なんだか、ユラユラしていて気持いいです……。
夢の中でしょうか、
日本で言う夢見心地とは、こういう事を言うのでしょうね・・・・・・。
あたりは、夕方近くになっているのでしょうか、川が少しオレンジ色のような感じに見えてとても綺麗です・・・・・・。
ハッ
・・・・・・!!本当に揺れてますっ。
というか、目の前の茶髪の人はお兄ちゃんじゃないですか!!
ここで、私はようやく明兄ぃにおんぶされている事に気がつきました。
菜「あ、あの、明兄ぃ・・・」
明「あ、気がついた?」
菜「おろして貰えると助かります///」
この状況は、少し恥ずかしいです……。
明「はい、」
おろしてくれました。
菜「そういえば、……」
清国寺さんの家にいたんでしたっけ。そして、急に気分が悪くなって……その後が思い出せません。
明「大丈夫?」
菜「はい、大丈夫です……ごめんなさい」
明兄ぃは過保護すぎますって自分から言っといて倒れてしまいました……。ちゃんとしっかり自己管理ができていなかったせいで。
普段明兄ぃにそんな事ばっかり言ってて自分の自己管理ができていないのはダメですから……。
きっと凄く怒っているでしょう……。
明「次からはちゃんと注意するんだよ?」
菜「はい……」
私がそう言うと、明兄ぃは先に歩き出してしまいました。
あれ?あまり怒ってません・・・・・・。
いつもならもの凄く心配した顔するのに……。
だから私は明兄ぃに心配かけないように頑張っているんですけど。
(今日は少しだけ失敗してしまいましたが)
そう言えば、どうして私達は家に帰ろうとしているのでしょうか?
清国寺さんと一緒にクッキーを作っていたんですからクッキーぐらいは流石に持って帰ると思いますけど……。
明兄ぃはクッキー持っていなさそうですし……。
それに、試召戦争の話もしてなさそうですし・・・・・・。
菜「試召戦争の作戦どうなりました?」
明「まだ、決まってないよ」
あ、明兄ぃ一瞬目を大きく見開きました。嘘ついてますね。
では、清国寺さんの家で『何か』あったのでしょうか?
そういえば『何か』と言えば……。
―――明菜は知らなくてもいいんだよ?ほら、お土産もあるよ!
――――わざわざ聞く必要はありません。それより絵本を読んであげましょう。
―――――大丈夫、明菜はいい子だからあっちで遊んでおいで??
――――お兄ちゃんは大丈夫ですよ。
――明菜ちゃんはいい子だから、今は寂しいと思うけど我慢してくれるよね。
―――――皆『何か』を隠してるけど、聞かないほうが良いのかな??
昔の事を少し思い出していました……。
今回の事も聞かないほうが良いのでしょうか?
明兄ぃは多分それを望んでいます。
それならきっと、私は聞かないほうが良いのでしょう。
私は黙って明兄ぃの後ろについて行きました。
【明久視点】
明菜に今日の事なんて言おう……。
今日はスーパーの特売日でもないし、明菜に誤魔化しは絶対聞かないよね……。
菜「試召戦争の作戦どうなりました?」
明「まだ、決まってないよ」
やっぱり、怪しんでるよ!!
・・・・・・あれ?何も返ってこない?
僕は後ろを振り返った。もしかしたら、また体調が悪くなったのかもしれないから。
菜「・・・・・・」
明「明菜?まだ気分悪かったりするの?」
菜「あ、少しボンヤリとしてただけですよ?」
明「そう?何かあったらちゃんと言うんだよ??」
菜「あ、はい!!」
あれ?本当に気付いてない?
……良かった。
そう思っていた自分がいるのは仕方のない事だと思う。
明菜は後ろをついてきている。
これでいいのかな?