アイドル研究部に顧問を付けてみた。   作:スパイラル大沼

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ラブライブ2

 

 

 

 

で、屋上。

 

「しっかし、ちゃんと写真撮らせてあげるなんて、真姫ちゃんも結構変わったにゃあ!」

 

凛が唐突に言い出した。

 

「ええっ⁉︎わ、私は、別に……」

 

「あー!赤くなったにゃ!」

 

「うーっ」

 

その瞬間、眉間に手刀がクリティカル。

 

「にゃあっ!」

 

そのまま後ろに尻餅をつく凛。

 

「痛いよお〜」

 

「あんたがいけないのよ」

 

「うう〜……」

 

そんなやりとりを俺は手持ちのボードで小テストの採点しながら見ていた。すると、バタンッ!とドアが開く。その瞬間、ついビクって赤ペンが問題文に直進してしまった。

 

「みんな!」

 

「ギャアーッ‼︎」

 

「聞きなさい!重大ニュースよ!」

 

「にこ先輩」

 

「ふっふっふっ、今年の夏、ついに開かれる事になったのよ。スクールアイドルの採点!」

 

「ラブライブですか?」

 

「知ってんの……?」

 

絶望的な声を出す矢澤の頭を俺は鷲掴みした。

 

「てめぇどうしてくれんだ……。問題文に赤道が爆誕しちまっただろうがぁぁぁ‼︎」

 

「いだだだだ!目ん玉飛び出る!目ん玉飛び出すって!」

 

そのまま俺は手を離す。そして、頭を抑えて悶える矢澤を無視して思った。しかし、ラブライブに出る、か……、

 

「悪い。ちょっと職員室戻るわ」

 

「ダメです」

 

「何でだよ」

 

速攻園田に断られてしまった。

 

「どうせまた部室でサボる気でしょう?」

 

「いや違うから。仕事とか色々溜まってんだよ。小テストの採点とか、生徒会の方も見に行かないといけないしな」

 

「へ?生徒会と兼任してるんですか?」

 

「知らなかったのかよ。だからこう見えて多忙なんだよ俺は」

 

「はぁ……分かりました。その代わり、私も見張りで付いていきます」

 

「どこまで信用ねぇんだよ。いいから練習してろ」

 

俺はそれだけ言うと、屋上から消えた。

 

 

 

 

「ねぇ、そういえばさ、」

 

休憩中、穂乃果が声を上げた。

 

「何ですか?」

 

「いや、ラブライブに参加するのに学校の許可はいらないのかなーって」

 

「あぁ、そういえば……」

 

「ちょっと待ってくださいね」

 

ノートパソコンを開く花陽。で、しばらくカタカタと弄ると、「あっ」と声を漏らした。

 

「本当ですね。学校側への許可が原則となってるみたいです」

 

「えー…またあの生徒会長の所にいくのー……?」

 

肩を落とす凛。

 

「仕方ないよ。決まりだもん。原則になってる以上、無視するわけにもいかないし……」

 

「なら、生徒会なんて無視して、直接理事長の所に行っちゃえばいいんじゃない」

 

「ええ、それはマズイでしょ」

 

真姫の台詞ににこが異議を唱える。

 

「大丈夫よ。親族もいることだし」

 

全員がことりの方を向いた。そんなわけで、取り引きである。

 

 

 

 

理事長室前。

 

「うぅっ……入りにくい緊張感が……」

 

穂乃果が言う。

 

「そんなこと言ってる場合?」

 

「わ、分かってるよ」

 

で、ノックしようとした時だ。

 

「もういい!失礼します‼︎」

 

「ムゴッ!」

 

扉が開いてきて、穂乃果の口に激突した。

 

「ったぁ〜……って、生徒会長⁉︎」

 

目の前には絵里が立っていた。不機嫌そうな顔して。どうしたらいいのかわたわたしてると、絵里は冷たく言い放った。

 

「………テスト、頑張ることね」

 

「えっ?」

 

そのままノシノシと生徒会室に戻る。その後に続いて唐沢が出てきた。

 

「ん?どうしたお揃いで」

 

「! 先生。なんでここにいるの?」

 

「ちょっと仕事でな。じゃ、俺まだする事があるから」

 

それだけ言うと、唐沢はさっさとどこかに行ってしまった。さらに、その後に希が出て来る。

 

「あらお揃いで。まぁ内容は分かってるけど……ちゃんと唐沢先生に感謝しないとダメよ?」

 

「へ?」

 

そのまま出て行く希。何がなんだか分からない7人だったが、一応理事長室に入った。

 

「失礼します!」

 

「あら、どうしたの?」

 

「その、ラブライブに……」

 

「良いわよ?」

 

「早っ!」

 

「ふふふっ、実はね。唐沢先生に頼まれたのよ」

 

「えっ⁉︎か、唐沢先生が⁉︎」

 

驚く海未。

 

「見事、ラブライブ本戦に出場出来たら、臨時ボーナス寄越せって」

 

「あぁ……なんか納得です……」

 

「ううん。多分、そっちはついでだと思うわよ?あなた達をラブライブに出場させるのが目的だったと思うわ、私は」

 

「っ………」

 

言われて7人は思わず黙る。あのダメ教師が自分達のためにそんなことしてくれるとは思わなかったのだ。

 

「ただし、条件を出しておいたわ」

 

「条件?」

 

「勉強を疎かにするわけにはいかないから、今度のテストで赤点未満を取らないこと。それならいいわよ」

 

「えっ……」

 

と、バツの悪そうな顔をするのが3人ほどいたが、

 

「分かりました」

 

と、海未が返し、見事決定した。

 

 

 

 

生徒会室。俺はそこに入った。

 

「絢瀬、いるか?」

 

「………なんですか」

 

こっちに見向きもせずに書類を片付けている。

 

「まぁその書類は置いといて、話しようぜ」

 

「時間が惜しいのですが」

 

「すぐ終わるから」

 

言うと、ようやくこっちを見る。

 

「何ですか?」

 

「お前、なんで生徒会で動かせてもらえないか分かるか?」

 

「分かっていたらこんなにイライラしていません」

 

「だろうな。だから、宿題を出す」

 

「宿題?」

 

「お前が今、一番自分のためにやりたい事はなんだ」

 

「…………っ! そ、それは、生徒会長として学校を存続させること……」

 

「不正解」

 

「んなっ……!そもそも、先生に私の何が……」

 

「それを、一週間以内に考えろ。素直に、シンプルに」

 

「…………」

 

「じゃーな。俺は小テストの採点があるから、なんかあったら職員室に来いよ」

 

「……………」

 

それだけ言うと、俺は職員室に引き返した。

 

 

 

 

 

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