「と、いうわけで先生!よろしくね!」
「嫌だ」
速攻却下した。今は職員室、うちのクラスの奴らしい茶髪と青髪とぎ、銀髪?っぽい髪の毛の奴がやって来た。
「なんでー?」
「穂乃果、先生ですよ。言葉遣いを気を付けなさい」
青髪の人に怒られ、えへへと後頭部を掻く茶髪の人。つーか何、本当に俺のクラスの生徒?全然覚えがないんだけど。
「で、用はそんだけか?俺、これからジャンプ買わないといけないんだけど」
「相変わらずテキトーな先生ですね……。忘れませんよ。中間テストの日と教科間違えてクラス全員の平均点を大きく下げたことを……」
ゴゴゴゴッと謎のオーラを醸し出す青髪。
「ままま、その話は置いといて。で、何?話終わりでしょ?俺、ジャンプ買うから。じゃあね」
「えーいいじゃん。私達がアイドル部になるには顧問の先生が必要なんだもんー」
「だぁから、なんで俺に頼むんだよ。他にも先生なんて腐る程いんだろうが。この学校に。てかどの学校にも」
「だって去年も今年も担任だったからさぁー。頼みやすいっていうか、親近感あるっていうか……」
「ねぇよ。お前去年俺のクラスの文化祭知ってるか?」
言われて三人は思い出そうとするように上を見る。俺も思い出した。
クラス展示品『ゾゴック』
プラモが飾ってあるだけだった。
「………だったっけ」
「えっなんで知ってんのお前ら」
「なんでって、同じクラスだったじゃん」
あるぇー。そーだっけ。まぁそれなら話が早い。
「バッカお前それだけじゃねーよ。忘れたのか?去年のマラソン大会」
言うと、また思い出すように上を向く3人。
『てめぇら、やるからにはどんな手を使ってでも勝つぞ』
500m地点。最初の給水所で穂乃果達を待っていたのはタクシーだった。
「………なんか、今思えば碌なことありませんでしたね……」
「ていうか、先生よくクビにならなかったですね……」
青髪と銀髪が呆れたように言った。
「なんか、今思うとその辺の何かしらを返して欲しいのですが……」
「何かしらって何」
「私達の青春を台無しにしたんですよ。一年間だけとはいえ」
「お前たかだか三分の一だろうが。るろうに剣心のエンディングだぞ」
「………なら、仕方ありませんね。ことり」
青髪がそう言うと、銀髪が前に出てきて言った。
「お母さんに、去年までのことと今年の中間のこと、話しときますね」
「で、何部の顧問やればいいの?」
*
そんなわけで、アイドル研究部の部室に向かう。あーあ、なんで俺がこんな事しなきゃいけねんだよ。つかそもそも、スクールアイドルとか世間的にいいの?まぁ俺の責任にならなきゃいいけどね。なんて考えながら顔をパッと上げるとコンビニの中だった。
おっと、いつの間にかコンビニの中にいた。まぁ気が付かなかったものは仕方ないね。ジャンプ買っていこう。スッと手に取り、ついでにアイスと飲み物を買ってコンビニを出た時だ。
「先生」
青髪と銀髪が立っていた。
「理事長に」
「さて、部室行こうか」