アイドル研究部に顧問を付けてみた。   作:スパイラル大沼

17 / 26
脅迫

 

 

夏休みに入った。今日は仕事も休みで、布団の中にいた。

 

「ゔぅ〜……頭痛いよぉ〜……」

 

昨日、今日休みだから飲み過ぎた……。二日酔いだ……。

 

「死ぬぅ……」

 

ダメだ。今日はこうしてよう……。どーせ暇だし、いいよね。俺は再び布団に潜った時だ。

 

ピンポーン

 

「………………」

 

無視しよう。

 

ピンポーン

 

「………………」

 

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン

 

俺は玄関に向かってクラウチングスタートの姿勢をとった。そして、そのままダダダダダッッ‼︎‼︎と走り込み、ライダーキックをかました。

 

「うるせえええええッッッ‼︎‼︎留守のフリしてんのが分かんねェのかァァァァァァァァッッッッ‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

ドアは思いっきり吹っ飛び、俺の足は空を切っ……たと思ったら、足は絢瀬の顔面にめり込んでいた。よく見ると、高坂が足の下でしゃがんで躱していた。

 

「………………」

 

沈黙。すると、絢瀬の鼻から血が出てきた。

 

「え、絵里せんぱぁぁぁぁい!」

 

凛が声を上げると、全員が機能し出す。

 

「悪い。出直してくる」

 

そんな中、俺は家に引き返して着替えた。

 

 

 

 

数分後、9人を家に入れる。とりあえずお茶とポテチを出してやった。

 

「へぇー!ここが先生の家かぁ〜。あ、いただきます」

 

高坂が感心したように声を上げる。それに俺は聞いた。

 

「何の用だよ。つーかなんで俺の家知ってんの」

 

「お母さんが教えてくれたんです」

 

ニッコリ微笑む南。おい、俺のプライバシーまるで守られてねぇぞ。

 

「二日酔いで頭イテーんだよ。俺はお前らの相手してる暇はないの」

 

「ていうか、一軒家なんですね」

 

園田が言った。

 

「まぁな。まぁ、二階はジャンプ倉庫になってっけど」

 

「は……?」

 

「行ってみろよ」

 

言うと、興味があるのか園田に続いて凛、矢澤、シャンクスが上に上がった。

 

「で、何の用だよお前ら」

 

「あ、そうそう!合宿だよ!先生」

 

「はぁ?」

 

「真姫ちゃんの別荘に行くの!先生も行こう?」

 

「やだよ」

 

「即答⁉︎」

 

「だってめんどくせーもん。分かったら帰れバカ」

 

俺は言いながら首を回した。

 

「あー……肩痛ぇ……。ダメだ。頭も少しガンガンする……頼むから帰ってくれよ……」

 

そのまま俺はポテチを一枚食べた。すると、どうする?みたいに顔を見合わせる高坂、南、絢瀬。

 

「任せなさい」

 

絢瀬が言って俺に振り向いた。

 

「先生、先程の玄関での出来事、理事長に密告してもいいんですよ?」

 

「で、何時に何処に集合?あんま遠いとこはやめろよ?俺、今金欠なんだから」

 

こいつら教師を脅すとかどんな教育受けてきたんだよ……。教育者俺じゃん。じゃあ仕方ないね。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。