スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION 作:拳を極めし者
vividは面白いけど「ルーフェン修行編長過ぎじゃね?」と思うのは俺だけすかね?
あと「そろそろMOVIE 3rd、発表だけでも来ないかなー」と若干諦めが入りつつ待ってます。
【アナザーside】
一級警戒態勢の発令により即座に定期検査を中断してフォワード部隊と合流した格闘家達。リインフォース2の作戦説明が終わり現場に到着すると…
「ライトニング3、エリオ・モンディアル!」
「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ!」
「「行きます!!」」
「EX3、チャーリー・ナッシュ!」
「EX4、ウィリアム・F・ガイル!」
「「降下!!」」
それぞれがヘリのハッチから飛び降りて直接リニアレールに降り立った。
[山岳リニアレール 上部]
降りて直ぐ様車輌の天井を破ってガジェット4機が飛び上がって来たが、いち早く反応したナッシュがソニックブレイクで纏めて破壊。
「この対応の早さだと俺達の侵入は全てのガジェットに筒抜けだな」
「ああ、これは警戒して進まねばな。さて…」
ナッシュは顎に指を当てて思索に耽り、2秒で答えを導き出した。
「ガイル、対空迎撃は私が引き受ける。お前はライトニングと共に中へ入れ。彼等を頼むぞ」
音速の飛び道具を持つ上にいざとなれば連射も可能な自分が迎撃を行い、想定外に強い敵が現れた場合に備えてパワー・スピードに優れたタイマン向きのガイルをライトニングと共にレリック確保へ向かわせる編成だ。
「やれやれ、俺は小僧共の御守…」
「ガイル…」
「…了解だ」
「「あははは…」」
ナッシュの冷ややかな目に動揺し、「また余計な一言を言ってしまったか…」と後悔するガイル。それを見て苦笑いするしかないエリオとキャロであった。
三人が中に入って暫く経ち、空飛ぶガジェットの増援もいよいよあと一機となった頃…
「あれは…」
その一機を撃墜すると間髪入れずその後方から新たな増援が登場。だがその数はたったの一機だ。しかしその増援はそれまでとは大きく違っていた。
「(人の形をした何かを乗せている。ならば!)」
ソニックブームでガジェットを落として纏めて片付けようとしたが、片付けられたのはガジェットだけで人型の何かはガジェットを飛び出して車輌へ降り立っていた。
「(人…ではないな。それにしては見事な着地だ)」
降り立ったのは人の形をした人ではない者。マネキンに緑色のワイヤーフレームを敷き詰めたような物体だ。
「(構えるまでの滑らかな動作…。機械特有の角張った動作が全く無い。まるで本物の人間ではないか)」
ナッシュがファイティングポーズを取ると敵もそれに反応して動き出す。
「(人間のような機械人形…。嫌な事を思い出させてくれる…!)」
ナッシュは思い出していた。目の前の敵とは正反対の存在を。「機械のような人間」の事を。
「私を不快にさせた代償…高くつくぞ…!」
[山岳リニアレール内部]
「ソニックブーム!」
両手から放たれる衝撃波。
「フリード!」
「キュー!」
若齢竜の口から飛び出す火球。
「うおおお!」
噴射による加速で打ち込まれる槍。
三人は切れ間無き波状攻撃で殆ど反撃を許さずにガジェットを次々と撃破し、快進撃を続けていた。
「ふう、これで9輌目制圧ですね」
「フリード、つかれてない?」
「キュクルー!」
「そう、よかったぁ」
「………」
9輌目のガジェットを殲滅して一息入れると、ガイルは無表情で視線をエリオとガジェットの残骸の間で往復させる。
「正直僕達だけじゃ不安でしたけど…やっぱりガイル少佐がいると心強いです」
「わたしがあぶない時に前に立ってくれてありがとうございます!」
「………」
「「……ガイル少佐?」」
「ん…どうした?」
「えーと、僕達を守っていただいていることに対して感謝の気持ちをですね…」
