アイドル研究部に顧問を付けてみた。   作:スパイラル大沼

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教えて

 

 

 

 

学校に戻る最中、

 

「あ、先生」

 

神社で巫女の格好をしてる東條と会った。

 

「よう。あ、ちょうど良かったわ」

 

「? なんです?」

 

「お前さ、絢瀬姉の事でなんか知ってるか?」

 

「と、いうのは?」

 

「いやスクールアイドル全般が素人にしか見えねーっつーから、多分ダンスかなんかやってたんだろうけどよ」

 

「………あー。知りたい、ですか?」

 

「まぁな。俺はダンスの事とかさっぱり分からんけど、実際アライズとかスゲーって思うしな」

 

「分かりました」

 

 

 

 

次の日の昼休み。俺が屋上でアイマスクつけて昼寝してる時だ。

 

「すごい太陽だね……」

 

「夏、かあ……」

 

「よーし、限界まで行くわよ!」

 

「うるせーよ」

 

聞き覚えのある声に思わず反応してしまった。すると、ビクッと反応する三バカ。

 

「つーか、お前らはここで何してるわけ?」

 

殺意の眼光を放ちながら俺はアサルトライフルのエアガン的なのを懐から取り出す。

 

「や、違うんです!分かってるんです!」

 

「ち、ちょっと身体動かした方が頭にもいいかなーって……」

 

「人の昼寝を邪魔してんじゃねぇよ‼︎」

 

「「「いやそっちぃーーーッッ⁉︎」」」

 

乱射して追い出した。

 

 

 

 

放課後。俺は屋上で寝転がっている。あー…どうしたもんかねー……。確かにあいつからしたら素人かもしれねーわな。素人目でもわかるくらいすごかった。けど問題はその後だよな。ま、一応お願いしてみるか。俺は携帯を取り出すと、電話を掛けた。

 

「もしもし?あー俺、俺。いや詐欺じゃなくて。………あ?やるんならもっと頭の良いやり方やるっつーの。………いやないから。経験なんてないから。で、本題入りたいんだけど、今暇か?」

 

 

 

 

部室。死にそうになって、机にだるーんともたれ掛かっている穂乃果と凛。

 

「死ぬー……」

 

「本当にゃー」

 

「なんですか二人とも。今日はいつにもなくダラけてますよ」

 

海未が返した。

 

「だって今日は先生いないんでしょー?」

 

「だったらあのアサルトライフルもないにゃ〜」

 

「余裕よねぇ〜」

 

にこもそう言うが、その三人に銃口が突き付けられる。見ると、ことりと花陽がアサルトライフルを二丁構えていた。

 

「こ、とりちゃん……?」

 

「か、かよちん……?」

 

「ごめんね穂乃果ちゃん」

 

「私達、先生から預かってるんだ」

 

「せ、生徒になんてもの渡してるの⁉︎」

 

「ご、ごめんなさいかよちん!頑張る!一生懸命やるか……にゃあぁぁぁっっ‼︎」

 

と、そんなアホな一幕は置いといて、真姫は聞いた。

 

「で、あの人はどこに行ってるの?」

 

「知りません。今日は休むとしか聞いてませんから……」

 

 

 

 

絢瀬家。絵里は電話中。

 

「………はい。分かっています。必ず私が守ってみせます。お祖母様の、母校ですから……では、失礼します」

 

そのまま電話を切った。

 

「おーおー、必ずなんて言っちゃって大丈夫かー?」

 

「でも、私は母校を失いたくなっ……⁉︎ せ、先生⁉︎」

 

バッと振り返ると唐沢がベッドの上でポテチをボリボリ食っていた。

 

「な、なんでここにいるんですか⁉︎不法侵入で……」

 

「亜里沙にここで待ってろって言われたからなー」

 

「い、いつからここに……ていうか人のベッドの上でポテチ食べるのやめて下さい!」

 

「やっぱポテチはうす塩だよな〜」

 

「はぁ?ポテチはコンソメパンチで……って、ああああっ!食べカスが落ちてますから!昨日布団干したばっかなんだけど‼︎」

 

「しっかしふかふかなベッドだなおい。今にも寝そうになるわ」

 

「人のベッドの上で跳ねないでください!食べカスが散らかってるから!ていうかやりたい放題ですか?」

 

「あっ、プリン食べるの忘れてたわ」

 

「まだ食べる気⁉︎ ていうか、いい加減にしてッ!」

 

その後、やり取りはしばらく平行線を辿り、ようやく本題に入った。

 

「ハァ、ハァ……で、何の用ですか?」

 

「おう。お前、ダンス上手いんだな」

 

「! 誰に聞いたんですか」

 

「クライアントの情報をバラすわけにはいかねーよ。ままま、そんな事は置いといて。で、どうだ。うちの馬鹿どもにダンスを教えてやってくんない?」

 

「拒否します」

 

「即答かよ」

 

「それはそうでしょう。私は彼女達の活動自体を否定してるんですよ?そんな事……」

 

「お前があいつらを表に出したくねーのは、早い話があんなヘタクソな踊りを表に出したら音乃木坂の評判が尚更落ちるから、だったな?」

 

「……………」

 

「だったら、お前がその踊り自体のレベルをあげてやりゃいいだろうが。そうすればお前、ラブライブに出場して、優勝とまではいかなくても入学者増やすくらい出来んじゃねーのか?」

 

「それは、そうですが……」

 

「廃校になっちまったらどちらにせよ評判もクソも無くなるんだ。それに、μ'sを生徒会が作った組織ってことにしちまえば、お前のお祖母様にも『私が救った』ことに出来るんじゃねーのか?兼任してる俺もいる事だし」

 

「そんな手柄を横取りするような事は……」

 

「踊りを形にしたのはお前なんだからあながち横取りってわけでもねーだろ」

 

「………………」

 

「どうだ?妹も喜ぶんじゃねぇのか?」

 

「……………分かりました。その代わり、私は厳しいですよ」

 

「ベクトルの違う厳しさじゃなきゃなんでもいいよ。テスト期間中にアサルトライフルで勉強を強要させるような事じゃなければ、な」

 

「…………何してんですか先生」

 

「話はそんだけだ。じゃ、テストが終わったら頼むわ」

 

唐沢はそのまま部屋を出ようとした。

 

「待ってください」

 

「あ?」

 

「あなたはなんで、彼女達のためにそこまでするんですか……?」

 

「ボーナスのためだ」

 

そのまま下に降りる唐沢。その後を、ただ絵里は眺めていた。

 

「ほい、亜里沙。今週から一ヶ月前分のジャンプだ」

 

「ありがとうございます!先生!」

 

なんてやり取りを聴きながら。

 

 

 

 

 

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