昼の営業が終わった後、フェアたちは中央通りに駐在所に集まっていた。そこは軍から派遣される駐在軍人の住宅も兼ねており、グラッドもここに住んでいるのである。
駐在所でグラッドを加え、ミルリーフの親の手がかりを探しに行こうというわけである。
「で、どこから行くつもりだ?」
ネロは発案者であるフェアに尋ねた。さすがにあてもなく探すわけではないだろうし、とりあえずどの方向に行くのかなど、当面の方針を確認しようとしたのだ。
「え? そんなの決めてないよ。でも手当たり次第に探せばなんとかなるでしょ」
どうやらフェアは本当にあてもなく探すつもりだったようだ。それを聞いたリシェルは「あんたねぇ……」と呆れ気味だった。グラッドに至っては半ば諦めているのか苦笑している。
「それならまずは星見の丘に行こうよ。タマゴを見つけたあそこなら、他にも何か手がかりがあるかもしれないし、もしかしたら親が来てる可能性もあるかもしれないよ」
「ああ、その方がいい」
ルシアンの常識的な提案にネロは即答した。何のあてもなく探し回るよりは何百倍もマシなのだ。
「そうね、一昨日なら見逃したことも明るい今なら気付くでしょうし」
「みんながそれでいいなら、まずはそこに行こう!」
ミントも賛成したため、最初にミルリーフと会った星見の丘に行くことになった。
その道中は実に平和であり、半ばハイキングのような気分で歩いていた。一昨日、昨日と二日続けてミルリーフを狙った者たちに襲撃されたため、もしかしたらまた来るのではないかとネロは心配していたが、どうやら杞憂に終わりそうだった。
「えっと、確かこのあたりだったよね」
星見の丘についたルシアンがフェアとネロに確認するように尋ねた。短い草が生えそろった周囲にはタマゴが落ちたような痕跡はなかった。もしもネロが受け止めていなかったら大きなクレーターができて、ちょうどいい目印になっていただろう。
「あそこに殻もあるし、間違いないと思うよ」
フェアは少し離れたところにあったタマゴの殻を見ながら答えた。
「にしても、こんなのが落ちてよくなんともなかったな」
殻を拾いながら言ったグラッドにフェアが同意する。
「確かに……」
「あの時は大きな音が聞こえたからここに来たんじゃなかったっけ?」
二日前のことを思い出しながら言ったリシェルに、ネロがこともなげに答えた。
「ああ、そりゃ俺がタマゴを止めた音だろうよ」
「……え?」
思わず聞き返したフェアに続き、グラッドが呆れたように口を開いた。
「お前……さらっととんでもないこと言うよな」
ネロの強さを十分理解していたグラッドは、確かに彼ならやりかねないと半ば諦めが入ったような声で言った。
そんなやり取りを聞きながらミントはネロに視線を向けていた。
(やっぱり似てるなあ……)
ミントは昔の記憶を辿り、その人物のことを思い出していた。友人の大切な人という程度の間柄であるため、ミント自身とはそれほど親しい間柄ではないし、向こうも顔は知っている程度の認識だろう。
少し前にその友人が訪ねてきた時も、彼は来なかったため最後にゼラムで会ってからもう五年ほどは経っていた。
その人物とネロは銀髪という特徴を持っている。さすがに性格は随分異なっているが、どことなく雰囲気は似ているし、とんでもなく強いというところも
共通しているのだ。
親子だと言われるとミントは違和感もなく「やっぱりそうか」と納得してしまうだろう。
「なんだ?」
ミントの視線に気づいたネロが聞いた。
「ううん、なんでもないの。ただ、ちょっとネロ君が知り合いの人に似てて……」
それは最初に会った時から思っていたことだった。あの時はフェアたちがぐったりしたミルリーフを連れてきていたため、話をする時間はなかったが。
「……君付けはやめてくれ、たいして年も違わないだろ」
