スーパーストリートファイターCROSS:StrikerS EDITION   作:拳を極めし者

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今回はめっちゃ短いです。


第三話 「機動六課 -決意と始動-」 B

【スバルside】

[075年4月 昇格試験より数時間後 ミッドチルダ 時空管理局支局 面接室]

「……とまあ、そんな経緯があって八神二佐は新部隊設立の為に奔走…」

「4年程かかってやっとそのスタートを切れた、っちゅう訳や」

 

 試験終了後、あたしとティアは何処に連れて行かれるのかと思ったらいきなり面接室に連れてかれてフェイト執務官と八神二佐から「新部隊」の説明を受けていた。

 

 

「名前は…時空管理局本局遺失物管理部、『機動六課』です!」

 

「登録は陸士部隊、フォワード陣は陸戦魔導師が主体で、特定遺失物の捜査と保守管理が主な任務や」

 

「遺失物…『ロストロギア』ですね」

「(ロストロギア?)」

 

 ティアは即座に言葉が出て来たけどあたしは何の事だか分からなかった。 どっかで聞き覚えがあるような……。

 

〈ねえ、ティア〉

〈何よ!〉

〈ロストロギアって何だっけ?〉

〈うっさい!今は話し中よ!後にして!〉

 

「……で、スバル・ナカジマ二等陸士、ティアナ・ランスター二等陸士」

「「は、はい!」」

「ウチは機動六課のフォワードとして迎えたいって考えてる。厳しい仕事にはなるやろうけど…濃い経験は積めると思うし、昇進機会も多くなる。どないやろ?」

 

「「…あ、あの…えーと…」」

 

まさかそんな部隊に引き抜かれるなんて微塵も予想してなかったあたし達は返答に戸惑った。でもそんなあたしにフェイト執務官は助け舟を出してくれた。

 

「スバルは高町教導官に魔法戦を直接教われるし、リュウさんから格闘術も学べる…」

「はい…」

 

 続いてティアにも。

 

「執務官志望のティアナには私で良ければアドバイスとかできると思うんだ。どうかな?」

「い、いえ!とんでもない!……と言いますか…恐縮です…と言いますか……」

 

 ティアはあまりのビッグチャンスに動揺したのか困惑の表情であたしと顔を見合わせる。

 

「あっ」

 

 ティアの向いた視線の先にいたのはなのはさん。ティアは面接室に到着したなのはさんと目が合う。

 

「えーと…取り込み中かな?」

「平気やよー。一区切りついたとこやから」

 

 なのはさんは二人に席を譲ってもらい、あたし達の前に座る。

 

「…とりあえず、試験の結果ね」

 

 なのはさんがリインフォース2空曹長と協議した結果……。

「戦闘技術に問題は無かった…が、危険行為(スピードの出し過ぎで瓦礫の山に激突しそうになった)や報告不良(ティアナの怪我を報告せずに試験を再開した)は見過ごせるレベルではない」「仲間の安全や試験のルールを守れない(スバルがティアナを背負ってゴールし、加減が効かずに瓦礫の山に激突しそうになった)魔導師が人を守る事なんで出来ない」として『不合格』になっちゃった。

 

 でも「二人の実力を考えるとCランクのままじゃかえって危ない」との判断で、4日後に再試験を受けさせてもらえる事になったんだ。本来は半年待たなきゃならないんだけど、なのはさんのコネで特例として許された稀なケースみたい。

 そして入隊の返答は八神二佐が「試験に集中したいだろうから試験が終わってからでいい」って言ってくれたから後回しにしちゃった。

 

[数分後 同場所 中庭]

「あー…。なんか色々緊張したー」

「まあね」

 

 あたし達は話が終わった後、中庭でくつろいでいた。二人揃って空を見上げながら話をする。

 

