スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION   作:拳を極めし者

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フェイトVSブランカ、決着です。
実はフェイトも原作より強くなってます…とは言ってもその真価を発揮するのはまだ先ですが…。
あとブランカも強くなってます。
今回出て来る数字は深く考えないで設定しましたが盛り過ぎですかねw


第十一話「格闘大会 -理性と野生-」3

【アナザーside】

「ガアッ!!」

「(まずい…!!)」

 

 ジミーはフェイトを睨み付けたかと思うとサプライズステップで飛び出す。

 フェイトは言い知れぬ危険を感じて一旦空へ退避しようとするが……

 

「ガウッ!」

「(くっ、上を抑えられた…!)」

 

 巨木を蹴ったジミーが有り得ない超反応で飛び上がろうとしたフェイトへ突撃。フェイトは回避したものの空への退避に失敗し、ジミーは止まる事なく樹木を縦横無尽に跳ね回ってフェイトを取り囲んだ。

 

 

 

☆☆☆☆

『フェイト選手、空へ退避しようとするが次々と撃ち落とされて地面に釘付け!これがジミー選手の本領発揮のようです!』

『これがジミー必殺の「ジャングルジム」!!跳ね回る毎に速くなるスピードの檻だ!!』

『でもあんな速度で木にぶつかったら木の方が長持ちしなさそうね』

『…その前に勝負は決まりますよシャマル先生。どっちが勝つにしてもね』

『(ずっと思ってたけど…てっきりジミーちゃんに肩入れするかと思ったら意外と公平に見てるわね、この人)』

☆☆☆☆

 

フェイトは一旦空への退避を諦めて地上での回避に集中した。だが……

 

「ゴオォ!!!」

「くうっ…!!」

 

ブリッツアクションを発動し続けているにも関わらず徐々に反応が遅れ始め、ジミーの攻撃がフェイトを捉え始めた。

 

「(どうすれば…!)」

《このままではいずれ被弾して致命的なダメージを負う可能性があります。ご決断を》

「……そうだね」

 

 フェイトが急場を凌いでいるとバルディッシュがフェイトに決断を促し、何としても空へ上がる為に作戦を立てた。

 

合わせて(・・・・)、バルディッシュ」

《Yes,sir.》

 

それはバルディッシュの力を頼らねば成り立たない作戦である。

 

《計算終了。微調整はお任せ下さい》

「行くよ…!」

 

「ガオォ!!」

 

 そしてその瞬間は訪れた。

 

 

 

「(今!)」

《Sonic Move.》

「!?」

 

☆☆☆☆

『なんとフェイト選手!ジミー選手の体当たりを真正面から突っ切ったーーーー!!』

『避けて通れないなら正面突破、か。意表を突くにはいいやり方だがちょっとでもタイミングや角度がズレりゃ正面衝突で捕まって終わってたぜ』

『そこは愛機のおかげですよ。あの二人は心の通じ合ったいいコンビですから』

☆☆☆☆

 

 空へ飛び出して大幅に時間を稼いだフェイトは勝負に出る。

 

「バルディッシュ、決めるよ!!」

《Zanber Form.》

 

 カートリッジを2個消費するとバルディッシュの先端が変形して異様に長い二本の鍔とダガー程度の長さの剣型の突起物が現れ、鍔の両側から突起物を覆うように魔力刃が伸び、巨大な剣「ザンバーフォーム」と化した。

 優にフェイトの身の丈を超えるそれは、さながら両刃になった西洋風斬馬刀である。

 

 その後直ぐにカートリッジをスピードローダーで再装填し、万全の態勢を整える。

 

 

 

「雷光一閃!!プラズマザンバー……!!」

 

 フェイトがバルディッシュを振りかぶると天空から何本もの落雷が刀身に落ち、刀身から雷が迸る。

 

「ウアァァァァ!!」

 

 ジミーはそれに対抗するかのようにドラミングと地面へ両腕で打つハンマーパンチで気合を入れると全身が目映く発光。先程とは比較にならない程の電力だ。

 

☆☆☆☆

『フェイトちゃんそこまでやるか!!?』

『ジミーも本気だ…!久々に見られるか…「大地の咆哮」…!!』

『私は医療班のところで待機してた方がよさそうね』

☆☆☆☆

 

 

 

 力の充填が完了した二人は同時に目を見開き……

 

「ブレイカーーーーーーーーー!!!!」

 

「ウオーーーーーーーーーーー!!!!」

 