どうもミントの呼び方は呼ばれ慣れていないせいか、むず痒く感じていた。見たところ年齢も離れていないように思えるので、素直に名前で呼ばれた方がネロとしてはありがたかった。
「うん。これから気を付けるね、ネロ君」
「…………」
彼女はわざとやっているのか、あるいは天然なのか、判断に困ったネロは押し黙るしかなかった。
「ピィ!」
その時、何かを感じ取ったようにミルリーフが鳴き声を上げて飛んで行った。
「ちょっ……ミルリーフ!?」
突然の行動に驚いたものの、ミルリーフをつけ狙う奴らがいる現状では放っておくことはできないため、フェアたちは慌てて追いかけることにした。
「……結局こうなるのかよ」
この世界にきてからというもの、平穏無事に一日が終わったことなどない。そしてミルリーフの様子を見る限り今日も平穏に終わることはないだろう。そんな確信めいた予感を抱きながら、ネロも後に続く。
ミルリーフがいた所は、先ほどの場所からたいして離れていなかった。軽く走って一分ほど、徒歩でも四、五分もかからずに辿り着ける距離にあるなだらかな草原だった。
しかし、そこには草原には場違いな機械がいくつも動いていた。一つ一つはさほど大きくはなく動きも緩慢だが、その数は十体を超えている。
その中でミルリーフは、機械に囲まれ、背中に白い鳥のような羽を生やした女の子の傍で鳴き声を上げていた。機械はその子を狙っているのか、あるいはミルリーフを狙っているのかは分からないが、独特の駆動音を響かせながら近づいていく。
「何だこいつら?」
見たこともない機械に対してネロは、思わず心の中で思ったことが口に出たようだ。
「機械兵器、あたしが召喚術で呼ぶやつよ」
機界ロレイラルの召喚術を使うだけあってリシェルは詳しいようだ。
それを聞いたネロは懐からブルーローズを取り出す。彼自身対悪魔用に改造した拳銃だ。その殺傷力から人間相手には使うのを控える代物だが、機械ならば遠慮する必要はない。
「機械、か……、ならこいつを使っても問題ないな」
そう言ったのとほぼ同時にネロは二回引き金を引いていた。ほぼ連射と言っていい速度だが、狙いを外した銃弾はない。すべて別々の機械に命中しその動きを停止させていた。
ブルーローズは大口径の二発の銃弾をほぼ同時に発射するように改造されたリボルバータイプの拳銃だ。一発目で悪魔の外殻に傷を与え、直後に命中する二発目で外殻を打ち抜き効果的なダメージを与える独特の構造を持っている。
その特性が今、目の前の機械の装甲相手に十分に発揮されたのだ。銃弾が命中した機械はピクリとも動く様子はない。おそらく内部の重要な箇所を破壊したのだろう。
とはいえブルーローズには欠点も存在する。二発の銃弾を同じ箇所命中させるのはコツがいるし、なにより銃弾の消費が早く、頻繁にリロードしなければならないのだ。
ただ、命中させるコツについてはとうの昔に体得したし、リロードの問題もクイックローダーを使用しているため、多少は緩和はされている。それでも、人間界とは異なる世界に来たことで銃弾の消費の速さという新たな問題が発生しているのだ。
人間界であれば銃弾の調達はさして難しくない。ブルーローズに使っているものは通常とは異なるものだが、それでも銃弾が不足するような状況に陥ったことは一度としてなかった。しかし、この世界ではそれも怪しい。フェアたちが銃を使っても驚かなったため、銃自体は珍しくないものだと考えられるため、銃弾を入手することは可能だろうが、それをブルーローズで使用できるかは別だ。
幸い、銃弾についてはまだ余裕があるが、不必要に消費することは避けた方がいいかもしれない。
そう考えながらリロードしたネロはブルーローズをしまい、代わりに背中からレッドクイーンを抜いた。
フェアたちもそれぞれ武器を構えて向かって行く。それを敵対行動と判断したのか、機械兵器は迎え撃つように体を動かしていた。
