魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

84 / 84
長々と、ありがとうございました
ただ今、活動報告にてアンケートしてますので
ご協力ください


エピローグ 決着の刻

『モルガナの小さき子らよ……かの旧き破壊神を、終わらせるのです……』

 

『アウラ……』

 

フェイトがアウラの名前を呼ぶと、クビアが動いた

クビアは魔力砲を、アウラに放った

しかしアウラのまえに、鏡が出現し無効化した

だが、するのは無効化か防御だけ

アウラ自らは、攻撃はしない

 

『そうか……アウラは、戦う力を持たない……だから、蒼炎騎士団を!』

 

神とて、万能ではない

フェイトはそれに気付いて、クビアに攻撃した

古代魔法、雷帝招来

それの、重ね掛け

本来は、不可能な重ね掛け

だが、フェイトはそれを為した

高速並行詠唱

現代魔法に於いても、高等技能

それを為して、雷帝招来の重ね掛けという離れ業を成功させた

巨大な雷球と落雷が命中し、クビアは今までで一番大きな咆哮を上げた

その隙に、フェイトはアウラに接近した

 

『ようやく会えましたね、今代の因子の使い手達よ……今こそ、悠久に続きし争いを終わらせるのです……』

 

アウラはそう言うと、フェイトの額に唇を当てた

その直後、フェイトの左手手首にそれが現れた

明久がしていたのと、瓜二つの花弁のような腕輪が

 

『黎明の腕輪……それを、貴女に託します……それを以て、終わらせてください……』

 

そう言った直後、アウラは消えた

その使い方は、今なら分かる

頭の中に、使い方が流れ込んできた

だが、同時にリスクも

使う度に、体の中に悪意が流れ込んでくる

悪意に負ければ、暴走してしまう

歴代の腕輪の使い手たる蒼炎の担い手は、それを耐えてきた

人々の悪意を、その身に取り込んで、その身で封印してきた

 

『……明久……どれだけ耐えてきたの……』

 

フェイトが記憶してる限り、明久は最近、短期間に腕輪を使っていた

それが、どれほど苛んでいたのだろうか

分からないが、今は

 

『クビアを、倒す!!』

 

フェイトがそう言った時、クビアは魔力砲を放ってきた

フェイトはそれを、螺旋機動で回避

鎌を振るった

その一撃は、クビアを縦に切り裂いた

その直後、フェイトの耳にガラスが砕けるような音が聞こえた

 

『今!!』

 

フェイトは左手を突き出して、クビアに狙いを定めた

そして

 

『データ……ドレイン!!』

 

クビアに、データドレインを放った

管に貫かれて、クビアは全身にヒビが入っていく

それはまるで、風化していく岩石のように

そして、最後に頭にヒビが入った直後に、クビアの体が崩れ始めた

フェイトはそれを見ながら、長い永い間続いた旧き戦いが終わったと確信した

その時だった

一つになっていた全員が、元に戻った

そして、全員の耳に大鐘楼の音が聞こえた

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

時は流れて、新暦76年1月

JS事件は、終息が宣言された

それと同時に、数多くの管理局高官達が逮捕された

様々な汚職が発覚したからだ

違法研究、冤罪による邪魔者排除、賄賂、違法献金etc……挙げたらキリが無かった

その中で、ある一人の管理局員の名誉回復裁判が行われた

その結果、その管理局員は過去の降格処分を取り消し

そして、今回の事件の解決ために命を睹したとして、三等空佐の階級が与えられた

この裁判を開いたその提督は

 

『今後二度と、間違った判断がされないことを切に願います』

 

と告げた

しかし、管理局は暫くの間は態勢の見直しと再編に奔走するしかなかった

だがその間、ある正義を掲げる一団がミッドチルダを護り続けた

その名は、蒼炎騎士団

嘗て存在し、世界を護り続けた最強の騎士団が、現代に甦った

その構成員は、約20人程

しかし、その内7人は不思議な力を宿していた

古代魔法を司る力を……

この者達がどうなったのかは、分からない……


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。