「試験の不合格は残念だったけど…まあ、しゃーないよね」

「ま、良かったわ。再試験に引っ掛かれて。(空曹長の言ってた『後ほど』って新部隊の事だったのね。ぬか喜びしたわ…)」

「だね!…でさ、新部隊の話…ティアはどうする?」

「…あんたは行きたいんでしょ?なのはさんはあんたの憧れなんだし、リュウって人のことも気になってたんでしょ?その二人がおんなじ部隊なんてすごいラッキーじゃない」

「まあ、そうなんだけどさ…」

「あたしはどうしようかなぁ…。遺失物管理の機動課っていったら…普通はエキスパートとか特殊能力持ちが勢揃いの生え抜き部隊でしょ?そんなトコに行ってさ、今のあたしが…ちゃんと働けるかどうか…」

 

 ティアは入りたいと思っていながらも自信が持てずに踏ん切りが付かないみたいだった。

 しょうがないなーティアは。あたしが元気付けてあげますか!

 

「………」

「…スバル?」

「んふー♪」

「な…なによ、ニヤニヤして気持ち悪い…」

「うへへへへ♪『そんなことないよ!ティアもちゃんと出来るって!!』………って言って欲しいんだろーーー」

「………」

「…?」

 

 あれ?反応が無い。じゃあもっと強烈なので…

 

「なーーによそれは!言って欲しくないわ!」

「あー!痛い痛いギブギブギブー!」

「バカ言ってんじゃないわよ!」

 

 ティアがいきなりあたしのお尻をつねってきた!本気だ!本気でつねってるよ!

 

 

 

「ふんっ!」

「あ痛てぇー…。馬鹿力だなーティアは…」

「………」

「でも少しは元気出たでしょ?」

「あんた…」

「あたしは知ってるよ?ティアはいつも口では不貞腐れた事言うけど…本当は違うんだ、って」

 

 冗談はここまで。ここからは真剣だ。

 

「フェイト執務官にも…内心ではライバル心メラメラでしょーーー」

「ラ、ライバル心とか!…そんな大それたもんじゃないけど…。知ってるでしょ?執務官はあたしの夢なんだから…。勉強したいって気持ちはあるわよ…」

「だったらさ…」

「!?」

 

 ティアが言葉を詰まらせるとあたしは立ち上がり、ティアに顔を近付けて力説する。

 

「やろうよティア!」

「…スバル…」

「あたしはなのはさんとリュウさんにいろんなことを教わって、もっともっと強くなりたい。今までよりもっと沢山の人を助ける為に…もう二度とあんな事にならないように…心も体も!ティアは新部隊で経験積んで最短距離で夢を追い掛ける!」

「…ふふっ」

 

 ティアは緊張が解けたのか笑みがこぼれた。やったね!

 

「それに!」

「?」

「当面まだまだ二人でやっと一人前扱いなんだしさー、まとめて引き取ってくれるの嬉しいじゃん!」

「………」

「?」

 

あれ?ティアが黙り込んじゃった。どうしたんだろうと思ったら…

 

「そ・れ・を・言うな!」

「いひゃいいひゃいごめんなひゃい!ゆるひてくらひゃい!」

「メッチャクチャムカつくのよ!何が悲しくてどこ行ってもあんたとコンビ扱いなのよ!」

 

 ティアがあたしの背中に乗りながら思いっきり頬をつねってきた!顔の皮が伸びる!

 

「ふんっ!まあいいわ。上手くこなせればあたしの夢への短縮コース。あんたのお守は御免だけど…まあ、我慢するわ。(それに…あんたが二度とあんな事にならないようにする為にもね。リュウって人と一緒にいればあの力についてもっと詳しく分かるはずだし)」

「うふふ…はははははは!!」

「…ちょっと!何笑ってんのよー!」

 

 

 

 

 そして4日後、あたし達はBランク魔導師昇格試験に再挑戦して見事に合格を勝ち取ったんだ。

 

 

 

【スバルside…END】




次回もめっちゃ短いので明後日に更新します。
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