 フェイトは振り下ろしたバルディッシュから、ジミーは全身に電気を纏いつつ咆哮と共に振り上げた両拳から必墜の雷を同時に撃ち放った。

 

 

 

☆☆☆☆

『フェ…フェイト選手!高速の儀式魔法で呼び寄せた幾重の雷を刀身に集めて束ね、自身の魔力とカートリッジ全弾の魔力に乗せて放つ自身最大の砲撃魔法「プラズマザンバーブレイカー」で決めに行ったぁ!!』

『ジミーも全身で最大限まで発電した電力を一点に収束して放つ必殺の雷「シャウトオブアース」だ!落雷ならぬ「昇雷」だぜ!!』

☆☆☆☆

 

 

 

 雷の砲撃と昇雷がぶつかり合った瞬間、会場全体が黄色い光に包まれた……が、ぶつかり合って直ぐに優劣が付き始めた。

 

「はあぁーーーー!!」

「グ…オォォォォ…!!」

 

 フェイトは押され気味ながらも若干余裕が感じられる。

 対してジミーは逆に押していながらも全身から血管が浮き出ており、更には胸からの出血もあってか表情が歪みながら凄まじい形相で叫んでいる。

 

 

 

☆☆☆☆

『ジミー選手、押していながらも苦しそう!これは先に力尽きてしまうか!?』

『ジミー!最後のひと踏ん張りだ!行けぇぇぇぇ!!』

☆☆☆☆

 

 

 

 放送席の音声は試合中には聞こえないようになっている筈だが……

 

「ダン……!」

 

ジミーは確かにダンの魂の叫びを受け取る。そして……

 

「ウオアァァァァーーーーーーーー!!!!」

「…!!」

 

更なる咆哮と共に輝きを増していった。

 

「(くっ!押し切られる…!)バルディッシュ!私の魔力、一気に送るよ!」

《それでは撃ち勝ってもバリアジャケット及び飛行の維持…》

「いいから放出量を拡大して!!」

《了解。ご武運を》

 

「(ジミーさん…見てください…。これが私の友達に…なのはに教えてもらった……!)」

 

「オオオオオオオオ!!!」

 

「全力……!!」

 

 ジミーが最後の力を振り絞ると黄色い光が彼を包み込み、最早目視では彼の姿を確認出来ない状態になっていった。

 

「ぐううっ…!」

「アアァァァァァァァァ!!!」

 

 直後、ジミーの雷がフェイトの数十cm手前まで迫るが、同時にフェイトもバルディッシュを握る腕に力を込め……

 

「全開!!!!」

 

 全ての魔力をその一撃に注ぎ込むのだった。

 

 

 

 

 

 

「ギッ…!!イイイイイイイイ!!!!」

 

 すると瞬く間に形勢は逆転。フェイトの砲撃がジミーの目前に迫ったかと思いきや……

 

「行けぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「ギアアアアアアアアア!!!!」

 

 一瞬で光の中にジミーは消え去り、放電を伴う爆発がフェイトを呑み込んだ。

 

〔K.O.!! FATE WIN!!〕

 

 

 

「はあっ…はあっ…」

 

 煙が晴れると巨大なクレーターの中心でジミーが全身黒焦げになり白目で舌を出しながら仰向けになって沈んだ姿を表す。

 そしてクレーターの大きさは着弾点であるジミーを中心に直径にして優に200mを超えており、プラズマザンバーブレイカーの威力を如実に物語っていた。

 

 

 

☆☆☆☆

『決ちゃーーーーく!!壮絶な雷撃合戦の末、フェイト選手がジミー選手のシャウトオブアースを正面から打ち破って見事勝利を勝ち取りました!!

 経過時間を見てみると僅か10分にも満たない短時間での決着です!!』

『ジミー…よく頑張ったな…!』

『(ダンさん、泣いてる…)。……そうやね』

 

『それにしても…ダメージのせいで完全じゃなかったとはいえ、シャウトオブアースをブチ抜くなんてとんでもねえ威力の魔法だな。若いのにおっかねえ嬢ちゃんだぜ…』

『しかし前半のジミー選手の猛攻も凄かったですね!フェイト選手に体勢を立て直す隙も反撃する隙も与えない怒涛の追撃があまりにも速くて解説が追い付きませんでした!』

『だがフェイトの嬢ちゃんは敢えて有利を捨てたジミー有利のステージで接近戦に挑んで凌ぎ切った上にジミーの必殺技さえも打ち破った。こりゃあ悔しいが文句無しの完全勝利だ。