しかし機械兵器自体の戦闘能力はたいしたことなかったのか、フェアたちにまともに対抗することはできないでいた。
「……思ったよりやるな、あいつら」
ネロが驚いたのはフェアたちが思った以上に戦えたことに対してだ。軍人だというグラッドや、昨日実力を見たフェアは別にしても、まさかリシェルやルシアン、ミントまで戦えるとは思っていなかったのだ。
この二日間に起こった二度の戦いはフェアが戦った以外は、ネロが一人で片付けていたようなものなので、彼らの力を見る機会がなかったのだ。
(にしても召喚術とか言ったか……意外と便利なもんだな)
ミントが護衛獣のオヤカタを召喚し、連携して戦っているところや、リシェルが三つの離脱式レーザー装置を持つ機界の召喚獣、
ネロの目から見ると召喚までの若干の間は気になるものの、多くの存在を呼び出せるというのは戦闘においても凄まじいアドバンテージになるに違いない。そんなことを考えながらネロは、寄ってきた機械兵器をレッドクイーンで斬りつけた。
機械兵器にはまともな指揮官もいなかったのか、既に大勢は決し残敵掃討に移っている。ネロはもう自分の出る幕はないと判断し、レッドクイーンを背に戻そうとした。
(いや、まだか……)
しかし、何かの気配を感じたネロはそれを寸前で思いとどまった。そして視線を気配のした方へ向けた。
「こっちは取り込み中なんだよ。出直しな、爺さん」
視線の先にいる左手に大きな義手のようなものを着けた二人の少女を従え、白い口髭と頭頂部が禿げ上がった頭に傷を持った老人に向かってネロは言葉を放った。その老人が今相手をしている機械兵器の親玉であることは間違いないが、彼異常に奇妙なのは従えている二人の少女だ。
その二人には全く気配を感じなかったのだ。人と言うより機械と言った方がいいかもしれない。
「まだいたの……!?」
ネロの言葉を聞いたフェアが老人たちを見つけた。さきほどの機械兵器は今しがた片づけたが、これからもう一度戦うとなると体力的にも厳しいだろう。そう考えながら見ていると老人が口を開いた。
「なるほど、お前らじゃな。『将軍』と交戦したというのは?」
「そういうあんたは誰よ?」
「ワシはゲック。こやつらからは『教授』呼ばれておる」
律儀に答えたゲックに、今度はネロが尋ねた。
「で? 何の用だよ。まさか挨拶しに来ただけ、とかじゃないよな?」
言葉からレンドラーの仲間だということは理解できたため、彼らの目的もおおよそ見当がついたが、グラッドやミントたちが体勢を立て直す時間稼ぎの意味も込めてあえてネロは尋ねた。
「なに、ただその天使と竜の子を渡してもらいだいだけじゃよ。……それとももう一戦やるかね?」
言葉と共にゲックは召喚術を使い、先ほどと同じような機械兵器を十体ほど召喚した。きっとさきほどの機械もこの老人が召喚したに違いない。
「そんな脅しで渡すならもっと前にそうしてるに決まってるでしょ!」
ゲックの脅しのような言葉にフェアは半ば反射的に返した。どうやら彼女はこういう手合いは嫌いらしい。
「……だとよ。どうするんだ、あんたらは?」
「あくまで手向かうというわけか。それもよかろう。……ローレット! アプセット! 我が『鋼の軍団』を率い、天使と竜の子を確保せよ!」
フェアとネロの言葉にゲックは面白そうに笑いながら従えていた二人の少女に命じた。
その二人をあらためてみると確かに顔は人と変わりないように見えるが、その他の体からはどことなく機械然とした雰囲気を持っている。あるいは本当に人間ではないのかもしれない。
「やっぱ予想通りだな。……なら相手してやるしかねぇな!」
レッドクイーンを構え直したネロは鋼の軍団へと向かって行った。
そしてとりあえず一番近くにいる機械兵器を斬りつける。悪魔を斬った時とは異なる感触が刃を通じて伝わってきたが、ネロはそれを気にすることなくスクラップとなった機械兵器を蹴り飛ばした。
