Fate / Hybrid Stories 作:さんくてるるるく
例によって改変しています。キューベーとかキューベーとかキューベーとか。
彼女がまだ『少女』だった頃、教会に住んでいた。
お父さんとお母さん、それに妹の四人で。
お父さんは神父さんだったんだけど、教典に自分の考えなんかを合わせて説いたりなんてしちゃったから信者さんたちから信用されなくなっちゃったの。
信者さんたちの寄付で成り立ってたから、いつしかその日の暮らしのままならないようになっちゃった。
「お父さんは間違ってなんかいない」
少女はお父さんを信じてた。悪いのは理解しないみんななんだって。
そんなある日彼は現れた。
白い外套を纏った白髪の男の人。
「私の弟子にならないかい?なってくれるなら一つだけ願いを叶えてあげよう」
彼は名のある魔術師だった。でも彼には魔術の継承者がいなかったから少女に目を付けたわけ。
少女は喜んでその申し出を受けちゃった。
それから毎日魔術の特訓。
彼の魔術は「想像と現実の境界を曖昧にする」というもので、意識の深層に潜り、それを具現することで根源に至ろうとするんだって。
少女にとって、魔術の鍛錬はとても楽しいものだったの。
彼も最初は知識のみでも伝えようという消極的なものだったけど、少女があまりにも優秀だから本腰を入れて教え込んだ。
願いはなんだったのかって?
それはね、信者さんが増えること。
次の日から毎日毎日行列が絶えなくなった。家族みんなでおいしいもの食べてすごく幸せだったみたい。
でもね...。
お父さんに見つかっちゃうの。
魔術に頼るなんて、魔の力に頼ることが許せなかったんだね。お父さんの宗教はそういうことがタブーだったの。
家を追い出されちゃった少女が次の日家に帰ってみると、おうちは火の中にあった。
ゴオゴオ燃える教会を見て、少女は何もできなかった。
幸せな家族を魔術で作ろうとするけどみんな幻覚、少女の力じゃ現実にはできなかった。
泣きながら師匠に助けを求めるんだけど。
「それがどうした?」
彼にとっては人間なんて観測対象でしかなくて、死のうが関係なかったの。
そのとき彼女は魔術というものが嫌いになる。嫌いになって、嫌いになって、嫌いになって、嫌いになって。
でも少女は魔術師になった。世界中の魔術師と使い魔を狩る魔術師に。
そのうち志を同じくする四人の少女たちに出会うことになるの。
『ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット』
彼女たちが名乗ったのか、それとも自然と呼ばれ始めたのか。彼女たちはそんな魔術師集団になった。
いろんな魔術師を倒して、いろんな使い魔を倒していくうちに、一人、また一人と人数は減っていった。
彼女もついに死んじゃった。仲間の一人と一緒に死んじゃった。
彼女の願いって何だろう。少女の願いって何だろう。
彼女は最後、魔術師だったのかな。少女だったのかな。
それとも違いなんてないのかな。
聖杯を求めて戦う彼女はいったい何を願って戦っているんだろう。
クラス:ランサー
マスター:言峰綺礼
真名:佐倉杏子(日本名)
宝具:『ロッソ・ファンタズマ』30体の分身を作り戦わせる対軍宝具。全員がオリジナルと同じ戦闘力を持っている。令呪でオリジナルの強化を行った場合、30体全員も強化される。
補足:(以前書いたことと同じ)
このまま次話も投下します。
ちなみにまどマギは杏子が一番好きです。時点でほむほむぅ。