 ジミーもこれだけ完璧にやられりゃ悔いも残らないだろうぜ』

『(そっか…フェイトちゃんはジミーのために敢えて接近戦を…)』

☆☆☆☆

 

 

 

《バリアジャケット及び飛行魔法、維持限界。スタンバイフォームに戻ります》

「ありがとう…バルディッシュ…」

 

 自身の魔力が空になった上に余波に巻き込まれてダメージを受けてしまったフェイトは、一瞬意識を失って頭から落下。同時に元の制服に戻る。

 

「私の出番ね」

 

 試合会場の近くで待機していたシャマル。落下するフェイトを受け止めようと身構える。

 

「クラールヴィント、お願…」

 

 ……が、それは徒労に終わった。何故ならば……

 

 

 

「危ないところだったな、フェイトよ」

「あ、あなたは…」

 

 茶色の肌にトップレスで擦り切れてボロボロになった短いパンツ、両腕にバンテージと飾り気皆無の腕輪、スキンヘッドに赤い線のペイントを数本入れた男がフェイトを抱きかかえながら座禅した状態でゆっくりと地面へ降り立っていったからだ。

 

☆☆☆☆

『い、いつの間にあんな位置に!?』

『あの宇宙人ヤロー…一体どういうつもりだ?試合前に手の内を晒すたぁ…』

☆☆☆☆

 

「あ、ありがとうございます…ダルシムさん…」

「輝かしき友情を見せてくれたのだ。こちらこそ礼を言おう」

 

 笑顔でそう答えたダルシムは着地するとゆっくりフェイトを降ろした。ダルシムはフェイトを抱きかかえたまま医療班の待機場所に連れて行くつもりだったが、フェイトが恥ずかしがって拒否した為である。

 

「…クラールヴィント。私達、必要なかったわね…」

《我等が必要とされないのは願っても無い事です》

 

 

 

 一方、一緒に試合を見ていたなのは・ヴィータ・ザフィーラは……

 

「スピードと電撃…。ジミーさん、フェイトちゃんと資質が似てるけどバトルスタイルが正反対だったね」

「方や愛機と息を合わせながらのながらの計算された戦闘、方や予測不能な本能任せの我流だもんな。まあ、今回のフェイトはホントに考えてんのかよって場面もあったけどな」

「失礼な物言いになるが、『人間』とは野生を解き放てばあそこまで獣に近付けるのだな」

「さすがにあそこにまで達するのはあいつだけじゃねえの?」

「解説のダンさんもジミーさんは才能があったからああなったみたいなことを言ってたしね」

「そうだったな。失念していた」

「でも有利なステージだったとはいえ木を使った多角的な突進とか、ノーモーションからの奇襲とか、フェイントを織り交ぜたりとか多種多彩でびっくりだよ。あれを本能で行なえるなんて信じられないよね」

「本能ってすげえよなー」

「それにしても…あの放電は驚異的だったな。少なくとも自然界では起こり得ない電力だった」

「自然界での最大電圧は約10億V(ボルト)…。レイジングハートは100億Vまで測れるのに最後のあの技は『計測不能』って言ってたよ…。

仮にその電圧を100億Vとして、人間の電気抵抗値は1000〜3000Ω(オーム)だから平均は2000Ω、そこから電流の数値を計算すると人間に対しては5万A(アンペア)…」

「たしか生身の『人間』の耐えられる境目って50mA(ミリアンペア)だったよな……。あたしらは電気抵抗値知らねえからわかんねえけど…絶対まともに喰らいたくねえな……」

「……同感だ」

「それにしても…あの放電は『気』を使ってるのは間違いないけど、波動拳みたいに『気』を変化させて放ってるって感じじゃなかったね」

「確かにな。最初の放電も最後の技も全く溜めが無かった」

「んー、要するに魔力変換資質みてえなのが『気』にもあるってことか?」

「多分ね」

「それは大発見だな。しかしそのような逸材が本局に目を付けられれば本人にとっていい事にはならんな」

「その時ははやてが機動六課(うち)に連れてくりゃ問題ねえさ」

「簡単に言うなヴィータ。我が主はただでさえ今の人員を集めるのに苦労をなさったのだ。これ以上格闘家を引き入れれば…」

「でもはやてがそんなこと黙って見過ごすと思うか?」

「………思えんな。しかし…」

「まあまあ2人とも落ち着いて、ね?」

「…たしかにこれはあたしらが話してもどうにかなる問題じゃねえもんな」

「ああ、これ以上は不毛だな」

「そうそう。だから今度はダルシムさんのことについて話そうよ!」

「そっちの方が有意義だな」

「賛成だ」

 

