魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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ゴレ戦2

「シグナム、フェイトちゃん!」

 

はやてが指示を出した直後、二人は電光石火の速さでゴレに向かった

しかし、それを阻むように樹木が乱立

二人が僅かに足を止めた瞬間、二人に黒い魔力弾が直撃した

しかし、その威力は大したことはなかった

なぜならば、それは足止め

その本命は、二人に降り注いだ岩石だった

岩石の直撃を受けて、二人は下敷きになった

死亡はしていないが、少しの間二人は抜け出せないだろう

だが、硬直はしない

今度は、間髪入れずになのはとヴィータが動いた

二人は同時に、魔力弾と鉄球を発射

その数は、合わせて30

それらは複雑な軌道を描きながら、ゴレを包囲するように向かった

しかしそれは、先程よりも密度を増して生えた樹木に遮られた

その直後、二人は急速上昇した

すると、二人が居た場所の地面から石槍が乱立した

もしそのまま居たら、貫かれていたかもしれない

二人が回避出来たのは、僅かな震動だった

その震動を感じた二人は、急速上昇

それが、二人を救った

もし、前進や後退、左右への回避だったら、間違いなく貫かれていた

半径10m

その範囲で、石槍が乱立したのである

回避は不可能だったろう

上昇したのは、一重に勘

経験からくる勘が、二人の命を救った

すると二人は、ゴレを狙って再び攻撃した

だがその攻撃は、ゴレが放った魔法で迎撃された

その直後、二人を雷撃が襲った

それは、明久も多用する雷帝将来である

それにより、空中に居た二人を攻撃

撃墜したのだ

これにより、なのはとヴィータの二人も行動不能に陥った

六課のエース四名が、あっという間に行動不能に追い込まれた

その事実を目の当たりにして、フォワード陣は驚愕した

なのはとフェイトの二人は、管理局でも名の知れた魔導師である

それも、二つ名がある魔導師だ

なのはは、エース・オブ・エース

フェイトは、心優しき閃光。もしくは、金色の閃光である

そして、シグナムとヴィータの二人は名の知れた古式ベルカの騎士である

古式ベルカは使い手が少なく、更に扱いが非常に難しい魔法である

そして、騎士と呼ばれるようになるにはそのベルカ式を使いこなせなければならない

ベルカ式とミッド式魔法

それが、今現在使われている魔法である

ミッド式魔法は集団による戦闘に比重を置いてあるのに対して、ベルカ式魔法は個人戦闘に比重が置かれている

しかも、ミッド式は遠距離戦闘重視に対してベルカ式は近距離戦闘重視となっている

しかし、そのベルカ式を使いこなすということは近距離戦闘では他の追随を許さない強さを得ることになる

事実、シグナムとヴィータの二人はなのはとフェイトの二人と肩を並べることが出来る実力者である

しかし、その二人も行動不能になっている

はやてもベルカ式の使い手だが、はやてはベルカ式の中では珍しい遠距離型

しかも、広範囲攻撃型魔導師である

だが、そのはやてを戦わせる訳にはいかない

はやては、六課の指揮官なのだから

 

「フォワード陣、行けるか?」

 

「はい、やりましょう」

 

「やります!」

 

はやての問い掛けに、フォワード陣四名はそう返答した

ここから、フォワード陣の攻防戦が始まる


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