アイドル研究部に顧問を付けてみた。   作:スパイラル大沼

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素人

 

 

 

 

「じゃあ、μ'sの皆さんの顧問なんですか⁉︎」

 

「ちょっお前声デケェよ。周りに聞かれたらどうすんのお前」

 

妹がご無礼を、との事で飲み物買ってくれるみたいなので一緒に帰宅。

 

「じゃあ、あの振り付けとかは先生が?」

 

「ちげーよ。俺は基本的に部室でジャンプ読んでる」

 

「………? じゃんぷ……?」

 

「なんだお前。知らねーのかよ」

 

言いながら俺は鞄の中からジャンプを取り出す。

 

「おら、今週号だ」

 

「雑誌………?」

 

「良かったな。俺が偶然持ってて。普段なら部室に置いて行ってる所だった」

 

「これが、じゃんぷ?」

 

「それやるよ。その代わり、感想聞かせろよ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「今週号はワールドトリガー休載してるからなぁ……本当ならもっと面白いのもあるんだが、今日はそれで我慢してくれや」

 

「はい!」

 

なんて話しながら歩いてると、前を歩いてる絢瀬が公園に入ったので、俺とあ、亜里沙だっけ?亜里沙も公園に入った。で、亜里沙が飲み物買いに行ってる間に俺と絢瀬……両方絢瀬なんだよなぁ……絵里は公園のベンチに座って待機。

 

「お待たせしましたぁ!」

 

「ん? おお来たか。さんきゅ……」

 

手に取ったのはオデン。

 

「いや待ておい妹。何これ」

 

「飲み物です!」

 

「これをどう取ったら飲み物になんだよ!つーかよくこんなもん売ってんな!時期的にも商品的にも売れそうにねぇのによ!」

 

「ふえ?」

 

「ごめんなさい先生……。亜里沙はロシアに住んでいたものだから、まだこちらの暮らしになれていないんです…」

 

「帰国子女かよ……」

 

俺はため息をつきながら財布から200円だした。

 

「おい妹。200円やるからMAXコーヒー買ってこい。黄色い柄だ。大きくMAXって書いてある」

 

「はい!」

 

そのまま買いに行った。

 

「で、姉」

 

「呼び方が雑過ぎません?」

 

「あの妹が見てた映像、ネットに載ってない奴だったんだが、お前が撮ったのか?」

 

「………そうです」

 

「おいおい、対立しておきながら本当はファンでしたーみたいなノリか?ツンデレ?素直になれよ絢瀬。人間素直になった方がいい事あるぜ?」

 

「先生に言われたくありません。ていうか、別に彼女達のためにやったことではありません」

 

「ツンデレテンプレ」

 

「怒りますよ?」

 

「ごめんなさい」

 

「むしろ逆です。彼女達のダンスや歌が如何に活動を続けても意味がないか、知ってもらおうと思っ」

 

「先生ー!MAXコーヒーありませーん!」

 

「じゃ、BOSSのカフェオレでいいよー!」

 

「話聞いてます?」

 

「ああ、聞いてる聞いてる。結果、裏目に出ちまったんだろ?」

 

言うと、黙って頷く絵里。

 

「ま、それは仕方ねーよ。人気出ちまったんだから。むしろ、人気が出た時点で学校を守りたいならあいつらを利用したほうが……」

 

「でも、私は認められません」

 

ぴしゃりと言う絵里。

 

「人に見せられるものになってるとは思えないからです」

 

「……………」

 

「私からしたら、スクールアイドル全般が素人にしか見えない。あの、アライズですら」

 

「おーおー、スゲェ言い様だな」

 

「先生は、どうして彼女達の肩を持つんですか?」

 

「別に肩持ってるわけじゃねぇよ。頼まれれば生徒会の方の手伝いもするぜ」

 

「でも、あなたは明らかに彼女達に頼まれてないことも手伝ってるじゃないですか!」

 

「まぁな」

 

「どうしてですか⁉︎希もそちらの手伝いもしてるようですし………」

 

「東條に関しちゃ何も知らねーけど、俺はアレだ」

 

「……………」

 

「見事、ラブライブに出場出来て入学希望者が増えたら理事長にボーナス頼む予定だから」

 

「」

 

一発で半眼になる絵里。

 

「そんだけ。じゃ、俺は学校戻るから。他にも仕事あんのよこっちにゃ」

 

「! 待って下さい!あなたはそんな事で……」

 

「出たのか」

 

「え?」

 

「宿題の答え」

 

「………………まだ、です」

 

「あいつらも今、勉強中だ。お前もさっさと答え出すんだな」

 

そのまま公園を出ようとした。すると、前にパタパタ走ってくる亜里沙。

 

「これでいいんですか?」

 

「おお、さんきゅ。じゃーな妹」

 

「あのっ!」

 

「あ?」

 

「亜里沙は、μ'sの皆さんが大好きです!」

 

目を輝かせてそう言う亜里沙。俺は思わず微笑むと、

 

「言っとく」

 

と、テキトーに返して、学校に戻った。

 

 

 

 

 

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