「俺はお前達の事をナッシュに頼まれたからこうしているだけだ。感謝される謂れは無い」
「「(か、会話にならない…)」」
「(小僧のパワーとスピード…。模擬戦で見た時より弱いとはいえ、それと大きい差は無いようだ。今回はあの時のように小娘の魔法で強化されていないにも関わらず、だ。この短期間に何があった?)」
ガイルはエリオの急激な成長に驚きながらも気を取り直し、二人を引き連れて次の車輌へ向かって行った。
「「え…」」
「な、なんだあれは…」
扉を開いて突入した8輌目。そこには信じ難い光景が繰り広げられていた。
「………」
逆三角形のように正面に3個の黄色い動体センサーが配置された直径2m前後の水色の球体、その下部から足の様に左右へ3本ずつ伸びて蛇の如くうねっている赤いケーブル、上部から腕の様に長く伸びる平たい触手。こちらはどうやら新型のガジェットのようだ。
ここまでなら三人はこれ程驚かなかっただろう。「ここまでなら」、だ。だがそこにいたのは新型ガジェットだけではなかったのだ。
「キュルルルルル!!」
「(白い…人型の異形…!)」
体毛の一本すら存在しない白一色の裸体。性器や排泄口の類いも無く、表情も無く、身体を変形させる化け物だ。
「………」
「ルルルルルル…」
三人の目の前に映っていたのはその2体が闘っている光景だった。
「………」
「キュッ…!」
新型がケーブルを振るい化け物がそれを両腕で絡め取る形で2体は組み合っていたが、新型がケーブルを引っ張られる勢いを利用して前に飛び出し、両方の触手を重ね合わせた突きを繰り出して化け物を壁に叩き付けた。
「うっ…」
「ひっ…」
「…勝負あったか」
伸ばし続けた触手によって壁に埋め込まれた化け物は身動き一つせず、触手の引き抜かれたその腹部は触手の形に深く窪んでいる。それを見たエリオとキャロは絶句し、ガイルは「あれでは内臓どころか背骨も潰れて即死だろう」と推測した。
「………」
「チッ…!」
化け物の沈黙を確認した新型はゆっくりと三人の方向に振り向く。
「構えろ小僧共!」
「「!!」」
ガイルに促され、エリオとキャロは慌てて臨戦態勢に入り…
「来るぞ!」
「は、はい!」
構えと同時に新型がケーブルと触手を同時に振るって三人へ襲い掛かって行った。
[山岳リニアレール上部]
「………」
「所詮は機械か。パターンを覚えれば対処は簡単だったな。不安定な足場なら蹴り技は少ないとでも思っていたなら見当違いも甚だしいというものだ」
倒れ伏す機械人形とそれを見下ろすナッシュ。誰が勝者で誰が敗者かは火を見るよりも明らかだ。
「(それにしても…先程重要貨物室の手前の車輌の天井がたった一発のレーザーで大きく裂けたな。あれ程の出力は今迄のガジェットには無かった筈。…という事は新型か?)」
「………」
「いや、ガイルに任せておいた以上、心配は無用だ。さて次の一手は…」
最初は「観察」の為にほぼ防戦一方だったが、「観察」を終わらせてからは機械人形を終始圧倒し、ダウンさせた現在でも一呼吸すら乱していない完璧な立ち回りを演じていた。
「『足元狙い』か」
”SLIDING ARROW”
機械人形は腕の力だけで跳ね上がり、体勢を立て直し屈んだ状態でスライディングから足払いのような蹴りを繰り出すが、ナッシュは頭部が機械人形に触れるか否かという低高度の高速な前方宙返りでそれを回避。そのままそこから…
「ハアッ!!」
両足の踵を機械人形の頭部へと振り下ろし、粉々に蹴り潰した。
「フウ…」
ナッシュが踏み締めている足元には砕けた頭部パーツが散らばっており、切れた配線が火花を散らしている。
「さて、後は飛来したガジェットを迎撃するだけだな」
一区切りついたナッシュは伊達眼鏡を外すと、ポケットから取り出したハンカチで綺麗に汚れを拭き取りながら辺りを見回すのだった。
【アナザーside…TO BE CONTINUED】
ナッシュ無双です。他のキャラはだいたい苦戦してますね、ハイ。
だってナッシュかっこいいんだもん!