正直、「早く投稿せねば……」との思いで書いていたため、まともに書きたいことがかけずに悶悶としておりますが、よろしくお願いします。
「そんなに俺にくっつくんじゃない!邪魔で敵わん!」
「そ、そういう割にはあなた、振り払おうとはしてないじゃない!いや、べ、別に、あなたに対して何か特別な感情を抱いているとか、気になっているとかそういうことじゃないのよ!?あなたがまたぶらりとどこかへ行かれたら困るってだけなんだから、へ、変な勘違いしないでよ!」
一体何を言い争っているのだろうか。天津風が一方的に腕を組んでいるだけで、ベジータには何の非もないはずである。にもかからわず、この言われようはひどい。サイヤ人には女の尻に敷かれる運命にでも呪われているのだろうか。
「な、なんで俺がここまで言われるんだ……。言っておくが、俺はその気になれば貴様を振りほどく事くらい容易いことだ。だがそんなことをすればこの建物ごと吹っ飛ばしかねんからな……。お前のことを考えてやっているんだ、逆にこっちは感謝してほしいくらいだぜ」
「そ、それってどう突っ込めばいいのかしら……」
あれやこれやと言い合っているうちに、探していた提督に遭遇した。
「あー、ベジータさん、探してたんだ……よ……」
「ん、提督か。こっちも天津風に言われて探していたところだ」
ベジータに声をかける彼だったが、言葉を失ってしまったようだ。若い男女が腕を組みながらこちらへと歩いてくるのだ。当人たちにはその意識がなくても、傍から見たときに、どう思われるかは明白である。しかも、それが知り合いであるから余計にたちが悪い。
「ててて提督!?いや違うわよ提督の思っているようなことは何もないから!!」
「お、お邪魔だったみたいデスネ……また今度出直しマース……」
「紅茶が好きそうな感じになってるーーー!提督、違うってば誤解よ誤解!!」
「うん、まあ冗談だけど」
ベジータはわかっていたようだが、提督は面白半分で天津風をからかっていたようだ。
「おい、この俺を呼び出したんだ、重要な用事でもあるんだろうな。この前みたいに『お掃除手伝って』とか『料理苦手なんだ』とか言いやがったら今度こそ俺は出ていくからな」
「うわ……。提督、まさかそんなこと言ってたの……?」
ベジータの一言によって攻守が一転。今度は提督が赤面した。どうやら家事全般は苦手のようで所謂『女子力』が欠乏しているらしい。(彼は男である)
「ちょっ!?流石に今回はそんなことじゃないよ!……ベジータさん次第かもだけど……」
「だったら早くしろ。こっちもまだしたいことが残っているんだ」
「え?あ、うん。えっと……用事があるのは執務室じゃなくて管制室の方なんだけど」
そう言って管制室に向かっていく3人であったが、天津風は自分もいていいのかと不安になりつつはあった。
―――管制室―――
「昨日の夜の写真だと、深海棲艦の反応は東シナ海側に数隻だけだったんだけど、今日の奴だと、もう沖縄県の近海まで到達しているんだ。しかも、反応がかなり増えてる。ほら、この青い点がそうだよ」
提督はベジータに2枚の写真を見せた。奇妙なことに、それ以外には深海棲艦の反応は見られない。不思議に思ったベジータは質問をした。
「おい、敵がこれだけなら、なんで一気に叩きのめさないんだ?まさかこの数相手に負けるわけじゃないだろう」
「それが……わからないんだ」
不安そうな顔でしゃべる提督。
「わからない?何年も戦ってきたんじゃないのか?」
「そういうことじゃないわ……感知できないのよ。奴らは突然に海の底からやってくるの。どういうわけか海面まで上がってこないとどこにいるのか、どれくらいの数がいるのかもわからないの……。最近は出没が減ってきたから、あまり残り数は多くないとは言われているけれど……」
急に天津風が口を出したが、納得がいったとでもいうように、それを聞いたベジータは黙り込んでしまった。
「あれ?ベジータさん、聞いてる?……まあ、続けるよ。多分、このままだと奴らの艦隊が沖縄に上陸するかもしれない。アメリカは今のところ対抗できるものを発表していないから、さっき佐世保の艦娘で迎撃するように防衛省から連絡があったんだけど」
「どうも応援部隊は来そうにないんだよね……」
「え!?ちょっと提督、ここって最近立て直されたばかりだから他の鎮守府ほど艦娘いないのよ!主力が長門さんだけじゃどうにもできないわよ!?」
えへへ、と歯切れが悪く笑う提督。笑いごとではない。
「俺はやらんからな」
突然ベジータが口を開いた。天津風は不審そうに彼を見たが、提督は大きなショックを受けているようだった。
「どうせ俺に相手しろなどと言うつもりだろう。それくらいは自分たちで何とかしろ」
