花陽ちゃんが出したかっただけです。後悔はしていないを
翌日。
「………生。先生、起きてください」
………なんだ?誰だ?
「……先生!」
「…………んあっ?」
うっすら目を開くと、絢瀬が立っていた。
「……………何」
「起きて下さい。朝食です」
「後で自分で作るからいい。悪いけど二度寝させてもらうわ」
「そういうわけにはいきません。ほら起きて下さい」
「先に食ってろって。俺、シャワー浴びてくっから」
「…………早く浴びてきて下さいね。待ってますから」
「食ってていいっつの」
「いいから!」
…………なんなんだ一体。
*
で、シャワー浴びて朝飯。本当に律儀に待っていた。
「先に食ってていいって言ったろ」
「でも、絵里ちゃんがどうしてもって聞かなくて……」
「バッ……!穂乃果!」
「?」
なんだ?意味がわからん。
「いいから食おうぜ。腹減った。いや大して減ってないけど」
そんなわけで、朝飯。朝から焼き魚ですか。普段はパン一枚で済ませる俺にとっては少し重いが、まぁいいだろう。お喋りしながら朝飯を食べる様子を見ながらも俺は黙々と食べる。………ふーん、シャンクスもようやく輪の中に入ったか……。ま、仲良くやってんなら何より。
「ご馳走さん」
「早っ⁉︎」
「じゃ、俺二度寝するから。おやすみ」
そのまま部屋に帰ろうとした。だが、
「駄目です。先生にはソファーをふん投げるほどのトレーニングの秘訣を教えてもらいます」
園田に止められた。
「はぁ?これといって特別なことしてるわけでもしたわけでもねーぞ」
「それでそんな超人的な力が得られますか!」
「いいから。お前らはダンスの練習してろ。俺は13:00に起きっから。おやすみ」
そのまま俺は自室に戻った。自室っつーか、仮部屋?
*
13:00。昼飯の時間。ピッタリに起きることができた。伊達に毎日二度寝してない。下に降りると、誰もいなかった。まだ練習してんのかね……。とりあえず様子だけ見ようと外に出ると、泳いでいた。おそらく遠泳だろう。
「本当に10kmもやってんのかね……」
そんな事を呟きながら海へ向かう。すると、休憩中なのか小泉がこっちに気付いた。
「あっ、先生」
「おう、小泉。なに、本当に10kmもやってんの?」
「ええ、みんなはそう見たいですが……」
「え、お前サボり?ほんわそうな雰囲気出してて実はヤンキー?」
「ち、違いますよ!私は泳ぎは少し苦手なので……」
「ふーん……意外なもんだな。胸部にビーチボール二つも付けてるくせに」
「え、ええっ⁉︎い、いえ……そのっ……」
「おい、そこで恥ずかしがられるとただのセクハラにしかならないんだが……」
そういえば、今思い返してみればこいつ、昨日は浅瀬にしかいなかったっけ。
「でも、いいなぁ……」
「? 何が」
「私もあんな風に泳いでみたいです……」
「泳げばいーじゃん」
「いえ、ですから泳げないんですよ」
「教わればいいだろ。誰かに」
「でも、みんなの邪魔はしたくない、ですし……」
「バーカ。チームってのは迷惑かけてなんぼだろうが」
「それは、そうですが……。あっ!それなら、先生が教えてくださいよ!」
「やだよ」
「いや即答ですか⁉︎」
「めんどくせーし水着もねー」
「うー……。チームは迷惑かけてなんぼって言ってたくせに……」
「俺は言ったことは守らない男だ」
「最低じゃないですか……。あっ、そうだ!海未ちゃんにソファー投げたこと理事長先生に……!」
「まずは顔を水につけるとこから始めよう」
「早っ!なんかもう色々と‼︎」