この敵は金属でできているようだが、イクシードを使わずとも切断することができるようだ。
「ち、ちょっとネロ、危ないって!」
「心配いらねぇよ。俺はこっちの方が慣れてるんでね」
一人突出した形になったネロを心配する声を上げたフェアにネロが軽く答えた。
ネロは生来の性格からフォルトゥナの騎士団に所属していた時も、複数人で行うような任務からは外され、単独で行わなければならないような仕事ばかり回されていたのだ。その後、悪魔退治を生業にしていた時も、当然ながら仕事は一人でこなしていたのだ。
とどのつまりネロは、単独での戦闘にこそ慣れてはいるものの、複数で協力するような戦いは不慣れなのだ。さきほどの機械兵器との戦いで最初に銃を撃った以外は大人しくしていたのもそれが原因だった。
逆を言えばネロは、一人で戦える現状こそ最も力を発揮できる状況であるともいえる。実際にネロはフェアに答えながらも機械兵器と戦える余裕があるのだ。
「さて、まだやるか? もう勝負はついたようなもんだぜ」
結局一分とかからぬうちにゲックが召喚した機械兵器は全て破壊された。残るはゲック本人となぜか戦いに加わってこなかった二人の少女が残るだけだった。
「まだまだ、これからですわ!」
ローレットと呼ばれた青い髪の少女が左手の義手を変形させ発砲した。そこには銃が仕込んであったのだ。
「随分物騒なもんを仕込んでるみたいだな。……っと、あっちが本命か」
たいした距離もない状況で銃撃を平然と避けて見せたネロは、反撃に出ようとした時、アプセットと呼ばれたもう一人の緑の髪をした少女がミルリーフのいる方へ走っていくのが目に付いた。今の銃撃はネロの気を引くための陽動だったようだ。
だがそれは、ネロが気付いたことで陽動は無駄なものとなった。ミルリーフとの距離はまだある上、ネロもブルーローズという飛び道具がある。アプセットの阻止は容易いことだった。
「……って、いらん世話だったか」
ブルーローズをアプセットに向けた時、既にフェアとグラッドが向かっておりミルリーフのもとにもルシアンが走っていた。
フェアたちは消耗しているとはいえ、数でかかればアプセットを退けることは難しくないだろうと判断したネロは、ローレットの銃撃を躱しながら彼女に接近した。
しかしローレットが機械だという確証がない以上、無駄な殺しをしないためにもレッドクイーンを使うわけにはいかなかったネロは、銃が仕込まれた大きな義手のような左手を持ってそれごと彼女を放り投げた。
草原の上を転げまわっただけとはいえ、人間でも機械でもただでは済まないだろう。
「まだやるかい?」
ローレットを無力化したネロはゲックへブルーローズを突きつける。これは実質的な勝利宣言であり、もちろん撃つつもりはないが、たいして離れてもいない今のネロの立ち位置ならゲックが何かする前に無力化するのは難しくない。
「……今日はこれで退こう。じゃが、ワシらは竜の子を絶対に諦めぬぞ。……『姫さま』のためにもな」
ゲックはそんな捨て台詞を口にして、ローレットとアプセットと共に撤退していった。
「姫さま、ね……」
言葉を反芻する。ゲックの言葉を負け犬の遠吠えと断じるのは容易いが、彼の言葉からは決して譲らないという決意を感じた。やはりミルリーフの一件はそう簡単に解決することは難しいだろう。
「大丈夫? 怪我したの?」
「いや、問題ない」
考え事をしていたネロを心配して声をかけてきたミントに、まだ手に持ったままだブルーローズを懐にしまいながら短く返した。既に他の者は帰る準備をしている。
ミルリーフと一緒にいた天使の女の子は意識を失っていたようで、放ってもおけないためグラッドが背負って運ぶようだ。親の手がかりを探すという当初の目的こそ果たせなかったが、ゲックがミルリーフと共に引き渡しを求めたこの天使を見つけることができたので、及第点といったところか。
