体は剣で出来ている
I am the bone of my sword.
血潮は鉄で心は硝子
Steel is my body,and fire is my blood.
この体は、
ーーMy whole life was
無限の剣で出来ていた
"unlimited blade works”
あの時から、赤き弓兵と剣製を競い、勝ったあの日からどれ程たったのだろう。
どれだけの人を救いそして救う為にどれだけの人々をこの手で殺めたのだろう。
嗚呼確かに衛宮士郎<私>は正義の味方になどなるべきでは無かった。あの時オレはアイツの言葉を否定し、「後悔だけはしない!」と言いきった。だが果たしてその言葉は正しかったのだろうか?結果として後悔しているのだから。
我ながら馬鹿馬鹿しくなりそうだ、なるほど確かにアイツの考えが今なら分かる。
確かに衛宮士郎は衛宮切嗣に助けられた時から正義の味方を志していたのだろう。だが、あの時、剣製を競いあった時にもしも衛宮士郎が負けていたのならこうはならなかったのだろう。
「 今更、可能性の話をしても意味など無いだろう。」
など呟くが言葉通り意味など無いだろう。なんせもう直ぐ、誰かを救おうと駆け抜けた衛宮士郎の生涯も幕が降りるのだから。
自分が助けた人物によって殺され、この剣の丘にて最期を迎える。
多くの人々を救う為に人々を虐殺し、そして人々の醜さを見続け最後には理想にも裏切られ絶望してもなお多くの人々を救おうと戦い続けた人生ももうじき終わる。
そう思うと走馬灯のように沢山の事が思い浮かぶ。
あの大災害、そして切嗣に救われた事、セイバーを召喚した夜、アイツに剣製で勝ったことそれ以外にも色々思い浮かぶ。そして、忘れる事も無い大切な人の事を
「遠坂」
気づけばそう口にしていた。
当然の如く返事は無い。当たり前だ、私を倒してでも止めると言った彼女を私は拒絶したのだから。
「何よ?士郎」
だからこそ返ってきた返事に私は只々驚く事しか出来なかった。
「な!?遠坂?何で遠坂が此処に居るんだよ」
「別に私が何処に居ようと私の勝手じゃない。それより士郎」
「何だ?遠坂」
「今までお疲れ様。此処まで誰かを救おうと頑張ってきた士郎にもう一度生を上げようかなと思ってね」
「それって、じゃあ遠坂は根元に辿り着いたのか?」
「ええ。辿りついたわ。魂の物質化 大変だったけど出来たわ。だから、士郎貴方にもう一度人生を上げる。だから今度こそ大切な人を守れるようなそんな正義の味方になって」
そう遠坂が言うと、次第に意識が遠退いていった、消えゆく意識に残ったのは遠坂の姿だった。