そして使い魔   作:夏野菜固定金具

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中二病?厨2病!

さて、前世の記憶がある平賀才人である俺が爆誕してからそれなりに時間が過ぎた。具体的には小5になった。そんな俺のコレまでを紹介しよう。まぁダイジェストという奴だ。

 

0才〜母乳を飲んだ。美味しかった。前世の記憶を確認。戸惑いながら辱めを受ける。

 

一才〜0才と大体同じ

 

2才〜言葉を話せる様になる。同時に自分の名前が平賀才人であると確認する。ゼロの使い魔の世界かと思い体を鍛えようと画策する。

 

三才〜母が魔法を使っているのを見る。混乱する。父にそのコトを相談しに行く。父も魔法を使う。俺、さらに混乱する。知恵熱が出る。その後転生したこの世界を知るために少々内向的になる。入園が1年遅れる。体を鍛えるのは計画倒れに終わる。

 

四才〜祝・入園。この世界のことを大体理解する。ゼロの使い魔の世界では無いと確信を得る。テレビを見始める。アニメが流行って居ないことを知り愕然とする。が、戦隊ヒーロー物に衝撃を受けて度ハマりする。

 

五才〜自分も魔法が使えることに気付く。ヒーローごっこ遊びに熱が入る。デバイスの存在を知る。俺、デバイスを欲しがる。

 

六才〜祝・入学。前世記憶で勉強無双しようとする。しかし周りも百点だらけ。むしろ魔法の授業が難しい。念願のデバイスを買ってもらう。友達とのヒーローごっこ遊びがかなり白熱する。俺、悪役大好き。この世界の流行りものを知る。演劇、映画、ドラマだった。人気も今あげた順番になる。母が妊娠する。

 

七才〜コッチの世界の演劇を初めて見る。正に衝撃。魔法を使っての演劇ハンパ無い。母、双子を出産。ふと、ゼロの使い魔の平賀才人は一人っ子であったと思い出す。これで懸念は無くなる。

 

八才〜クラス替えで新しい友達が増える。自転車での外出許可も出る。行動範囲が広がる。飽きもせずヒーローごっこ遊びに熱中。双子の弟妹の面倒をみる。転生者かなと不安が出て来る。

 

九才〜母、驚愕の妊娠。父、更なる出世。俺、弟妹と仲良し。弟妹が転生者でもイイやと思いはじめる。仲の良い友達が早過ぎる中二病を発症。行方不明になる。この世界では中二病をヒロイックシンドロームと呼ぶことを知る。友達の黒歴史の立会人となる。

 

十才〜2度目のクラス替えで更なる友達を得る。しかし、そのほとんどがヒロイックシンドロームを発症。周囲の黒歴史が加速の一途をたどる。父と母が心配になり携帯電話を俺に買い与える。末の妹が誕生。双子の弟妹とまとめて面倒をみる。ヒーローごっこ遊びが出来ない。友達が皆黒歴史の向こう側に旅立つ。朝目覚めると携帯電話の着信やメール受信の数がすごいことに。友達の黒歴史はとどまることを知らない。友達の親御さんに連絡を入れる。ご近所の評判が上がる。

 

 

十一才〜友達のほとんどが戻って来る。現在である。何だかすごい疲れた気がする。ヒロイックシンドロームマジでぱネェ。未だに俺の携帯電話に謎ポエムを送って黒歴史を更新する奴がいる。何だかポジションが唯一の理解者みたいになってるし、友達の間では「弟妹達の面倒を見て幸せの中にいる平賀に世界の裏側を教えてはいけない。むしろ守らねば」という設定があるせいか若干ハブられ気味だ。溜息が止まらないよ。

こんな具合で楽しく(?)やっているけど、俺には不安がありまくりだ。ヒロイックシンドロームの本番がまだ始まって無いらしい。本番は思春期に入ってからだそうだ。マジでヤバイ。そして更に追い打ちをかける事態が。

 

アニメがはじまる。そう、アニメがはじまるのだ。今まで演劇、映画、ドラマにシェアを奪われていたアニメが本気を出したみたいだ。ラインナップがヤバイ。ヒロイックシンドロームが加速する内容だ。何が放映するのかって?まずは魔法少女リリカルなのは。そしてセーラームーンにストライクウィッチーズ。これらは女児向けだからまだイイ。次が問題だ。ドラゴンボール、幽遊白書、ハンターハンター、北斗の拳、NARUTO、ワンピース、フェアリーテイル、レイブ、戦え梁山泊、がはじまるのだ始まるんだよ!しかもロボット枠に新世紀エヴァンゲリオンとジャイアントロボが入るという豪華ラインナップ。俺もヒロイックシンドロームになった友達が居なければ前世との違いを探そうとはっちゃけたんだけど、そうは行かない。ヒロイックシンドローム自体は世界の人々がなってしまう物だから国のバックアップも万全だけど、だからといって親御さんが心配しないワケじゃ無い。友達とその親御さんとの架け橋は平賀才人という俺なのだ。頑張ろう。

 

 

 

………今学校の自分のクラスは四分の一の生徒がヒロイックシンドロームで休んでいる。アニメが本気を出して来る未来のために携帯電話を新しくしよう。あと女子の連絡先も聞いておこう。これからの愉快な事態を少しでも軽くするために。

 

 

 

 

 

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