「……とはいえ、このまま簡単に終わりはしないだろうな」
ぼそりと呟く。手がかりを得たこと自体は喜ぶべきことだと思うが、ネロはそれで無事に終わるとは思っていなかった。むしろ、避けられないような大きなうねりに巻き込まれているような、そんな感覚を覚えていた。
同じ頃、バージルはとある山にいた。眼下には樹海を思わせるような広大な森が見える。
「目視はできないという話だったが……」
ぽつりと呟いた。その視線は森の直上で浮いている城に向けられている。ただ、城とは言っても、それは樹の中にある構造物に過ぎない。実際に浮いているのはその巨大な樹なのだ。
そしてそれこそがバージルの求めていた「ラウスブルグ」だった。空に浮かぶ城は様々な力を持っているが、なにより特筆すべきはリィンバウムに張り巡らされた結界を越え、自由に世界を渡る力を持っていることだ。
そしてそれこそが、バージルがラウスブルグを欲する理由でもあった。
単純に世界を越えるだけだったら
しかし、バージルが望んだのは自分の好きな時に自由に使える世界を越える力だったのだ。
それを少し前に再度姿を見せた
元々はリィンバウム固有のものではなく、かつて戦いを忌み嫌ったメイトルパの者たちによって造られたものらしい。ただ、今では世界を渡る機能は使えないようで、はぐれ召喚獣の住むだけの集落と化しているとのことだ。
(若干焼けた跡はある程度か……たいした問題はなさそうだが、確認する必要はあるな)
火事でもあったのか、所々に燃えたような痕跡を見つけることはできたが、それ以外に異常は見当たらない。最終的な結論はラウスブルグを手中に収めたあとに出そうと考えているが、少なくとも外見から見たラウスブルグの状態をバージルはそう判断した。
おそらく世界を渡る機能が使えないのは、当初から考えていた通り、設備の問題ではなく人員の不足が原因である可能性が高い。そもそもあまり機械を用いた文明が発展していないメイトルパの産物であるから、ラウスブルグはこれを造った種族固有の能力を利用して稼働するものなのだろうと推測していた。
(まあ、それなら問題はあるまい)
とはいえ、それは
(だが、余裕があるわけでもない。手短に済ませたいところだ)
最近、こちらに出現する悪魔は減少傾向にある。人々はこれを歓迎しているが、
それは、魔帝に破壊されていた部分の結界が今でも修復はされていないためだ。にもかかわらず悪魔が現れないのは、誰かが意図的にこちらに現れないようにしているに違いない。
その理由は、戦力の温存や対策を立てさせないために情報の秘匿といったところが考えられるが、いずれにしろ、それをしているのはやはり魔帝が関与しているのは間違いない。一時はダンテに封じられたようだが、とうとう本格的に動き出したのだ。
こちらに侵攻してくるのがいつになるかは不明だが、今日明日といった短期的スパンではないだろう。封印から解放された直後では力が完全ではなく、そんな状態で、当時のダンテより力を持った自分がいるリィンバウムに侵攻してくるなど自殺行為でしかないのだから。
魔帝が力を回復させるまで早くて二、三年、遅くとも五年。それがバージルに残された時間なのだ。
それまでに全ての準備を整えなければならない。その第一段階がラウスブルグ、つまりは人間界への移動手段の確保だった。
そう、バージルは人間界へ行くつもりだった。そこに彼の計画の鍵を握るものがあるのだ。
「さて、行くか」
呟き、バージルは姿を消した。
ギアン
ねんがんの ラウスブルグをてにいれたぞ!
バージル
そう かんけいないね
殺してでも うばいとる ←
殺して うばいとる
バージルも出せたので、今回を今年最後の更新とします。
次回は執筆状況によりますが、早ければ正月三が日に投稿、遅くとも1月14日(日)投稿する予定です。
ご意見ご感想お待ちしております。
ありがとうございました。