 

 

「フェイトちゃんを受け止めた時のあれは…どう見ても高速飛行じゃないし予め近くで待機してたわけでもない。ヴィータちゃん、あれって…」

「ああ、転送魔法だな…って魔法じゃなくて技か。格闘家って魔法使わないであんなことまでできんのかよ。常識外れにも限度があるだろ…」

「それだけではない。テスタロッサを受け止めた時には空中で静止していた。間違い無く飛行能力も持っている」

「あれじゃあ格闘家って言うより空戦魔導師って言ったほうが似合ってるよね」

「ホントそうだよな」

「あれだけでは飛行能力の練度は分からんが、少なくとも空戦魔導師としての資質は間違い無く持っているな」

「それにしてもよー、格闘家が使ってるってことはあの転送技は単独戦闘に組み込めるレベルのモンなのか?だとしたらあいつ、相当やべえぞ」

「格闘家の技や能力はその殆どが連携戦闘を想定したものではない以上、恐らくはその通りだろう。加えて我が主の話にあった通り長いリーチと強力な炎の使い手となれば相当な強者であろうな」

「もし戦うことになったら要注意だね」

「さーて、誰がいつ当たるかねぇ」

 

 

 

一方特別編成のエリオ&キャロは……。

 

「僕はさ…」

「ど、どうしたの?エリオ君…」

「フェイトさんと資質が似てるって言われててさ…。もしかしたらフェイトさんみたいに強くなってみんなの役に立てるかなーって思ってたんだ…」

「う、うん…」

「でもさ…。あんな試合見せられちゃったら…ちょっと自信が…」

「だ、だいじょうぶだよエリオ君!エリオ君ならきっとフェイトさんみたいになれるよ!…死ぬほどがんばれば…」

「キャロ…最後の一言が痛いよ…」

 

 

 

そしてスバル&ティアナは…

 

「うーん…」

「………」

 

「まさかフェイト隊長が格闘家相手に接近戦で勝っちゃうなんて思わなかったなぁ」

「………」

 

「あ、勘違いしないでね!別にフェイト隊長が接近戦弱いなんて思ってるわけじゃないから!」

「………」

 

「でもジミーさんもすごかったね!」

「………」

 

「あの放電って『気』を体内で作り変えてるって感じじゃなかったけど…もしかして魔力変換資質みたいに『気』にも変換資質っぽいのがあるのかな?」

「………」

 

「あ、あとさ!ダルシムさんって空飛べるんだね!びっくりしちゃったよ!」

「………」

 

「…えーと…」

「………」

 

「あ、あたしトイレ行ってくるね!」

「…行けばいいじゃない」

「じゃ、じゃあね!」

「………」

 

動揺を隠し切れない新人達であった。

 

 

 

【アナザーside…END】

 

第八話「格闘大会 -理性と野生-」-END-

 

 

 

【次回予告】

リュウ「次の試合も俺ではないらしい。拳が疼いて仕方無い…」

 

エリオ「一回戦第三試合は幻対決。幻の中に隠された本物、幻だけど本物…。ワケが分からないよ…」

 

キャロ「なんだかこわいことになりそうな気がする…。どうか気をつけて…!」

 

 次回 スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION

 第十二話「格闘大会 -幻影と幻炎-」

 TAKE OFF!!




……という訳で最終的にはブランカの全てを上回った上でのフェイトの完全勝利でした。
でもブランカはフェイトが友達だからって事で無意識に手加減してて最初のうちは本気じゃなかったし、そのせいでデカいのを連続で喰らってしまったせいで力尽きそうになったり、使っていない技も色々あるので本当の意味での全力ではありませんでした。
しかしフェイトもフェイトで殆ど射砲撃を使わず、殆ど距離を取らずに接近戦ばかり挑み、ソニックフォームにもなっていないので同じく全てを出してはいません。
そんな二人が全てを出し切った時、どちらが勝つのでしょうか。

あと自分で書いといてアレですが、5万アンペアなんて喰らうのを想像もしたくない数値ですよね(笑)
いや、逆に考えれば即死は確実だから安楽死出来る優しい技なのか?(混乱)
でもそんな電気を喰らっても(コンディションや状況によっては)生きていられるのが格闘家の皆さんです(笑)
まあ元々色々な抵抗力が高いって理由もありますが…。
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