、冗談よ」

 

 ナッシュの喜ぶ顔か。今なら俺でもその光景が目に浮かぶな…。

 

「そ、それよりもあたしからポジションの提案があります!」

 

 ……とそれを想像していたら突然ティアナからの提案。いきなりどうしたのだろうか。

 

「…いいわ、話してみて」

「はい。外観から察するに貨物室はかなり広いみたいですが、侵入したガジェットはかなりの数だから弾幕は厳しいはずです。そこで先行するのは屋内での機動力に優れたスバルと、脚力と瞬発力の高い春麗さんが適任だと思います」

「(この子、いつの間に私の事を…)」

「そして空を飛べない場合、狭くて不安定な車上では機動力の高さは逆に欠点になり得ます。ですから空の敵を迎撃するのは足腰が強く安定していて、遠距離まで届く強力な射撃技を撃てるリュウさん…」

「(む、春麗だけでなく俺の事も…)」

「そして制御室はデリケートなので手加減の効きやすいあたしが向かおうと思うんですが…。どう…でしょうか…?」

 

「そうね、それで行きましょう」

「ほ、ホントにいいんですか!?提案しておいて失礼ですがあたし自身、あまり自信が…」

「私はそれで行けると思ったからよ。あなた達は?」

「俺も賛成だ」

「あたしも!」

「リインもです!」

「…!!」

「…決まりね」

「あ、じゃあリインは春麗さんとスバルのサポートに回るです!」

「そうね、頼むわ。そうと決まれば急ぐわよ!」

「「はい!」」

「応!」

「はいです!」

 

 こうして俺達はティアナの提案通り、三手に分かれて行動を再開した。

 

 

 

「来たか!」

 

 辺りを見回して警戒していると編隊を組んで頭頂部からこちらへ飛来して来る10体の機械を発見。管制によるとなのは達が相手をしているものと同型だそうだ。

 

「波動拳!」

 

 即座に先制攻撃を仕掛けるが、ガジェットは即座に散開して回避してしまう。まるで波動拳を見切ったかのような素早く統率された動きだ。これではいくら波動拳を撃っても当たらんだろう。

 ……波動拳では、な。

 

「ならば…爆波動拳!」

 

 目視はほぼ不可能且つ波動拳より弾速の速い爆波動拳は回避運動を取られる事すら無く1体に直撃。爆波動拳の爆発によって半壊しながら弾き飛ばされたガジェットは墜落しながら崖の岩肌に衝突し、爆発と共に姿を消した。

 

「(よし!これならいける!)」

 

 それから俺はレーザーを回避しながら爆波動拳で次々と飛行ガジェットを撃墜。

 

 途中、奥の車両の天井が弾け飛んでそこからからスバルがら押し出されるように真上に飛び出して来た。

 そのまま電車から落ちそうになったが、上手くウイングロードで帰還したようだ。ダメージは受けていないようだが、俺が空の敵を引き付けていなければ狙い撃ちにされていた所だ。後で何が起こったのか問い質さねばな。

 

 

 

 そんなハプニングが有りながらも俺は順調に敵を墜とし…

 

「終わりだ…爆波動拳!」

 

 最後の1体を撃墜した…と思ったのも束の間、山岳側から新たな飛行ガジェットが出現。数は僅か1体だがそれは他のものとは様子が違った。何故ならば……

 

「(何か…いや、『誰か』を乗せている?)」

 

「誰か」の正体は考えても分からない…が、「誰か」からは「気」を感じない。もしかしたら「あの暗殺者」と同じ隠形の技を持っているのか?そこは憶測に過ぎないが、ガジェットに乗っている以上敵には違いない。

 

「ならば電車に降りる前に撃ち落とすまで!爆波動拳!」

 

 

 

 狙い通りガジェットは破壊出来た…が…

 

「…失敗か…」

 

 残念ながら「誰か」はその直前に飛び出して回避しながら電車に飛び降りてしまっていた。激しい衝撃音と共に車体は大きく凹んだものの、敵がダメージを受けた様子は無い。

 どうやら最後尾の方にも同じように「誰か」が襲って来たようだ。

 

「音や凹みは派手だが見事な衝撃緩和だ。だがここで倒せば問題は………!?」

 

 結論から言えば「誰か」は人間ではなかった。服を着ておらず、体型こそ人間だが筋肉や骨による凹凸が無く、関節部が丸い物で接合されている薄青い身体を持っており、頭部には目も口も耳も髪も無い。まるで動くマネキンのようだ。だが…

 

「(構えが…人間そのもの…!)」

 

 余りにも自然な堂に入った構え…。腕を顔の高さにまで上げた構えから蹴り技が主体である事が分かる。それに最初に飛び降りて来た時、着地の衝撃を最小限に抑えた技術…。機械にそんな芸当が出来るとは思えん。

 人間ではないのに人間らしさを見せる機械…。いや、もしや人間に似た生物なのか?

 

「(ええい!考えるのはやめだ!)」

 

 そうだ。相手が何者であろうとも敵である以上は倒さねばならん。それに拳を交えれば正体も見えてくる筈だ。

 

「こちらEX1、人型の敵と遭遇!これより単独で迎撃に入る!」

 

こうして俺と謎の人型との闘いが始まった。

 

【リュウside…TO BE CONTINUED】




リュウって飛び道具のバリエーションが豊富で便利ですよねー。
その中でももしリアルなストリートファイターの世界で有ったら最もヤベーと思う技は爆波動拳です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。