「いや、ま、まだ何も言ってないよ……?」
「その様子だと図星だったようだな。くだらないことに時間を使わせやがって」
少しずついら立ちを見せるベジータ。自分の力が使わされることは、彼の、サイヤ人のプライドが許さない。彼は自分が力を使うべきだと判断したときでしか戦わない。戦闘民族だったころでは考えられないことだろう。
「何よ、どうせ今になって怖くなったんじゃないの」
天津風が茶々を入れる。
「お前が何と言おうと、直接戦ってやるつもりはない。」
「いやいや、でもうちの鎮守府の戦力じゃちょっと厳しいって」
「少しの差だったら戦い方次第でどうとでもなるだろう。それに、あまり俺が目立ちすぎたら面倒なことになる」
「え……?あっ」
そういうことか、と言うように天津風が言葉を漏らした。
「提督、気に食わないけれど、こいつの言う通りよ。奴らに対して、一人だけで戦って殲滅したなんて防衛省の方に知られたら、私たちただじゃすまないわ」
「ボウエイショウがなんなのかは知らんが、平和には暮らせんだろうな」
「そうか……確かにそれを考えたらベジータさんは戦わない方がいいんだ……」
それでもまだ不安げな表情を崩さない提督に、ベジータが諭すように言った。
「心配するな。お前たちが死にかけでもした時は何とかしてやる。知り合いが殺されでもしたら寝覚めが悪いからな」
「それって間に合わなかったらどうするのよ!」
「気を察知すれば問題ない。お前たち艦娘の気は小さいが他の奴らとは少し違うからな。変化があればすぐにわかる」
艦娘の身体能力には尋常ならざる物があるが、それはあくまで艤装を装備しているときのみである。しかしベジータが言うには、艦娘そのものが常軌を逸する力を秘めているらしい。そのため、気をある程度以上に扱えるものは、違和感を覚えるのである。
提督らが気について疑問に思っているところで、ベジータはそう遠くない所に微かな気の動きがあることを察知していた。
「この気は……(誰だ……?この星で、ここまで大きな気の持ち主はいなかったはずだ……。だが、俺はこの気を知っている……?天津風がうるさくなるだろうが、確認しにいくべきか……)」
「ちょっと、どうしたのよあなた。怖い顔になってるわよ?」
「少し、風に当たってくる。……ついてくるなよ」
「へ?……あ!?ちょっとどこ行くのよーーーーーー!!!」
天津風に何も言わせないうちに、ベジータは窓から飛び去って行った。その時彼の額には汗が滲んでいたとかなんとか。
「やはり気の強い女は苦手だ…」
――――――――――――――――――
「くそっ……数が多いな……!」
佐世保から少し離れた海上に浮かぶ、1対多で戦う隻腕の青年がいた。鋭い目つきで、深海棲艦たちをしっかりと捉えていた。体中のあらゆる箇所を負傷していたにも拘わらず、闘志は冷めていないように見える。
「ぐっ…やっぱり、まだ傷が治っていないから、力が出ない…!!」
「(不味いな…この怪我のせいで体力を消耗している…!せめてあと少し、俺に戦う力があれば……!!)」
「ウフフ……モウ、終ワリカシラ?タダノ人間ニシテハ良クヤッタワ」
「まだだ…!この星を、この地球を、『あいつら』がいた地球と同じにするわけにはいかないんだ!!」
「デモ、モウ終ワリヨ」
そう言うと、一際大きな深海棲艦が、何かを取り出した。すると、その深海棲艦…『姫』と呼ばれるその個体の周りに、黒い気が充満していく。そして、青年の眼前へと瞬く間に移動した。
「!!……それは四星球!?」
「アナタハイイ男ダッタケレド、私タチノ脅威トナリウル……ダカラ、サヨナラ」
「な……!こ、こんな……」
こんなところで死ぬのか、とは言葉にならなかった。それだけでなく、まだ生きている感覚すらしていた。一体これはどういうことかとあたりを見回してみると。
「ウアアアァァァァァッッ!!!」
先ほどまで自分を苦しめていた『姫』が、遥か上空で爆発した。
「へっ!きたねえ花火だ」
「え……?」
かつて自分の仇敵に殺された人物が、守れなかったその大きな背中が、見えた。
「べ、ベジータさん……?」
「さっきの気……俺の知っているものとは随分違うが、貴様だったのか……。『悟飯』、見ないうちに随分ヘタレていやがるな?」
不思議と、涙が止まらなかった。
タイトルでバレバレデスネー
だがしかし私は悪くない!そう、すべて夏の暑さのせいなのです!夏は嫌いなのです!
ごめんなさい嘘です!
次回は多分今回ほど遅くはならないとは思います!(むしろ今回より遅くなったら腹切り
ではではまた次回も、よろしくお願いします。
P.S.
寝取られモノ好きな彼女のせいで目覚めました。いや、本編に何か関係するわけじゃありませんけれども。